組織の関係のプロパティの構成
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2011-07-21
組織の関係を使用すると、予定表の空き時間情報を Microsoft Exchange Server 2010 組織の外の受信者と安全に共有できます。
フェデレーション委任に関連する他の管理タスクについては、「フェデレーションの共有の管理」を参照してください。
前提条件
組織の関係を有効にするには、その前に Microsoft Federation Gateway とのフェデレーション信頼を構成する必要があります。詳細については、「フェデレーションについて」を参照してください。
実行内容
EMC を使用した組織の関係の構成
シェルを使用した組織の関係の構成
EMC を使用した組織の関係の構成
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「組織の関係」。
コンソール ツリーで、[組織の構成] をクリックします。
結果ウィンドウの [組織の関係] タブをクリックして、構成する組織の関係を選択します。
操作ウィンドウで、組織の関係名の下にある [プロパティ] をクリックします。
[全般] タブを使用して、組織の関係に関する次の全般的な設定を表示または変更します。
[名前] このラベルのないボックスには、組織の関係の名前が表示されます。この名前は変更できます。
[最終変更日時] この読み取り専用フィールドには、組織のポリシーが作成、または変更された日時が示されます。
[この組織上の関係を有効にする] 組織の関係を無効にする場合、このチェック ボックスをオフにします。
[空き時間情報アクセスを有効にする] この組織の関係を使用して、外部 Exchange 組織が空き時間情報を取得できないようにするには、このチェック ボックスをオフにします。
[空き時間情報データのアクセス レベルを指定する]** [空き時間情報アクセスを有効にする]** チェック ボックスをオンにした場合、この一覧から次のいずれかのオプションを選択して、外部 Exchange 組織が取得できる空き時間情報の種類を指定できます。
[空き時間情報にアクセスできません]
[時刻のみを指定して空き時間情報にアクセス]
[時刻、件名、場所を指定して空き時間情報にアクセス]
[どの内部ユーザーの空き時間情報がアクセス可能であるかを示すセキュリティ配布グループを指定する] 外部の Exchange 組織から空き時間情報にアクセスできるユーザーを一覧表示するために、配布グループを指定するには、このチェック ボックスをオンにします。対応するボックスを使用して組織内のセキュリティ配布グループの SMTP アドレスを入力するか、または [参照] をクリックしてグループを検索します。
[外部組織] タブでは、次のフィールドを使用して、外部フェデレーション Exchange 組織との組織の関係を設定するために必要な情報を表示または変更します。
[構成情報を自動検出する] 自動検出を使用して、Exchange で外部 Exchange 組織の構成情報を検出するには、このボタンをクリックします。
[外部 Exchange 組織のフェデレーション ドメインを指定してください] [構成情報の自動検出] をクリックした場合、このボックスを使用して外部 Exchange 組織のフェデレーション ドメインを指定します (contoso.com など)。複数のドメインは指定できません。リモート組織によるフェデレーション ドメインに関する情報は、Exchange 2010 自動検出 Web サービス エンドポイントを使用して発行されます。
[構成情報を手動で入力する] 外部 Exchange 組織の構成情報を手動で入力する場合は、このボタンをクリックします。
[外部 Exchange 組織のフェデレーション ドメイン] このボックスを使用して、外部 Exchange 組織のフェデレーション ドメイン名を入力します。作成する組織の関係の対象となる組織には、複数のフェデレーション ドメインが存在してもかまいません。1つのドメイン名の入力が終わるたびに [追加] をクリックし、ドメインの一覧に名前を追加します。組織の関係は、このタブ上に一覧されているフェデレーション ドメインにのみ適用されます。
[編集] 一覧からドメイン名を選択してこのボタンを押し、そのドメインを変更します。
一覧からドメイン名を選択してこのボタンを押し、組織の関係からそのドメインを削除します。
[外部 Exchange 組織のアプリケーション URI] このボックスを使用して、外部 Exchange 組織のアプリケーション サーバーの URI (Uniform Resource Identifier) を入力します (mail.contoso.com など)。URI は、リソースを識別または指定する文字列です。この場合、外部 Exchange 組織が空き時間情報を取得するために使用する委任トークンを要求する際に、このアプリケーション URI を使用します。
[外部 Exchange 組織の自動検出エンドポイント] このボックスを使用して、外部 Exchange 組織の Exchange Web サービスの自動検出 URL を入力します (https://contoso.com/autodiscover.svc/wssecurity など)。 Exchange は、自動検出サービスを使用して、クライアント アクセス サーバーの正しいエンドポイントを自動的に検出します。
シェルを使用した組織の関係の構成
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「組織の関係」。
この例では、組織の関係 WoodgroveBank にドメイン名 woodgrovebank.co.uk を追加します。
$domains = (Get-OrganizationRelationship WoodgroveBank).DomainNames
$domains += 'woodgrovebank.co.uk'
Set-OrganizationRelationship -Identity WoodgroveBank -DomainNames $domains
この例では、組織の関係 WoodgroveBank を無効にします。
Set-OrganizationRelationship -Identity WoodgroveBank -Enabled $false
この例では、組織の関係 WoodgroveBank で予定表の空き時間情報アクセスを有効にして、アクセス レベルを [時刻のみを指定して空き時間情報にアクセス] に設定します。
Set-OrganizationRelationship -Identity WoodgroveBank -FreeBusyAccessEnabled $true -FreeBusyAccessLevel AvailabilityOnly
構文およびパラメーターの詳細については、「Set-OrganizationRelationship」と「Get-OrganizationRelationship」を参照してください。
© 2010 Microsoft Corporation.All rights reserved.