POP3 の接続制限を設定する
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2015-03-09
EMC およびシェルを使用して、POP3 サービスを有効にしている Microsoft Exchange Server 2010 を実行中のコンピューターに接続制限を設定できます。
POP3 の接続制限を指定するときは、サーバー、IP アドレス、または特定のユーザーに対する接続制限を選択できます。次の表は、接続制限の 3 つの設定について説明しています。
POP3 の接続制限を設定するためのコマンドの説明
コマンド | 説明 | Default value | 制限 |
---|---|---|---|
|
指定したサーバーが受け付ける接続の総数を指定します。これには、認証された接続と認証されていない接続が含まれます。 |
2,000 |
1-25,000 |
|
サーバーが単一の IP アドレスから受け付ける接続の数を指定します。 |
2000 |
1-25,000 |
|
サーバーが特定のユーザーから受け付ける接続の最大数を指定します。 |
16 |
1-25,000 |
POP3 と IMAP4 の設定に関連するその他の管理タスクについては、「POP3 および IMAP4 の管理」を参照してください。
注意
接続制限を設定した後、POP3 サービスを再起動する必要があります。POP3 サービスを再起動する方法の詳細については、「POP3 サービスを開始および停止する」を参照してください。
EMC を使用してサーバー、IP アドレス、またはユーザーに対する POP3 の接続制限を設定する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「クライアント アクセス許可」の「POP3 および IMAP4」。
コンソール ツリーで、[サーバーの構成]>[クライアント アクセス] にアクセスします。
作業ウィンドウで、[POP3 と IMAP4] タブをクリックします。
[POP3] を選択してから、操作ウィンドウの [POP3] の下で [プロパティ] をクリックします。
[POP3 のプロパティ] ページで、[接続] タブをクリックします。
[接続制限] で、次のように指定します。
サーバーに対して接続制限を設定するには、[接続の最大数] の横にあるボックスに 1 ~ 25,000 の値を入力します。
IP アドレスに対して接続制限を設定するには、[単一 IP アドレスからの接続の最大数] の横にあるボックスに 1 ~ 25,000 の値を入力します。
単一ユーザーに対して接続制限を設定するには、[単一ユーザーからの接続の最大数] の横にあるボックスに 1 ~ 25,000 の値を入力します。
[適用] をクリックし、[OK] をクリックして変更を保存します。
シェルを使用してサーバー、IP アドレス、またはユーザーに対する POP3 の接続制限を設定する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「クライアント アクセス許可」の「POP3 および IMAP4」。
この例では、サーバーの接続の制限を設定します。
Set-PopSettings -Identity CAS01 -MaxConnections Value
この例では、IP アドレスの接続の制限を設定します。
Set-PopSettings -Identity CAS01 -MaxConnectionsFromSingleIP Value
この例では、ユーザーの接続の制限を設定します。
Set-PopSettings -MaxConnectionsPerUser Value
構文およびパラメーターの詳細については、「Set-POPSettings」を参照してください。
その他のタスク
サーバー、IP アドレス、またはユーザーに POP3 の接続制限を設定した後で、次の操作も実行できます。
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