変更ログ

Windows SharePoint Services 3.0 の変更ログ機能を複数のサード パーティのアプリケーションで使用して、SharePoint サイトと同期することができます。Windows SharePoint Services 2.0 では、通常、検索時にサイト全体のクロールが必要であったため、検索結果の待ち時間が長く、使用する帯域幅や CPU コストも高くなっていました。Windows SharePoint Services 3.0 では、検索は変更されたオブジェクトの正確なインデックスに基づいて実行されます。これによって、迅速に検索結果が得られ、負荷も少なくなっています。

変更ログの機能

変更ログは、次のような種類のオブジェクトに対する変更について、SPChange* オブジェクトのリストを返します。

  • アイテム、ファイル、およびフォルダ

  • リストのメタデータ

  • サイトのメタデータ

  • セキュリティ

変更ログには、以下の設定またはオブジェクトに対する変更は記録されません。

  • Web アプリケーションの構成

  • グローバル管理設定

  • バイナリ展開

  • Web パーツと安全なコントロール

  • Web サイト、サイト コレクション、コンテンツ データベース、または Web アプリケーションの構成

変更ログには、アイテムの以下の変更に関する情報が含まれます。

  • 追加

  • 更新

  • 削除

  • 名前の変更

  • 外部への移動

  • 内部への移動

変更ログは、順に包含的な以下の範囲でアクセスすることができます。

  • リスト

  • Web サイト

  • サイト コレクション

  • コンテンツ データベース

変更ログのセキュリティ

変更ログのセキュリティは、呼び出し元の権限に基づいて省略されることはありません。ログに ID のみを返すことによって、情報の開示は回避されます。ただし、アイテムを表示するためのアクセス許可が失効しているユーザーに代わって、フロントエンド オブジェクト モデル コードを実行する場合、変更ログで ID によってアイテムを追跡することができます。ログの利用者は、SPQuery クラスを使用することによってリストに対してクエリを発行して、セキュリティが省略された列挙が返されるようにする必要があります。

変更ログの新しさ

呼び出し元は、変更ログから正確にアイテムが返されることを期待できません。状況によっては、過去の特定の時点までのアイテムのみがログから返されます。呼び出し元は、変更ログからアイテムが返される時点までのトークンを受け取ります。

移動操作を正しくログに記録するために、変更ログは以下の変更を登録します。

  • フォルダの移動 : 移動元リストでの MovedAway イベント、移動先リストでの MovedInto イベント

  • サイトの移動 : 移動元サイトでの MovedAway イベント、移動先サイトでの MovedInto イベント

変更ログは各コンテンツ データベース内の物理テーブルであり、各トランザクションがログに書き込まれます。Lists Web サービスの GetListItemChangesSinceToken メソッドを通じて変更ログにアクセスし、指定した時点以降の変更を取得できます。

See Also

参照

SPChange

SPChangeQuery

SPChangeToken