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フル アクセス メールボックスの Outlook 自動マッピングを無効にする

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2013-10-25

Exchange 2010 Service Pack 1 (SP1) Exchange では、ユーザーがフル アクセス許可を持っている任意のメールボックスに Outlook 2007 と Outlook 2010 のクライアントが自動的にマッピングされる機能が導入されました。ユーザーに別のユーザーのメールボックスまたは共有メールボックスへのフル アクセスのアクセス許可が付与されている場合、Outlook によってユーザーがフル アクセスを持っているすべてのメールボックスが自動的に読み込まれます。

これを達成するため、Active Directory の msExchDelegateListLink 属性が Exchange によって入力され、ユーザーがフル アクセス許可を持っているメールボックスが特定されてから、この情報が自動検出サービスに提供されます。自動検出では、Outlook がフル アクセス許可メールボックスを開くために必要となる情報が AlternateMailbox 属性に入力されます。複数のメールボックスに対するフル アクセス許可がユーザーにある場合、Outlook の起動時にパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。Exchange 2010 SP1 でこの機能をオフに切り替えることはできません。ただし、Exchange 2010 SP2 ではシェルを使用してこの機能を無効にすることができます。

メールボックスのアクセス許可に関連する他の管理タスクについては、「メールボックス サーバーを管理するためのアクセス許可」を参照してください。

シェルを使用して自動マッピングを無効にする

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「メールボックスのアクセス許可」の「アクセス許可と委任」。

注意

EMC を使用して自動マッピングを無効にすることはできません。

この例では、ユーザー Mark Steele に Jeroen Cool のメールボックスに対するフル アクセスのアクセス許可を与え、自動マッピング機能を無効にします。

Add-MailboxPermission -Identity JeroenC -User 'Mark Steele' -AccessRight FullAccess -InheritanceType All -Automapping $false

この例では、既存の共有メールボックスで自動マッピングを無効にして、フル アクセス許可がすでに与えられているユーザーの自動マッピング動作を無効にします。

$FixAutoMapping = Get-MailboxPermission sharedmailbox |where {$_.AccessRights -eq "FullAccess" -and $_.IsInherited -eq $false}
$FixAutoMapping | Remove-MailboxPermission
$FixAutoMapping | ForEach {Add-MailboxPermission -Identity $_.Identity -User $_.User -AccessRights:FullAccess -AutoMapping $false} 

構文およびパラメーターの詳細については、以下のトピックを参照してください。

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