特定ドメインのための専用送信コネクタを構成する
適用先: Exchange Server 2010 SP3
トピックの最終更新日: 2012-11-19
一部の MicrosoftExchange Server 2010 環境では、特定のドメインに送信されたすべてのメッセージを別の送信コネクタにルーティングできるように、条件をもとにした SMTP 転送を構成することができます。Exchange 2010 でこれを実行するには、専用の送信コネクタを作成し、各送信コネクタに異なる受信者のドメインを指定します。
Exchange 管理コンソールを使用して専用の送信コネクタを作成する
ハブ トランスポート サーバーの役割があるコンピューターで、Exchange 管理コンソールを開きます。
コンソール ツリーで [組織の構成] を展開し、[ハブ トランスポート] を選択します。次に、作業ウィンドウで [送信コネクタ] タブをクリックします。
操作ウィンドウで、[送信コネクタの新規作成] をクリックします。
注意
SMTP 送信コネクタの新規作成ウィザードが開始します。
[概要] ページの [名前] ボックスに、コネクタの名前を入力します。
[このコネクタの使用目的の選択] ボックスで、[カスタム] をクリックします。
[アドレス スペース] ページで、[追加] をクリックします。
[SMTP アドレス スペース] ダイアログ ボックスに、メールのルーティング先とするアドレスを指定します。アドレスを指定するには、[アドレス スペース] の下に受信者のドメイン名 (contoso.com など) を入力します。
注意
必要に応じて [すべてのサブドメインを含む] チェック ボックスをオンにして、[OK]、[次へ] を順にクリックします。
[ネットワーク設定] ページで、[メールを次のスマート ホストを経由してルーティングする] を選択し、[追加] をクリックします。
[スマート ホストの追加] ダイアログ ボックスに、メールを受信者のドメインにルーティングするために使用するスマート ホストの FQDN を入力します。たとえば、contoso.com ドメインにメールをルーティングする送信コネクタの場合、contoso.com のスマート ホストを使用します。
[OK] をクリックします。
[スマート ホスト認証設定の構成] ページで、スマート ホストへの認証に使用する方法を選択します。 既定では、認証は使用されません。スマート ホスト認証設定を構成するには、[変更] をクリックし、開いたウィンドウで以下のオプションのいずれかを指定します:
[なし] スマート ホストが匿名接続を受け入れるように構成されている場合は、このオプションを選択します。
[基本認証] スマート ホストで基本認証が必要な場合は、このオプションを選択します。基本認証では、ユーザー名とパスワードの入力が要求されます。基本認証を使用している場合、暗号化された接続を使用することを強くお勧めします。これは、クリア テキストでユーザー名とパスワードが送信されるためです。接続の暗号化を有効にするには、[TLS 経由の基本認証] チェック ボックスをオンにします。また、この送信コネクタに複数のスマート ホストを指定する場合は、指定されたすべてのスマート ホストが同じユーザー名とパスワードを受け付けるようになっている必要があります。
[Exchange Server 認証] TLS 直接信頼や TLS\Kerberos などの Exchange 認証機構を使用することによってスマート ホストに対して認証を行うには、このオプションを選択します。
[外部的にセキュリティで保護 (たとえば、IPsec を使用)] プライベート ネットワークが物理的にセキュリティで保護されているか、インターネット プロトコル セキュリティ (IPsec) を使用して保護されているなど、外部の方法によってスマート ホストへの接続がセキュリティで保護されている場合は、このオプションを選択します。
[次へ] をクリックします。
[ソース サーバー] ページで、作業対象のハブ トランスポート サーバーを選択します。別のハブ トランスポート サーバーを使用するには、[追加] をクリックし、[ハブ トランスポートまたは購読済みのエッジ トランスポート サーバーの選択] ダイアログ ボックスでハブ トランスポート サーバーを選択します。
新しい送信コネクタを作成するには、[新規作成] をクリックします。
新しい送信コネクタごとにこの手順を繰り返します。条件をもとにした転送を構成する専用の各送信コネクタについて、[アドレス スペース] ページで異なる受信者ドメイン名を指定していることを確認します。
関連項目
概念
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