Office Migration Planning Manager (OMPM) の概要

更新日: 2010年5月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

この記事の内容 :

  • OMPM の内容

  • OMPM をインストールする

  • OMPM の要件

  • OMPM ファイル スキャナのしくみ

  • OMPM ファイル スキャナによって生成されるログ ファイルおよび CAB ファイル

  • OMPM ファイル スキャナでスキャンされるファイル

  • マクロを使用する Excel、Word、PowerPoint ファイルのフィルタ

  • OMPM 互換性

  • OMPM を削除する

  • このドキュメントをダウンロードする

Office Migration Planning Manager (OMPM) は、2007 Microsoft Office system への環境の移行を準備するためのツールのコレクションです。OMPM では、ファイルのプロパティとコンテンツがチェックされ、報告されるので、環境を分析し、Office 97-Office 2003 ファイル形式から新しい 2007 Office system ファイル形式への変換で発生する可能性のある問題を判断するうえで役立ちます。

Office 2003 およびそれ以前の Office で作成されたほとんどのドキュメントは、2007 Office リリースでも同じように開いて動作します。ただし、一貫した動作を維持するために、手動の作業または分析がファイルで必要となることもあります。たとえば、Microsoft Office Excel 2003 で作成したカスタム ソリューションは、Microsoft Office Excel 2007 ではサポートされなくなった従来の Office 機能に依存しているので、変更が必要になることがあります。

OMPM の主な目的は、古いファイルを新しいファイル形式に変換することです。OMPM でエラーが発生したり、ファイルに関する警告が表示されたりした場合、そのファイルが 2007 Office system で開かないことを意味するわけではありません (古いファイルのほとんどは互換モードで開くことができます)。これは、新しい OOXML 形式で保存すると問題が発生する可能性があることを示しているだけです。

OMPM には、以下の機能があります。

  • 変換の問題に関してファイルをスキャンするコマンド ライン ツールである OMPM ファイル スキャナ (offscan.exe)。このツールは、Microsoft System Center Configuration Manager 2007、ログオン スクリプトなどの自動ソフトウェア展開テクノロジを使用して、簡単に展開できます。OMPM ファイル スキャナでは、スキャンする各コンピュータでスキャン結果が XML ログ ファイルに保存され、必要に応じてこれらのログが CAB ファイルにまとめられます。OMPM ファイル スキャナでは、以下の 2 種類のスキャンが実行されます。

    • ユーザーのコンピュータまたはネットワーク ファイル システム上にある Office ドキュメントをすばやく確認するライト スキャン。

    • Office ドキュメントに対して実行し、変換の問題が発生する可能性のあるドキュメントのプロパティを収集するディープ スキャン。

  • 新しいデータベース (Microsoft SQL Server 2000、SQL Server 2005、または SQL Express) の作成を自動化し、OMPM ファイル スキャナによって生成された XML ログ ファイルをインポートするユーティリティのセット。

  • 分析用のさまざまなレポートを提供し、自動処理の対象となるファイルを定義できるようにする、Microsoft Office Access 2007 ベースのレポート ソリューション。

  • 特定のファイルを新しい 2007 Office リリースのファイル形式に一括して変換できる、Office ファイル コンバータ (OFC)。

  • Word 2003 またはそれ以前のバージョンで保存されたファイルのバージョンを別のファイルに抽出することができる、バージョン抽出ツール (VET)。

OMPM の内容

OMPM は、自己解凍形式の実行可能ファイルである MigrationPlanningManager.exe に含まれています。OMPM のコンポーネントは、再配布可能な以下のサブフォルダに含まれています。

  • Scan : OMPM ファイル スキャナが含まれているフォルダ。

  • Report : OMPM レポートが含まれているフォルダ。OMPM レポートからファイルの一覧をエクスポートするには、データベース フォルダおよび関連コンポーネントも利用できる必要があります。

  • Database : OMPM データベースの作成および入力用のスクリプトが含まれているフォルダ。

  • Tools : Office ファイル コンバータ、バージョン抽出ツールなどのツールが含まれているフォルダ。

OMPM をインストールする

OMPM は、「2007 Microsoft Office system Migration Guidance: Microsoft Office Migration Planning Manager (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=75727\&clcid=0x411) からダウンロードできます。

OMPM をインストールするには、コマンド プロンプトで「MigrationPlanningManager /extract:c:\ompm」と入力します。c:\ompm は別の場所に置き換えてもかまいません。

OMPM のヘルプを参照するには、コマンド プロンプトで「MigrationPlanningManager /?」と入力します。

OMPM の要件

以下の一覧は、スキャン先となるクライアント システムと、実行元となる管理者のシステムの両方を含む、OMPM の実行要件を示しています。

クライアント システム要件

OMPM ファイル スキャナでは、スキャン先となるコンピュータで以下のプログラムが必要です。

  • Windows 2000 SP4、Windows XP SP3、または Windows Server 2003 SP1

  • Internet Explorer 5.0 以降のバージョン

OMPM ファイル スキャナを実行するすべてのコンピュータでは、以下のシステム コンポーネントが存在している必要があります。これらのファイルが存在していない場合は、OMPM ファイル スキャナを実行する前に、あらかじめ配布作業を行ってファイルをインストールしてください。

  • Data Access Objects 3.5 以降のバージョン (dao350.dll/dao360.dll)。これらのファイルは、Microsoft Access 97、Microsoft Windows 98、Microsoft Windows NT 4.0 Option Pack、および Windows NT 4.0 Service Pack 4 に含まれています。

  • Microsoft Scripting Runtime (sccrun.dll)。このファイルは、Microsoft Access 2000、Windows NT 4.0 Option Pack、Windows NT 4.0 Service Pack 5、および Windows Script Host に含まれています。

  • Visual C ランタイム (msvcrt.dll)。

  • Kernel32.dll。

  • Msjet40.dll。

  • Crypt32.dll。

  • Ole32.dll。

  • Oleaut32.dll。

  • User32.dll。

  • Advapi.dll。

  • Msvcrt.dll。

変換するファイルが含まれているすべてのコンピュータでは、Office ファイル コンバータ (OFC) により、Microsoft Office 互換機能パックのインストールが求められます。詳細については、「Microsoft Office 互換機能パックを展開する」を参照してください。

バージョン抽出ツール (VET) を使用するには、「Microsoft .NET Framework Version 2.0 再頒布可能パッケージ (x86)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=81886\&clcid=0x411) および Microsoft Word 2003 のインストールが必要です。

管理者のシステムの要件

OMPM を実行する管理者のシステムには、以下のものが必要です。

コンピュータおよびオペレーティング システム

  • OMPM のデータベース作成ツールおよびデータ インポート ツールを使用するには、Windows XP SP2 または Windows Server 2003 を実行しているコンピュータ。

  • オプション : IExpress 2.0 を使用した自己解凍パッケージを作成するには、Windows XP を実行しているコンピュータ。

    [!メモ] 自己解凍パッケージを作成するには、IExpress 2.0 を使用します。自己インストール パッケージは使用しないでください。

データベース ソフトウェア

  • SQL Server 2000 または SQL Server 2005 (推奨)。大量のデータを扱っている企業向けには、SQL Server 2005 をお勧めします。SQL Server 2005 では、データベースの管理とレポートが強化されています。このデータベースには、4 GB 以上の空き容量が必要です。

  • Microsoft SQL Server 2005 Express Edition。無料で再配布可能な、このバージョンの SQL Server 2005 は、埋め込みデータベースを必要とするクライアント アプリケーションに最適です。より小規模なデータ コレクションでは、SQL Server 2005 の代わりに SQL Server 2005 Express Edition を使用できます。このデータベースには、2 GB 以上の空き容量が必要です。SQL Server 2005 Express Edition は、「SQL Server 2005 Express Edition」(https://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=220549b5-0b07-4448-8848-dcc397514b41\&displaylang=ja) から無料でダウンロードできます。

データベース ツールとユーティリティ

  • SQL Server 2005 および SQL Server 2005 Express Edition には、どちらも Osql.exe、Bcp.exe などのコマンド ライン ユーティリティがいくつか含まれています。これらは、作成ツールおよびインポート ツールを実行するクライアント コンピュータで利用できる必要があります。

  • SQLXML 3.0 SP3。SQLXML を使用すると、SQL Server 2005 データベースで XML のサポートが可能になります。このモジュールにより、OMPM ファイル スキャナで収集された XML ファイルが、より効率的にデータベース サーバーにインポートされます。SQLXML は、「SqlXml 3.0 Service Pack 3 (SP3)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=52919\&clcid=0x411) から無料でダウンロードできます。

[!メモ] OMPM を使用するには、英語版の SQL Server 2005 または SQL Server 2005 Express Edition を使用することをお勧めします。各国語版で既知の問題はありませんが、現在、これらのツールでサポートされるのは英語版のみです。

ファイル共有

OMPM ファイル スキャナによって収集された XML ログ ファイルをデータベースにインポートするには、それらのファイルを展開するためのファイル共有が必要です。ファイル共有には、1 GB 以上の空き容量が必要です。インポート スクリプトを操作するアカウントでは、ファイル共有への読み取り、書き込み、および作成の各アクセス権が必要です。

[!メモ] パフォーマンス上の理由により、インポート ツール、ログ ファイル共有、およびデータベースを同じサーバー上に配置するのが最適です。これが可能でない場合は、ネットワーク トラフィックを減らすために、ログ ファイル共有およびデータベース サーバーを同じサブネット上に配置してください。

その他

  • OMPM レポートでは、データを検査するクライアント コンピュータに Office Access 2007 がインストールされている必要があります。OMPM レポートからファイルの一覧をエクスポートするには、SQL Server Express または SQL Server および SQLXML 3.0 SP3 が、OMPM レポートを実行するコンピュータにインストールされている必要があります。

  • OMPM ファイル スキャナでディープ スキャンを実行するには、OMPM ファイル スキャナを実行するコンピュータに、Access 2002 以降のバージョンがインストールされている必要があります。

    [!メモ] 上記に示した要件を除き、スキャンするコンピュータにいずれのバージョンの Office もインストールされている必要はありません。

  • OMPM ファイル スキャナで Microsoft SharePoint Services などのドキュメント格納システムをスキャンするには、Web 分散オーサリングとバージョン管理 (WebDAV) インターフェイスが必要です。WebDAV の詳細については、「About WebDAV (IIS 6.0) (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=81698\&clcid=0x411) を参照してください。これは、OMPM でサポートされる唯一のバージョンの WebDAV です。

    [!メモ] SSL が有効になっているドキュメント ライブラリでは、Windows Vista WebDAV クライアントまたはサードパーティの WebDAV クライアントを使用します。以前のバージョンの Windows の WebDAV クライアントを使用すると、ドキュメント ライブラリのスキャンに失敗します。

OMPM ファイル スキャナのしくみ

OMPM ファイル スキャナは、コンピュータに関する情報を収集し、指定したパスで再帰的に Office ファイルをスキャンします。次に、指定したパスの XML ログ ファイルに結果を記録します。

Office 95 およびそれ以前のファイル形式は、「2007 Office system での移行に関する問題を確認する」で説明している、Office 97-Office 2003 ファイル形式とは異なるものです。たとえば、Access 95 の場合、OMPM はそのデータベースが Access 95 であることを確認でき、Access エラー 19、"Unsupported legacy format – forms, reports, and module will be lost." を生成します。つまり、Office Access 2007 はファイルを開いて読み取ることができますが、新しい形式でファイルを保存すると、フォーム、レポート、またはモジュールは使用できなくなり、除外されます。OMPM には最新の Access 互換性ツールキットが用意されています。OMPM で Access ファイルをスキャンすると、自動的にこのツールキットが使用され、レポート ツールの [Access 互換性] タブに結果が表示されます。

[!メモ] 「2007 Office system の互換モード」に記載されているものを除き、すべての Office 97-Office 2003 ファイルは 2007 Office system 形式で表示でき、2007 Office system のすべての機能を使用できます。

OMPM ファイル スキャナは、1 回のスキャンで以下のタスクを実行します。

  • 構成ファイル offscan.ini に指定した SourcePath で定義されるフォルダ構造内で、コンピュータ上の Office ファイルをスキャンします。

  • オペレーティング システム、メモリ、言語 ID などのプロパティについてコンピュータをスキャンします。

  • ファイル名、パス、サイズ、形式、作成日時、変更日時、ファイル所有者など、ファイルのプロパティ情報をスキャンします。

  • ディープ スキャンの場合は、互換性の問題についてスキャンします。

  • 互換性の問題を含むファイルごとに、指定したパスの XML ログ ファイルに情報を書き込みます。

  • 後で SQL Server コンピュータに転送するために、XML ログ ファイルを一連の CAB ファイルに追加します。

  • エラーを XML ログ ファイルに記録します。

[!メモ] OMPM ファイル スキャナは、[最終アクセス日付] を変更する可能性があることを除いて、ファイル プロパティを変更することはありません。

[!メモ] OMPM ファイル スキャナが、データを Microsoft Corporation に送信することはありません。

OMPM ファイル スキャナによって生成されるログ ファイルおよび CAB ファイル

OMPM ファイル スキャナは、スキャンするコンピュータごとに、付属の offscan.ini ファイルで指定したフォルダに XML ログ ファイルを書き込みます。この最初のログ ファイルには、スキャンおよびコンピュータの詳細情報が含まれます。その後、OMPM ファイル スキャナは、スキャンする追加の Office ファイルごとに XML ログ ファイルを作成します。各ログ ファイルのファイル名は GUID 形式であり、接頭辞がログ ファイルの種類を示します。

OMPM ファイル スキャナでは、スキャンしたコンピュータのプロパティ、スキャンしたファイル、スキャンの概要、およびエラーに関する 4 種類のログ ファイルが個別に作成されます。一般的なログ ファイルを以下の表に示します。

ファイル名 説明

Scan_{40D1300A-F0BE-4D68-ADBF-36C78EE030A1}.xml

スキャン ログ (1 回のスキャンごとに 1 つ)

File_{F575D370-1E7A-486E-9FC6-4BB83C7770DD}.xml

ファイル プロパティのログ (スキャンした固有のファイルごとに 1 つ)

Sum_{75C5A590-A789-4B16-A2EB-E3934BCB01B1}.xml

概要のログ

Err_{61CF0E6F-71E1-4878-9E9F-C1D35EBA3506}.xml

エラー ログ (発生した固有のエラーごとに 1 つ)

個別のログ ファイルは、SQL Server データベースへの転送を効率的にするため、CAB ファイルに圧縮されます。スキャンするコンピュータの空き容量を最大化するため、OMPM ファイル スキャナでは 10,000 回ログ ファイルを書き込むと、それらのログ ファイルは CAB ファイルに追加されて削除されます。各 CAB ファイルは、最大 10,000 個のログ ファイルを含むことができます。CAB ファイルが 10,000 個のログ ファイルに達すると、次の 10,000 個のファイル用に新しい CAB ファイルが作成されます。

CAB ファイルでは、ScanID GUID からの名前を使用し、インデックス番号が追加されます。同じコンピュータで生成された 3 つの CAB ファイルでは、たとえば以下のような名前が生成されます。

  • Computer1 {2FA87EDF-4393-4BCF-8829-8776F82DEDD5}00001.cab

  • Computer1 {2FA87EDF-4393-4BCF-8829-8776F82DEDD5}00002.cab

  • Computer1 {2FA87EDF-4393-4BCF-8829-8776F82DEDD5}00003.cab

ネットワーク経由でログ ファイルを保存する場合、CAB ファイルの作成によってパフォーマンスが影響を受けることがあります。CAB ファイルの作成を無効にするには、Offscan.ini ファイルに CABlogs=1 を設定します。

OMPM ファイル スキャナでスキャンされるファイル

以下の表は、OMPM ファイル スキャナでスキャンされるファイルの種類と、ライト スキャンのみに含まれるファイルの種類を示しています。

Microsoft Office プログラム ライト スキャンとディープ スキャンのファイルの種類 ライト スキャンのみ

Access

  • .mdb

  • .mde

  • .mdz

  • .adp

  • .ade

  • .mdt

  • .mda

  • .accda

  • .accdb

  • .accdr

  • .accdu

  • .accde

  • .accdt

  • .accdc

Excel

  • .xls

  • .xlt

  • .xla

  • .xlm

  • .xlw

  • .htm

  • .html

  • .mhtml

  • .mht

  • .xlc

  • .wk1

  • .wk3

  • .wk4

  • .wj1

  • .wj2

  • .wj3

  • .fj3

  • .fmt

  • .fm3

  • .all

  • .wks

  • .wq1

  • .dbf

PowerPoint

  • .ppt

  • .pot

  • .pps

  • .ppa

Project

  • .mpp

  • .mpt

Publisher

.pub

Visio

  • .vsd

  • .vss

  • .vst

  • .vdx

  • .vtx

  • .vsx

Word

  • .doc

  • .dot

  • .wiz

Microsoft Office Outlook、Microsoft Office FrontPage、Microsoft Office OneNote、および Microsoft Office InfoPath のファイルは、ライト スキャンまたはディープ スキャンには含まれません。

[!メモ] OMPM ファイル スキャナでは、パスワードで保護されたドキュメントおよび IRM で保護されたドキュメントはスキャンされません。さらに、ドキュメント内の埋め込みオブジェクトはスキャンされませんが、ドキュメントに埋め込みオブジェクトが含まれることは報告されます。

マクロを使用する Excel、Word、PowerPoint ファイルのフィルタ

Office Migration Planning Manager では、マクロ変換の問題は報告されませんが、VBA プロジェクトを含むすべてのドキュメントが検索されます。VBA プロジェクトが空であっても、プロジェクトが存在するものとして報告されます。すべての検索結果は、新しいデータベースのスキャン結果にインポートされ、マクロを対象としてフィルタ処理が実行されます。

  1. OMPM\Database\Include\ProvisionDB.SQL を開きます (バックアップを作成しておいてください)。

  2. 次の行を、osVBAProperty テーブルを作成するセクション (718 行目) に挿入します。この行によって、NoVBAProject という名前の新しい列が osVBAProperty テーブルに追加されます。

    [NoVBAProject] [bit] NULL,

  3. OMPM\Database\Schemas\LogFileMapping.xml を開きます (バックアップを作成しておいてください)。

  4. 次の行を、VBA プロジェクトの他のプロパティが記述されているセクション (95 行目) の最後に挿入します。

    <ElementType name="NoVBAProject" dt:type="boolean" sql:datatype="bit"/>

  5. 次の行を、VBA プロパティと osVBAProperty テーブルの関係を示す要素の種類の記述箇所 (287 行目) に挿入します。

    <element type="NoVBAProject" sql:field="NoVBAProject" />

  6. 新しい OMPM データベースを作成します。

  7. スキャン結果をインポートします。古いスキャン結果を再インポートすることもできます。これを行うには、古いスキャン結果を \OMPM Imported フォルダの 1 レベル上に移動します。

  8. 新しい NoVBAProjects 列は、レポート ツールで公開されません。このため、SQL クエリを OMPM データベースに対して直接実行する必要があります。

    SELECT * FROM osScanFile WHERE scanfileID IN (SELECT scanfileID FROM osVBAProperty WHERE NoVBAProject = 0)

    (必要に応じてこのクエリをカスタマイズし、他のテーブルに結合してさらに多くの情報を取得することができます。)

[!メモ] 同じファイルを複数回スキャンする場合、CSIDL を使用すると、単一のファイルを複数回スキャンしても重複が発生しないということを考慮してください。
たとえば、次のクエリでは、ファイルを複数回スキャンしてもレポートは複製されません。
SELECT distinct filename,filepath,modifieddate,csidl FROM osScanFile WHERE scanfileID IN (SELECT scanfileID FROM osVBAProperty WHERE NoVBAProject = 0)

OMPM 互換性

Office Migration Planning Manager (OMPM) を使用して 2007 Office system に対する Office 2003 ファイルの互換性を判断するときに、OMPM では Microsoft.com 内のリンクへの参照が示されます。これらのリンクを以下の表に示します。OMPM データベースで、omIssue テーブルの HelpURL 列の値を変更すると、訂正されたリンクが OMPM レポートおよび SQL クエリに表示されます。

記事のタイトル

古いリンク

新しいリンク

影響のある案件 ID

2007 Office system での相違点

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc179054.aspx

https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=134560&clcid=0x411

1000、1001、1002、1003、1010、1050

Word 2007 での変更点

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc179199.aspx

https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=134561&clcid=0x411

1100

PowerPoint 2007 での変更点

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc179126.aspx

https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=134562&clcid=0x411

1200、1201、1202、1203、1204、1205、1206、1207

Excel 2007 での変更点 (現在でも有効)

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc179167.aspx

https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=134563&clcid=0x411

1300、1301、1302、1303、1304、1305、1306、1307、1308、1309、1310、1311、1312、1313

OMPM を削除する

コンピュータから OMPM ツールとデータを完全に削除するには、次の手順を実行します。

OMPM を削除するには

  1. DeleteDB.bat を実行します。このバッチ ファイルでは、一度に 1 つのデータベースを削除します。そのため、作成した OMPM データベースが複数ある場合は、DeleteDB.bat を数回実行する必要があります。

    • コマンド プロンプトで、OMPM\Database フォルダに移動し、次のように入力します。

      DeleteDB.bat <コンピュータ名>\<SQL サーバー名> <データベース名>

      たとえば、コンピュータ名が COMPUTER1、データベース サーバーが SQLEXPRESS、データベース名が OMPM001 の場合は、コマンド プロンプトで次のように入力します。

      DeleteDB.bat COMPUTER1\SQLEXPRESS OMPM001

  2. 必要に応じて、OMPM によって作成されたスキャン データ (XML ログ ファイルおよび CAB ファイル) を手動で削除できます。スキャン ファイルは、offscan.ini の DestinationPath 設定で指定したフォルダ内にあります。

  3. \OMPM フォルダを削除します。

  4. regedit を実行し、HKLM\Software\Microsoft\OMPM キーを削除します。

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入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「2007 Office リソース キットのダウンロード可能なコンテンツ」を参照してください。