次の方法で共有


UM ダイヤル プランのプロパティの表示または構成

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2011-04-28

ユニファイド メッセージング (UM) ダイヤル プランを作成後、さまざまな設定を表示および構成できます。たとえば、ボイス オーバー IP (VoIP) のセキュリティ レベル、オーディオ コーデック、ダイヤル制限などを構成できます。UM ダイヤル プランについて構成する設定は、UM メールボックス ポリシー経由で、そのダイヤル プランに関連付けられているすべてのユーザーに影響します。

UM ダイヤル プランに関連する他の管理タスクについては、「UM ダイヤル プランの管理」を参照してください。

実行内容

  • UM ダイヤル プランのプロパティの表示および構成に EMC を使用する

  • シェルを使用して UM ダイヤル プランのプロパティを構成する

  • シェルを使用して UM ダイヤル プランのプロパティを表示する

UM ダイヤル プランのプロパティの表示および構成に EMC を使用する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「ユニファイド メッセージングのアクセス許可」の「UM ダイヤル プラン」。

  1. コンソール ツリーで、[組織の構成] > [ユニファイド メッセージング] にアクセスします。

  2. 作業ウィンドウの [UM ダイヤル プラン] タブをクリックし、構成する UM ダイヤル プランを選択します。

  3. 操作ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。

  4. [全般] タブで、特定のダイヤル プラン設定を表示したり、UM が有効なユーザーを有効にしたり無効にしたりします。

    • [関連付けられた UM サーバー]   このセクションには、ダイヤル プランに関連付けられているユニファイド メッセージング サーバーが表示されます。このセクションに一覧表示されるユニファイド メッセージング サーバーは、ダイヤル プランに関連付けられているユーザーの着信呼び出しを処理します。ユニファイド メッセージング サーバーは、1 つまたは複数のダイヤル プランに関連付けることができます。ダイヤル プランに ユニファイド メッセージング サーバーを追加するには、ユニファイド メッセージング サーバーのプロパティの [UM サーバーの構成] プロパティを使用する必要があります。

    • [関連付けられた UM IP ゲートウェイ]   このセクションには、ダイヤル プランに関連付けられている UM IP ゲートウェイが表示されます。このセクションに一覧表示される UM IP ゲートウェイは、ダイヤル プランに関連付けられているユーザーの着信呼び出しを処理します。UM ハント グループは、UM ダイヤル プランと UM IP ゲートウェイの間のリンクを確立します。UM ハント グループは、最初に UM IP ゲートウェイに関連付けることで、ダイヤル プランに関連付けることもできます。UM ハント グループを作成するときは、UM IP ゲートウェイをダイヤル プランに関連付けることができます。

    • [URI タイプ]   URI (Uniform Resource Identifier) は、リソースを識別または指定する文字列です。この識別子の主な目的は、VoIP デバイスが特定のプロトコルを使用して他のデバイスとネットワークを介して通信できるようにすることです。URI はスキームで定義されており、スキームは特定の構文と形式および呼び出しのプロトコルを定義しています。UM ダイヤル プランを作成した後で URI タイプを変更するには、ダイヤル プランを削除してから再作成して、正しい URI タイプを含める必要があります。ダイヤル プランに対して次のいずれかの URI タイプを選択できます。

      [内線電話番号]   これは、最も一般的な URI タイプです。IP ゲートウェイまたは IP 構内交換機 (PBX) からの発信元と発信先の情報は、次の形式で一覧表示されます。Tel:512345 または 512345@<IP アドレス>これは、ダイヤル プランの既定の URI タイプです。

      [SIP URI]   セッション開始プロトコル (SIP) ルーティングをサポートする IP PBX などの SIP URI ダイヤル プランが必要な場合、または Microsoft Office Communications Server 2007 と Microsoft Exchange Server 2010 ユニファイド メッセージングを統合する場合は、この URI タイプを使用します。IP ゲートウェイまたは IP PBX からの発信元と発信先の情報は、SIP アドレスとして次の形式で一覧表示されます。SIP:<ユーザー名>@<ドメイン または IP アドレス>:ポート

      [E.164]   E.164 は公衆電話システム用の国際番号付けプランであり、割り当てられる各番号には、国コード、国内宛先コード、および加入者番号が含まれます。IP ゲートウェイから送信される発信元情報および発信先情報は、Tel:+14255550123 という形式で一覧表示されます。

    • [内線番号の桁数]   このダイヤル プランに関連付けられているユーザーの内線番号の桁数です。   たとえば、ダイヤル プランに関連付けられているユーザーが、同じダイヤル プランを使用している別のユーザーに電話を掛けるときに 4 桁の内線番号をダイヤルしている場合は、内線番号の桁数として 4 を選択します。

      内線番号の桁数は、PBX で作成されるテレフォニー ダイヤル プランに基づいています。これは 1 ~ 20 の値を持つ必須フィールドです。一般的な内線番号の長さは、3 ~ 7 個の数字です。既存のテレフォニー環境で内線番号が使用されている場合は、UM ダイヤル プランの作成時にそれらの内線番号と同じ桁数を指定する必要があります。

    • [最終変更日時]   このフィールドには、ダイヤル プランの設定が最後に変更された日付および時刻が表示されます。

    • [FAX の受信をユーザーに許可する]   ダイヤル プランに関連付けられているユーザーが FAX メッセージを受信できるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。このチェック ボックスをオンにしなかった場合、ダイヤル プランに関連付けられているすべてのユーザーは受信トレイで FAX メッセージを受信できなくなります。既定では、この設定は有効になっています。

    • [通話応答規則の構成をユーザーに許可する]   UM メールボックス ポリシーによってダイヤル プランに関連付けられているユーザーが通話応答ルールを構成できるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。この設定が選択されている場合、UM が有効になっているユーザーは、自分の電話番号への着信呼び出しに対し、ルールと操作を作成し条件を適用することができます。呼び出しを転送したり、ボイス メールを残したり、発信者に対して別の電話番号を指定したりすることもできます。

    • [VoIP セキュリティ]   このドロップダウン リストで、UM ダイヤル プランの VoIP セキュリティ設定を選択します。ダイヤル プランに対して次のいずれかのセキュリティ設定を選択できます。

      [セキュリティ保護なし]   既定では、作成した UM ダイヤル プランは、セキュリティ保護なしのモードで通信します。UM ダイヤル プランと関連付けられているユニファイド メッセージング サーバーは、暗号化を使用せずに、IP ゲートウェイ、IP PBX、および他の Exchange 2010 コンピューターとの間でデータを送受信します。セキュリティ保護なしモードでは、リアルタイム転送プロトコル (RTP) メディア チャネルと SIP 信号情報のどちらも暗号化されません。

      [セキュリティで保護された SIP]   [セキュリティで保護された SIP] を選択すると、SIP 信号トラフィックのみが暗号化され、RTP メディア チャネルは依然として TCP を使用し、暗号化されません。SIP 信号トラフィックの暗号化には、相互トランスポート層セキュリティ (TLS) が使用されます。

      [セキュリティで保護]    [セキュリティで保護] を選択すると、SIP 信号トラフィックと RTP メディア チャネルの両方が暗号化されます。SRTP (Secure Realtime Transport Protocol) を使用する、セキュリティで保護された信号メディア チャネルも、相互 TLS を使用して VoIP データを暗号化します。

      ユニファイド メッセージング サーバーは、ダイヤル プランがどのモードに設定されていても動作します。セキュリティで保護されていない要求を TCP ポート 5060 で受け付けると共に、セキュリティで保護されている要求を TCP ポート 5061 で受け付けるようにユニファイド メッセージング サーバーが構成されているからです。

  5. UM ダイヤル プランのサブスクライバー アクセス設定を構成するには、選択した UM ダイヤル プランの [サブスクライバー アクセス] タブを使用します。サブスクライバーは、Exchange 2010 ユニファイド メッセージングが有効な、内部のビジネス ユーザーまたはネットワーク ユーザーです。サブスクライバーは Outlook Voice Access により、電話を使用して自分のメールボックスにアクセスし、電子メール、音声メッセージ、連絡先、および予定表情報を取得できます。次の情報を表示または構成できます。

    • [案内応答]   この表示専用フィールドには、案内応答に使用されるサウンド ファイル名が表示されます。案内応答に使用するオーディオ (.wav) ファイルを指定するには、[変更] をクリックします。オーディオ ファイルを指定しない場合、発信者には "Microsoft Exchange に接続しました。"という既定の案内応答が聞こえます。

      案内応答は、Outlook Voice Access ユーザーまたは別の発信者がサブスクライバー アクセス番号に電話を掛けたときに使用されます。このオーディオ ファイルは、特定の UM ダイヤル プランに対する既定の案内応答です。ただし、この案内応答を変更し、"Outlook Voice Access for Contoso, Ltd です" など、会社に固有の他の案内応答を指定することもできます。

      この案内応答をカスタマイズする場合、最初にカスタマイズした案内応答を録音し、*.wav ファイルとして保存した後、ダイヤル プランでこのカスタマイズした案内応答を使用するよう構成する必要があります。ファイル名とパスは 255 文字以下にする必要があります。

      勤務時間内のカスタマイズされた案内応答を構成するには、[変更] をクリックし、事前に録音済みのカスタムの案内応答ファイルを選択します。次のいずれかを選択できます。

      [既定のグリーティングを使用]   このオプションを使用して、発信者に対する既定の受付応答の再生を有効にします。既定では、このオプションは有効になっています。

      [カスタムの案内応答ファイルの使用]   発信者に対するカスタム受付応答ファイルの再生を有効にする場合に、このオプションを使用します。[参照] をクリックして、事前に録音済みのカスタム受付応答ファイルを見つけます。

    • [情報アナウンス]   これが有効になっていると、勤務時間内または勤務時間外の案内応答の直後に、このオプションの録音が再生されます。情報アナウンスでは、たとえば "弊社の営業時間は、月曜から金曜の午前 8 時 30 分から午後 5 時 30 分までと、土曜日の午前 8 時 30 分から午後 1 時までです" のように、組織の勤務時間を伝えることができます。さらに、たとえば "トレーニングのために通話が監視される場合があります" のように、企業のセキュリティ ポリシーに準拠するために必要な情報を提供することもできます。発信者がすべての情報アナウンスを聞くことが重要な場合は、情報アナウンスを中断できないように設定できます。

      既定では、UM ダイヤル プランおよび UM 自動応答には構成済みの情報アナウンスはありません。以下のオプションを使用して、情報アナウンスを有効にし、組織に固有のカスタム オーディオ ファイルを使用します。使用する録音は、既に .wav ファイルとして録音されている必要があります。次を選択できます。

      [アナウンスを無効にする]   このオプションを使用して、情報アナウンスを無効にします。既定では、このオプションは有効になっています。

      [情報アナウンス ファイル]   発信者に対する情報アナウンスの再生を有効にする場合に、このオプションを使用します。[参照] をクリックして、事前に録音済みのカスタム情報アナウンス ファイルを見つけます。

      [情報アナウンスの中断を許可する]   このオプションを使用して、発信者による情報アナウンスの中断を有効にします。情報アナウンスが長い場合は、このオプションを有効にすることをお勧めします。情報アナウンスが長く、しかもそのアナウンスを中断して UM ダイヤル プランまたは UM 自動応答が提供するオプションにアクセスすることができない場合、発信者に不満が生じる可能性があります。

    • [関連付ける電話番号]    このフィールドを使用して、Outlook Voice Access を使用してユニファイド メッセージング システムにアクセスするための呼び出しの電話番号や内線を追加できます。ほとんどの場合、内線番号または外線番号を入力します。しかし、このフィールドには英数字を入力できるため、IP PBX を使用している場合、SIP URI を使用できます。

      既定では、ダイヤル プランを作成するとき、サブスクライバー アクセス番号は構成されません。サブスクライバー アクセスを有効にするには、少なくとも 1 つの電話番号を構成する必要があります。英数字の数は 20 個以下にする必要があります。

      ダイヤル プランにこの番号を構成すると、この番号は Exchange 2010 ボイス メール オプションの Microsoft Office Outlook 2007 と Outlook Web App に表示されます。

  6. UM ダイヤル プランのダイヤル コードを構成するには、[ダイヤル コード] タブを使用します。ダイヤル プランでは、複数のダイヤル コード設定を構成できます。これには、着信呼び出しと発信呼び出しのオプションが含まれます。次を構成できます。

    • [外線発信コード]   発信外部呼出しで外部の電話番号にアクセスするために使用する番号を入力するには、このフィールドを使用します。この番号は、ダイヤルされた電話番号の前に付加されます。この番号は、トランク アクセス コードとも呼ばれます。このフィールドには、1 ~ 16 桁の数値を入力できます。多くの組織では、この番号は 9 です。既定では、このフィールドにデータは入力されていません。

      多くの場合、この設定は、PBX がサイト内にあるか、組織内で管理されるテレフォニー環境で使用されます。所属組織のテレフォニー環境が外部の企業またはベンダーによって維持される場合、この番号を構成する必要はありません。

    • [国際電話発信番号]   発信呼び出しで国際電話の番号にアクセスするために使用する番号コードを入力するには、このフィールドを使用します。この番号は、ダイヤルされた電話番号の前に付加されます。既定では、このフィールドにデータは入力されていません。このフィールドには、1 ~ 4 桁の数値を入力できます。たとえば、米国の国際電話発信番号は 011、ヨーロッパの国際電話発信番号は 00 です。

    • [国番号のプレフィックス]   市外局番の範囲外で、かつ国内/地域内である電話番号をダイヤルするために使用される番号コードを入力するには、このフィールドを使用します。この番号は、ダイヤルされた電話番号の前に付加されます。既定では、このフィールドにデータは入力されていません。このフィールドには、1 ~ 4 桁の数値を入力できます。たとえば、ヨーロッパでは 0 が使用され、北米では 1 が使用されます。

    • [国/地域コード]   発信呼び出しに使用される国/地域コードを入力するには、このフィールドを使用します。この番号は、ダイヤルされた電話番号の前に付加されます。既定では、このフィールドにデータは入力されていません。このフィールドには、1 ~ 4 桁の数値を入力できます。たとえば、米国内の国/地域コードは 1、英国内の国/地域コードは 44 です。

    • [国/地域内番号の形式]   ダイヤル プランが異なっていて国番号が同じユニファイド メッセージング サーバーでユーザーの電話番号をダイヤルする方法を指定するには、このフィールドを使用します。この値は、Outlook Voice Access サブスクライバーがディレクトリ内のユーザーを検索して呼び出そうとするときに、自動応答によって使用されます。

      このエントリは、番号のプレフィックスと文字の変数で構成されます (たとえば、020xxxxxxx)。

      電話番号を特定するために、ユニファイド メッセージングは指定されたプレフィックスに、ディレクトリで指定されている電話番号の最後の x 桁の数字を追加します。

    • [国際電話番号書式]   ダイヤル プランと国番号が異なるユニファイド メッセージング サーバーでユーザーの電話番号をダイヤルする方法を指定するには、このフィールドを使用します。この値は、Outlook Voice Access サブスクライバーがディレクトリ内のユーザーを検索して呼び出そうとするときに、自動応答によって使用されます。

      このエントリは、番号のプレフィックスと文字の変数で構成されます (たとえば、4420xxxxxxx)。

      電話番号を特定するために、ユニファイド メッセージングは指定されたプレフィックスに、ディレクトリで指定されている電話番号の最後の x 桁の数字を追加します。

  7. [機能] タブを使用すると、UM ダイヤル プラン機能を構成できます。UM ダイヤル プランについては、いくつかの機能を構成できます。これには、通話の転送および音声メッセージの送信が含まれます。次を構成できます。

    • [ユーザーへの転送を発信者に許可する]   発信者がユーザーに通話を転送できるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。既定では、このオプションは有効になっています。これにより、このダイヤル プランが関連付けられたユーザーは、同じ UM ダイヤル プラン内のユーザーに通話を転送できるようになります。このチェック ボックスをオンにすると、このページの [発信者は次の連絡先に連絡できます] セクションにある適切なオプションを選択して、発信者が呼び出を転送できるユーザーのグループを設定できます。

      このオプションを無効にし、[音声メッセージの送信を発信者に許可する] の設定も無効にすると、[発信者は次の連絡先に連絡できます] も無効になります。

    • [音声メッセージの送信を発信者に許可する]   発信者がユーザーに音声メッセージを送信できるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。既定では、このオプションは有効になっています。これにより、このダイヤル プランが関連付けられたユーザーは、同じ UM ダイヤル プラン内のユーザーに音声メッセージを送信できるようになります。このチェック ボックスをオンにすると、このページの [発信者は次の連絡先に連絡できます] セクションにある適切なオプションを選択することにより、発信者が音声メッセージを送信できるユーザーのグループを設定できます。

      このオプションを無効にし、[ユーザーへの転送を発信者に許可する] の設定も無効にすると、[発信者は次の連絡先に連絡できます] も無効になります。

      このオプションを無効にすると、自動応答は、システム プロンプトで発信者に音声メッセージを送信するように案内しなくなります。

    • [発信者は次の連絡先に連絡できます]   これらのオプションを使用すると、使用するユーザーのグループを指定できます。既定では、[ダイヤル プラン内のユーザー] オプションが選択されます。ただし、ユーザーのグループを変更し、グローバル アドレス一覧 (GAL) に含まれているユーザーや、カスタム アドレス一覧に含まれている特定のユーザーのセットに、発信者が呼び出しを転送したり、音声メッセージを送信したりできるようにすることが可能です。それには、以下のオプションから選択します。

      [このダイヤル プラン内のユーザー]   このオプションを使用すると、UM 自動応答に接続した発信者は、UM 自動応答に関連付けられているダイヤル プラン内のユーザーを探して、その人に連絡することができるようになります。

      [既定のグローバル アドレス一覧内の任意のユーザー]   UM 自動応答に接続した発信者が、GAL に登録されている任意のユーザーを検索して連絡できるようにするには、このオプションを使用します。これには、メールボックスが有効なすべてのユーザーが含まれます。

      [この内線番号のみ]   このオプションを使用すると、このオプション用のフィールドに指定した内線番号への接続が発信者に許可されます。このフィールドには、数字しか入力できません。このテキスト ボックスに入力する番号は、自動応答に関連付けられているダイヤル プランで構成されている番号と一致している必要があります。

      [この自動応答のみ]   この一覧を使用すると、UM 自動応答への接続が発信者に許可され、その後、他の自動応答に接続できます。この自動応答を作成して、発信者を指定した他の自動応答に転送できるようにしておく必要があります。

      [アドレス一覧内の任意のユーザー]   UM 自動応答に接続した発信者が、定義済みのカスタム アドレス一覧に登録されているユーザーを検索して連絡できるようにするには、このオプションを使用します。これには、メールボックスが有効なすべてのユーザーが含まれます。

      重要

         [すべてのアドレス一覧] コンテナーは、空のコンテナー オブジェクトであり、GAL コンテナーとは異なります。カスタム アドレス一覧を参照するときに [すべてのアドレス一覧] コンテナーを選択すると、発信者が連絡できる UM が有効なユーザーはいません。組織内のすべてのアドレス一覧を選択するには、[既定のグローバル アドレス一覧内の任意のユーザー] オプションを選択してください。

    • [名前一致による選択方法]   このフィールドを使用すると、よく似た名前を持つユーザーどうしを区別するためにダイヤル プランが使用する方法を選択できます。発信者が組織内の特定のユーザーを見つけるために文字を入力するように促された場合は、発信者の入力に一致する名前が複数存在する場合もあります。既定では、このダイヤル プランに関連付けられているすべての UM 自動応答がこの設定を継承します。ただし、この設定は作成した UM 自動応答ごとに変更できます。

      発信者が組織内の正しいユーザーを指定できるように発信者に詳細情報を提供するための方法を次の中から 1 つ選択します。

    • [なし]   複数の一致ユーザーが見つかった場合にも追加情報は提供されません。既定では、この方法が選択されています。

    • [役職]   複数の一致ユーザーが見つかった場合には、各ユーザーの役職が自動応答に含められます。

    • [部署]   複数の一致ユーザーが見つかった場合には、各ユーザーの部署が自動応答に含められます。

    • [場所]   複数の一致ユーザーが見つかった場合には、各ユーザーの場所が自動応答に含められます。

    • [エイリアスを要求]   発信者は自動応答からユーザーのエイリアスを入力するよう要求されます。

  8. ユニファイド メッセージングのダイヤル プラン設定を構成するには、[設定] タブを使用します。このタブでは、内部および外部の発信者がシステムのユーザーを検索する方法、内部ユーザーが自分のボイス メールにアクセスするときに許可されるログオンの失敗回数、およびダイヤル プランで使用する既定の言語を設定できます。次を構成できます。

    • [名前によるダイヤルの第 1 の方法]   この一覧では、発信者がシステムにダイヤルインするときにユーザーを検索する第 1 の方法を選択できます。

      既定では、[姓名] が選択されています。つまり、名簿内のユーザーを検索する場合、最初にユーザーの姓、次に名を入力します。

      サブスクライバーまたは UM が有効なユーザーは、サブスクライバー アクセス番号を使用してユニファイド メッセージング システムにアクセスし、メニューを通じて目的のユーザーの名前またはエイリアスを指定し、検索することができます。選択されているオプションが、UM が有効なユーザーによって使用される既定の方法です。

      名前によるダイヤルの第 1 の方法を使用するには、サポートされていオプションをどれか 1 つ選択する必要があります。サポートされているオプションは次のとおりです。

      姓 名 (既定)

      名 姓

      SMTP アドレス

    • [名前によるダイヤルの第 2 の方法]   この一覧では、発信者がシステムにダイヤルインするときにユーザーを検索する第 2 の方法を選択できます。

      既定では、[SMTP アドレス] が選択されています。つまり、名簿内のユーザーを検索する場合、ユーザーの電子メール エイリアスまたは SMTP アドレスを入力します。

      サブスクライバーまたは UM が有効なユーザーは、サブスクライバー アクセス番号を使用してユニファイド メッセージング システムにアクセスし、メニューを通じて目的のユーザーの名前またはエイリアスを指定し、検索することができます。

      サポートされている 4 つのオプションの中から必ずしも 1 つを選択する必要はありません。ただし、第 2 の方法を選択しない場合、発信者には、ユーザーの名前を指定する方法が 1 つしか与えられません。次のオプションを利用できます。

      姓 名

      名 姓

      [SMTP アドレス] (既定)

      なし

    • [オーディオ コーデック]   この一覧を使用して、ダイヤル プランで使用されるオーディオ コーデックを選択します。発信者がダイヤル プランに関連付けられているユーザーに電話を掛けると、この一覧で選択したオーディオ コーデックにより音声メッセージが録音され、当該ユーザーに送信されます。次のオーディオ コーデックがサポートされています。

      [MP3] (既定)

      [WMA] (Windows Media オーディオ)

      [G711] (パルス符号変調 (PCM) リニア)

      [GSM] (Group System Mobile 06.10)

      既定では、MP3 形式が選択されています。MP3 形式はオーディオ ファイルのサイズを大幅に減らすのに使用される一般的なオーディオ ファイル形式で、パーソナル オーディオ デバイスや MP3 プレーヤーで最も一般的に使用されているファイル形式です。MP3 はプラットフォームに依存しない種類のオーディオ コーデックで、多くの携帯電話、モバイル デバイス、コンピューター オペレーティング システム間での互換性を保つために使用されています。

      WMA は圧縮率が高く、高音質の形式であるため使用されています。G.711 リニア PCM は電話レベルの音質のオーディオ コーデック形式です。圧縮率は最も低く、音質も最も低い形式です。GSM 06.10 は、携帯電話ベンダーで使用されているオーディオ コーデック形式であり、デジタル携帯電話サービスの標準です。

      ユーザーのディスク クォータに注意する場合は、オーディオ コーデックとして WMA を選択します。.wma 形式で保存された音声ファイルは、他のオーディオ コーデックを使用して行われた同じ音声録音の約半分のサイズになります。

    • [オペレーターの内線番号]   このテキスト ボックスに、ダイヤル プランのオペレーターの電話番号または内線番号を入力します。

      この設定を構成すると、呼び出しを自動応答 (構成されている場合)、オペレーター、外線番号、または内線番号に転送することができます。

      発信者が電話のキーパッドで 0 を押すか、"受付" または "オペレーター" と言うか、[入力の再試行回数] のしきい値を超えた場合には、発信者はこのテキスト ボックスに指定した電話番号に転送されます。

      この電話番号には、組織外の番号も指定でき、組織内の内線電話番号も指定できます。たとえば、受付またはオペレーターの内線番号が 81964 であり、組織に 1 つのダイヤル プランしかない場合は、「81964」と入力します。

      既定では、この設定は空白になっています。このテキスト ボックスに番号を入力しないと、オペレーターへの呼び出し転送機能は無効になり、呼び出しに応答する相手がいないため、発信者からの呼び出しは切断されます。

      名簿で特定のユーザーが見つからない場合に呼び出しがオペレーターに転送されるように、このテキスト ボックスには電話番号を入力することをお勧めします。

    • [次の回数を越えてログオンに失敗した場合は切断]   このテキスト ボックスに、発信者の接続が切断されるまでに許可されるログオンの連続失敗回数を入力します。

      この設定には 1 ~ 20 の値を指定できます。この値が小さすぎると、ユーザーに不満が生じる可能性があります。大部分の組織では、この値は既定の 3 回に設定してください。

    • [最大通話時間 (分)]   このテキスト ボックスに、着信呼び出しが通話の途中で有効な内線番号に転送されずに、システムに接続していることができる最大時間 (分単位) を入力します。大部分の組織では、この値は既定の 30 分に設定してください。

      この設定はすべての種類の呼び出しに適用されます。この設定には、着信サブスクライバー アクセス呼び出し、組織内への音声呼び出し、組織外への音声呼び出しが含まれます。

      この設定には 10 ~ 120 の値を指定できます。この値が小さすぎると、通話が終了する前に切断される可能性があります。たとえば、組織で大量の FAX メッセージを受信することが多い場合、FAX メッセージのすべてのページが受信されるように、この値を既定値から増やした方がいいことがあります。

    • [最大録音時間 (分)]   このテキスト ボックスに、発信者がボイス メール メッセージを残すとき、各音声録音に使用できる最大時間 (分単位) を入力します。大部分の組織では、この値は既定の 20 分に設定してください。

      これには 1 ~ 100 の値を指定できます。この値が小さすぎると、長い音声メッセージは終了する前に切断される可能性があります。この値が大きすぎると、ユーザーが受信トレイに長い音声メッセージを保存することになります。

      ユーザーに対して厳密なディスク クォータを実装している場合、この設定は重要です。この値は、[最大通話時間 (分)] に設定する値より小さくする必要があります。

    • [録音アイドル タイムアウト (秒)]   このテキスト ボックスには、音声メッセージを録音するとき、通話を終了するまでにシステムで許可する無音の秒数を入力します。大部分の組織では、この値は既定の 5 秒に設定してください。

      この設定には 2 ~ 10 の値を指定できます。この値が小さすぎると、発信者が音声メッセージを残している途中で通話が切断される可能性があります。この値が大きすぎると、音声メッセージの無音時間が長くなることがあります。

    • [次の回数を越えて入力に失敗した場合は切断]   このテキスト ボックスには、接続が切断されるまでに発信者が正しくないデータを入力できる回数を入力します。大部分の組織では、この値は既定の 3 回に設定してください。これは、音声認識が有効な UM ダイヤル プランにとって重要な設定です。

      正しくないデータの例としては、発信者がシステムにない内線番号を要求した場合、呼び出しの転送先のユーザーの内線番号が見つからない場合、発信者が無効なメニュー オプションを押した場合などがあります。

      この設定には 1 ~ 20 の値を指定できます。この値が小さすぎると、発信者の接続を切断するには早すぎる可能性があります。

    • [既定の言語]   この一覧を使用して発信者が使用する既定の言語を指定します。発信者がダイヤル プランに関連付けられたユーザーに電話を掛けたとき、これが音声録音されたオペレーターが使用する既定の言語になります。発信者が聞くシステム プロンプトも既定の言語で再生されます。UM ダイヤル プランで選択した言語は、電子メール、ボイス メール、予定表アイテムを読んだり、個人用の案内応答が録音されていない場合にユーザー名を通知したり、ボイス メール プレビュー機能を使用して音声メッセージをトランスクリプト化したり、自動音声認識 (ASR) が正しく動作するようにしたりするのに使用されます。

      既定では、英語 (米国) 版の Exchange 2010 をインストールした場合、この一覧には 1 つの言語のみが表示されます。他の言語オプションを使用できるようにするには、必要な言語の UM 言語パックをインストールする必要があります。UM 言語パックをインストールする方法の詳細については、「ユニファイド メッセージング言語パックの UM サーバーへのインストール」を参照してください。

      他の言語を追加すると、サブスクライバーは英語 (米国) 以外の言語を使用できます。たとえば、サブスクライバーがデスク上の電話からサブスクライバーのアクセス番号を使用してユニファイド メッセージング システムに電話を掛けた場合、あらかじめ英語で録音されたオペレーターの音声で応答されます。同じユーザーが Outlook Web App でフランス語などの別の言語を選択した場合でも、メニューは英語 (米国) で読み上げられます。フランス語であらかじめ録音されたオペレーターのメニューを聞けるようにするには、該当する言語をインストールする必要があります。

  9. UM が有効なユーザーによる国内/地域通話および国際通話のダイヤル情報グループを指定するには、UM ダイヤル プランの [ダイヤルのルール グループ] タブを使用します。ダイヤル情報グループで定義される各ダイヤル情報のエントリによって、特定のダイヤル情報グループ内のユーザーが発信可能な通話の種類が決まります。[ダイヤルのルール グループ] タブでダイヤル情報グループを構成した後で、適切なダイヤル情報グループを使用するように UM メールボックス ポリシーを構成する必要があります。ダイヤル情報グループを使用するように UM メールボックスを構成すると、構成したダイヤルの制限が、UM メールボックス ポリシーと関連付けられている UM が有効なすべてのユーザーに適用されます。たとえば、ダイヤル プランと関連付けられているユーザーが国内/地域通話の電話番号に電話をかける際に外線発信コードをダイヤルする必要がないように、ダイヤル情報グループを構成することができます。次を構成できます。

    • [国/地域内のルール グループ]   このテキスト ボックスを使用して、UM メールボックス ポリシーで使用される国内/地域通話用ダイヤル情報グループの追加、削除、または編集を行います。

    • [国際ルール グループ]   このテキスト ボックスを使用して、UM メールボックス ポリシーで使用される国際電話用ダイヤル情報グループの追加、削除、または編集を行います。

    • [ダイヤル情報のエントリ]   UM が有効なユーザーによって行われる国内や地域の通話、および国際通話のために電話番号と番号マスクを定義するには、このダイアログ ボックスを使用します。各ダイヤル情報によって、ダイヤル情報グループ内のユーザーが発信可能な通話の種類が決まります。ただし、番号マスクとダイヤル番号を使用して、ダイヤル情報グループのエントリを正しく構成する必要があります。[ダイヤル情報のエントリ] タブでダイヤル情報を構成した後で、適切なダイヤル情報グループを使用するように UM のダイヤル プラン、メールボックス ポリシー、自動応答などを構成する必要があります。次を構成できます。

      [名前]   この一覧を使用して、既存のダイヤル情報の名前を選択します。ダイヤル情報を作成したい場合は、ダイヤル情報に名前を入力します。これは、EMC に表示されるダイヤル情報の表示名になります。このフィールドに入力できるのはテキスト文字だけです。ダイヤル情報のエントリの表示名は 32 文字まで指定できます。

      [番号マスク]   このテキスト ボックスを使用して、ダイヤル情報の番号マスクを定義します。番号マスクは、電話番号の形式を定義するために使用され、ユニファイド メッセージング サーバーはこの形式を使用して、ユーザーのためにダイヤルする発信電話番号を判断します。ダイヤル情報エントリの番号マスクと一致する番号に発信呼び出しが行われると、ユニファイド メッセージング サーバーは一致した数字を、ダイヤルされる番号に置き換えます。次に、この一致から得られた数字の文字列を使用して発信呼び出しを行います。たとえば、91425xxxxxxx は有効な番号マスクです。このフィールドに含めることができるのは、数字と x の文字だけです。

      [ダイヤル番号]   このテキスト ボックスを使用して、ダイヤル情報エントリのダイヤル番号を定義します。ダイヤル番号は、IP ゲートウェイに送信される実際のダイヤル文字列を決定するために使用されます。この番号は、発信呼び出しのためにユニファイド メッセージングによって取得される番号とは異なる場合があります。ただし PBX は、市内通話の場合は市外局番を省略するように構成することもできます。また、音声によるプライベートな番号付けプランに合わせて構成できます。ダイヤル文字列内のワイルドカード文字 (x) は、ダイヤル情報エントリの番号マスクと一致した元の番号から得られた数字で置き換えられます。たとえば、9xxxxxxx は有効なダイヤル番号です。このフィールドに含めることができるのは、数字と x の文字だけです。

      [コメント]   このテキスト ボックスを使用して、追加または変更しようとしているダイヤル情報についてのコメントや説明を入力します。既定では、このテキスト ボックスは空白になっています。

      重要

      Exchange ユニファイド メッセージングと Office Communications Server を既に統合している場合は、Exchange ユニファイド メッセージングでダイヤル情報やダイヤル情報グループを構成する必要がないことに気付くことがあります。Office Communications Server は、組織内のユーザー向けに呼び出しのルーティングと番号の変換を実行するよう設計されており、Exchange ユニファイド メッセージングがユーザーの代理で呼び出しを行った場合も同じように実行します。

  10. UM ダイヤル プランで構成されるサブスクライバー アクセス番号に電話を掛ける発信者用のダイヤル情報エントリを構成するには、UM ダイヤル プランのプロパティの [ダイヤルの制限] タブを使用します。ダイヤル情報グループまたはダイヤルの制限を構成することによって、認証されていないユーザーまたは Outlook Voice Access ユーザーがダイヤル プランで構成されたサブスクライバー アクセス番号に電話を掛ける場合、呼び出しの種類を発信者別に制限できます。次を構成できます。

    • [同じダイヤル プラン内のユーザーの呼び出しを許可する]   このチェックボックスをオンにすると、サブスクライバーに呼び出しを行うユーザーが、ダイヤル プランで構成されたアクセス番号にアクセスしたり、同じダイヤル プラン内で UM が有効になっているユーザーに関連付けられている内線番号に呼び出しを転送したりできます。既定では、この設定は有効になっています。

      この設定を無効にすると、サブスクライバー アクセス番号に電話を掛けるユーザーは、UM が有効でないユーザーやその他の内線番号、または同じダイヤル プランに関連付けられている UM が有効なユーザーに電話を掛けたり転送したりすることができなくなります。これは、[内線の呼び出しを許可する] の設定が既定で無効になっているためです。

    • [内線の呼び出しを許可する]   この設定が無効な場合、ダイヤル プランのサブスクライバー アクセス番号に電話を掛けるユーザーは、UM が有効でないユーザーや、UM が有効なユーザーに関連付けられていないその他の内線番号に電話を掛けることができません。ただし、UM が有効なユーザーに関連付けられている内線番号に電話をかけたり、呼び出しを転送したりできます。これは、[同じダイヤル プラン内のユーザーの呼び出しを許可する] 設定が既定で有効になっているためです。[内線の呼び出しを許可する] 設定は、既定で無効になっています。

      この設定が有効な場合、ダイヤル プランのサブスクライバー アクセス番号に電話を掛けるユーザーは、UM が有効でないユーザーや、UM が有効なユーザーに関連付けられていないその他の内線番号、および UM が有効なユーザーに電話を掛けることができます。これは、[同じダイヤル プラン内のユーザーの呼び出しを許可する] 設定が既定で有効になっているためです。

      UM が有効ではないユーザーも含まれている環境で、この設定を有効にすることができます。この設定は、ダイヤル プランに構成されているサブスクライバー アクセス番号に電話をかけてきたユーザーに対して、関連付けられていない内線番号の呼び出しを許可する場合にも役立ちます。

    • [許可される国/地域内ルール グループをダイヤル プランから選択する]   許可される国内/地域通話用のダイヤル情報グループを追加または削除するには、このセクションを使用します。既定では、UM ダイヤル プランには国内/地域通話用のダイヤル情報グループは構成されていません。

      任意のユーザーがサブスクライバー アクセス番号に電話を掛けた国内または地域内の電話番号を許可または制限するには、国内/地域通話用のダイヤル情報グループを使用します。これにより、不要なまたは許可されていない電話の呼び出しと電話料金を防止することができます。

      国内/地域通話用のダイヤル情報グループを追加するには、まず、ダイヤル プランに適切な国内/地域通話用のダイヤル情報グループを作成する必要があります。次に、ダイヤル情報グループに適切なダイヤル情報のエントリを追加します。必要なダイヤル情報グループをダイヤル プランに作成した後、そのダイヤル情報グループをダイヤル プランの [ダイヤルの制限] タブのダイヤル制限一覧に追加する必要があります。

      国内/地域通話用のダイヤル情報グループは、ユニファイド メッセージング サーバーで、国内または地域内の電話番号へのアクセスを許可または制限するために使用できます。これは、サブスクライバー アクセス番号に電話を掛けたすべてのユーザーに適用されます。

    • [許可される国際ルール グループをダイヤル プランから選択する]   許可される国際通話用のダイヤル情報グループを追加または削除するには、このセクションを使用します。既定では、UM ダイヤル プランには国際通話用のダイヤル情報グループは構成されていません。

      任意のユーザーがサブスクライバー アクセス番号に電話を掛けた国外または地域外の電話番号を許可または制限するには、国際通話用のダイヤル情報グループを使用します。これにより、不要なまたは許可されていない電話の呼び出しと電話料金を防止することができます。

      国際通話用のダイヤル情報グループを追加するには、まず、ダイヤル プランに適切な国際通話用のダイヤル情報グループを作成する必要があります。次に、ダイヤル情報グループに適切なダイヤル情報のエントリを追加します。必要なダイヤル情報グループをダイヤル プランに作成した後、そのダイヤル情報グループをダイヤル プランの [ダイヤルの制限] タブのダイヤル制限一覧に追加する必要があります。

      国際ダイヤル情報グループは、ユニファイド メッセージング サーバーで、国外または地域外の電話番号へのアクセスを許可または制限するために使用できます。これは、サブスクライバー アクセス番号に電話を掛けたすべてのユーザーに適用されます。

シェルを使用して UM ダイヤル プランのプロパティを構成する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「ユニファイド メッセージングのアクセス許可」の「UM ダイヤル プラン」。

この例では、外線発信コード 9 を使用する MyDialPlan という名前の UM ダイヤル プランを構成します。

Set-UMDialplan -Identity MyDialPlan -OutsideLineAccessCode 9

この例では、案内応答を使用する MyDialPlan という名前の UM ダイヤル プランを構成します。

Set-UMDialplan -Identity MyDialPlan -WelcomeGreetingEnabled $true -WelcomeGreetingFilename welcome.wav

この例では、ダイヤルのルールを使用する MyDialPlan という名前の UM ダイヤル プランを構成します。

$csv=import-csv "C:\MyInCountryGroups.csv"
Set-UMDialPlan -Identity MyDialPlan -ConfiguredInCountryGroups $csv
Set-UMDialPlan -Identity MyDialPlan -AllowedInCountryGroups "local, long distance"

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-UMDialplan」を参照してください。

シェルを使用して UM ダイヤル プランのプロパティを表示する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「ユニファイド メッセージングのアクセス許可」の「UM ダイヤル プラン」。

この例を実行すると、Active Directory フォレスト内にあるすべての UM ダイヤル プランの一覧が表示されます。

Get-UMDialplan

この例を実行すると、MyUMDialPlan という名前の UM ダイヤル プランのプロパティが、書式化された一覧で表示されます。

Get-UMDialplan -Identity MyUMDialPlan | Format-List

構文およびパラメーターの詳細については、「Get­UMDialPlan」を参照してください。

その他のタスク

UM ダイヤル プランを構成後、「UM サーバーをダイヤル プランに追加する」を必要に応じて参照してください。

詳細情報

ユニファイド メッセージング ダイヤル プランについて.

 © 2010 Microsoft Corporation.All rights reserved.