孤立した BLOB を外部データ ストアから削除する
EBS Provider を使用すると時間の経過と共に孤立した BLOB ファイルが蓄積されるため、使用しているサイトに適したスケジュールで孤立したた BLOB を削除する必要があります。
孤立した BLOB が発生する理由
Windows SharePoint Services には、外部に保存された BLOB ファイルを同期的に削除する機能はありません。ファイルが削除 (ごみ箱から完全に削除) されると、Microsoft SQL Server のコンテンツ データベースに保存されているファイル参照とメタデータは削除されますが、Windows SharePoint Services には EBS Provider に対して関連する BLOB を外部の BLOB ストアから削除するようコールバックする機能はありません。このため、およびその他の理由 (BLOB ファイルの保存処理を実行中にフロントエンドの Web アプリケーションに障害が発生したときなど) により、外部の BLOB ストアに孤立した BLOB ファイルが蓄積される可能性があります。
ISPExternalBinaryProvider インターフェイスには削除メソッドはありません。BLOB ファイルは SQL Server のトランザクション対象範囲外に保存されるため、プロバイダ インターフェイスでは、孤立ファイルを処理する仕組みとして "レイジー" (受動的な) ガベージ コレクションがサポートされます。
「レイジー ガベージ コレクションを実装する」に、外部 BLOB ストアにある孤立した BLOB ファイルのガベージ コレクションの管理方法を記載します。このトピックに記載されている手順を、記載されている順で実行してください。そうしないと、問題のある競合状態を引き起こす可能性があります。
Windows SharePoint Services はこのガベージ コレクション スキームには関与していないため、サイトに適した方法でガベージ コレクションを実施するのは EBS Provider の役割です。