新しいハイブリッド展開の作成
適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2011-11-23
ハイブリッド展開によって、充実した機能の利用、および既存の社内 Microsoft Exchange 組織に対する管理制御をクラウドにまで展開することができます。ハイブリッド展開によって、単一の Exchange 組織の社内組織とクラウドベース組織間で均一なルック アンド フィールが可能になります。新規のハイブリッド構成ウィザードによって、社内組織と Microsoft Office 365 Exchange 組織間のハイブリッド展開を簡単に作成できます。ハイブリッド展開の作成後、「ハイブリッド展開の管理」を参照して、ハイブリッド展開の管理ウィザードの使用方法を確認してください。
重要
ハイブリッド展開を作成する場合、慎重な計画が必要です。ハイブリッド展開は、社内およびクラウドベースの組織における複数の領域に影響を与えます。新規のハイブリッド構成ウィザードを使用してハイブリッド展開を作成する前に、「ハイブリッド構成ウィザードを使用したハイブリッド展開」および「ハイブリッド構成ウィザードの前提条件」を確認することを強くお勧めします。
EMC を使用してハイブリッド展開を作成する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「Exchange およびシェル インフラストラクチャーのアクセス許可」の「ハイブリッド構成」。
社内組織のコンソール ツリーで、[組織の構成] ノードを選択し、[ハイブリッド構成] タブをクリックします。
操作ウィンドウで、[新規のハイブリッド構成] をクリックします。
新規のハイブリッド構成ウィザードで、[新規作成] をクリックします。このウィザードによって、HybridConfiguration オブジェクトを作成します。新しいハイブリッド構成の既定の名前は、Hybrid Configuration です。
[完了] ページで以下のことを確認し、[終了] をクリックしてウィザードを終了します。
[完了] の状態は、ウィザードでタスクが正常に完了したことを示します。
[失敗] の状態は、タスクが完了しなかったことを示します。タスクが失敗した場合は、説明の概要を確認し、[戻る] をクリックして構成を変更します。
このステップが終了したら、ハイブリッド展開の管理 に記載されている手順に従ってハイブリッド展開構成を完了できます。
シェルを使用してハイブリッド展開を作成する
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「Exchange およびシェル インフラストラクチャーのアクセス許可」の「ハイブリッド構成」。
シェルで以下のコマンドを実行して、社内組織の Active Directory に HybridConfiguration オブジェクトを作成します。
New-HybridConfiguration
重要
社内 Exchange 組織に対して構成された Microsoft Federation Gateway との既存のフェデレーション信頼が存在する場合、ハイブリッド構成ウィザードでは、ハイブリッド展開構成にその既存のフェデレーション信頼が使用されます。既存のフェデレーション信頼が存在しない場合、ハイブリッド展開構成プロセスを継続するには、新しいフェデレーション信頼を手動で作成する必要があります。詳細については、「フェデレーションの信頼の作成」を参照してください。
このステップが終了したら、ハイブリッド展開の管理 に記載されている手順に従ってハイブリッド展開構成を完了できます。
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