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リソース メールボックスのカスタム リソース プロパティを構成する

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2014-12-03

リソース メールボックスとは、会議室と機材を表すメールボックスです。リソース メールボックスは、会議出席依頼にリソースとして含めることができます。シンプルで効率的な方法で、組織のリソースのスケジュールを管理することができます。

リソース メールボックスには、会議室と備品用という 2 種類があります。会議室メールボックスには、会議室、講堂、トレーニング室などの会議の場所を割り当てます。備品用メールボックスには、ポータブル コンピューター プロジェクター、マイク、社用車などの特定の場所にないリソースを割り当てます。

カスタム リソース プロパティにより、リソースの追加情報を提供することで、ユーザーは最適な会議室や機材を選択できるようになります。たとえば、会議室メールボックスに対して AV というカスタム プロパティを作成できます。 このプロパティをオーディオ ビジュアル (AV) 機材のあるすべての会議室に追加します。これにより、ユーザーはオーディオ ビジュアル機材を利用できる会議室を識別できます。

注意

組織内で作成するすべてのカスタム リソース プロパティについて、適用先のリソース メールボックスの種類 (会議室または備品) を指定する必要があります。リソース メールボックスを管理している場合は、特定のリソース メールボックスの種類に適用するカスタム リソース プロパティのみを割り当てることができます。たとえば、会議室メールボックスを構成する場合、会議室メールボックスに適用するカスタム リソース プロパティのみを割り当てることができます。

リソース メールボックスに関連する他の管理タスクについては、「リソース メールボックスの管理とスケジューリング」を参照してください。

前提条件

カスタム リソース プロパティを会議室または備品用メールボックスに割り当てるには、まず、Exchange 組織のリソース構成を変更してこれらのプロパティを作成する必要があります。詳細な手順については、「カスタム リソース プロパティを作成または削除する」を参照してください。

EMC を使用してリソース メールボックスのカスタム リソース プロパティを追加または削除する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「受信者プロビジョニングのアクセス許可」。

  1. コンソール ツリーで、[受信者の構成] > [メールボックス] にアクセスします。

  2. 結果ウィンドウで、構成するリソースのメールボックスを選択します。

  3. 操作ウィンドウで、リソース メールボックス名の下にある [プロパティ] をクリックします。

  4. [<リソース メールボックス名> のプロパティ] で、[リソースの [全般]] タブをクリックします。

  5. [リソースのカスタム プロパティ] で以下の作業を行います。

    • カスタム リソース プロパティを追加するには、[追加] をクリックします。[リソースのカスタム プロパティの選択] ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスには、特定のリソースの種類に対して Exchange 組織で定義されているすべてのカスタム リソース プロパティの一覧が表示されます。このメールボックスに割り当てるカスタム リソース プロパティを選択し、[OK] をクリックします。

    • カスタム リソース プロパティを削除するには、削除するプロパティを選択し、[削除] アイコン をクリックします。

  6. [OK] をクリックします。

シェルを使用してリソース メールボックスにカスタム リソース プロパティを追加する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「受信者プロビジョニングのアクセス許可」。

この例では、ホワイト ボードは、会議室メールボックス "Conference Room 1" のカスタム リソース プロパティとして追加されます。

最初に、カスタム リソース プロパティを次のコマンドを使用して作成する必要があります。

$ResourceConfig = Get-ResourceConfig
$ResourceConfig.ResourcePropertySchema.Add("Room/Whiteboard")
Set-ResourceConfig -ResourcePropertySchema $ResourceConfig.ResourcePropertySchema

カスタム リソース プロパティを作成した後は、次のコマンドを使用して、そのプロパティを会議室メールボックスに追加できます。

$ResourceMailbox = Get-Mailbox -Identity "Conference Room 1"
$ResourceMailbox.ResourceCustom.Add("Whiteboard")
$ResourceMailbox | Set-Mailbox -ResourceCustom $ResourceMailbox.ResourceCustom

最後に、次のコマンドを実行して、加えた変更が適切であるかを確認できます。

Get-Mailbox -Identity "Conference Room 1" | Format-List Name, *Resource*

構文およびパラメーターの詳細については、以下のトピックを参照してください。

シェルを使用してリソース メールボックスからカスタム リソース プロパティを削除する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「受信者プロビジョニングのアクセス許可」。

この例では、Conference Room 1 という会議室メールボックスからカスタム リソース プロパティ AV を削除します。 また、次の例は、カスタム リソース プロパティを削除するための 2 つの使用可能な構文を示します。

$ResourceMailbox = Get-Mailbox -Identity "Conference Room 1"
$ResourceMailbox.ResourceCustom-=("AV")
$ResourceMailbox.ResourceCustom.Remove("TV")
Set-Mailbox -Identity "Converence Room 1" $ResourceMailbox.ResourceCustom.Remove

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-Mailbox」と「Set-Mailbox」を参照してください。

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