Office 2010 に対する Config.xml ファイルの OptionState ID 値
適用先: Office 2010
トピックの最終更新日: 2015-03-09
Config.xml ファイルの OptionState 要素には、個々の製品機能の処理方法をインストール時に指定するためのオプションがあります。OptionState 要素の ID 属性の値は、インストールする製品の製品フォルダーにある Setup.xml 内で設定されます。たとえば、Microsoft Office Professional Plus 2010 をインストールする場合のこのファイルは ProPlus.WW\setup.xml です。
OptionState 要素および Config.xml については、「Office 2010 の Config.xml ファイル」の「OptionState 要素」を参照してください。一般的なインストールで使用する Config.xml ファイルの例については、この記事の「Config.xml ファイルの例」を参照してください。
この記事の内容
OptionState ID 値
Config.xml ファイルの OptionState 要素
OptionState 要素の構文
Config.xml の OptionState 要素の変更
OptionState ID 値
次の表に、Microsoft Office 2010 と共にインストールされるアプリケーションの ID 値を示します。
OptionState ID | アプリケーションおよびサブ機能 |
---|---|
ACCESSFiles |
Microsoft Access データベース。 |
Access_PIA |
Microsoft Access を使用して Microsoft .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
AccessAddinPWFiles |
データベースおよび任意のサポート ファイルをインストールするための Windows インストーラー パッケージ (MSI) を作成するウィザード。必要に応じて、Microsoft Access Runtime を含めるか、または Microsoft Access Runtime をダウンロードするようにユーザーに求めます。 |
AccessBarcodeControl |
バーコード コントロール。 |
AccessBDCFiles |
Microsoft Access で、SharePoint Business Connectivity Services (BCS) のエンティティ モデルを介してデータを使用するためのコンポーネント。 |
AccessHelpFiles |
Microsoft Access のヘルプ。 |
AccessLobiDependencies |
BCS 接続を有効にするために必要な追加のコンポーネント。 |
AccessWizards |
標準的なウィザードをインストールします。簡単な質問に答えるだけで、必要なものを作成して設定することができます。 |
DeveloperWizards |
その他のウィザードをインストールします。質問に答えるだけで、より高度なものを作成して設定することができます。 |
AccessTemplatesIntl |
テンプレートは、ビジネスや個人のデータの管理、保存、報告に使用するための、設計済みの Microsoft Access データベース アプリケーションです。データは, .accdb ファイルか、Microsoft Windows SharePoint Services Web サイトのリストに保存できます。 |
EXCELFiles |
Microsoft Excel |
Excel_PIA |
Microsoft Excel を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
ExcelAddinFiles |
Microsoft Excel の問題解決ツールおよびユーティリティ。 |
ExcelAddInEuroToolFiles |
Microsoft Excel Eurotool アドイン。 |
ExcelHelpFiles |
Microsoft Excel のヘルプ。 |
ExcelSampleFiles |
Microsoft Excel のサンプル ファイル。 |
ExcelTemplatesFiles |
経費明細書、納品書、勤務表、発注書、ローン返済表などの Microsoft Excel ワークシートのテンプレートです。 |
ExcelXMLEditVerb64 |
ユーザーが 64 ビットのコンピューターに 32 ビット版の Office 2010 をインストールすると、レジストリ ファイル拡張子がインストールされます。これにより、32 ビット版の Office で XML ファイル拡張子を処理できるようになります。 |
GrooveFiles |
Microsoft Groove Server 2010 |
OneNoteFiles |
Microsoft OneNote |
OneNoteHandwritingFonts |
キーボードから入力したテキストを手書き風に表示するフォントです。 |
OneNoteHelpFiles |
Microsoft OneNote のヘルプ。 |
OneNotePIA |
Microsoft OneNote を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
OneNoteToAddIns |
他のアプリケーションを統合するための OneNote の機能です。 |
OneNoteMobileSyncDesktop |
デバイス上の OneNote Mobile をデスクトップに同期するための OneNote Mobile デスクトップ同期コンポーネントです。 |
OUTLOOKFiles |
Microsoft Outlook |
Outlook_PIA |
Microsoft Outlook を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
OutlookHelpFiles |
Microsoft Outlook のヘルプ。 |
OutlookImportExportFiles |
一般的な電子メール プログラムや個人情報管理プログラム、標準的なファイル形式のファイルとの間でデータをやり取りします。 |
OutlookMAPI2 |
Microsoft Outlook で必要な、言語に依存しないメッセージング アプリケーション プログラミング インターフェイス (MAPI) のコア コンポーネントが含まれます。 |
Outlook64Files |
64 ビット版の Windows オペレーティング システムに 32 ビット版の Outlook 2013 をインストールする場合のバイナリ ファイルです。 |
OutlookSearchPHAndPluginReg |
Microsoft Outlook の中核部分である Microsoft Outlook 検索機能に使用されます。 |
OutlookSearchShellReg |
Microsoft Outlook の中核部分である Microsoft Outlook 検索機能に使用されます。 |
Outlook64SearchShellReg |
Microsoft Outlook の中核部分である Microsoft Outlook 検索機能に使用されます。 |
OutlookStationeryFiles |
Microsoft Outlook ひな形。 |
OutlookVBScript |
Visual Basic Scripting Edition 用のデバッグ ツールです。Outlook カスタム フォームを自動化するために使用します。 |
OutlookTemplateFiles |
Microsoft Outlook テンプレート ファイル。 |
OutlookMessaging |
Microsoft Outlook メッセージング コンポーネント。 |
OutlookAddIns |
Microsoft Outlook アドイン。 |
OutlookOms |
Microsoft Outlook Mobile Service。 |
PPTFiles |
Microsoft PowerPoint。 |
OrgChartFiles |
このプログラムの前のバージョンで作成された Microsoft Organization Chart OLE オブジェクトを修正できるプログラムです。 |
PowerPoint_PIA |
Microsoft PowerPoint を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
PPTPresentationTemplates |
プレゼンテーションの作成に役立つテンプレートとデザインです。 |
PPTHelpFiles |
Microsoft PowerPoint のヘルプ。 |
PPTSoundFiles |
Microsoft PowerPoint の既定のアニメーション効果用サウンド ファイルです。 |
PPTXmlEditVerb64 |
ユーザーが 64 ビットのコンピューターに 32 ビット版の Office 2010 をインストールすると、レジストリ ファイル拡張子がインストールされます。これにより、32 ビット版の Office で XML ファイル拡張子を処理できるようになります。 |
PubPrimary |
Microsoft Publisher。 |
PubComPrinting |
印刷業者でカラー文書を印刷するためのツールです。 |
Publisher_PIA |
Microsoft Publisher を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
PublisherHelpFiles |
Microsoft Publisher のヘルプ。 |
WORDFiles |
Microsoft Word |
Word_PIA |
Word 2010 を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
WordBibliographyFiles |
Word の参考文献機能で使用できるファイルです。 |
WORDBordersFiles |
文書にさまざまな表情を付けるページ罫線用の絵柄です。 |
WordCalligly |
Word カリグラフィ アドイン。 |
WordEnvelopWizard |
Word 封筒作成ウィザード アドイン。 |
WordGenko |
Word 原稿用紙アドイン。 |
WORDHelpFiles |
Word のヘルプ。 |
WordQuickFormatsFiles |
Word のクイック書式のテーマ ファイルです。 |
WORDDocumentTemplates |
Word のウィザードとテンプレートです。 |
WordXmlEditVerb64 |
ユーザーが 64 ビットのコンピューターに 32 ビット版の Office 2010 をインストールすると、レジストリ ファイル拡張子がインストールされます。これにより、32 ビット版の Office で XML ファイル拡張子を処理できるようになります。 |
XDOCSFiles |
Microsoft InfoPath |
XDocs_PIA |
Microsoft InfoPath を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
XDOCSHelpFiles |
Microsoft InfoPath のヘルプ。 |
SHAREDFiles |
Microsoft Office アプリケーションが共有するファイルです。 |
AceRepl |
Microsoft Access データベース レプリケーション競合マネージャーをインストールします。このプログラムを使用すると、レプリケートされているデータベース間の競合を解決することができます。 |
CAGFiles |
Microsoft Office ドキュメントにさらに磨きをかけるために使用できるクリップ アートのコレクションです。 |
IMEMain_1028 |
Microsoft Office IME (繁体字中国語)。 |
IMEMain_1041 |
Microsoft Office IME (日本語)。 |
IMEMain_1042 |
Microsoft Office IME (韓国語)。 |
IMEMain_2052 |
Microsoft Office Pinyin IME。 |
ConvertersFiltersFile |
ファイル コンバーターおよびグラフィック フィルターです。 |
InternationalSupportFiles |
インターナショナル サポート用ファイルです。 |
OArt_DocTheme |
Microsoft Office ドキュメントで使用できる、色、フォント、塗りつぶしや効果などのデザイン要素を調和良く組み合わたセットです。 |
OfficeDigitalSFiles |
VBA プロジェクトに署名するためのデジタル証明書です。これにより、必要のない警告を避けることができます。 |
OffproFonts |
各言語に対応したフォント。 |
ProofingTools |
Office で作成した文書の文章校正を行うツールです。 |
PubFontsSys |
フォントを追加すると、デザインの幅が広がります。 |
TCDRegistration |
ActiveX コントロールを使用すると、Microsoft Office クリップ アートおよびテンプレートを Office.com からダウンロードし、関連付けられたプログラムで自動的に開くことができます。 |
THEMESFiles |
本文や見出しスタイル、背景画像、箇条書きの行頭文字、横線などをバランスよくデザインした要素のセットです。 |
VBAFiles |
Office アプリケーションで VBA マクロを作成、編集、および実行するためのコンポーネントです。 |
TOOLSFiles |
Microsoft Office で使用するアプリケーションとサポート ファイルです。 |
DocServicesFiles |
Document Update ユーティリティは、ユーザーのコンピューターに保存されているドキュメントを、ドキュメント ワークスペースに保存されているそのドキュメントのコピーに同期させ、最新の状態に同期させます。 |
EquationEditorFiles |
数学の記号や式をドキュメントに挿入するためのプログラムです。 |
Forms_PIA |
Microsoft Forms 2.0 を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
GRAPHFiles |
Microsoft Word、Microsoft PowerPoint、および Access のデータに基づくグラフを作成します。 |
HTMLSourceEditing |
Office ドキュメントの HTML 作成で使用される HTML ソース エディターです。 |
MSOfficeDocumentImaging |
スキャン、文字の自動認識 (OCR)、検索、テキストの抽出、および画像ドキュメントの表示を簡単に行えます。 |
MSTagPluginsFiles |
Microsoft Excel と Word で入力されたデータの種別を認識し、それに対するアクションを提供するユーティリティです。 |
OISFiles |
オプションを指定して、Microsoft Office Picture Manager の必要な機能だけをインストールします。 |
OSESupp |
SharePoint 製品とテクノロジまたは Microsoft FrontPage Server Extensions 用のドキュメント発行/コラボレーション ツール、および SharePoint 製品とテクノロジ用の Office リスト コンポーネントです。 |
QueryFiles |
データベースに直接接続して、Microsoft Excel でデータを分析できるようにします。 |
SetLanguageFiles |
言語オプションを変更するツールです。ここで設定した言語オプションは、Office プログラムすべてに適用されます。 |
SmartTag_PIA |
スマート タグを使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
WebDriveFiles |
Office と互換性のあるインターネット サービス プロバイダー上で Web フォルダーを使用できるようにします。 |
次の表に、Microsoft Project 2010 の OptionState ID 値を示します。
OptionState ID | アプリケーションとサブ機能 |
---|---|
PROJECTFiles |
オプションを指定して、Project の必要な機能だけをインストールします。 |
Project_PIA |
Project を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
ProjectHelpFiles |
Project のエンド ユーザー向けのドキュメントおよび言語リファレンス。Microsoft Visual Basic、ActiveX Data Objects (ADO)、Data Access Objects (DAO) のドキュメントも含まれています。 |
ProjectStdHelpFiles |
Project のエンド ユーザー向けのドキュメントおよび言語リファレンス。Microsoft Visual Basic、ActiveX Data Objects (ADO)、Data Access Objects (DAO) のドキュメントも含まれています。 |
ProjectTemplates |
新しいプロジェクトを作成するための Project テンプレート、ビジュアル レポート機能と共に使用する Microsoft Excel テンプレートなどを含む、テンプレートのコレクションです。 |
ProjectWebProj |
リソースの切り替えウィザードは、タスクのプロジェクトに関連付けられたアウトライン コード、リソースに関連付けられたアウトライン コード、およびそれらのリソースの使用状況に従って、エンタープライズ プロジェクトを自動的に割り当てるのに使用されます。 |
次の表に、Microsoft SharePoint Designer の OptionState ID 値を示します。
OptionState ID | アプリケーションとサブ機能 |
---|---|
WAC_SPD |
Microsoft SharePoint Designer |
WAC_HelpFiles_SPD |
SharePoint Designer のヘルプ。 |
WAC_ThemesTypical_SPD |
本文や見出しスタイル、背景画像、箇条書きの行頭文字、横線などをバランスよく組み合わせたデザイン要素です。 |
WAC_ThemesAdditional_SPD |
本文や見出しスタイル、背景画像、箇条書きの行頭文字、横線などをバランスよく組み合わせた追加のデザイン要素です。 |
WAC_PIA_SPD |
SharePoint Designer を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
次の表に、Microsoft Visio 2010 の OptionState ID 値を示します。
OptionState ID | アプリケーションとサブ機能 |
---|---|
VISIOFiles |
Microsoft Visio |
Visio_PIA |
Microsoft Visio を使用して .NET Framework でのプログラミングを可能にするプライマリ相互運用機能アセンブリです。 |
VisMAddons |
Microsoft Visio プログラムの機能を拡張するツール (メートル法を使用) です。 |
VisUSAddons |
Microsoft Visio プログラムの機能を拡張するツール (米国単位を使用) です。 |
VisMSolutions |
Microsoft Visio 図面用の図形、ステンシル、およびテンプレートのコレクション (メートル法を使用) です。 |
VisUSSolutions |
Microsoft Visio 図面用の図形、ステンシル、およびテンプレートのコレクション (米国単位を使用) です。 |
VisioHelpFiles |
Microsoft Visio 用のヘルプです。 |
VisioPreviewerFiles |
Microsoft Outlook で Visio 図面をプレビューするために使用できる Microsoft Visio 図面のビューアーです。 |
Config.xml ファイルの OptionState 要素
管理者は、Config.xml ファイルを変更して OptionState 要素の属性を構成することにより、次のインストール動作を指定できます。
機能またはサブ機能をインストールしない。
機能またはサブ機能を、ユーザーが初めて使用するときにインストールする。
機能またはサブ機能をユーザーのコンピューターにローカルでインストールする。
機能のサブ機能を、指定した状況に設定する。
OptionState 要素の構文
OptionState 要素では、次の構文を使用します。属性名および要素名では、大文字と小文字が区別されます。
<OptionState
Id="optionID"
State="Absent" | "Advertise" | "Local"
[Children="force"]
/>
各部分の意味は次のとおりです。
optionId: インストールされる機能またはサブ機能の識別子です。
Absent: 機能またはサブ機能をインストールしないことを指定します。
Advertise: 機能またはサブ機能を初めて使用するときにインストールすることを指定します。
Local: 機能またはサブ機能をユーザーのコンピューターにインストールします。
Force: すべての機能またはサブ機能を、指定した状況に設定します。
Office が割り当てられている場合に、Office 2010 のアプリケーションのインストール状況を "Absent" に設定すると、そのアプリケーションのショートカットはユーザーのコンピューターに作成されません。たとえば、Config.xml で次のように要素を定義すると、Microsoft Access 2010 のショートカットは作成されず、Microsoft Access 2010 はユーザーのコンピューターにインストールされません。
<OptionState Id="ACCESSFiles" State="Absent" />
Config.xml の OptionState 要素の変更
管理者は、Config.xml ファイルを編集することにより、インストールをカスタマイズできます。既定では、コア製品フォルダー (コア製品フォルダー名.WW フォルダー。例: ProPlus.WW) に格納されている Config.xml ファイルで、セットアップにその製品のインストールが指示されます。たとえば、ProPlus.WW フォルダーの Config.xml ファイルによって Microsoft Office Professional Plus 2010 がインストールされます。
OptionState 要素を変更するには
メモ帳などのテキスト エディター ツールで Config.xml ファイルを開きます。
Config.xml 内で、次の例に示すような、OptionState 要素を含む行を探します。
<!-- <OptionState Id="OptionID" State="absent" Children="force" /> -->
使用するオプションを指定して、OptionState 要素のエントリを変更します。たとえば、Microsoft Publisher 2010 をインストールしたくない場合は、次の構文を使用します。
<OptionState Id="PubPrimary" State="Absent" />
前の手順を繰り返し、変更するその他の機能およびサブ機能の OptionState オプションを指定します。
Config.xml ファイルを保存します。