WinHTTP のプロキシ設定を構成する

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2016-11-28

Microsoft Exchange Server 2010 では、複数のサーバーの役割が、基盤となる Microsoft Windows HTTP サービス (WinHTTP) に依存して、すべての HTTP トラフィックおよび HTTPS トラフィックを管理します。ハブ トランスポート サーバーとエッジ トランスポート サーバーが両方とも HTTP を使用して、Microsoft Exchange スパム対策更新サービスと Microsoft Forefront Protection for Exchange サーバーのスパム対策更新サービスのフィルター更新、および証明書失効リスト (CRL) の検証のフィルター更新にアクセスする場合があります。クライアントが Exchange に接続する際に組織でスマート カード認証がサポートされており、提示されたクライアント証明書の CRL がファイアウォールの外側にホストされている場合は、プロキシ サーバーが CRL 検証の実行要求を送信するようにクライアント アクセス サーバーを構成する必要があります。また、アーカイブが Windows Live によってホストされている Exchange 組織では、そのクライアント アクセス サーバーとメールボックス サーバーがマイクロソフトのデータセンターに HTTP 要求を送信できるようにする必要があります。

多くの組織では、宛先がインターネットの HTTP 通信および HTTPS 通信にはプロキシ サーバーが使用されます。組織がプロキシ サーバーを使用し、Exchange トランスポート サーバーが HTTP および HTTPS 用のプロキシ サーバーを使用するように構成されていない場合、HTTP に対応した CRL 検証が機能するように構成する必要があります。

WinHTTP を構成する最も簡単な方法は、Netsh.exe ツールを使用する方法です。Netsh.exe は、Windows Server 2008 を実行しているすべてのコンピューターの %System32% ディレクトリに含まれているコマンドライン ツールです。Netsh.exe を使用して、WinHTTP 構成を設定および表示することができます。WinHTTP 関連のすべてのコマンドは、Netsh.exe ツール内の WinHTTP コンテキストの下に含まれています。

Netsh.exe ツールを使用する方法の詳細については、「Netsh.exe ツールとコマンド ライン スイッチの使用方法」を参照してください。

スパム対策およびウイルス対策機能に関連する他の管理タスクについては、「スパム対策およびウイルス対策の機能の管理」を参照してください。

Netsh.exe を使用して WinHTTP プロキシ設定を構成する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。 「トランスポートのアクセス許可」の「ハブ トランスポート サーバー」および「エッジ トランスポート サーバー」。

WinHTTP コンテキストに移動するには、管理者のコマンド プロンプト ウィンドウを開いて、「netsh」と入力し、「winhttp」と入力します。

C:\Windows\system32>netsh
netsh>winhttp
netsh winhttp>

プロキシの設定を構成するには、set proxy コマンドを使用します。コマンドの後に疑問符を入力すると、このコマンドの構文を表示できます。

netsh winhttp>set proxy /?

この例では、HTTP サーバーおよび HTTPS サーバーには proxy_server というプロキシ サーバーを経由してアクセスすることを指定します。"<local>" 引数で指定されたピリオドを含まないホスト名は除外されます。

netsh winhttp>set proxy proxy_server "<local>"

この例では、import proxy コマンドを使用して Internet Explorer で使用されるプロキシ情報をインポートします。

netsh winhttp>import proxy source=ie

この例では、reset proxy コマンドを使用して WinHTTP プロキシを DIRECT にリセットします。

netsh winhttp>reset proxy

プロキシ サーバーを実行していない場合でも、Netsh.exe を使用して前のプロキシが設定されているかどうかを確認することをお勧めします。この例では、現在の構成を示すために引数なしでツールを実行します。

netsh winhttp>show proxy

重要

WinHTTP の変更を構成した後で、Microsoft Exchange Transport サービスおよび Microsoft Exchange スパム対策更新サービスを開始する必要があります。

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