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2007 Office system の Office カスタマイズ ツール

更新日: 2012年10月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-05-21

この記事の内容 :

  • 設定

  • 機能

  • 追加内容

  • Outlook

Office カスタマイズ ツール (OCT) は、2007 Microsoft Office system のインストールをカスタマイズするためのツールです。OCT はセットアップ プログラムの一部になっており、ほとんどのカスタマイズの推奨ツールです。OCT を実行するには、コマンド ラインで「setup.exe /admin」と入力します。OCT は、2007 Office system のボリューム ライセンス バージョンでのみ使用できます。Office Standard 2007、Office Small Business 2007、Office Professional Plus 2007、および Office Enterprise 2007 は、ボリューム ライセンス契約で購入できます。詳細については、「2007 Microsoft Office スイートの購入に関するご案内」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121942\&clcid=0x411) を参照してください。

2007 Office スイートのインストールがボリューム ライセンス版であるかどうかを確認するには、2007 Office スイート インストール ディスクに Admin という名前のフォルダが含まれているかどうかを調べます。Admin フォルダがある場合はボリューム ライセンス版、ない場合は製品版です。詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 93141 「2007 Microsoft Office スイートが製品版なのかボリューム ライセンス版なのかを確認する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=149830\&clcid=0x411) を参照してください。

OCT を実行する場合、新しいセットアップ カスタマイズ (.msp) ファイルを作成するか既存の .msp ファイルを開くかを選択します。新しいファイルを作成する場合は、ネットワーク インストール ポイントで使用できる製品の一覧が表示されます。カスタマイズする製品を一覧から 1 つ選択してください。

[!メモ] 2007 Office system リリースでは、Office を実行しているすべてのコンピュータ (OCT の実行に使用するコンピュータを含む) にバージョン 3.1 以降の Windows インストーラがインストールされている必要があります。Windows インストーラ 3.1 およびその入手場所の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 893803 「Windows インストーラ 3.1 v2 (3.1.4000.2435) について」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=143298&clcid=0x411) を参照してください。
2007 Office system (SP2) の OCT 更新プログラムが公開されました。この更新プログラムをダウンロードするには、「2007 Office system (SP2) Administrative Template files (ADM, ADMX, ADML) and Office Customization Tool - 日本語」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=144523&clcid=0x411) を参照してください。このダウンロードの対象となるのは、2007 Microsoft Office スイート Service Pack 2 (SP2) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=144524&clcid=0x411) で更新済みの 2007 Office system アプリケーションです。OCT 更新プログラムの詳細については、「2007 Office system の管理用テンプレート ファイル (ADM、ADMX、ADML) および Office カスタマイズ ツールの更新版」を参照してください。

OCT を使用して、Office をカスタマイズし、カスタマイズ内容をセットアップ カスタマイズ .msp ファイルに保存して、このファイルを "ネットワーク インストール ポイント" の Updates フォルダに置きます。Office のインストール時に、Updates フォルダ内のセットアップ カスタマイズ ファイルが検索され、カスタマイズ内容が適用されます。Updates フォルダは、2007 Office system の初回インストール時にソフトウェアの修正プログラムを展開するためにのみ使用できます。

Important重要
複数のセットアップ カスタマイズ ファイル (.msp ファイル) を展開する計画の場合は、初回インストール時に適用するカスタマイズ .msp ファイルを 1 つだけ Updates フォルダに配置できます。残りのカスタマイズ .msp ファイルは、Office のインストールが完了した後で展開する必要があります。Updates フォルダでサポートされるのは、1 つのセットアップ カスタマイズ ファイルのみです。Updates フォルダに置いたカスタマイズ .msp ファイルが最初に展開されます。したがって、このファイルには、インストール後に変更できないセットアップ カスタマイズ (インストールの場所など) を含める必要があります。
2007 Office system の初回インストールを展開する際に、サービス パック、修正プログラムなど、2007 Office system ソフトウェアの更新プログラムも展開する必要がある場合は、セットアップでインストール プロセスの一部として製品の更新プログラムを適用できます。2007 Office system の更新プログラムは Updates フォルダに配置できます。1 つのセットアップ カスタマイズ .msp ファイルと製品の更新プログラムの両方が Updates フォルダに含まれる、このようなシナリオでは、初回インストールでセットアップ カスタマイズ .msp ファイルのみが適用され、製品の更新プログラムはインストールが完了した後に適用されます。

カスタマイズ .msp ファイルを Updates フォルダに置く以外の方法として、セットアップの /adminfile コマンドライン オプションを使用して, .msp ファイルの場所への完全修飾パスを指定できます。たとえば、「setup.exe /adminfile \\<サーバー>\<共有>\mychanges\custom.msp」と入力します。

セットアップ カスタマイズ ファイルを Updates フォルダ以外の場所に置いた場合は、SetupUpdates 要素の SUpdateLocation 属性を使用して、Config.xml ファイルにフォルダの場所を指定できます。詳細については、「2007 Office system の Config.xml ファイル」を参照してください。

また、セットアップ カスタマイズ ファイルを使用して、既存のインストールを変更することもできます。セットアップ カスタマイズ ファイルは Windows インストーラ .msp ファイルの拡張形式なので、ユーザーのコンピュータへのカスタマイズ ファイルの適用は、通常のソフトウェア更新の場合と同じように行います。カスタマイズ ファイルを適用すると、内容に従ってインストール済みの Office の構成が更新されます。たとえば、ある機能のインストール状況を [インストールしない] に変更したセットアップ カスタマイズ ファイルを既存の Office インストールに適用すると、その機能はユーザーのコンピュータから削除されます。既存のインストールへのカスタマイズの詳細については、「2007 Office system のインストール後にユーザーの構成を変更する」を参照してください。

[!メモ] OCT でカスタマイズ ファイルを保存するたびに、そのカスタマイズ ファイルの修正プログラムのシーケンス番号が現在のコンピュータのタイム スタンプによって更新され、修正プログラムの新しいグローバル一意識別子 (GUID) が生成されます。OCT .msp ファイルは、そのタイム スタンプに従って時間順に適用されます。
次に、シーケンス番号のしくみについて説明します。次のような OCT .msp 保守用修正プログラムを既に作成しているとします。

  1. Microsoft Office Access 2007 を [インストールしない] に設定した、"uninstall-access.msp" という名前の OCT .msp。このファイルは最初に保存されるため、修正プログラムのシーケンス番号はより小さくなり、スタンプの日時はより古いものとなります。この .msp ファイルには最初に番号が付けられ、Access の機能はユーザーのコンピュータで [インストールしない] に設定されます。

  2. Access を [マイ コンピュータからすべて実行] に設定した、"install-access.msp" という名前の OCT .msp。このファイルは最後に保存されるため、修正プログラムのシーケンス番号はより大きくなり、スタンプの日時はより新しいものとなります。この .msp ファイルには、最初の OCT .msp (uninstall-access.msp) よりも後に番号が付けられます。したがって、Access の機能はユーザーのコンピュータで [マイ コンピュータからすべて実行] に設定されます。

OCT のオプションのなかには、Office の新規インストール時にのみ適用できるオプションもあります。この条件に当てはまるオプションについては、OCT を実行するか、OCT のヘルプファイルを参照してください。たとえば [既定のインストール先] オプションを使用してユーザーのコンピュータ上の Office のインストール先フォルダを指定できますが、既存のインストールにカスタマイズ ファイルを適用しても [既定のインストール先] オプションは無視されます。インストール先を変更するには、Office をアンインストールしてから再インストールする必要があります。

OCT を終了する前に、[ファイル] メニューの [保存] をクリックして、セットアップ カスタマイズ ファイルを保存します。

OCT には、[設定]、[機能]、[追加内容]、[Outlook] という 4 つのセクションがあり、各セクションにはオプションを指定するためのページが複数含まれています。ページ上でオプションを変更すると、左側のウィンドウでそのページ名が太字に変わります。既存のセットアップ カスタマイズ ファイルを開いた場合は、オプションがカスタマイズされたページは太字のページ名で示されます。

OCT では、次の表に示すオプションを使用できます。

セクション ページ

設定

インストール先と組織名

追加のネットワーク ソース

使用許諾契約とユーザー インターフェイス

以前のインストール環境の削除

インストール環境の追加とプログラムの実行

Office セキュリティ設定

セットアップのプロパティの変更

機能

ユーザー設定の変更

機能のインストール状況の設定

追加内容

ファイルの追加

ファイルの削除

レジストリ エントリの追加

レジストリ エントリの削除

ショートカットの構成

Outlook

Outlook プロファイル

Exchange Server の設定の指定

アカウントの追加

アカウントの削除と設定のエクスポート

送受信グループの指定

設定

[設定] セクションを使用して、次の項目を指定します。

  • 既定のインストール場所

  • 既定の組織名

  • その他のネットワーク インストール ソース

  • プロダクト キー

  • 使用許諾契約書

  • 表示レベル

  • 削除対象の旧バージョンの Office

  • インストール時に実行するカスタム プログラム

  • セキュリティ設定

  • セットアップ プロパティ

インストール先と組織名

既定の組織名とインストール場所を指定します。このセットアップ カスタマイズ ファイルを使用してインストールするすべてのユーザーに適用されます。

  • [既定のインストール先] - ユーザーのコンピュータ上での Office のインストール先を指定します。定義済みのフォルダ キーワード [ProgramFilesFolder] を使用すると、Microsoft Windows 標準のインストール先フォルダのパスを指定できます。既定のパスは [プログラム ファイルのフォルダ]\Microsoft Office です。このオプションは、ユーザーのコンピュータに Office を最初にインストールする場合にのみ適用されます。インストール パスを変更するには、Office をアンインストールしてから再インストールする必要があります。

  • [組織名] - この名前は、Office アプリケーションの [ヘルプ] メニューの [バージョン情報] ダイアログ ボックスと、バナー ページに表示されます。指定した名前は、このカスタマイズ ファイルを使用してインストールするすべてのユーザーに対して、既定の組織名として適用されます。

追加のネットワーク ソース

ネットワーク インストール ポイントのコピーが置かれているその他のサーバーを指定します。

機能のオンデマンド インストールと Office の修復で、元のネットワーク インストール ポイントが使用できない場合、この一覧のサーバーが指定されている順序で検索されます。

一覧にソースを追加するには、[追加] をクリックします。パスを編集するには、一覧からサーバーを選択して [変更] をクリックします。一覧からサーバーを削除するには、サーバーを選択して [削除] をクリックします。一覧のサーバーの順序を変更するには、サーバーを選択し、[移動] 矢印をクリックして上下に移動します。

[!メモ] OCT によって、最初のインストール プロセス中にすべてのサーバー パスが検証され、使用できるサーバーに接続されて、ローカル インストール ソース (LIS) の作成時にファイル コピー プロセスが負荷分散されます。ただし、追加のソースとして指定された使用できないソースによってインストールが失敗することはないことに注意してください。

[ネットワーク サーバー エントリの追加/変更] ダイアログ ボックス

[ネットワーク サーバー エントリの追加/変更] ダイアログ ボックスでは、ネットワーク サーバーのパスを入力して [OK] をクリックします。

UNC パスを使用するか、または、すべてのユーザーが同じドライブ レターでサーバーにアクセスできる場合はそのドライブ レターをパスに使用できます。すべてのユーザーに対して同じ環境変数が設定されている場合は、前後をパーセント記号 (%) で囲んだ環境変数をパスに含めることができます。

例 :

z:\office

\\server1\share\office_root

%USERNAME%\office_root

使用許諾契約とユーザー インターフェイス

このセットアップ カスタマイズ ファイルを使用して Office をインストールする各ユーザーのために、プロダクト キーの入力とマイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項の承認を行います。また、ユーザー インターフェイスの表示レベルも設定します。これらのオプションは、ユーザーのコンピュータへの Office の初回インストール時にのみ認識されます。

  • [プロダクト キー] - 有効な 25 文字のボリューム ライセンス キーを入力します。

  • [「使用許諾契約書」の条項に同意します] - ユーザーの代理として使用許諾契約書に同意する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

    また、[表示レベル] を [基本] または [なし] に設定してプロダクト キーを入力した場合も、ユーザーの代理として使用許諾契約書に同意したことになります。この場合、このチェック ボックスがオンになっていなくても、インストール時または Office アプリケーションの初回実行時に、ユーザーに対して使用許諾契約書への同意のダイアログは表示されません。

  • [表示レベル] - インストール中のユーザー インターフェイスの表示方法を選択します。オプションは次のとおりです。

    • [詳細 - 既定] - ユーザー インターフェイスのオプションとメッセージをすべて表示し、対話的にインストールを実行します。

    • [基本] - [ようこそ] 画面、プロダクト キーの入力画面、使用許諾契約書 (必要な場合)、進行状況バー、インストール完了の通知を表示します。ユーザーに対して他のオプションは表示されません。

    • [なし] - ユーザー インターフェイスを表示せずにサイレント インストールを実行します。

      Important重要
      企業展開では、ファイルが使用されている場合も、サイレント インストールを実行し、情報の入力を求める画面をユーザーに表示せず、インストールでユーザー操作を待機しないように、[表示レベル] を [なし] に設定することをお勧めします。[表示レベル] を [なし] に設定すると、[入力項目を表示しない] オプションおよび [完了通知を表示する] オプションは無視されます。また、ライセンス条項に自動的に同意します。管理者は、2007 Office system のインストール時に Office アプリケーションが実行されていないことも確認する必要があります。
      [表示レベル] を [基本] に設定し、[入力項目を表示しない] オプションを選択すると、使用中の Office ファイルがある場合に確認のメッセージがユーザーに対して表示されることがあります。[表示レベル] を [なし] に設定すると、このような場合でも確認のメッセージは表示されません。[入力項目を表示しない] オプションでは、使用中のファイルについてのメッセージは非表示になりません。[表示レベル] を [なし] に設定した場合にのみ表示されなくなります。
  • [完了通知を表示する] - このチェック ボックスをオンにすると、インストール完了時にメッセージが表示されます。

  • [入力項目を表示しない] - このチェック ボックスをオンにすると、インストールの妨げとなる可能性があるエラー メッセージとその他のダイアログ ボックスは表示されません。ただし、[表示レベル] が [詳細] の場合は、このチェック ボックスの設定に関係なく、エラー メッセージとその他のダイアログ ボックスが表示されます。

  • [中止不可能にする] - このチェック ボックスをオンにすると、キャンセル ボタン (右上隅の [X]) が無効になります。この設定は、[表示レベル] が [詳細] または [基本] の場合にのみ適用されます。

[!メモ] セットアップ カスタマイズ ファイル (.msp) を使用してライセンス情報を設定できるのは、初回インストール時のみです。"インストール後" にプロダクト キーを変更する方法については、Microsoft ヘルプとサポート Web サイトのマイクロソフト サポート技術情報の記事 895456 「Office XP、Office 2003、および 2007 Office system のプロダクト キーを変更する方法」を参照してください。

前述のオプションは、次の表に示す Config.xml ファイルの設定と同じです。

OCT のオプション Config.xml の設定

プロダクト キー

PIDKEY 要素

「使用許諾契約書」の条項に同意します

Display 要素の AcceptEula 属性

表示レベル

Display 要素の Level 属性

完了通知を表示する

Display 要素の CompletionNotice 属性

入力項目を表示しない

Display 要素の SuppressModal 属性

[!メモ] ネットワーク インストール ポイントに複数の製品がある場合に、インストールする製品を指定しないと、既定ではセットアップ カスタマイズ ファイルの [表示レベル] の設定に関係なく、ユーザーに対して [詳細] 表示レベルで製品の確認画面が表示されます。/config コマンド ライン オプションを使用すると、インストールする製品を指定できます。詳細については、「ユーザーのコンピュータで 2007 Office system のセットアップを実行する」を参照してください。

以前のインストール環境の削除

旧バージョンの Microsoft Office アプリケーションのうち、コンピュータに残すアプリケーションまたは削除するアプリケーションを指定します。このオプションは、ユーザーのコンピュータに Office を最初にインストールするときにのみ有効です。

既定では、旧バージョンの Office アプリケーションを削除します。インストールされている Office アプリケーションを残す場合は、[以前のバージョンの Microsoft Office プログラムを削除するかどうかを個別に指定する] をオンにし、削除しない Office アプリケーションを選択して [詳細] をクリックした後、チェック ボックスをオフにします。

[!メモ] Microsoft Office Outlook 2007 は旧バージョンの Outlook と共存できません。旧バージョンを残す場合は、Office Outlook 2007 をインストールしないでください。

インストール環境の追加とプログラムの実行

Office のインストールが完了する前または完了した後に、別の実行可能プログラムを実行します。ツール内の一覧の順序で各コマンド ラインが実行され、すべてのコマンド ラインが実行されるまでインストールは完了しません。

一覧にプログラムを追加するには、[追加] をクリックします。プログラムを変更する場合は、プログラムを選択して [変更] をクリックします。プログラムを削除する場合は、プログラムを選択して [削除] をクリックします。一覧のプログラムの順序を変更するには、プログラムを選択し、[移動] 矢印をクリックして上下に移動します。

[!メモ] コンピュータの再起動が必要なプログラムは、一覧の末尾に追加してください。カスタム プログラムがコンピュータを再起動した場合も Office のインストールは完了しますが、一覧でこのカスタム プログラムの後にあるものは実行されません。
[プログラム エントリの追加] ダイアログ ボックスおよび [プログラム エントリの変更] ダイアログ ボックスで入力するコマンド ラインまたは Config.xml ファイルの Command 要素 を使用して入力するコマンド ラインは、製品の"初回" インストールおよびアンインストールでのみ使用できます。Command 要素のコマンドは、初回インストールおよびアンインストール時にのみ処理されます。初回インストール後に Command 要素のコマンドをカスタマイズに使用しても、コマンドは無視されます。

[プログラム エントリの追加/変更] ダイアログ ボックス

プログラム エントリを追加または変更する場合は、[プログラム エントリの追加/変更] ダイアログ ボックスで次の情報を入力して、[OK] をクリックします。

  • [ターゲット] - 実行可能プログラムのパスとファイル名を入力します。

  • [引数] - コマンド ライン オプションの文字列を入力します (例 : /q /path c:\temp)。

  • [Office 製品のインストール後にこのプログラムを実行する] - Office のインストールが完了した後に、指定したプログラムを実行します。これは推奨されているオプションです。プログラムが正常に終了しなかったり、コンピュータが再起動された場合でも Office のインストールには影響ありませんが、一覧でこのプログラムの後にあるものは実行されません。

  • [Office 製品のインストール前にこのプログラムを実行する] - Office のインストールを開始する前にプログラムを実行します。プログラムが正常に終了しなかったり、コンピュータが再起動された場合、Office はインストールされず、一覧でこのプログラムの後にあるものは実行されません。

[プログラム エントリの追加/変更] ダイアログ ボックスでは、実行可能ファイルのパスに次の Windows 標準のフォルダを指定できます。

フォルダ 説明

[INSTALLLOCATION]

Office のインストール先フォルダ

[WindowsFolder]

Windows フォルダ

[SystemFolder]

Windows System32 フォルダ

[ProgramFilesFolder]

Program Files フォルダ

[CommonFilesFolder]

Program Files\Common Files フォルダ

[DesktopFolder]

Windows デスクトップ フォルダ

[StartMenuFolder]

Windows スタート メニュー

[ProgramMenuFolder]

Windows スタート\プログラム メニュー

Office セキュリティ設定

Office アプリケーションのセキュリティ設定をカスタマイズします。

[!メモ] セットアップ カスタマイズ ファイルに指定したセキュリティ設定がコンピュータの既定の設定になりますが、インストール後に設定を変更できます。セキュリティ設定をロックする場合はグループ ポリシーを使用します。グループ ポリシーを使用して Office 設定を強制的に適用する方法については、「グループ ポリシーの概要 (2007 Office system)」および「2007 Office system でグループ ポリシーを使用して設定を適用する」を参照してください。

設定 説明

[信頼できる発行元]

Office アプリケーションで使用されるデジタル署名付きマクロ、アドイン、Microsoft ActiveX コントロール、その他の実行可能コードについて、信頼できる提供元を一覧で管理します。Office アプリケーションでは、証明書に基づいた信頼できる提供元の一覧が Internet Explorer と共有されます。デジタル証明書 (CER ファイル) を追加するには [追加] をクリックします。既定の Microsoft CER ファイルを追加すると、Office アプリケーションが存在するコンピュータにすべてのアドインとテンプレートがインストールされます。

[信頼できる場所]

セキュリティ センターのセキュリティ機能のチェックなしで開くことができるファイルの場所を示す一覧を管理します。新しい場所を追加するには、[追加] をクリックし、次の情報を入力して [OK] をクリックします。

  • [アプリケーション] - この場所を使用する Office アプリケーションを選択します。Microsoft Office Access 2007、Microsoft Office Excel 2007、Microsoft Office PowerPoint 2007、Microsoft Office Visio 2007、および Microsoft Office Word 2007 でサポートされています。

  • [パス] - 信頼できる場所のパスを入力します。ドライブ レター付きの完全修飾パス、または UNC パスを入力します。パスには環境変数を含めることができます。

  • [この場所のサブフォルダも信頼する] - 信頼できる場所にサブフォルダも含める場合は、このチェック ボックスをオンにします。

  • [説明] - この場所の使用目的を説明するテキストを入力します。

    この一覧から信頼できる場所を削除するには、該当する場所を選択して [削除] をクリックします。

    [!メモ] ここで、信頼できる場所を 1 つ以上指定すると、コンピュータに定義されている [信頼できる場所] 一覧は削除され、新しい一覧に置き換えられます。

[Office カスタマイズ ツールによって書き込まれた信頼できる場所を、インストール中にすべて削除する]

コンピュータに定義されている [信頼できる場所] 一覧を削除します。新しい場所を追加せずにコンピュータの [信頼できる場所] 一覧を削除する場合は、このチェック ボックスをオンにします。

[既定のセキュリティ設定]

アドイン、テンプレート、Office アプリケーションの既定のセキュリティ レベルを設定します。Office アプリケーションごとに、次のオプションを設定できます。

  • 信頼できる場所の許可に関するオプション

    • [ユーザーのコンピュータ以外の信頼できる場所を許可する]

    • [信頼できる場所をユーザーのコンピュータに限定する](アプリケーションの既定)

    • [信頼できる場所をすべて無効にし、信頼できる発行元によって署名されたファイルのみを信頼する]

  • アプリケーション拡張の警告オプション

    • [すべてのアプリケーション拡張を無効にする]

    • [アプリケーション拡張に対し、信頼できる発行元の署名を必須にする]

    • [アプリケーション拡張の署名を必須にし、署名されていない拡張は通知せずに無効にする]

    • [組み込み済みのすべてのアプリケーション アドインを有効にする (アプリケーションの既定)]

  • VBA マクロの警告オプション

    • [すべての VBA マクロを無効にする]

    • [署名されていない VBA マクロに関するセキュリティ バーの警告を無効にする (署名されていないコードは無効になります)]

    • [警告を表示してすべての VBA マクロを無効にする (アプリケーションの既定)]

    • [VBA マクロに対しセキュリティ チェックを行わない (推奨しません。全ドキュメントに含まれるコードが実行される可能性があります)]

  • アドインとテンプレート (Microsoft Office Project 2007 のみ)

    • [組み込み済みのアドインとテンプレートをすべて信頼する]

    • [インストールされたアドインとテンプレートを信頼しない]

  • セキュリティ レベル (Office Project 2007 のみ)

    • [最高] - 信頼できる場所にインストールされたマクロだけを実行することができます。その他のマクロは、署名の有無にかかわらず実行不可になります。

    • [高] - 信頼できる作成元からの署名付きのマクロだけを実行することができます。署名のないマクロは実行不可になります。

    • [中] - 安全ではない可能性があるマクロを実行するかどうかをユーザーが選択できます。

    • [低] (非推奨) - ユーザーは、安全ではない可能性があるマクロから保護されません。

[安全でない ActiveX の初期化]

署名がなく、安全と確認されていない ActiveX コントロールを、持続データ (コントロールのあるインスタンスから次のインスタンスに保存されるデータ) を使用して開始するかどうかを指定します。指定できる値は次のとおりです。

  • [<構成しない>] - ユーザーのコンピュータに指定されている設定を変更しません。新しいアプリケーションは、既定の設定 [持続データの使用を指示するメッセージをユーザーに対して表示する] でインストールされます。

  • [コントロールの既定値の使用を指示するメッセージをユーザーに対して表示する] - 安全と確認されていない ActiveX コントロールがアプリケーションで開始される前に、ユーザーに対して警告が発行されます。ドキュメントの提供元が信頼できる場合は、コントロールは既定の設定を使用して開始されます。

  • [持続データの使用を指示するメッセージをユーザーに対して表示する] - 安全と確認されていない ActiveX コントロールがアプリケーションで開始される前に、ユーザーに対して警告が発行されます。ドキュメントの提供元が信頼できる場合は、コントロールは持続データを使用して開始されます。

  • [メッセージを表示しない] - ユーザーに通知せずに、署名されていないすべての ActiveX コントロールを実行します。この設定は最少レベルのセキュリティなので、推奨されません。

  • [メッセージを表示せずにすべてのコントロールを無効にする] - ユーザーに通知せずに、署名されていないすべての ActiveX コントロールを無効にします。

セットアップのプロパティの変更

Office のインストール時に適用されるセットアップ プロパティを変更します。セットアップ プロパティをカスタマイズできるのは、ユーザーのコンピュータに Office を最初にインストールするときのみです。セットアップ カスタマイズ ファイルに設定されたプロパティは、インストール済みの Office に適用しても効果がありません。

プロパティを追加するには [追加] をクリックします。追加したプロパティを変更するには、プロパティを選択して、[変更] をクリックします。追加したプロパティを削除するには、プロパティを選択して、[削除] をクリックします。

プロパティと値の詳細については、「2007 Office system のセットアップ プロパティ」を参照してください。

[プロパティ値の追加/変更] ダイアログ ボックス

セットアップ プロパティを追加または変更する場合は、[プロパティ値の追加/変更] ダイアログ ボックスで次の表に示す情報を入力し、[OK] をクリックします。

設定 説明

[名前]

プロパティ名。プロパティ名はすべて大文字にする必要があります。

[]

プロパティの値。

機能

[機能] セクションを使用して、ユーザー設定の構成や、インストールする Office 機能のカスタマイズを行うことができます。

ユーザー設定の変更

このセットアップ カスタマイズ ファイルを使用して Office をインストールするユーザーの Office アプリケーション設定の既定値を設定します。

[!メモ] OCT を使用してユーザー設定を構成すると、設定の既定の初期値が設定されます。ユーザーは Office のインストール後に大部分の設定を変更できます。ユーザー設定を強制的に適用する場合は、グループ ポリシーを使用します。詳細については、「2007 Office system でグループ ポリシーを使用して設定を適用する」および「グループ ポリシーの概要 (2007 Office system)」を参照してください。

OCT を使用して、次の Office アプリケーションの既定のユーザー設定を構成できます。

  • Microsoft Office Access 2007

  • Microsoft Office Outlook 2007 印刷アシスタント

  • Microsoft Office Excel 2007

  • Microsoft Office Groove 2007

  • Microsoft Office InterConnect 2007

  • Microsoft Office InfoPath 2007

  • Microsoft Office 2007 system

  • Microsoft Office OneNote 2007

  • Microsoft Office Outlook 2007

  • Microsoft Office PowerPoint 2007

  • Microsoft Office Project 2007

  • Microsoft Office Publisher 2007

  • Microsoft Office SharePoint Designer 2007

  • Microsoft Office Visio 2007

  • Microsoft Office Word 2007

2007 Office system (SP2) の管理用テンプレート ファイル (ADM、ADMX、ADML) および Office カスタマイズ ツール (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=144523\&clcid=0x411) のリリースには、更新された OCT ファイルと、すべての 2007 Office system OCT 設定 (OPA ファイル内) およびグループ ポリシー設定に関する情報を記載した Office Excel 2007 ブック (Office2007GroupPolicyAndOCTSettings.xls) が含まれています。詳細については、「2007 Office system の管理用テンプレート ファイル (ADM、ADMX、ADML) および Office カスタマイズ ツールの更新版」を参照してください。

オプションを構成するには、左側のツリーを展開してユーザー インターフェイス要素をクリックします。右側に、この要素に関連付けられた構成可能な設定が表示されます。設定項目をダブルクリックし、次の表に示すオプションのいずれかを選択します。

設定 説明

[未構成]

設定値をそのまま残します。

[有効]

ダイアログ ボックスで選択した構成に基づいて設定を変更します。

[無効]

設定を無効にします。オプションを無効にした場合とオプションを構成しない場合では、動作が異なる可能性があります。詳細については、具体的なオプションの説明を参照してください。

使用できるユーザー設定をすべて表示するには、[全設定を表示] をクリックします。構成した設定のみを表示するには、[構成済みの設定のみを表示] をクリックします。

旧バージョンの Office で構成したユーザーのカスタム設定を残すには、[ユーザー設定の移行] チェック ボックスをオンにします。ユーザー設定を変更してこのチェック ボックスをオンにした場合は、まず変更した設定が適用され、その後ユーザーの既存のカスタム設定が移行され、矛盾する設定は上書きされます。

[!メモ] [有効] をクリックして設定のオプションを表示し、その後 [OK]、[前の設定]、[次の設定] のいずれかをクリックすると、設定を変更していない場合でも状態が [構成済み] に変更されます。設定に空のハイパーリンク、パス、またはファイル名を誤って構成すると、エラーが発生する場合があります。[有効] をクリックした後に変更を無視する場合、または設定の構成を行わない場合は、[キャンセル] をクリックします。また、設定項目をダブルクリックして [未構成] を選択し、[OK] をクリックすると、設定の状態を [未構成] に戻すことができます。

機能のインストール状況の設定

Office の各機能をユーザーのコンピュータにインストールする方法をカスタマイズします。

機能のインストール状況を変更するには、該当する機能をクリックし、インストール状況を選択します。一部の親機能は、複数の子機能で構成されています。親機能の左側にある "+" 記号をクリックして展開すると、子機能が表示されます。

機能のインストール状況を変更すると、機能の名前とそのすべての子機能の名前 (子機能がある場合) が太字になります。これは、変更がインストールに適用されることを表します。太字で表示されている機能以外は、既定のインストール状況を使用してインストールされます。変更を削除するには、機能を選択し、[リセット] オプションを選択するか、[選択のリセット] をクリックします。

通常、セットアップ時に使用できる機能のインストール状況を次に示します。ただし、すべてのインストール状況がすべての機能で使用できるわけではありません。たとえば、機能にアドバタイズできないコンポーネントが含まれる場合、その機能の使用可能なインストール状況の一覧には [初めて実行するときにインストール] が表示されません。

状況 説明

[マイ コンピュータから実行]

ユーザーのハード ディスクにファイルをコピーし、機能に関連するレジストリ エントリとショートカットを書き込みます。アプリケーションまたは機能はローカルで実行されます。

[マイ コンピュータからすべて実行]

[マイ コンピュータから実行] と同じですが、機能に属する子機能もすべて同じ状況に設定される点が異なります。

[初めて実行するときにインストール]

ユーザーが初めて使用するまで、機能とその子機能が使用するコンポーネントはローカルのインストール ソースに置かれ、その時点でコンポーネントがインストールされます。この機能はアドバタイズ機能とも呼ばれます。

[インストールしない]

機能とそれに属する子機能が使用するコンポーネントをコンピュータにインストールしません。

各機能では、次のオプションも使用できます。

オプション 説明

[非表示]

セットアップを対話形式で実行する場合、インストール中に機能は機能ツリーに表示されません。機能名の前に記号 [H] が追加されている場合、機能が非表示であることを示しています。

[ロック]

インストール中、または Office のインストール後のメンテナンス モードの場合は、この機能に対して選択したインストール状況は変更できません。機能名の前に記号 [L] が追加されている場合、機能がロックされていることを示しています。

[リセット]

機能が既定のインストール状況に戻ります。これは、機能を選択して [選択のリセット] ボタンをクリックする動作と同じです。

機能を既定の状況に明示的に設定した場合、機能名の前に、機能がこの状況に強制的に設定されることを示す記号 [F] が追加されます。これは、既存の Office インストールを変更するセットアップ カスタマイズ ファイルを作成する場合に便利です。機能のインストール状況を変更していない場合は、ユーザーのコンピュータで機能は変更されません。変更を指定した場合 (機能を既定の状況に設定するなど)、ユーザーのコンピュータで機能がその状況に設定されます。

機能のインストール状況を変更すると、親機能または子機能のインストール状況が一致するように変更される場合があります。たとえば、親機能の状況を [初めて実行するときにインストール] に設定し、子機能の状況を [マイ コンピュータから実行] に設定すると、親機能の状況も [マイ コンピュータから実行] に変更されます。

ユーザーがセットアップを対話式で実行した場合、非表示の機能は機能ツリーに表示されません。機能は、定義済みのインストール状況に従ってインストールされます。非表示の機能に属する子機能も表示されません。

Tipヒント
[非表示] 設定の有効な利用方法は、機能ツリーの簡素化です。たとえば、機能ツリーの Office ツールを非表示にすると、ユーザーは必要なツールを選択する必要がありません。この場合は、ユーザーが選択したツールのみがインストールされます。

[!メモ] Office 2007 の初回インストール時に、OCT または Config.xml ファイルを使用して機能に [非表示] オプションを設定した場合、初回インストールの後に、別の Config.xml ファイルを使用したり 2 番目のカスタマイズ .msp ファイルを適用したりすることによってその機能を機能ツリーに表示することはできません。つまり、インストール時には、その機能は機能ツリーに表示されません。機能は非表示のままです。コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] (または [プログラムの変更と削除]) で、Microsoft Office 2007 の [機能の追加/削除] オプション (または Windows Vista の [プログラムと機能] オプション) にその機能は表示されません。ただし, .msp カスタマイズ ファイルまたは Config.xml ファイルを使用することによって、後からローカルでインストールして実行するように機能をロック解除できます。
初回インストール時に、OCT または Config.xml を使用して機能に [ロック] オプションを設定した場合, .msp カスタマイズ ファイルまたは Config.xml ファイルを使用することによって、その機能をロック解除し、ローカルでインストールできます。
たとえば、Config.xml ファイルをカスタマイズして OptionState 要素を変更し、次の行を追加してユーザーのコンピュータに機能 (この場合は Access) をインストールして、機能の子機能を指定した状況に設定することができます。
<OptionState Id="ACCESSFiles" State="Local" Children="force" />
また、OCT を使用して、[機能のインストール状況の設定] 画面で機能のインストール状況を [マイ コンピュータからすべて実行] に設定することによって、機能をロック解除する .msp カスタマイズ ファイルを作成することもできます。

OptionState 要素については、「2007 Office system の Config.xml ファイル」を参照してください。

機能の状況を [インストールしない] に設定し、機能ツリーで機能が表示されないようにした場合でも、親機能をインストールするか、メンテナンス モードでセットアップを実行することによって、設定を変更したり、機能をインストールすることができます。たとえば、名前用スマート タグ プラグイン機能の状況を [インストールしない] および [非表示] に設定した場合、親機能のスマート タグ プラグインの状況を [マイ コンピュータからすべて実行] に設定すれば、ユーザーは、名前用スマート タグ プラグイン機能をインストールできます。

非表示の機能をユーザーがインストールできないようにする場合は、[インストールしない]、[非表示]、[ロック] の 3 つのインストール状況を選択します。この場合は、機能またはアプリケーションはインストールされず、メンテナンス モードで使用することもできません。ユーザーが親機能の状況を変更してもインストールできません。Office のインストール後に [インストールしない]、[非表示]、[ロック] の 3 つが有効になったインストール状況を無効にするには、OCT を使用して、機能のインストール状況を変更するように構成したセットアップ カスタマイズ ファイルを作成し、ユーザーのコンピュータに適用する必要があります。

追加内容

このセクションを使用して、インストール中にカスタム ファイル、レジストリ エントリ、およびショートカットを追加または削除します。

ファイルの追加

Office をインストールするときに、ユーザーのコンピュータにファイルを追加します。

インストール中にユーザーのコンピュータに追加するファイルの一覧を作成するには、[追加] をクリックし、一覧に追加するファイルを選択して、もう一度 [追加] をクリックします。ファイルのインストール先フォルダを変更するには、カスタム ファイルの追加一覧でファイルを選択して、[変更] をクリックします。一覧からファイルを削除するには、ファイルを選択して、[削除] をクリックします。Shift キーおよび Ctrl キーを使用すると、一度に複数のファイルを選択できます。

Office のインストールにファイルを追加する場合は、次の点に注意してください。

  • セットアップ カスタマイズ ファイルを保存して OCT を終了すると、セットアップ カスタマイズ ファイルにファイルがコピーされます。サイズの大きいファイルを追加すると、カスタマイズ ファイルが大きくなり、ファイルの作成に時間がかかります。

  • セットアップ カスタマイズ ファイルに現在記述されているファイルの内容を変更した場合は、OCT でセットアップ カスタマイズ ファイルを開いて、[ファイルの追加] 一覧から該当するファイルを削除し、再度、変更したファイルを追加してセットアップ カスタマイズ ファイルを保存する必要があります。

  • ユーザーが Office を削除、修復、または再インストールすると、カスタム ファイルも Office と同時に削除または再インストールされます。インストール後にカスタム ファイルの内容を変更した場合は、該当するファイルの再インストールは行われません。

[ファイルの保存先] ダイアログ ボックス

[ユーザーのコンピュータ上での保存先] ダイアログ ボックスで、ファイルをインストールするユーザーのコンピュータ上のフォルダを入力し、[OK] をクリックします。

Shift キーおよび Ctrl キーを使用すると、一度に複数のファイルを選択できます。これらのファイルは、同じインストール先フォルダに関連付けられます。インストール先パスの指定には、次の表に示す特別なフォルダ名を使用できます。

フォルダ 説明

[INSTALLLOCATION]

Office のインストール先フォルダ

[ROOTDRIVE]

最も空き領域が大きいローカル ディスク ドライブ

[ProgramFilesFolder]

Program Files フォルダ

[CommonFilesFolder]

Program Files\Common Files フォルダ

[WindowsFolder]

Windows フォルダ

[SystemFolder]

Windows System32 フォルダ

[PersonalFolder]

ユーザーの My Documents フォルダ

[AppDataFolder]

ユーザーの Application Data フォルダ

[NetHoodFolder]

ユーザーの My Network Places フォルダ

ファイルの削除

Office をインストールするときに、ユーザーのコンピュータからファイルを削除します。

インストール中にユーザーのコンピュータから削除するファイルの一覧を作成するには、[追加] をクリックします。ファイルのパスまたは名前を変更するには、[ファイルの削除] 一覧からファイルを選択し、[変更] をクリックします。一覧からファイルを削除するには、ファイルを選択し、[削除] をクリックします。Shift キーおよび Ctrl キーを使用すると、一度に複数のファイルを選択できます。

[!メモ] [ファイルの削除] 一覧のファイルは、[ファイルの追加] 一覧のファイルがインストールされる前にユーザーのコンピュータから削除されます。このため、ユーザーのコンピュータで既存のファイルを削除し、新しいバージョンのファイルで置き換えることができます。ただし、ユーザーのコンピュータで削除対象ファイルの名前または内容が変更されている場合は、同じ名前のファイルを追加しても置き換えは行われません。

[ファイルのパス] ダイアログ ボックス

[ファイルのパス] ダイアログ ボックスで、ユーザーのコンピュータから削除するファイルの一覧に追加するファイルのパスと名前を入力して、[OK] をクリックします。

パスの最初には、ドライブ レター、UNC パス、または次の表に示す特別なフォルダのいずれかが指定されている必要があります。

フォルダ 説明

[INSTALLLOCATION]

Office のインストール先フォルダ

[ROOTDRIVE]

最も空き領域が大きいローカル ディスク ドライブ

[ProgramFilesFolder]

Program Files フォルダ

[CommonFilesFolder]

Program Files\Common Files フォルダ

[WindowsFolder]

Windows フォルダ

[SystemFolder]

Windows System32 フォルダ

[PersonalFolder]

ユーザーの My Documents フォルダ

[AppDataFolder]

ユーザーの Application Data フォルダ

[NetHoodFolder]

ユーザーの My Network Places フォルダ

レジストリ エントリの追加

Office をインストールするときに、ユーザーのコンピュータでレジストリ エントリを追加または変更します。

ユーザーのコンピュータに追加するレジストリ エントリの一覧を作成するには、[追加] をクリックします。一覧のエントリを変更するには、エントリを選択して、[変更] をクリックします。一覧からエントリを削除するには、エントリを選択して、[削除] をクリックします。レジストリ ファイル (REG ファイル) からエントリ セットを追加するには、[インポート] をクリックします。REG ファイルのエントリが一覧のエントリと重複する場合は、REG ファイルのエントリで既存のレジストリ エントリを上書きするかどうかを確認するメッセージが表示されます。

Important重要
このセクションでカスタマイズしたレジストリ エントリは、OCT でカスタマイズした設定よりも優先されることがあります。Office のユーザー インターフェイスで直接設定できず、OCT の他の方法でも構成できないオプションをカスタマイズする場合にこのセクションを使用してください。
OCT の [レジストリ エントリの追加] セクションを使用してレジストリベースのポリシー キー (グループ ポリシーベースのレジストリ キー) を追加しないでください。カスタマイズ修正プログラム (.msp ファイル) でそれらの設定を構成してユーザーに配布することはサポートされておらず、設定が正しく適用されない場合があります。レジストリベースのポリシー設定は、グループ ポリシー設定の 4 つのレジストリの場所のいずれかに格納されている設定です。
ユーザー ポリシーの設定の場合 :
  • HKCU\Software\Policies

  • HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies

コンピュータ ポリシーの設定の場合 :
  • HKLM\Software\Policies

  • HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies

レジストリベースのポリシー キーを管理する方法としてサポートされるのは、グループ ポリシーを使用してレジストリ ポリシー設定を適用する方法です。グループ ポリシーを使用すると、クライアントのレジストリ キーを一元管理できます。グループ ポリシーを使用して構成を定義すれば、以降はオペレーティング システムによってその状態が適用されます。管理用テンプレート ファイルは UNICODE のテキスト ファイルであり、レジストリベースのポリシー設定を格納するレジストリ内の場所を記述するためにグループ ポリシーで使用されます。レジストリベースのすべてのポリシー設定は、グループ ポリシー オブジェクト エディタの [管理用テンプレート] ノードに表示されて、ここで構成されます。2007 Office system のグループ ポリシーの詳細については、「グループ ポリシーの概要 (2007 Office system)」、「2007 Office system のグループ ポリシーを計画する」、および「2007 Office system でグループ ポリシーを使用して設定を適用する」を参照してください。

[レジストリ エントリの追加/変更] ダイアログ ボックス

[レジストリ エントリの追加/変更] ダイアログ ボックスでは、レジストリ エントリごとに次の表に示す情報を入力して、[OK] をクリックします。

設定 説明

[ルート]

追加または変更するエントリが含まれている分岐を選択します。設定は、ユーザーごと (HKEY_CURRENT_USER)、またはコンピュータごと (HKEY_LOCAL_MACHINE) に 1 回適用されます。HKEY_USERS または HKEY_LOCAL_MACHINE のルートにレジストリ エントリを追加することはできません。

[データ型]

レジストリ値のデータ型を選択します。

[キー]

エントリが格納されるサブキーの名前を入力します (例 : Software\Microsoft\Office\12.0\Common)。

[空のキーを作成する]

値の名前または値のデータが含まれないレジストリ エントリを追加するには、このチェック ボックスをオンにします。一部の設定は、レジストリ エントリの有無によって決定されます。

[値の名前]

新しいレジストリ エントリの名前を入力します。値データを組み込み、このフィールドを空にした場合、"<Default>" という名前が割り当てられます。1 つのキーで使用できる <Default> 値名は 1 つのみです。

[値データ]

新しいレジストリ エントリに格納するデータ (値) を入力します。データは、指定したデータ型に一致している必要があります。

レジストリ エントリの削除

Office をインストールするときに、ユーザーのコンピュータからレジストリ エントリを削除します。

ユーザーのコンピュータから削除するレジストリ エントリの一覧を作成するには、[追加] をクリックします。一覧のエントリを変更するには、エントリを選択して、[変更] をクリックします。一覧からエントリを削除するには、エントリを選択して、[削除] をクリックします。

ユーザーのコンピュータから削除するレジストリ エントリの一覧を作成するには、[追加] をクリックして、レジストリ エントリごとに次の情報を入力します。

[!メモ] Office を削除、修復、または再インストールすると、カスタム レジストリ エントリも Office と共に削除または再インストールされます。

[レジストリ エントリの削除/変更] ダイアログ ボックス

[レジストリ エントリの削除/変更] ダイアログ ボックスでは、レジストリ エントリごとに次の表に示す情報を入力して、[OK] をクリックします。

エントリ 説明

[ルート]

削除するエントリが含まれる分岐を選択します。

[キー]

エントリが格納されているサブキーのフル ネームを入力します (例 : Software\Microsoft\Office\12.0\Common)。

[値の名前]

削除するレジストリ エントリの名前を入力します。サブキー全体 (すべての値のエントリを含む) を削除するには、このフィールドを空にします。

ショートカットの構成

2007 Office リリースと共にインストールされるファイル、またはユーザーのコンピュータに既に存在するファイルに対するショートカットを追加できます。ショートカットを構成できるのは、ユーザーのコンピュータに Office を最初にインストールするときのみです。セットアップ カスタマイズ ファイルを既存のインストールに適用する場合、このオプションは無視されます。

新しいショートカットを追加するには、[追加] をクリックします。一覧のショートカットを変更するには、ショートカットを選択して、[変更] をクリックします。一覧からショートカットを削除するには、ショートカットを選択して、[削除] をクリックします。

[インストール済み] 列が [はい] のショートカットは、インストール時に構成されます。[インストール済み] 列が [いいえ] のショートカットは、対応する製品が後でインストールされるときに構成されます。

[!メモ] カスタム アプリケーションまたはカスタム ファイルのショートカットを追加した場合は、ユーザーが Office を変更、修復、再インストール、または削除しても、そのショートカットは更新、削除されません。

[ショートカット エントリの追加/変更] ダイアログ ボックス

[ショートカット エントリの追加/変更] ダイアログ ボックスでは、次の表に示す、作成または変更するショートカットに関する情報を入力して、[OK] をクリックします。

設定 説明

[リンク先]

ショートカットを関連付けるアプリケーションを指定します。定義済みのアプリケーション キーワードを選択するか、ショートカットが示すファイルの名前とパスを入力します。アプリケーション キーワードを選択した場合、残りのボックスに情報が自動的に入力されます。一覧にある名前は、OCT の [機能のインストール状況の設定] ページで選択した機能と、[ファイルの追加] ページでインストール対象として追加したカスタム ファイルに対応しています。空白文字が含まれている名前とパスを入力する場合は、文字列全体を二重引用符 ("") で囲む必要があります。アプリケーションのコマンド ライン オプションは、後述する [引数] フィールドで追加できます。

[場所]

ショートカットを作成するフォルダを指定します。定義済みのフォルダ キーワードを選択するか、ショートカットの場所の名前とパスを入力します。サブフォルダを指定する場合は、円記号 (\) に続けてサブフォルダの名前を入力します。たとえば、Microsoft Office Word 2007 のショートカットを、[スタート] メニューの [プログラム] フォルダの [Microsoft Office] サブフォルダに作成する場合は、[プログラム メニューのフォルダ] を選択し、サブフォルダ名を末尾に追加して、「[プログラム メニューのフォルダ]\Microsoft Office」と指定します。

[場所] には、次に示す特別なフォルダを使用できます。

  • [StartMenuFolder]: Windows スタート メニュー

  • [ProgramMenuFolder]: Windows スタート\プログラム メニュー

  • [StartupFolder]: Windows スタート\プログラム メニューのスタートアップ フォルダ

  • [DesktopFolder]: Windows デスクトップ フォルダ

  • [INSTALLLOCATION]: Office のインストール先フォルダ

  • [FavoritesFolder]: ユーザーのお気に入りフォルダ

  • [AppDataFolder]: ユーザーの Application Data フォルダ

  • [NetHoodFolder]: ユーザーの My Network Places フォルダ

[名前]

ショートカットの名前を指定する任意の文字列を入力します。

[作業フォルダ]

アプリケーションの既定の作業フォルダを指定するパスを入力します。このボックスを空にした場合は、対象ファイルが置かれたフォルダは既定のフォルダに設定されます。ユーザーのコンピュータ上でパスが有効ではない場合は、ユーザーがショートカットを使用したときにエラー メッセージが表示されます。

[引数]

コマンド ラインでアプリケーションに渡されるオプションの引数を入力します。

[ショートカット キー]

アプリケーションまたはファイルのオプションのキーボード ショートカットを入力します。ショートカット キーの構文は次のとおりです。

[modifier+]VK_key

"modifier" は SHIFTCTRLALTEXT で、"VK_key" は仮想キー名です (仮想キー名とその 16 進キー コードおよび説明を次の表に示します)。修飾キーは省略できます。複数のキーをプラス記号 (+) で区切って任意の順番で指定することもできます。修飾キーを使用する場合は、仮想キー名の前に指定する必要があります。また、仮想キー名は 1 つ指定する必要があります。キー定義にはスペースを使用しないでください。

以下に例を示します。

CTRL+VK_F12

CTRL+SHIFT+VK_A

ALT+CTRL+VK_SNAPSHOT

CTRL+ALT+VK_DELETE などの一部のキーの組み合わせは、システムや他のプロセスによって使用されている可能性があります。これらの組み合わせは、ユーザーのコンピュータでのアプリケーションの起動では使用しないでください。

[実行]

アプリケーションまたはファイルを実行するときのウィンドウの種類を、[通常のウィンドウ]、[最小化]、[最大化] の中から選択します。

[アイコンの変更]

ショートカットに別のアイコンを選択します。

次の表に仮想キー名と対応する 16 進キー コードを示します。

仮想キー名 キー コード (16 進) 説明

VK_0 – VK_9

30-39

キー 0-9

VK_A – VK_Z

41-5A

キー A-Z

VK_NUMPAD0 – VK_NUMPAD9

60-69

テンキーのキー 0-9

VK_F1 ... VK_F24

70-87

ファンクション キー F1-F24

VK_LBUTTON

01

左マウス ボタン

VK_RBUTTON

02

右マウス ボタン

VK_CANCEL

03

Ctrl + Break 処理

VK_MBUTTON

04

中央マウス ボタン (3 つボタン マウス)

VK_BACK

08

BackSpace キー

VK_CLEAR

0C

Clear キー

VK_RETURN

0D

Enter キー

VK_PAUSE

13

Pause キー

VK_CAPITAL

14

CapsLock キー

VK_PRIOR

21

PageUp キー

VK_NEXT

22

PageDown キー

VK_END

23

End キー

VK_HOME

24

Home キー

VK_LEFT

25

左方向キー

VK_UP

26

上方向キー

VK_RIGHT

27

右方向キー

VK_DOWN

28

下方向キー

VK_SELECT

29

Select キー

VK_EXECUTE

2B

Execute キー

VK_SNAPSHOT

2C

PrintScreen キー

VK_INSERT

2D

Ins キー

VK_DELETE

2E

Del キー

VK_HELP

2F

Help キー

VK_MULTIPLY

6A

乗算記号 (*) キー

VK_ADD

6B

加算記号 (+) キー

VK_SEPARATOR

6C

セパレーター (,) キー

VK_SUBTRACT

6D

減算記号 (-) キー

VK_DECIMAL

6E

小数点 (.) キー

VK_DIVIDE

6F

除算記号 (/) キー

VK_NUMLOCK

90

NumLock キー

VK_SCROLL

91

ScrollLock キー

Outlook

[Outlook] セクションでは、Microsoft Office Outlook 2007 の既定のプロファイルをカスタマイズしたり、Office Outlook 2007 および Microsoft Exchange 2007 のオプションを設定することができます。

Outlook プロファイル

ユーザーの既定の Outlook プロファイルをカスタマイズします。既定のプロファイルは Windows レジストリに登録される値のセットで、ユーザー固有の情報が定義されています。Outlook プロファイルには複数の電子メール アカウントを登録できます。ユーザーは複数の Outlook プロファイルを使い分けることができますが、セットアップ カスタマイズ ファイルで構成できるプロファイルは 1 つのみです。

設定 説明

[既存のプロファイルを使用]

ユーザーのコンピュータに構成されている既存のプロファイルを使用します。Outlook を初めて実行したときには、ユーザーにプロファイルを作成するかどうかをたずねるダイアログが表示されます。

[プロファイルの変更]

ユーザーのコンピュータの既定のプロファイルを変更するか、または、プロファイルへの変更を指定した名前で定義します。既定のプロファイル、または指定した名前のプロファイルが存在しない場合は、OCT の Outlook セクションにあるその他の項目で選択したオプションに基づいてプロファイルが作成されます。このとき、Outlook では、既定のプロファイル名 (custom12.prf) または指定したプロファイル名が使用されます。

[新しいプロファイル]

ユーザーのコンピュータに新しいプロファイルを作成し、既定のプロファイルとして設定します。既存のプロファイルは削除されず、必要に応じて使用できます。[プロファイル名] ボックスに名前を入力する必要があります。この名前は Outlook の [電子メール アカウント] ダイアログ ボックスに表示されます。Outlook では、OCT の [Outlook] セクションにある他の項目で選択したオプションに基づいてプロファイルが作成されます。

[PRF の適用]

Outlook プロファイル ファイル (PRF ファイル) をインポートし、新しい既定のプロファイルを定義します。このオプションを選択した場合、PRF ファイルの設定は OCT に反映されません。Office Outlook 2007 用に作成したプロファイルはすべて使用できます。[次のプロファイル (PRF ファイル) を適用] ボックスにプロファイルの名前とパスを入力します。旧バージョンの Outlook 用に作成した PRF ファイルも Office Outlook 2007 にインポートできます。ただし、使用できるのは MAPI サービスに関する定義のみが含まれるプロファイルです。

ユーザーに管理者権限がないロックダウンされたコンピュータに Office をインストールした場合、Office のインストール後に Outlook プロファイルを構成することはできません。

Exchange Server の設定の指定

新しいまたは変更対象の Outlook プロファイルで、ユーザーの Microsoft Exchange に関する設定を構成します。

Exchange Server との接続

新しいまたは既存のプロファイルで Exchange Server との接続を構成します。

設定 説明

[Exchange Server 接続を構成しない]

コンピュータにプロファイルが存在しない場合は、Outlook の初回実行時に、プロファイルとアカウント情報の入力を求めるダイアログが表示されます。

[Exchange Server 接続を構成する]

新しい Exchange Server 接続の設定を構成するか、既存の Exchange Server 接続の設定を置き換えます。次の情報を入力します。

  • [ユーザー名] - ユーザーを識別する文字列です。特定の値、または置き換え可能なパラメータを指定できます。"%USERNAME%" (既定値) を指定した場合は、Outlook の開始時にユーザーに選択可能な値は示されず、ユーザーの正確なログオン名が使用されます。

  • [Exchange Server] - Outlook の開始時に使用できそうな Exchange サーバー名を入力します。Outlook が最初に起動されると、この値は適切な Exchange サーバーに置き換えられます。このテキスト ボックスには、「Exch-2-Srvr」のようなリテラルのサーバー名のみを入力します。円記号 (\\)、またはその他の類似の構文を含めることはできません。

  • [Exchange Server 接続が存在する場合は、既存の Exchange 設定を上書きする] - ユーザーのプロファイルに設定された既存の Exchange Server アカウントをこのアカウントに置き換えるには、このオプションをオンにします。

[Exchange キャッシュ モード]

次のオプションを使用して、ユーザーの Outlook プロファイルで Exchange メールボックスのローカル コピーが使用されるように構成します。

オプション 説明

[Exchange キャッシュ モードを構成しない]

既定では、Exchange メールボックスは Exchange サーバーからアクセスされます。ユーザーのコンピュータのオフライン ストア ファイル (OST ファイル) にはキャッシュされません。

[Exchange キャッシュ モードを構成する]

OST ファイルを作成するか、既存の OST ファイルを使用します。ユーザーは Exchange メールボックスのローカル コピーを使用します。[Exchange キャッシュ モードを使用する] をオンにすると、ユーザーの Exchange キャッシュ モードを次のオプションを指定して構成できます。

  • [ヘッダーのみをダウンロードする] - ユーザーの Exchange メールボックスからヘッダーのコピーのみをダウンロードします。

  • [ヘッダーに続いてアイテム全体をダウンロードする] - ユーザーの Exchange メールボックスからヘッダーのコピーをダウンロードした後に、メッセージのコピーをダウンロードします。

  • [アイテム全体をダウンロードする] - ユーザーの Exchange メールボックスからメッセージ全体のコピー (ヘッダーと本文) をダウンロードします。

  • [低速回線接続ではヘッダーのみをダウンロードする] - 回線接続速度が遅いことが検出された場合は、ユーザーの Exchange メールボックスからヘッダーのコピーのみをダウンロードします。

  • [メール フォルダ以外の共有フォルダをダウンロードする] - メール フォルダ以外の共有フォルダをダウンロードします。

  • [パブリック フォルダのお気に入りフォルダをダウンロードする] - パブリック フォルダのお気に入り一覧をダウンロードします。

その他の Exchange Server の設定

Exchange Server をオフラインで使用するオプション、および外出先で Outlook を使用する機能を構成します。これらの設定を構成する方法の詳細については、2007 Microsoft Office リソース キットの「Outlook 2007 で Exchange キャッシュ モードを構成する」を参照してください。

アカウントの追加

ユーザーのプロファイルに新しい Outlook 電子メール アカウントを追加します。

新しいまたは変更対象の Outlook プロファイルにアカウントを追加しない場合は、[Outlook プロファイルとアカウント情報をカスタマイズしない] オプションを選択します。

新しいまたは変更対象の Outlook プロファイルで新しいアカウント情報を指定する場合は、[Outlook プロファイルとアカウント情報をカスタマイズする] オプションを選択します。ユーザーによるアプリケーションの初回実行時に、指定した情報に基づいて Outlook でプロファイルが作成されます。

一覧に新しいアカウントを追加するには、[追加] をクリックします。一覧のアカウントを変更するには、アカウントを選択して [変更] をクリックします。一覧からアカウントを削除するには、アカウントを選択して [削除] をクリックします。

次の設定を行うこともできます。

  • [新着メールが配信される場所] - Exchange サーバーを構成するか、個人用フォルダ ファイル (PST ファイル) を追加する場合は、このオプションを選択して、新しい電子メール メッセージの配信先を指定します。Exchange サーバーが構成されている場合は、既定の場所は Exchange サーバーになります。Exchange サーバーが構成されていない場合は、既定の場所はユーザーのコンピュータ上の PST ファイルになります。

  • [既定の電子メール アカウント] - ユーザーの既定の電子メール アカウントとして使用するアカウントを選択します。

[アカウントの追加] および [アカウントの設定] ダイアログ ボックス

新しいアカウントを追加する場合は、追加するアカウントの種類を選択して、[次へ] をクリックします。

[<アカウントの種類>の設定] ダイアログ ボックスで、追加または変更するアカウントの種類に関して、アカウント名、ユーザー名、メール サーバー、電子メール アドレスなど、適切なオプションを設定します。その他の構成オプションを設定するには [詳細設定] をクリックします。設定が終了したら [完了] をクリックします。

電子メール サービスの重複を避けるため、Outlook では同じ種類のサービスに複数の新しいアカウントを追加できない場合があります。たとえば、Outlook ではすべての POP アカウントに固有の名前が指定されているかどうかが確認されます。以下の表に、既存のアカウントと同じ種類の新しいアカウントをセットアップ カスタマイズ ファイルに追加できるかどうかの Outlook での判断方法を示します。

アカウントの種類 重複アカウントの追加 競合の有無の判断に使用されるデータ

POP3

アカウント名

IMAP

不可

アカウント名

Hotmail または HTTP

不可

アカウント名

PST

不可

PST ファイルの名前とパス

Unicode PST

不可

Unicode PST ファイルの名前とパス

Outlook アドレス帳

アカウントが存在するかどうか

個人用アドレス帳

アカウントが存在するかどうか

LDAP

不可

アカウント名

Exchange

プロバイダが存在するかどうか

アカウントの削除と設定のエクスポート

既存の電子メール アカウントを削除するか、設定を PRF ファイルにエクスポートします。

[以下のアカウントがある場合は削除する] で [Lotus cc:Mail] または [Microsoft Mail] を選択すると、Outlook の初回実行時にこれらのアカウントをユーザーのコンピュータから削除できます。

PRF ファイルに定義した Outlook プロファイル設定を保存するには、[プロファイル設定のエクスポート] ボタンをクリックします。

Tipヒント
Outlook PRF ファイルを効率的に作成するには、OCT で必要な事項を選択し、PRF ファイルにエクスポートします。Office の展開でセットアップ カスタマイズ ファイルを使用しない場合でも、この方法は便利です。PRF ファイルを編集して、OCT で設定できないその他のカスタマイズを行うことができます。たとえば、OCT に一覧表示されない電子メール プロバイダを追加できます。

送受信グループの指定

Exchange アカウントとフォルダの送信/受信グループを定義し、Outlook での送受信中に各グループで実行するタスクを指定します。送信/受信グループは、複数の Outlook アカウントとフォルダをまとめたものです。Outlook がオンラインかオフラインかに応じて、送信/受信グループに対して異なるオプションを指定できます。

オプション 説明

[送受信設定を構成しない]

送信/受信グループに対する設定を構成しません。Outlook では "すべてのアカウント" グループのみが構成され、"すべてのアカウント" グループの既定の設定が適用されます。ユーザーが以前に追加グループを作成している場合は、Office Outlook 2007 へのアップグレード時にそれらのグループが引き継がれます。

[送受信設定を構成する]

送信/受信グループの設定を構成します (Exchange アカウントおよびフォルダのみ)。アカウントとフォルダの新しいグループを作成するには、[新規作成] をクリックします。

  • アカウントとフォルダの新しいグループを作成するには、[新規作成] をクリックします。

  • 送信/受信グループに対するオプションを指定または再定義するには、[変更] をクリックします。

  • 既存の送信/受信グループの名前を変更するには、[名前の変更] をクリックします。

  • 既存の送信/受信グループを削除するには、[削除] をクリックします。

[新しい Exchange グループ] ダイアログ ボックス

作成する Exchange 送信/受信グループの名前を [新しいグループ名] ボックスに入力して、[OK] をクリックします。

[グループの変更] ダイアログ ボックス

グループを変更する場合は、[グループの変更] ダイアログ ボックスで次のオプションのいずれかを選択し、[OK] をクリックします。

[この送受信グループのオプションを選択してください] で、次の表に示すオプションを選択します。

オプション 説明

[メール アイテムを送信する]

このグループの送信/受信を実行するときに、送信トレイからメール アイテムを送信します。

[メール アイテムを受信する]

このグループの送信/受信を実行するときに、メール アイテムを受信します。

[フォルダのホーム ページをオフラインで使用可能にする]

このグループの送信/受信を実行するときに、フォルダのホーム ページの内容を更新します。

[フォームを同期する]

このグループの送信/受信を実行するときにフォームを同期します。

[この送受信グループのフォルダ オプションを変更してください] でフォルダを選択し、次の表に示す情報を指定します。

オプション 説明

[このフォルダを送受信に含める]

この送信/受信グループの送信/受信中に更新されるフォルダのセットに、このフォルダを追加します。次のオプションから選択できます。

  • [ヘッダーのみをダウンロードする] - この送信/受信グループに対して送信/受信を実行して更新するときに、このフォルダではヘッダーのみをダウンロードします。

  • [添付ファイルを含むアイテム全体をダウンロードする] - この送信/受信グループに対して送信/受信を実行して更新するときに、このフォルダでは電子メール メッセージ (またはその他のアイテム) 全体をダウンロードします。

  • [次のサイズより大きいアイテムについてはヘッダーのみダウンロードする] - アイテムが指定されたサイズを超える場合は、アイテムのヘッダーのみをダウンロードします。この設定は、この送信/受信グループに対して送信/受信を実行して更新するときに、このフォルダにのみ適用されます。

[Exchange グループ名の変更] ダイアログ ボックス

Exchange 送信/受信グループの新しい名前を [新しいグループ名] ボックスに入力して、[OK] をクリックします。

[アドレス帳の設定の変更] ダイアログ ボックス

Outlook でオフライン アドレス帳を更新する既定の方法を構成します。次のオプションから選択します。

  • [前回の送受信以降の変更をダウンロードする] - 前回の送受信以降に変更されたアドレス帳の部分のみを Outlook でダウンロードします。通常、アドレス帳全体をダウンロードするよりも短い時間でダウンロードが完了します。

  • [全詳細情報] - アドレス帳がダウンロードされたときに、Outlook で各エントリの詳細をすべてコピーします。

  • [詳細情報なし] - アドレス帳がダウンロードされたときに、Outlook で各エントリの名前、電子メール アドレスなどの重要な情報のみをコピーします。ダウンロードにかかる時間は短くなりますが、オフライン アドレス帳にはアドレスの詳細が保存されません。

選択したグループの送受信の設定

一覧から選択した送信/受信グループに対して適用する設定を指定します。選択したグループ名はオプションのラベルに表示されます。Outlook がオンラインのときとオフラインのときで、異なるオプションを指定できます。

  • [Outlook がオンラインのとき]

    • [このグループを送受信に含める] - ユーザーが [送受信] をクリックしたときに、このグループで送信/受信アクションが実行されます。

    • [次の時間ごとに自動的に送受信を実行する: n 分] - 送信/受信アクションを実行する間隔を選択します。

    • [終了時に自動的に送受信を実行する] - Outlook 終了時に、このグループで自動的に送信/受信アクションが実行されます。

  • [Outlook がオフラインのとき]

    • [このグループを送受信に含める] - ユーザーが [送受信] をクリックしたときに、このグループで送信/受信アクションが実行されます。

    • [次の時間ごとに自動的に送受信を実行する: n 分] - 送信/受信アクションを実行する間隔を選択します。

  • [Exchange アドレス帳]

    • [オフライン アドレス帳をダウンロードする] - ユーザーが [送受信] をクリックしたときに、オフライン アドレス帳をダウンロードします。

    • [アドレス帳の設定] をクリックして [アドレス帳の設定の変更] ダイアログ ボックスを開きます。[前回の送受信以降の変更をダウンロードする] をオンにすると、前回のダウンロード以降に更新されたアドレス帳の部分のみをダウンロードします。また、[全詳細情報] と [詳細情報なし] のどちらをダウンロードするかを選択できます。

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