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Visual Basic Editor 用の COM アドインを作成する

Microsoft® Visual Basic® Editor を使用して COM アドインを作成する方法は、さまざまな意味で Microsoft® Office XP アプリケーションで COM アドインを作成する方法に似ています。Visual Basic Editor 用の COM アドインにも、アドイン デザイナまたは IDTExtensibility2 ライブラリを実装するクラス モジュールのどちらかが含まれています。

注意すべき相違点は、Visual Basic Editor 用の COM アドインに対する既定のロード方法の設定が、Office アプリケーション用の COM アドインに対する設定とは異なる点です。Visual Basic Editor 用の COM アドインには、既定のロード方法として [None] (ユーザーがロードするまでアドインはロードされない)、または [Startup] (ユーザーが Visual Basic Editor を開いたときにアドインがロードされる) のいずれかを設定することができます。

Visual Basic for Applications で Visual Basic Editor 用の COM アドインを作成するには

  1. 新しい アドイン プロジェクトを作成し、[アプリケーション] ボックスの [Visual Basic for Applications IDE] を選択し、[アプリケーション バージョン] ボックスを [6.0] に設定します。アドインの既定のロード方法を [None] または [Startup] に設定します。

  2. Vbe6ext.olb ファイルに含まれる Microsoft Visual Basic for Applications Extensibility 5.3 ライブラリへの参照を設定します。

    メモ   オブジェクト ライブラリが参照可能なライブラリ ファイルのリストに表示されない場合、既定のインストール先である C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\VBA\VBA6 内で検索します。オブジェクト ブラウザに表示されるライブラリ名は VBIDE です。

  3. OnConnection イベント プロシージャにより、アドインが実行されている Visual Basic Editor のインスタンスへの参照が含まれる Application 引数が渡されます。このオブジェクトを使用して、VBA Extensibility ライブラリに含まれるすべてのオブジェクトで作業することができます。VBIDE.VBE 型のパブリック モジュール レベルのオブジェクト変数を作成し、Application 引数によって参照されているオブジェクトをこの変数に割り当てます。

  4. OnConnection イベント プロシージャ内で、省略可能なコードを含めることにより、Visual Basic Editor のコマンド バー コントロールにアドインのフォームを設定することができます。VBE オブジェクトの CommandBars プロパティを使用して、Visual Basic Editor のコマンド バーを操作できます。

  5. プロジェクトに含めるフォームまたはほかのコンポーネントを作成します。

  6. OnConnection イベント プロシージャにブレークポイントを設定し、[実行] メニューの [プロジェクトの実行] をクリックします。

  7. Microsoft® Excel などの Visual Basic for Applications (VBA) ホスト アプリケーションで Visual Basic Editor を開き、[アドイン] メニューの [アドイン マネージャ] をクリックして、使用するアドインをリストから選択します。開始時にアドインをロードするように設定されていない場合は、[ロード/アンロード] チェック ボックスをオンにしてアドインをロードします。

  8. アドインをデバッグします。デバッグが完了したら、[実行] メニューから [プロジェクトの終了] をクリックして、プロジェクトを終了します。[ファイル] メニューの [<プロジェクト名>.dll の作成] をクリックして、アドインの DLL を作成します。

    **メモ   **アドインのテストとデバッグを行うには、Visual Basic Editor のインスタンスをもう 1 つ開いてアドインを表示する必要があります。アドインは、その作成に使用しているエディタのインスタンスには表示されません。

Office XP アプリケーションの COM アドインを配布する際と同様の方法で、Visual Basic Editor の COM アドインを配布することができます。

参照

Visual Basic Editor 用の COM アドインを作成する | Office Developer で COM アドインを作成する | Microsoft Visual Basic for Applications Extensibility 5.3 ライブラリを使用する