POP3 と IMAP4 のユーザーが既定のプロトコル設定を使用できるようにする

[アーティクル]
10/19/2016

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2015-03-09

IMAP4 サービスまたは POP3 サービスが有効な Microsoft Exchange Server 2010 クライアントアクセスサーバーで、POP3 ユーザーと IMAP4 ユーザーが既定のプロトコル設定を使用できるように設定できます。

Exchange 管理シェルを使用して、POP3 と IMAP4 のユーザーが既定のプロトコル設定を使用できるようにする方法

Set-PopSettings コマンドレットまたは Set-ImapSettings コマンドレットですべてのユーザーの POP3 と IMAP4 の設定を管理することに加えて、Set-CASMailbox コマンドレットを使用して、それぞれのユーザーに POP3 と IMAP4 の設定を指定することもできます。Set-PopSettings コマンドレットまたは Set-ImapSettings コマンドレットを使用している場合、Set-CASMailbox コマンドレットで、ユーザーがサーバーの既定のプロトコル設定を使用できるようにすることもできます。

次の表は、POP3 または IMAP4 のユーザーがクライアントアクセスサーバーに指定されたプロトコルの既定の設定を使用するように構成するパラメーターを示しています。

Set-CASMailbox コマンドレットの POP3 と IMAP4 パラメーター

パラメーター	値	説明
`PoPopUseProtocolDefaults`	`$true` `$false`	このパラメーターを使用すると、Set-PopSettings コマンドレットで指定された既定のプロトコル設定を使用できます。
`ImImapUseProtocolDefaults`	`$true` `$false`	このパラメーターを使用すると、Set-ImapSettings コマンドレットで指定された既定のプロトコル設定を使用できます。

Set-CASMailbox コマンドレットの詳細については、「Set-CASMailbox」を参照してください。

POP 3 および IMAP4 のセットアップに関連する他の管理タスクについては、「POP3 および IMAP4 の管理」を参照してください。

シェルを使用してPOP3 ユーザーが既定のプロトコル設定を使用できるようにする

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「クライアントアクセス許可」の「POP3 および IMAP4」。

この例では、POP3 ユーザーがサーバー CAS01 の既定のプロトコル設定を使用できるようにします。

Set-CASMailbox -Identity CAS01 -PopProtocolDefaults $true

この例では、POP3 ユーザーによるサーバー CAS01 の既定のプロトコル設定の使用を無効にします。

Set-CASMailbox -Identity CAS01 -PopProtocolDefaults $false

シェルを使用して IMAP4 ユーザーが既定のプロトコル設定を使用できるように構成する

この例では、IMAP4 ユーザーがサーバー CAS01 の既定のプロトコル設定を使用できるようにします。

Set-CASMailbox -Identity CAS01 -ImapProtocolDefaults $true

この例では、IMAP4 ユーザーによるサーバー CAS01 の既定のプロトコル設定の使用を無効にします。

Set-CASMailbox -Identity CAS01 -ImapProtocolDefaults $false

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-CASMailbox」を参照してください。

その他のタスク

POP3 ユーザーと IMAP4 ユーザーが既定のプロトコル設定を使用できるようにした後で、次の操作も実行できます。

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