Antispam のエラーおよびイベント

 

適用先: Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2015-03-09

MicrosoftExchange Server 2010 は、イベント ビューアーに Antispam イベントを生成します。これにより、Antispam の機能およびサービスのトラブルシューティングおよび検証を行うことができます。イベント ビューアーでは、重要度に基づいて次に示す種類のイベントが次の順序で記録されます。

• エラー イベント

• 警告イベント

• 情報イベント

Antispam のエラーおよびイベント

次の表は、Antispam イベントの一覧です。

イベント ID	カテゴリ	イベントの種類	値または説明
MSExchange Antispam 100	全般	警告	プロトコル分析バックグラウンド エージェントに関する警告:このエージェントが使用するキューがいっぱいになっています。この問題が SRL の計算に影響を及ぼすことはありません。ただし、オープン プロキシ、DNS 逆引き参照、および送信者のブロックには影響を及ぼします。
MSExchange Antispam 101	全般	エラー	プロトコル分析:DNS が構成されていません。DNS サーバーが見つからなかった可能性があります。送信者評価の計算が無効になっています。
MSExchange Antispam 200	全般	警告	プロトコル分析に関する警告:このサーバーの権限のあるドメイン用の DNS エントリが見つかりませんでした。オープン プロキシ検出は使用できません。
MSExchange Antispam 301	全般	エラー	コンテンツ フィルター エージェント %1 を初期化することができません
MSExchange Antispam 302	全般	警告	スパム検疫メールボックスが無効なため、メッセージを検疫場所に移動することができません。検疫メールボックスを構成してください。
MSExchange Antispam 303	全般	エラー	Microsoft Exchange は、コンテンツ フィルタ エージェントを初期化することができませんでした。'%1' の下にあるファイルのアクセス制御リスト (ACL) を確認し、Microsoft Exchange Transport サービスがこれらのファイルにアクセスできることを確認してください。詳細 :%2
MSExchange Antispam 304	全般	警告	Microsoft Exchange は、コンテンツ フィルタ エージェントを初期化することができませんでした。%1 の下にあるファイルが壊れている可能性があります。詳細 :%2
MSExchange Antispam 305	全般	エラー	Microsoft Exchange は、コンテンツ フィルタ エージェントを初期化することができませんでした。ファイル システムの変更通知を初期化できませんでした。Microsoft Exchange Transport サービスを再開してください。詳細 :%1
MSExchange Antispam 306	全般	エラー	Microsoft Exchange は、コンテンツ フィルタ エージェントを初期化することができませんでした。内部バッファに十分なメモリを割り当てることができませんでした。使用可能なメモリを増やし、Microsoft Exchange Transport サービスを再開してください。詳細 :%1
MSExchange Antispam 307	全般	エラー	コンテンツ フィルタ ラッパー プロセスが応答していません。メッセージをスキャンできません。
MSExchange Antispam 308	全般	エラー	コンテンツ フィルタ ラッパー プロセスを再開しています。
MSExchange Antispam 310	全般	エラー	コンテンツ フィルタ ラッパー プロセスを指定時間内に再開できませんでした。Microsoft Exchange Transport サービスを再開すると、この問題を解決できることがあります。
MSExchange Antispam 311	全般	エラー	シャットダウン メッセージをコンテンツ フィルター ラッパー プロセスに送信しているときにエラーが発生しました。詳細 :%1
MSExchange Antispam 312	全般	警告	コンテンツ フィルター ラッパーが、最後の %1 メッセージに指定時間内に応答しませんでした。
MSExchange Antispam 313	全般	警告	エラーが発生したため、メッセージをコンテンツ フィルタ ラッパーに送信できませんでした。このメッセージは拒否されます。詳細 :%1
MSExchange Antispam 314	全般	警告	Microsoft Exchange は、ExSMime.dll を初期化できなかったため、コンテンツ フィルタ エージェントを初期化できませんでした。ExSMime.dll が Regsrv32.exe によって正しく登録されていることを確認してください。詳細 :%1
MSExchange Antispam 315	全般	エラー	ID が %1 のメッセージをスキャンしているときに予期しないエラーが発生しました。このメッセージには Spam Confidence Level (SCL) 値が割り当てられていません。詳細 :%2
MSExchange Antispam 316	全般	エラー	現在の Microsoft Anti-spam Update サービスのモードを読み取れませんでした。このため、最近行われたモードの変更が反映されていない可能性があります。この問題を解決するには、Microsoft Exchange Transport サービスを再開してください。詳細 :%1
MSExchange Antispam 318	全般	エラー	システムに必要なファイルが見つからなかったため、Microsoft Exchange はコンテンツ フィルタ エージェントを初期化できませんでした。問題を解決するには、Exchange 管理シェルから Reset-AntispamUpdates スクリプトを実行して、Microsoft Exchange Transport サービスを再開してください。詳細 :%1
MSExchange Antispam 400	全般	エラー	更新エージェントに関する警告:Microsoft Exchange は、IP 評価データ ファイルを読み込むことができませんでした。
MSExchange Antispam 500	全般	エラー	%1 の構成変更通知を受信しましたが、新しい構成を読み取ることができませんでした。このサーバーと Active Directory ディレクトリ サービスの間のネットワーク接続を確認してください。エージェントは引き続き古い構成のまま実行されます。
MSExchange Antispam 600	全般	エラー	接続フィルタ エージェント:DNS が構成されていません。IP 許可一覧プロバイダと IP 禁止一覧プロバイダはスキップされます。
MSExchange Antispam 700	全般	エラー	Sender ID エージェント:DNS が構成されていません。メッセージは、DNS 要求が一時的に失敗した場合と同様に処理されます。

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