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OneNote 2007 での移行に関する考慮事項

更新日: 2008年7月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

この記事の内容 :

  • 価格

  • システム要件

  • 統合

  • 互換性

Microsoft Office OneNote 2007 を使用すると、テキスト、画像、デジタル保存された手書きメモ、オーディオ録音、ビデオ録画などのさまざまな種類の情報を、1 か所に集めることができます。Office OneNote 2007 では、さまざまなプロジェクトや活動に応じて複数のデジタル ノートブックを作成でき、それぞれのノートブックの中にフォルダ、セクション、およびページを作成できます。

ユーザーは Office OneNote 2007 を使用して、あらゆる種類の情報を 1 か所に収集し、見つけたい情報をすばやく検索して、他のユーザーと情報やベスト プラクティスを共有できます。Office OneNote 2007 では、ユーザーが同じ情報にアクセスすることができるチーム ベースの仮想作業環境が提供されます。そのため、生産性を高め、より迅速に的確な判断を下し、より効果的に共同作業を進めることができます。

Office OneNote 2007 の新機能には以下のものがあります。

  • 複数のノートブック

  • 複数のコンピュータのサポート

  • 共有ノートブック

  • ノートブックの同期と結合

  • Outlook の統合

    • Outlook の仕事の同期

    • Outlook アイテムにリンクされたノート

    • OneNote への Outlook 電子メールメッセージの送信

  • OneNote への Web ページの送信

  • ノート間のハイパーリンク

  • 印刷としてのファイルの挿入

  • ノートブック テンプレート

  • ページ上でのファイル添付

  • 画像内のテキストの認識

  • 描画ツール

  • なげなわ選択

  • 電卓

  • 高速検索

  • オーディオ検索

  • ページの全画面表示

  • モバイル デバイス用の OneNote Mobile

  • プログラミング機能のインポート/エクスポート API

価格

Office OneNote 2007 は、スタンドアロン アプリケーションとして、または 2007 Microsoft Office system の一部として購入できます。Office OneNote 2007 は、Microsoft Office Enterprise 2007 と Microsoft Office Home and Student 2007 の 2 つの 2007 Office system スイートに付属しています。

2007 Office system スイートの購入は、以下の方法から選択できます。

購入方法の詳細については、「2007 Microsoft Office スイートの購入に関するご案内 」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121942\&clcid=0x411) を参照してください。

無料で 60 日間使用できる試用版の入手については、「Microsoft Office OneNote 2007」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121943\&clcid=0x411) を参照してください。

個別に購入した場合でも、2007 Office system の一部として購入した場合でも、すべての Office OneNote 2007 には、共有ノートブック、共有セッションなどのグループ共有機能が含まれています。

システム要件

以下の表に、Office OneNote 2007 のシステム要件を示します。

構成要素 要件

コンピュータとプロセッサ

500 MHz 以上のプロセッサ。OneNote オーディオ検索には 2 GHz 以上のプロセッサが推奨されます。

メモリ

256 MB 以上の RAM。OneNote オーディオ検索には 1 GB 以上の RAM が推奨されます。

ハード ディスク

1 GB。このディスク領域の一部は、インストール後に元のダウンロード パッケージをハード ディスクから削除した場合には解放されます。

ドライブ

CD-ROM または DVD ドライブ

ディスプレイ

解像度が 1024 x 768 以上のモニタ

オペレーティング システム

Windows XP Service Pack (SP) 2、Windows Server 2003 SP1、または Windows Vista。

その他

一部の機能には、Windows デスクトップ サーチ 3.0、Windows Media Player 9.0、Microsoft DirectX 9.0b、Microsoft Active Sync 4.1、マイク1、オーディオ出力デバイス、ビデオ録画デバイス (Web カメラなど)、TWAIN 対応のデジタル カメラやスキャナ、Windows Mobile 2003 powered Smartphone または Windows Mobile 5 powered Smartphone または Pocket PC、またはユニバーサル プラグ アンド プレイ (UPnP) をサポートするルーターが必要です。ノートブックを共有するには、同じネットワーク上のユーザーである必要があります。

Internet Explorer 6.0 以降 (Internet Explorer 7.0 は 32 ビット ブラウザのみ)。インターネット機能にはインターネット アクセスが必要です。有償の場合があります。

OneNote オーディオ検索にはヘッドホン型マイクが必要です。オーディオ検索は一部の言語では使用できません。

"OneNote 2007 に送る" 印刷ドライバとインターネット FAX は、64 ビット オペレーティング システムでは使用できません。詳細については、David Rasmussen のブログで「OneNote 64 Bit Print Driver (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122046&clcid=0x411) を参照してください。

補足

実際のシステム要件や製品の機能は、システム構成やオペレーティング システムによって異なる場合があります。

2007 Office system の他のプログラムの詳細については、「2007 Microsoft Office リリースのシステム要件」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122048\&clcid=0x411) を参照してください。

統合

Office OneNote 2007 を使用するために 2007 Office system 一式を購入する必要はありません。Office OneNote 2007 を、別個のスタンドアロン プログラムとして、または 2007 Office system の他のプログラムと組み合わせて使用できます。ただし、Office OneNote 2007 を 2007 Office system の他のプログラムと一緒にインストールした場合は、いくつかの拡張機能が利用できます。たとえば、Office OneNote 2007 を Outlook 2003 または 2007 と一緒に使用すると、2 つのプログラムの間で双方向での仕事の同期が可能になります。Office OneNote 2007 内で作成された仕事は自動的に Outlook の仕事リストに追加されます。その逆も同様です。Office OneNote 2007 を 2007 Office system の他のプログラムと組み合わせて使用することで、以下の機能が提供されます。

  • Office OneNote 2007 と、Outlook 2003 および 2007 との間で、仕事を同期する。

  • Microsoft Office SharePoint Portal Server 2003 Web サイトに格納されている Office OneNote 2007 のファイルを検索する。

  • クリップボードを使用し、2007 Office system の各プログラムで作成した他のファイルと互いにコピーや貼り付けを行う。

  • ノートを、電子メールの添付ファイルとして、あるいは Microsoft Office Outlook 2007 または Outlook 2003 のメッセージで HTML として送信する。

  • Microsoft Office Word のユーザー定義の辞書を使用する。Office OneNote 2007 は、2007 Office system スイートの他のプログラムや Microsoft Office 2003 の各エディションと辞書を共有するので、別のプログラムのユーザー定義の辞書に追加した語句が Office OneNote 2007 で認識されます。

  • [リサーチ] 作業ウィンドウを使用して、情報をイントラネットや Web から検索する。オンライン辞書、百科事典、類義語辞典、翻訳サービス、および参考文献も検索できます。

  • Windows SharePoint Services 3.0 サイトで共有ワークスペースを作成し、Web ブラウザか、2007 Office system の別のプログラムで、[共有ワークスペース] 作業ウィンドウを開く。[共有ワークスペース] 作業ウィンドウは Windows SharePoint Services 3.0 でのみ使用できます。

統合に関するその他の考慮事項を以下に示します。

  • Office OneNote 2007 は、デスクトップ コンピュータ、ポータブル コンピュータ、およびタブレット PC で機能します。

  • Office OneNote 2007 ではサーバーやデータベースのテクノロジは使用されません。ライブ共有セッションにはピアツーピア テクノロジが使用され、共有ノートブックは他の共有ドキュメントや共有ファイルと同様にネットワーク ファイル共有に保存されます。

  • Office OneNote 2007 では、ユーザーのノートブックから会社のビジネス システムにデータを転送する機能を追加するためのアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) が提供されています。詳細については、MSDN の「OneNote Developer Portal (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122049\&clcid=0x411) を参照してください。

[!メモ] ユーザー定義の機能を OneNote 2003 に追加した場合は、Office OneNote 2007 にアップグレードする前に、必ず実稼動以外の環境で十分にテストしてください。

互換性

Office OneNote 2007 を初めて起動すると、ノートが新しいファイル形式にアップグレードされます。アップグレードされたノートのコピーは OneNote の新しいノートブック フォルダに置かれます。OneNote 2003 のマイ ノートブック フォルダはそのまま残されます。

ノートが一括アップグレードで変換された場合、最上位のフォルダはすべてノートブックに変換されます。新しい機能であるノートブックにより、セクションどうしの分離を保つことができるようになります。追加のフォルダ ("セクション グループ" と呼ばれます) を持っている場合は、新しいノートブックを作成し、それらのフォルダからノートブックにセクションをドラッグするようにしてください。このノート構造によって、ノート間の移動がさらに便利になります。この手順を簡単に実行するには、ノート構造を整理し直すときにノートブックのナビゲーション バーを展開してください。

OneNote 2003 のノートは Office OneNote 2007 へのアップグレード後に使用できます。ただし、Office OneNote 2007 のファイル形式が変更されたため、OneNote 2003 のファイルは Office OneNote 2007 ではすべて読み取り専用になり、ファイルをアップグレードするまでは一部の機能がサポートされなくなります。Office OneNote 2007 を初めて起動すると、情報バーが表示され、ノートをアップグレードするためのオプションが示されます。手順を追って実行できるダイアログ ボックスを使用することで、ひととおりのアップグレード手順を簡単に実行できます。

[!メモ] Office OneNote 2007 では OneNote 2003 との下位互換性はサポートされていません。Office OneNote 2007 を使用していない他のユーザーと OneNote 2003 のファイルを共有している場合は、それらのファイルをアップグレードしないでください。OneNote 2003 のノートを Office OneNote 2007 形式にアップグレードした場合、それらのノートを OneNote 2003 で開くことはできなくなります。ヘルプと詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 923307「OneNote 2003 で OneNote 2007 のファイルを開けない」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122051&clcid=0x411) を参照してください。

Office OneNote 2007 の新しいファイル形式の詳細については、David Rasmussen のブログで「Why the OneNote 2007 and 2003 file format are different (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122052\&clcid=0x411) を参照してください。