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Office XP と Office 2003 の相違点

更新日: 2007年8月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

ここでは、2007 Office system への移行に関係する可能性のある Microsoft Office XP と Microsoft Office 2003 との間の相違点の一覧を示します。ただし、すべての変更が完全に一覧されているわけではありません。

Office 2003 と 2007 Office system との相違点を 「2007 Office system での相違点」で確認し、移行の際のその他の考慮事項について確認することをお勧めします。

クリップ アート ギャラリー

Office 2003 のクリップ アート ギャラリーは、新しい形式で表示されます。

クリップボード

Office 2003 では、複数のクリップボード エントリが保存されます。Ctrl + C キーを 2 回押すと、現在の編集セッションで蓄積されたクリップボード エントリが新しい作業ウィンドウに表示されます。この作業ウィンドウを使用すると、以前にコピーした情報を再び選択することなく、その情報にアクセスできます。

既定のフォルダの場所

重要なフォルダが、Office XP とは異なる場所にあります。たとえば、STARTUP フォルダおよび XLSTART フォルダは、次のようなバージョンが付いたフォルダ構造で表示されます。

C:\Program Files\Microsoft Office\Office11\STARTUP

カスタム マクロ ソリューションを使用しているユーザーに Office 2003 を展開する前に、これらの変更について検討する必要があります。

FrontPage 2003 : デザイン タイム コントロール (DTC) がサポートされなくなりました

DTC では、IDesignTimeControl インターフェイスのメソッドのプログラムからの呼び出しがサポートされなくなりました。

HTML ヘルプの相違点

カスタム ヘルプ ソリューションが存在する場合、Office 2003 との設定の互換性を維持するために、いくつかの設定を調整することが必要になることがあります。レジストリ設定がカスタム ヘルプ ファイルの場所を指していることを確認してください。

インストールの相違点

Office 2000 および Office 2003 のセットアップ オプションの最も大きな違いを、次の一覧に示します。Office 2000 および Office XP で利用できたセットアップ オプションのいくつかは、Office 2003 アプリケーションに統合されています。

Microsoft Office Access

  • .NET プログラミング サポートが追加されています。

  • Access 2.0 データベース変換ユーティリティは、インストール CD で利用できません。Access データベースを変換する方法の詳細については、「Access 2003 Conversion Toolkit」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=49681\&clcid=0x411) を参照してください。

  • Client Server Visual Design Tools は含まれなくなりました。

コンバータとフィルタ

次のコンバータは、インストール CD から削除されています。

  • テキスト コンバータ

  • Microsoft Excel コンバータ

  • Word 6.0/95 エクスポート コンバータ

  • Word for Macintosh 4.0-5.1 コンバータ

  • Word for Windows 2.0 コンバータ

  • Works for Windows 4.0

  • Word 6.0/95 for Windows Macintosh

  • Lotus 1-2-3 コンバータ

  • グラフィック フィルタ

  • タグ イメージ ファイル形式のインポート

  • FlashPix (FPX) ファイルのインポート

  • Windows ビットマップ (BMP) ファイルのインポート

  • 拡張メタファイル (EMF) ファイルのインポート

  • PC Paintbrush (PCX) ファイルのインポート

  • Windows メタファイル (WMF) ファイルのインポート

  • Kodak Photo CD のインポート

より一般的なファイル コンバータのいくつかは、Office 2003 アプリケーションの [開く] ダイアログ ボックスまたは [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスに統合されています。一部のコンバータは、使用されなくなったので削除されました。

次のコンバータは、「Microsoft Office Converter Pack」にある Office 2003 の Office Resource Kit からダウンロードして利用できます。

ファイル名 形式 コンバータを開く/名前を付けて保存

WWORD5.CNV

Office Word 5 (Office Word 2 のアジア言語版)

開く、名前を付けて保存

EXCEL32.CNV

Microsoft Excel

開く

メモ : このコンバータは、コピーまたは貼り付けには使用できません。

LOTUS32.CNV

Lotus 1-2-3

開く

MACWRD32.CNV

Mac Word

開く、名前を付けて保存

メモ : Office Word 2003 では、このコンバータは Macintosh ファイルを開く際に使用されません。他のアプリケーションによって使用されることがあります。

W6JEX32.CNV

日本語版 Office Word 6.0/95

名前を付けて保存

W6SCEX32.CNV

簡体字中国語版 Office Word 6.0/95

名前を付けて保存

W6TCEX32.CNV

繁体字中国語 Office Word 6.0/95

名前を付けて保存

W6KEX32.CNV

韓国語版 Office Word 6.0/95

名前を付けて保存

WNWRD232.CNV

Office Word 2.0

開く、名前を付けて保存

メモ : Office Word 2003 では、このコンバータは Office Word 2.0 ファイルを開く際に使用されません。他のアプリケーションによって使用されることがあります。

MSWRD632.CNV

Office Word 6.0/95

名前を付けて保存

WRD6EX32.CNV

Office Word 6.0/95

名前を付けて保存

WRD6ER32.CNV

Office Word 6.0/95 および 97+ RTF

名前を付けて保存

WORKS432.CNV

Works 4

開く、名前を付けて保存

WORKS532.CNV

Works 2000

開く、名前を付けて保存

TXTLYT32.CNV

レイアウト付きのテキスト

開く、名前を付けて保存

Microsoft Office Excel

.NET プログラミング サポートが追加されています。

Microsoft Office FrontPage

Office FrontPage は Microsoft Office 2003 Professional に含まれていません。

Microsoft Office InfoPath

Office InfoPath は新しい製品です。

Microsoft Office OneNote

Office OneNote は新しい製品です。

Microsoft Office Outlook

  • .NET プログラミング サポートが追加されています。

  • Act 2.0 のインポート機能は削除されています。

  • Ecco のインポート機能は削除されています。

  • 迷惑メール機能は削除されています。

Microsoft Office PowerPoint

  • .NET プログラミング サポートが追加されています。

  • Genigraphics ウィザードは削除されています。

  • いくつかのコンバータまたはトランスレータは、使用されなくなっているか、セキュリティ上の危険性があるために削除されています。次のトランスレータはダウンロードすることにより引き続き利用できますが、セキュリティ上のリスクの関係により、使用しないことをお勧めします。

    • Harvard Graphics 3.0 および 2.0 for DOS

    • Lotus Freelance 1.0-2.1 for Windows

  • [ドキュメント パック] メニュー オプションは、[プレゼンテーション パック] という名前のより堅牢性の高い機能に置き換えられています。

  • プレゼンテーション ブロードキャストはセキュリティ上の問題のために削除されています。プレゼンテーション ブロードキャストは、「Online Broadcasting Service (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=93534\&clcid=0x411) からダウンロードできます。

Microsoft Office Publisher

Office Publisher は、Microsoft Office 2000 Professional に含まれません。

Microsoft Office 共有機能

  • フォントが追加されています。

  • Microsoft インク機能のコンポーネントが追加されています。

  • インターナショナル サポートの変更 :

    • アルメニア語/グルジア語用フォント オプションは削除されています。

    • ヒンディー語用フォント オプションは削除されています。

    • タミール語用フォント オプションは削除されています。

    • 韓国語用フォント オプションは削除されています。

    • 繁体字中国語用フォント オプションは削除されています。

    • 簡体字中国語用フォント オプションは削除されています。

  • Office ドキュメントの [新規作成] と [開く] のショートカットが追加されています。

  • Office XP Web コンポーネント オプションは削除されています。

  • Office 2000 Web コンポーネント オプションは削除されています。

  • Microsoft Office ダウンロード コントロールが追加されています。

  • Office SOAP Toolkit が追加されています。

Microsoft Office ツール

  • Document Update ユーティリティが追加されています。

  • Web ホストが追加されています。

  • Microsoft 描画コンバータは削除されています。

  • Microsoft Forms 2.0 .NET プログラミング サポートが追加されています。

  • Microsoft Graph .NET プログラミング サポートが追加されています。

  • Microsoft Office Document Imaging には、次を含む新しいオプションが追加されています。

    • ヘルプ

    • Microsoft Office Document Image Writer

    • スキャン、OCR、および Indexing Service フィルタ

  • Microsoft Photo Editor は、Microsoft Office Picture Manager に置き換えられています。

  • Microsoft Office ショートカット バーは削除されています。

  • Microsoft Photo Editor は削除されています。

  • 組織図コンバータは削除されています。

  • リサーチ エクスプローラ バーが追加されています。

  • スマート タグ .NET プログラミング サポートが追加されています。

  • Microsoft Office SharePoint Server サポートは削除されています。

  • Windows SharePoint Services サポート、Microsoft Office リスト データシート コンポーネント、および Web キャプチャ クライアントが追加されています。

Microsoft Office Visio

Office Visio は、Microsoft Office 2000 Professional および Microsoft Office 2003 Professional に含まれていません。Office Visio は、Standard および Professional のスタンドアロンのリリースでのみ利用できます。

  • データ フロー モデル図のモデル エクスプローラは、データ フロー モデル図テンプレートから削除されています。

  • Forms テンプレートは削除されています。

  • プロジェクト データ インポート ウィザードでは、Office Excel データ, .txt、または .mpxI の各ファイルのタイムラインへのインポートや、タイムラインとガント チャートとの間でのデータ変換ができなくなっています。Microsoft Office Project データは新しいタイムライン インポート ウィザードを使用することによって、引き続きインポートできます。プロジェクト データ インポート ウィザードを使用して、ガント チャートを作成することもできます。これらのウィザードは、[ガント チャート] メニューで利用できます。

  • フローチャート作成ウィザードおよび組織図 5.0 変換ユーティリティは、削除されています。Microsoft Office Visio 2003 でデータをフローチャートにインポートするには、この機能をサポートする以前のバージョンの Visio のいずれかでそのファイルを開き、そのバージョンのネイティブ形式で保存します。これにより、そのファイルを Office Visio 2003 内から開くことができるようになります。

  • ネットワーク自動探索機能は利用できなくなっています。この機能は、以前のバージョンで削除されました。

Microsoft Office Word

利用できるテンプレートやウィザードが追加されています。既知のウィザードで削除されているのは 1 つだけです。

  • .NET プログラミング サポートが追加されています。

  • いくつかのコンバータは削除されていますが、多くのコンバータは、Office Resource Kit の Web サイトからダウンロードすることによって引き続き利用できます。詳細については、「Microsoft Office Converter Pack」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=93535\&clcid=0x411) を参照してください。

  • Web ページ ウィザードは、使用頻度が少ないので削除されています。

Microsoft Office ショートカット バー (msoffice.exe)

Microsoft Office ショートカット バー 機能は、インストールできなくなっています。この機能は、[新規作成] および [開く] の Office ドキュメント ショートカット機能によって置き換えられています。この機能は、Office 97 以降の Office の各バージョンで利用できるインストール済みアプリケーションでの相違により、Microsoft Office ショートカット バーと競合します。Office 2003 を、それ以前のバージョンの Office がインストールされているコンピュータにインストールすると、問題が発生する可能性があります。

[新規作成] および [開く] の Office ドキュメント ショートカット機能

[新規作成] および [開く] の Office ドキュメント ショートカット機能は、オプションになっています。これらのショートカットは、Office の今後のリリースで利用できなくなる可能性があります。これらのショートカットは、以前の Microsoft Office ショートカット バーを置き換えます。

問題が発生しないようにするには、Office 2003 をインストールする前に、それ以前のバージョンの Office を削除します。[新規作成] および [開く] の Office ドキュメント ショートカット機能がインストールされておらず、以前のバージョンの Office も削除されていない場合は、Microsoft Office ショートカット バーがコンピュータに残ります。この問題が発生すると、アプリケーションが削除された場合に、そのアプリケーションの Microsoft Office ショートカット タブ ウィンドウで空のテンプレート一覧が表示されます。

この問題は、[新規作成] および [開く] の Office ドキュメント ショートカット機能オプションが Office 2003 と一緒にインストールされた場合には発生しません。[新規作成] および [開く] の Office ドキュメント ショートカット機能によって、Microsoft Office ショートカット バー プログラムが置き換えられます。これにより、空のテンプレート一覧が表示されなくなります。

Normal.dot

言語設定に相違が存在するので、Office Word 2003 によって作成される Normal.dot ファイルを使用することをお勧めします。以前の Normal.dot をグローバル テンプレートに変更して、以前のバージョンの Office Word で Normal.dot に作成されたマクロを維持します。

Office Word 2000 から Office Word 2003 にアップグレードする場合は、同じ Normal.dot ファイルを使用できます。設定は、テンプレート ファイル内でアップグレードされます。ただし、あるコンピュータから Office Word 2003 を実行している別のコンピュータに Office Word XP の Normal.dot ファイルをコピーすると、問題が発生することがあります。

Office アシスタント

Office アシスタントのクリッパーとその仲間たちは、あまり使用されていません。Office アシスタントは Office 2003 で引き続き利用できますが、Office アシスタントを利用するには、これを使用可能にする必要があります。引き続き自然言語の質問を使用してヘルプに問い合わせを行うことができますが、Office アシスタントを使用する必要性はなくなっています。

Outlook 2003 Object Model Guard

Office Outlook 2003 は Office Outlook 2002 Object Model Guard の動作を継承し、ユーザーが電子メールを開く前に電子メールの本文または HTML 本文が信頼できるかどうかを簡単に確認できるようにします。この変更により、アイテムの Body プロパティまたは HTMLBody プロパティにアクセスを試みる既存の COM アドインで、強制的にセキュリティ警告が表示されます。COM アドインからのセキュリティ警告が表示されないようにすることができます。これを行うには、アドインの OnConnection プロシージャに渡される Application オブジェクトから、すべてのオブジェクト、プロパティ、およびメソッドを派生します。

次のプロパティは、Office Outlook 2003 によってブロックされます。

  • ContactItem.IMAddress

  • MailItem.HTMLBody

  • ContactItem.Body

  • MailItem.Body

  • PostItem.Body

  • AppointmentItem.Body

  • TaskItem.Body

  • TaskRequestItem.Body

  • TaskRequestAcceptItem.Body

  • TaskRequestDeclineItem.Body

  • TaskRequestUpdateItem.Body

  • DistListItem.Body

  • JournalItem.Body

  • MeetingItem.Body

  • ReportItem.Body

  • RemoteItem.Body

  • NoteItem.Body

  • DocumentItem.body

ショートカットの配置

Office ショートカットは、Windows 95、Windows 98、または Windows 2000 と Office 2003 以前のバージョンの Office を実行しているコンピュータで、[スタート] メニューの [プログラム] サブメニューに表示されます。Windows XP と Office 2003 以前のバージョンの Office を実行しているコンピュータでは、[スタート] メニューの [すべてのプログラム] サブメニューに表示されます。

Office 2003 では、ショートカットは [Microsoft Office] フォルダに表示されます。このフォルダは、既定では、Windows 2000 で [スタート] メニューの [プログラム] サブメニューに、Windows XP で [スタート] メニューの [すべてのプログラム] サブメニューにインストールされます。

既定以外の場所に配置されたショートカットは、アップグレードの際に削除されないことがあります。

’’と‘’

Office XP および Office 2003 には、スマート クォート機能が含まれています。両方のバージョンで同じような問題が発生することがあります。必要な条件コードを含まない書式なしテキスト編集プログラムでは、‘ ’ が ’’ に変換されないことがあります。テキストが標準の引用符を想定しているプログラムによって処理される場合は、スマート クォートを処理する可能性のあるすべてのカスタム ソリューションを変更するか、Office アプリケーションでスマート クォート機能を無効にすることをお勧めします。

[スタイルと書式] ウィンドウ

[スタイルと書式] 作業ウィンドウは、Office Word 2003 で新しくなっています。

作業ウィンドウ

Office 2003 では、ダイアログ ボックスの代わりに作業ウィンドウを使用して、一部のメニュー オプションに対するオプションや操作手順が表示されます。たとえば、[ファイル] メニューの [新規作成]、[ファイル] メニューの [ファイル検索]、[編集] メニューの [Office クリップボード]、[書式] メニューの [スタイルと書式]、[書式] メニューの [書式の詳細設定] などのいずれかをクリックすると、作業ウィンドウが表示されます。

[ツール] メニュー フォルダ

Office 2003 では、Office XP には含まれない、次の新しいツールが提供されています。

  • VBA プロジェクトでの [デジタル署名]

  • Microsoft Office 2003 の個人用設定の保存ウィザード

  • Microsoft クリップ オーガナイザ

  • Microsoft Office アプリケーションの回復

  • Microsoft Office Document Imaging

  • Microsoft Office Document Scanning

  • Microsoft Office Picture Manager

変更履歴

Office Word 2003 では、以前のバージョンの Office Word で使用されている変更履歴を記録する方法をエミュレートできますが、新しい既定の設定を使用することをお勧めします。必要に応じて、設定を Office Word 97、Office Word 2000、または Office Word 2002 と同じにできます。

Word 2003 で文書を [印刷レイアウト] で表示すると、文書は [最終版 (変更箇所/コメントの表示)] ビューで表示されます。コメントおよび変更履歴の情報は、このビューの右側の余白に表示されます。吹き出しを非表示にして文書の余白を表示するには、文書を印刷する前に [変更内容の表示] ボックスの一覧の [最終版] をクリックします。

[コメント] ウィンドウには、このウィンドウを閉じるためのボタンは含まれなくなっています。代わりに、[チェック/コメント] ツールバーにある [[変更履歴] ウィンドウ] をクリックして [変更履歴] ウィンドウを閉じたり開いたりします。[表示] メニューで [コメント] オプションが利用できなくなっているので、変更やコメントを表示するには、[変更履歴] ウィンドウまたは [印刷レイアウト] を使用する必要があります。

UNC ベースのファイル リンクの破損の可能性

UNC ベースのリンクでは、リンクされたファイルがあるサーバーから別のサーバーに移動された場合に問題が発生することがあります。UNC ベースのリンクのリダイレクをサポートするツールは、現在ありません。

リンクを作成した後では、ファイルを移動しないことをお勧めします。サーバーの置き換えによりファイルを移動する場合は、新しいサーバーに同じサーバー名を使用し、同じフォルダ構造と共有名を含めます。元のサーバーのミラー イメージを作成することにより、リンクの破損が防止されます。