Enable-ContinuousReplicationHostName
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2007-10-19
Enable-ContinuousReplicationHostName コマンドレットは、クラスタ内の 1 つのノードにのみ所有されている専用クラスタ グループにネットワーク名と IP アドレス リソースを作成するために使用します。その後で、このネットワーク名と IP アドレスは、クラスタ連続レプリケーション (CCR) 環境でのログ配布とシードに使用できます。
構文
Enable-ContinuousReplicationHostName [-Identity <MailboxServerIdParameter>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-HostName <String>] [-IPv4Address <IPAddress>] [-TargetMachine <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
Enable-ContinuousReplicationHostName コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに Exchange サーバー管理者権限、およびクラスタ ノードのローカルの管理者権限が委任されている必要があります。Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
Enable-ContinuousReplicationHostName コマンドレットは、コマンドレットのパラメータを使用して指定した IP アドレス リソースとネットワーク名リソースを含む新しいクラスタ グループを作成します。新しいクラスタ グループとネットワーク名の名前は、指定したパラメータによって異なります。
- -HostName パラメータを指定しないと、クラスタ グループの名前は NodeNamepriv0_group になり、ネットワーク名は NodeNamepriv0 になります。
- -HostName パラメータを指定すると、クラスタ グループの名前は HostName_group になり、ネットワーク名は HostName になります。
連続レプリケーションに別のネットワークを使用する場合、Enable-ContinuousReplicationHostName コマンドレットをクラスタ内の両方のノードで実行する必要があります。作成されるグループには、各ノードの一意の IP アドレスとネットワーク名リソースが含まれます。コマンドレットを両方のノードで実行し、新しいクラスタ グループが作成されてオンラインになると、新しく作成されたネットワークがログ ファイルのコピーに使用されます。
パラメータ
パラメータ | 必須かどうか | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータで値を指定する必要はありません。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
DomainController パラメータは、ディレクトリ サービスからデータを取得するために使用されるドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するために使用します。 |
HostName |
省略可能 |
System.String |
HostName パラメータには、ローカル ノードで作成されるネットワーク名を指定します。このパラメータを指定せず、有効にするノードの名前 (TargetMachine など) が 15 文字以下の場合は、タスクによって作成されたクラスタ グループとネットワーク名リソースが名前の一部にコンピュータ名 TargetMachine を使用します。 |
Identity |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.MailboxServerIdParameter |
Identity パラメータには、ローカル ノードと関連付けられたクラスタ化メールボックス サーバーを指定します。ローカル ノードはアクティブ ノードとパッシブ ノードのどちらにもすることができます。 |
IPv4Address |
省略可能 |
System.Net.IPAddress |
IPv4Address パラメータには、ローカル ノードで HostName パラメータの値とペアになる新しい静的インターネット プロトコル Version 4 (IPv4) アドレスを指定します。 |
TargetMachine |
省略可能 |
System.String |
TargetMachine パラメータには、HostName および関連付けられた IP アドレス リソースを持つクラスタ ノードの名前を指定します。このパラメータを指定しないと、ローカル ノードが使用されます。 |
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータで値を指定する必要はありません。 |
入力の種類
戻り値の種類
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
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このタスクでは、連続レプリケーション ホスト名で使用する IP アドレスを少なくとも 1 つ指定する必要があります。 |
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このエラーは、-TargetMachine パラメータで指定したコンピュータがローカル クラスタのメンバでない場合に発生します。-TargetMachine パラメータで指定したコンピュータの連続レプリケーション ホスト名を有効にするには、このタスクを対象のコンピュータ上でローカルに実行する必要があります。 |
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このタスクを Windows Server 2003 フェールオーバー クラスタのノードで実行する場合、IPv4Address パラメータの値が必要です。 |
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このエラーは、指定したターゲット コンピュータの名前が長すぎるため、連続レプリケーション ホスト名の一部として使用できないことを示します。この場合、このタスクを再度実行し、-HostName パラメータを使用して連続レプリケーション ホスト名を明示的に指定する必要があります。 |
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このエラーは、-HostName パラメータに指定した値が 15 文字を超える場合に発生します。連続レプリケーション ホスト名に使用できる文字数は最大 15 文字です。 |
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このエラーは、-HostName パラメータで指定した名前が存在しない場合に発生します。 |
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このエラーは、-HostName パラメータで指定した名前を持つネットワーク名リソースが既に存在することを示します。各ノードで、-HostName パラメータに一意の値を使用する必要があります。 |
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このエラーは、システムが指定したホスト名を使用してネットワーク名リソースを作成できなかったことを示します。この場合、このタスクを再度実行し、-HostName パラメータを使用して連続レプリケーション ホスト名を明示的に指定する必要があります。 |
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このエラーは、連続レプリケーション ホスト名の対象グループと同じ名前を持つリソース グループが存在することを示します。 |
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このエラーは、対象の連続レプリケーション ホスト名と同じ名前を持つネットワーク名リソースが存在することを示します。 |
例
最初の例は、IPv4 アドレス 192.168.100.5 を使用する NODE1 というノードで NODE1NET という連続レプリケーション ホスト名を有効にする方法を示しています。このタスクにより、IP アドレス リソース (192.168.100.5) およびネットワーク名リソース (NODE1NET) を含む NODE1NET_group というクラスタ リソース グループが作成されます。
2 番目の例は、IPv4 アドレス 192.168.100.6 を使用する NODE2 というノードで NODE2NET という連続レプリケーションホスト名を有効にする方法を示しています。このタスクにより、IP アドレス リソース (192.168.100.6) およびネットワーク名リソース (NODE2NET) を含む NODE2NET_group というクラスタ リソース グループが作成されます。
Enable-ContinuousReplicationHostName -TargetMachine NODE1 -HostName NODE1NET -IPv4Address 192.168.100.5
Enable-ContinuousReplicationHostName -TargetMachine NODE2 -HostName NODE2NET -IPv4Address 192.168.100.6
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。