次の方法で共有


Outlook Web App の Web ビーコンと HTML フォーム フィルターについて

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2011-04-28

Web ビーコンは多くの場合、ユーザーが迷惑メール メッセージを開いたときに、画像の形式でユーザーのコンピューターにダウンロードされます。画像がダウンロードされると、迷惑メール メッセージの送信者に Web ビーコンの通知が送信され、受信者の電子メール アドレスが有効である旨を送信者に通知します。迷惑メールの送信者に Web ビーコンの通知を返すメッセージをユーザーが開くと、このユーザーにはさらに多くの迷惑メールが送信される可能性があります。迷惑メールの送信者は、ユーザーの電子メール アドレスが有効であることを確認しているからです。Web ビーコンには有害なコードが含まれることもあり、迷惑な商用電子メールの送信者からの電子メール メッセージを配信するように電子メール フィルターを変更するために使用されることもあります。

注意

既定では、Outlook Web App では個々の電子メール メッセージ内の Web ビーコンの可能性があるコンテンツを有効にするかまたは無効にするかをユーザーが選択できます。

Web ビーコンと HTML フォーム フィルターの制御

Outlook Web App では、Web ビーコンとして使用される可能性があるコンテンツを含む電子メール メッセージを受信した場合、コンテンツがブロックされたことをユーザーに通知する Outlook Web App の警告メッセージが表示されます。このメッセージは、実際に Web ビーコンがメッセージに含まれているかどうかにかかわらず表示されます。ユーザーがそのメッセージの正当性に確信が持てる場合は、ブロックされたコンテンツを有効にすることができます。メッセージの送信者にユーザーの心当たりがない場合、コンテンツのブロックを解除せずにメッセージを開き、ビーコンを起動せずにメッセージを削除できます。組織でこの機能を使用しない場合は、Outlook Web App のブロック オプションを無効にすることができます。

Web ビーコンのフィルター設定は Active Directory に保存されます。Exchange 管理シェルの Set-OwaVirtualDirectory コマンドレットを使用し、Web ビーコン コンテンツに対するフィルター処理の方法を構成できます。構文およびパラメーターの詳細については、「Set-OwaVirtualDirectory」を参照してください。

次の一覧は、Outlook Web App での Web ビーコンのフィルターに対する FilterWebBeacons プロパティのパラメーターを示します。

  • UserFilterChoice   UserFilterChoice パラメーターを使用すると、ブロックされた Web ビーコン コンテンツを有効にするか、または無効のままにするかをユーザーが決定できます。Outlook Web App では、電子メール メッセージ内の Web ビーコンの可能性があるすべてのコンテンツがブロックされます。ユーザーが Web ビーコンの可能性があるコンテンツを含む電子メール メッセージを受信すると、情報バーには次のメッセージが表示されます。"プライバシー保護のため、Outlook Web App により、他の Web サイトに情報を通信できるイメージ、サウンドやその他のフォームはブロックされています。このメッセージが信頼される送信者から送信されたことが明らかで、ブロックされた機能を再有効化したい場合は、ここをクリックしてください。"ブロックされたコンテンツを表示するには、[ここをクリックしてください] オプションをクリックします。

    注意

    既定では、UserFilterChoice パラメーターは Outlook Web App で有効になっています。

  • ForceFilter   ForceFilter パラメーターを使用すると、Web ビーコンの可能性があるすべてのコンテンツをブロックできます。Outlook Web App では、電子メール メッセージ内の Web ビーコンの可能性があるすべてのコンテンツがブロックされ、ユーザーが Web ビーコンの可能性があるコンテンツを含む電子メール メッセージを受信すると、情報バーには次のメッセージが表示されます。"ユーザーの情報を他の Web サイトに送信する可能性のあるイメージ、サウンド、およびフォームが、プライバシーを保護するために Outlook Web App によってブロックされました。"ユーザーが ForceFilter パラメーターを上書きして、ブロックされた Web ビーコン コンテンツを表示することはできません。

  • DisableFilter   DisableFilter パラメーター設定を使用すると、Outlook Web App で Web ビーコンの可能性があるすべてのコンテンツを有効にできます。

 © 2010 Microsoft Corporation.All rights reserved.