Exchange 2010 Server の準備を行い、セットアップを委任する
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2011-01-06
ここでは、サーバーの準備を行い、Exchange のセットアップおよびインストールを委任する方法について説明します。Exchange Server の最初のインスタンスの初回インストール後、以降のインストールの委任セットアップをサーバーで準備することができます。この手順では、委任されたアカウントを使用して、"Organization Management/組織の管理" 役割グループのメンバーにならずに、ドメイン内に Exchange の単一インストールをできるようにします。
ただし、ドメイン内の最初のExchange サーバーは、"Organization Management/組織の管理" 役割グループおよびローカルの管理者グループのメンバーであるアカウントを使用してインストールする必要がある点に注意してください。以降の Exchange のインスタンスは、委任セットアップ管理役割グリープのメンバーを使用してインストールすることができます。("Delegated Setup/委任されたセットアップ" 役割グループのメンバーを使用して、 Exchange サーバーの最初のインスタンスをインストールすることはできません)
重要
委任されたユーザーは、Exchange サーバーをアンインストールすることはできません。Exchange サーバーをアンインストールまたは削除するには、"Organization Management/組織管理" 役割グループおよびローカルの管理者グループのメンバーであるアカウントが必要です。
Exchange 2010 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可について」、「役割ベースのアクセス制御について」(英語)、および「委任されたセットアップ」を参照してください。
注意
Exchange 2010 が組織内で適切に展開し、機能するには、アクセス許可が必要です。これらのアクセス許可は、セットアップ中に Exchange 2010 によって使用されるアクセス制御リスト (ACL) にスタンプされます。詳細については、「Exchange 2010 の展開のアクセス許可のリファレンス」を参照してください。
Setup.com /NewProvisionedServer を使用して、サーバーを準備できます。Setup.com /NewProvisionedServer コマンドは、次のタスクを行うことができます。
構成パーティション内にサーバー オブジェクトを作成する。CN=Servers,CN=Exchange Administrative Group (FYDIBOHF23SPDLT),CN=Administrative Groups,CN=<組織の名前>,CN=Microsoft Exchange,CN=Services,CN=Configuration,DC=<ルート ドメイン>
以下のアクセス制御エントリ (ACE) が、委任セットアップ役割グループの構成パーティション内のサーバー オブジェクトに追加される。
サーバー オブジェクトおよびその子オブジェクトに対するフル コントロール
Send As 拡張権利に対する拒否のアクセス制御エントリ
Receive As 拡張権利に対する拒否のアクセス制御エントリ
Exchange パブリック フォルダー ストア オブジェクトの "CreateChild" および "DeleteChild" アクセス許可に対する "拒否"。
注意
パブリック フォルダーは組織レベルで管理されるため、パブリック フォルダー ストアの作成および削除は、Exchange 組織管理者に制限されます。
Exchange Servers グループにコンピューター アカウントを追加する。
Exchange 管理コンソールで準備されたサーバーとしてサーバーを追加する。
Exchange 2010 サーバーを準備する
準備しているコンピューターに Exchange Server をインストールする場合は、Setup.com コマンドに関連する引数を指定して Run ラインまたはコマンド プロンプトから実行できます。Setup.com コマンドを実行しているコンピューターに Exchange がインストールされていない場合は、コンピューターのドライブに Exchange 2010 DVD を挿入して、DVD のルート ディレクトリから Setup.com コマンドを実行する必要があります。
ローカル サーバーを準備する
Setup.com /NewProvisionedServer を実行するには、組織の管理 の役割グループが委任されたアカウントを使用する必要があります。
ローカル サーバーを準備するには、次のコマンドを実行します。
Setup.com /NewProvisionedServer
注意
このコマンドを実行するとローカル サーバーが準備されますが、ユーザーは委任されません。
リモート サーバーを準備する
Setup.com /NewProvisionedServer を実行するには、委任セットアップ役割グループのメンバーであるアカウントを使用する必要があります。
リモート サーバーを準備するには、次のコマンドを実行します。
Setup.com /NewProvisionedServer:ServerName
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