マスタ ページ

マスタ ページは、ご希望の外観と標準的な動作をサイト内のすべてのページに適用するように設定します。マスタ ページはコンテンツ ページと共に、マスタ ページのレイアウトとコンテンツ ページのコンテンツを合わせた出力を生成します。

Windows SharePoint Services は Microsoft ASP.NET 2.0 に基づいて構築されているため、すべてのページに共通する要素を定義するマスタ ページをサポートしています。マスタ ページまたはページに存在するサイトの共有要素をすべて指定したり、コンテンツ ページ固有の要素をコンテンツ ページに追加することができます。

注意

マスタ ページは ASP.NET 2.0 の機能であり、ASP.NET 2.0 における Windows SharePoint Services と同じように機能します。ASP.NET のマスタ ページの詳細については、「ASP.NET Master Pages Overview (英語) 」を参照してください。

マスタ ページの利点

Windows SharePoint Services および Microsoft Office SharePoint Portal Server の以前のバージョンでは、サイト全体でページの定義を共有できましたが、ページの定義間で共通する要素を効率よく共有することができませんでした。そのため、サイト全体を対象としてページの外観を変更することは容易ではありませんでした。マスタ ページは、このような変更を可能にする機能を備えています。

マスタ ページを使用することにより、以下に示す項目を 1 つの場所で変更することが可能になります。

  • Windows SharePoint Services ページの編集効率が向上

    開発者は、デザインの変更を 1 つの場所で行い、その変更をマスタ ページを使用するすべてのページに伝搬することにより、時間とリソースをより効率よく使用できます。

  • Web レベルの編集

    サイトで使用されるマスタ ページの要素を 1 つの場所で使用できます。また、変更する場所が 1 つだけとなるため、共通する要素を使用するすべてのページをカスタマイズする必要がなくなります。

  • ユーザー インターフェイスの再利用

    Windows SharePoint Services の外観を持つページを簡単に作成できます。Windows SharePoint Services マスタ ページを参照することにより、マスタ ページに基づいたページを Windows SharePoint Services の外観に変更ができ、マスタ ページに加えた更新もすべて反映されます。

  • ページの一貫性およびエンド ユーザー体験の向上

    Windows SharePoint Services マスタ ページに関連付けられているすべてのページが一貫した外観になるため、エンド ユーザーは核となる Windows SharePoint Services ページから、サードパーティ製ソリューションによって追加されたページ、あるいは Web 作成者によってカスタマイズされたページに至るまで、サイトの外観やボタン類の動作の違いを意識しません。

See Also

概念

Windows SharePoint Services の既定のマスタ ページ

Windows SharePoint Services のマスタ ページのカスタマイズ