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Office 2013 のデジタル署名設定を計画する

 

適用先: Office 2013

トピックの最終更新日: 2016-12-16

概要: Excel 2013、PowerPoint 2013、および Word 2013 ドキュメントで XAdES デジタル署名をサポートする方法について説明します。

対象ユーザー: IT 担当者

ユーザーは、紙の文書に手書きの署名を入れる場合とほぼ同じ理由で、Office 2013Excel、PowerPoint、および Word ドキュメントにデジタル署名ができます。デジタル署名を使用して、ドキュメント、電子メール メッセージ、マクロなどのデジタル情報の作成者の ID を暗号化アルゴリズムを使用して認証することができます。

デジタル署名はデジタル証明書に基づきます。デジタル証明書は、証明機関 (CA) と呼ばれる信頼できるサード パーティから発行された ID の検証機能です。これは、印刷された ID ドキュメントを使用する場合と似ています。たとえば、政府機関、雇用主などの信頼できるサード パーティから、その人物の身元を証明するための運転免許証、パスポート、社員証などの ID ドキュメントが発行されます。

この記事には、Office 2013 で新しく追加されたデジタル署名レジストリ キーが含まれています。

Office セキュリティに導くロードマップの矢印。

この記事は、Office 2013 のセキュリティのガイドに含まれています。このロードマップは、Office 2013のセキュリティの評価に役立つ記事、ダウンロード、ポスター、ビデオなどを参照する際の出発点として使用します。

デスクトップ上の Office 2013 でのデジタル署名設定に関する情報をお探しの場合は、デスクトップの Office 2013 をセキュリティで保護するときに役立つ次の記事を参照してください。

この記事の内容

  • デジタル署名の概要と Office 2013 での使用方法

  • Office 2013 のデジタル証明書の種類を選択する

  • Office 2013 ドキュメントのデジタル署名レベルを計画する

デジタル署名の概要と Office 2013 での使用方法

デジタル署名は、次に示す認証上の対策を立てるのに役立ちます。

  • 信頼性 デジタル署名およびその基盤となるデジタル証明書は、署名者の身元の保証に役立ちます。これにより、他者が特定のドキュメントの作成者になりすますこと (印刷された文書での偽造に相当) を防止できます。

  • 整合性 デジタル署名は、デジタル署名されてからコンテンツが変更または改ざんされていないことを保証するのに役立ちます。これにより、ドキュメントの作成者が知らないうちにドキュメントが取得されて変更されることを防止できます。

  • 否認不可 デジタル署名は、すべての関係者に対して、署名入りコンテンツの作成元を証明するのに役立ちます。"否認" とは、署名入りコンテンツとの関連を署名者が否定することを指します。デジタル署名により、署名者の主張にかかわらず、ドキュメントの作成者が実際の作成者であり、他のだれかではないことを証明できます。署名者は、デジタル キーが無効とされない限り、そのドキュメントの署名を否認できず、同様に、そのキーで署名された他のドキュメントについても関連を否認できません。

Office 2013 のデジタル署名の必要条件

これらの条件を設定するために、コンテンツの作成者は、次の条件を満たす署名を作成してコンテンツにデジタル署名する必要があります。

  • デジタル署名が有効である。オペレーティング システムによって信頼されている CA が、デジタル署名が基づくデジタル証明書に署名する必要があります。

  • デジタル署名に関連付けられている証明書の有効期限が終了していない。または、証明書が署名の時点で有効だったことを示すタイム スタンプがある。

  • デジタル署名に関連付けられている証明書が無効になっていない。

  • 署名者 (発行者とも呼ばれる) が受領者によって信頼されている。

Word 2013、Excel 2013、および PowerPoint 2013 では、これらの条件を検出し、デジタル署名について問題がある場合は警告を表示します。問題のある証明書に関する情報は、Office 2013 アプリケーションに表示される証明書作業ウィンドウで簡単に表示できます。Office 2013 アプリケーションでは、1 つのドキュメントに複数のデジタル署名を付加できます。

Office 2013 のビジネス環境でのデジタル署名

次のシナリオは、ビジネス環境においてドキュメントのデジタル署名をどのように活用できるかを示しています。

  1. 従業員は、Excel 2013 を使用して経費報告書を作成します。次に、署名行を 3 行作成します。それぞれ、本人用、管理者用、経理部用です。これらの署名は次のために使用されます。

    • その従業員がドキュメントの作成者であることを示す

    • ドキュメントを管理者と経理部に提出するときにドキュメントで変更が発生しないことを示す

    • 管理者と経理部の両方がドキュメントを受領して確認していることが証明されていることを示す

  2. 管理者はドキュメントを受け取り、そのドキュメントにデジタル署名を付加して、ドキュメントを確認および承認したことを保証します。次に、支払いのためにドキュメントを経理部に提出します。

  3. 経理担当者はドキュメントを受け取り、署名を付加して、ドキュメントを受領したことを保証します。

この例は、1 つの Office 2013 ドキュメントに複数の署名を付加できることを示しています。デジタル署名のほかに、ドキュメントの署名者は、実際の署名の画像を付加したり、タブレット PC を使用してドキュメントの署名行に署名を実際に書き入れたりできます。

Office 2013 より前の Office ドキュメントとの互換性の問題

Office 2013 では、Office 2010 や Office 2007 と同様に、デジタル署名に XML-DSig 形式を使用します。また、Office 2013 では XAdES (XML Advanced Electronic Signatures) もサポートされました。XAdES は、XML-DSig の階層的な拡張セットであり、レベルを多層的に積み重ねることでデジタル署名の信頼性を向上します。Office 2013 でサポートされている XAdES のレベルの詳細については、後の「Office 2013 ドキュメントのデジタル署名レベルを計画する」を参照してください。XAdES の詳細については、「XML Advanced Electronic Signatures (XAdES)」の XAdES 仕様に関する説明を参照してください。

Office 2013 で作成されるデジタル署名は、2007 Office system よりも前のバージョンの Office と互換性がない点に注意が必要です。たとえば、Office 2013、Office 2010、または Office 2007 のアプリケーションを使用してドキュメントに署名し、Office 互換機能パックがインストールされている Office 2003 のアプリケーションを使用してそのドキュメントを開いた場合、ドキュメントは新しいバージョンの Office で署名されているのでデジタル署名が失われることがユーザーに通知されます。

次の図は、Office 2007 より前のバージョンの Office でドキュメントを開いたときに表示される警告を示しています。

もともと署名されているドキュメントの Office 2003 以前のバージョンでのデジタル署名警告

図 1 互換性の問題

また、Office 2013 でデジタル署名に XAdES を使用すると、グループ ポリシーの設定 [マニフェストに XAdES 参照オブジェクトを表示しない] を [有効] に設定しない限り、Office 2010 または 2007 Office system と互換性のないデジタル署名が作成されます。デジタル署名のグループ ポリシー設定の詳細については、後の「Office 2013 の署名設定を計画する」を参照してください。

Office 2013 で Office 2003 およびそれ以前のバージョンと互換性があるデジタル署名を作成する必要がある場合は、グループ ポリシーの設定 [以前の形式の署名] を [有効] に設定します。このグループ ポリシー設定は、ユーザーの構成\管理用テンプレート\Microsoft Office 2013\署名で構成できます。この設定を [有効] にすると、Office 2013 のアプリケーションは Office 2003 バイナリ形式を使用して、Office 2013 で作成された Office 97–2003 バイナリ ドキュメントにデジタル署名を適用します。詳細については、「Office 2013 管理用テンプレート ファイル (ADMX、ADML) および Office カスタマイズ ツール」を参照してください。

Office 2013 のデジタル証明書の種類を選択する

デジタル証明書は、自己署名入りの証明書か、組織内の CA (Active Directory 証明書サービスを実行している Windows Server 2012 または Windows Server 2008 のコンピューターなど) または公的 CA (VeriSign、Thawte など) から発行された証明書のどちらかです。自己署名証明書は、通常、個人のほかに、組織用の公開キー基盤 (PKI) のセットアップや商用証明書の購入を望まない小規模企業で使用されます。

自己署名証明書を使用するうえで主な問題となるのは、直接面識のある相手とのドキュメント交換の場合にしか役立たない点と、ドキュメントの実際の作成者が自分であることしか保証できない点です。自己署名証明書では、証明書の信頼性を検証する第三者は存在しません。署名入りのドキュメントを受け取った相手は、その証明書を信頼するかどうかを各自で判断する必要があります。

大規模な組織では、デジタル証明書取得のオプションが 2 つあります。組織または企業 PKI を使用して作成される証明書と商用証明書です。組織内の他の従業員との間でのみ署名入りのドキュメントを共有する組織には、コストを削減するためにも企業 PKI が適しています。組織外の相手と署名入りのドキュメントを共有する組織には、商用証明書が適しています。

組織または企業 PKI を使用して作成される証明書

組織は独自の PKI を作成できます。このシナリオでは、企業は、社内全体のコンピューターとユーザーを対象としてデジタル証明書を作成できる 1 つ以上の証明機関 (CA) をセットアップします。これを Active Directory ディレクトリ サービス (AD DS) と組み合わせることで完全な PKI ソリューションを作成できるので、組織または企業が管理するすべてのコンピューターに組織または企業 CA チェーンがインストールされ、ドキュメントの署名および暗号化に使用できるデジタル証明書がユーザーとコンピューターの両方に自動的に割り当てられるようになります。これにより、企業のすべての従業員は、社内の他の従業員からのデジタル証明書を (したがって有効なデジタル署名も) 自動的に信頼できるようになります。

詳細については、「Active Directory 証明書サービス」を参照してください。

商用証明書

商用証明書は、デジタル証明書の販売を業務とする企業から購入できます。商用証明書を使用するうえで利点となるのは、商用証明書ベンダーのルート CA 証明書が組織の Windows オペレーティング システムに自動的にインストールされ、コンピューターでこの CA が自動的に信頼されるようになる点です。組織または企業 PKI ソリューションとは異なり、商用証明書を使用すると、組織に属さないユーザーと署名入りドキュメントを共有できるようになります。

商用証明書には、次の 3 つの種類があります。

  • クラス 1 クラス 1 の証明書は、有効な電子メール アドレスを持つ個人に発行されます。クラス 1 の証明書は、ID の証明が必要とされない商用以外のトランザクションでのデジタル署名、暗号化、および電子的なアクセス制御に適しています。

  • クラス 2 クラス 2 の証明書は、個人とデバイスに発行されます。クラス 2 の個々の証明書は、検証データベースの情報に基づく ID の証明で十分なトランザクションでのデジタル署名、暗号化、および電子的なアクセス制御に適しています。クラス 2 のデバイス証明書は、デバイス認証のほかに、メッセージ、ソフトウェア、コンテンツの整合性、さらに機密暗号化に適しています。

  • クラス 3 クラス 3 の証明書は、個人、組織、サーバー、デバイス、CA とルート証明機関 (RA) の管理者に発行されます。クラス 3 の個々の証明書は、ID の証明の保証が必要なトランザクションでのデジタル署名、暗号化、およびアクセス制御に適しています。クラス 3 のサーバー証明書は、サーバー認証のほかに、メッセージ、ソフトウェア、コンテンツの整合性、さらに機密暗号化に適しています。

商用証明書の詳細については、「デジタル ID またはデジタル証明書のサービスを探す」を参照してください。

Office 2013 ドキュメントのデジタル署名レベルを計画する

Excel 2013、PowerPoint 2013、および Word 2013 を使用して、ドキュメントにデジタル署名を行うことができます。また、Excel 2013、InfoPath 2013、または Word 2013 を使用して、署名欄や署名印を追加できます。デジタル証明書はあるが署名欄または署名印がないドキュメントにデジタル署名を行うことを、表示されないデジタル署名を作成すると表現します。どちらの方法でも、デジタル署名は、デジタル証明書を使用してドキュメントに署名します。違いは、表示されるデジタル署名欄の使用時にドキュメント上に現れるグラフィカル表示にあります。デジタル署名の追加方法の詳細については、「Office ファイルでデジタル署名を追加または削除する」を参照してください。

既定で、Office 2013 は XAdES-EPES デジタル署名を作成します。デジタル署名の作成時に自己署名証明書または CA により署名された証明書のどちらを使用する場合でも、これは同じです。

次の表に、XML-DSig デジタル署名標準を基盤とする XAdES デジタル署名の Office 2013 で使用できるレベルの一覧を示します。各レベルは、前のレベルを土台として構築されているので、前のすべてのレベルの機能も備えています。たとえば、XAdES-X は XAdES-EPES、XAdES-T、および XAdES-C のすべての機能を持ち、さらに XAdES-X で導入された新しい機能も備えます。

Office 2013 の XAdES デジタル署名レベル

署名レベル 説明

XAdES-EPES (基本)

署名証明書に関する情報を XML-DSig 署名に追加します。これは、Office 2013 署名の既定です。

XAdES-T (タイムスタンプ)

署名の XML-DSig 部分と XAdES-EPES 部分にタイム スタンプを追加します。これは、証明書の有効期限切れを回避するのに役立ちます。

XAdES-C (完全)

証明チェーンと失効状態情報への参照を追加します。

XAdES-X (拡張)

XML-DSig SignatureValue 要素、および署名の –T 部分と –C 部分にタイム スタンプを追加します。追加のタイム スタンプは、追加データの否認を回避するのに役立ちます。

XAdES-X-L (長期拡張)

実際の証明書と証明書失効情報を署名と共に保管します。これにより、証明書サーバーが稼働しなくなった場合でも証明書を検証できます。

Office 2013 でタイム スタンプ付きデジタル署名を計画する

デジタル署名にタイム スタンプを追加すれば、デジタル署名の有効期間を容易に延長できるようになります。たとえば、失効した証明書がデジタル署名の作成に使用されていた場合、信頼できるタイム スタンプ サーバーからのタイム スタンプがそのデジタル署名に含まれており、そのタイム スタンプが証明書の失効よりも前のものであれば、デジタル署名は依然として有効と認識されます。デジタル署名にタイム スタンプ機能を使用するには、次のタスクを実行する必要があります。

  • RFC 3161 に準拠するタイム スタンプ サーバーをセットアップする

  • グループ ポリシー設定 [サーバー名を指定する] を使用して、タイム スタンプ サーバーのネットワーク上の場所を入力する。

また、次の 1 つ以上のグループ ポリシー設定を構成して、追加のタイム スタンプ パラメーターを構成することもできます。

  • タイム スタンプ ハッシュ アルゴリズムを構成する

  • タイムスタンプ サーバーのタイムアウトを設定する

[タイム スタンプ ハッシュ アルゴリズムを構成する] を構成して有効にしなかった場合は、SHA1 の既定値が使用されます。また、[タイムスタンプ サーバーのタイムアウトを設定する] を構成して有効にしなかった場合は、タイム スタンプ サーバーが要求に応答するまで Office 2013 は 5 秒間待機します。

Office 2013 の署名設定を計画する

タイム スタンプ関連の設定を構成するグループ ポリシー設定のほかに、デジタル署名を組織内で構成および制御する方法を指定できるグループ ポリシー設定があります。次の表に、これらの設定の名前と説明の一覧を示します。これらの設定は software\policies\microsoft\office\15.0\common\signatures! にあります。

デジタル署名のグループ ポリシー構成の設定

グループ ポリシーの設定 説明

署名生成時に OCSP を必須にする

このポリシー設定では、Office 2013 でのデジタル署名の生成時に、チェーンに含まれるすべてのデジタル証明書に OCSP (オンライン証明書ステータス プロトコル) 失効データを必須にするかどうかを指定できます。

デジタル署名生成の最小 XAdES レベルを指定する

このポリシー設定では、Office 2013 のアプリケーションが XAdES デジタル署名を作成するために達している必要がある最小 XAdES レベルを指定できます。Office 2013 のアプリケーションが最小 XAdES レベルに達しない場合、Office のアプリケーションは署名を作成しません。

デジタル署名の XAdES 部分を確認する

このポリシー設定では、Office 2013 がドキュメントのデジタル署名を検証するときにデジタル署名の XAdES 部分を確認するかどうかを指定できます。

署名の検証時に期限切れの証明書を許可しない

このポリシー設定では、デジタル署名の検証時に、Office 2013 のアプリケーションが期限切れのデジタル証明書を受け付けるかどうかを指定できます。

マニフェストに XAdES 参照オブジェクトを表示しない

このポリシー設定では、XAdES 参照オブジェクトをマニフェストに表示するかどうかを指定できます。2007 Office system で XAdES の情報を含む Office 2013 署名の読み取りができるようにする場合、この設定を [有効] に構成する必要があります。それ以外の場合には、2007 Office system は XAdES の情報を含む署名を無効であると認識します。

デジタル署名ハッシュ アルゴリズムを選択する

このポリシー設定を使用すると、Office 2013 のアプリケーションがデジタル署名の確認に使用するハッシュ アルゴリズムを構成できます。

署名の検証レベルを設定する

このポリシー設定を使用すると、Office 2013 のアプリケーションがデジタル署名の検証時に使用する検証レベルを構成できます。

署名生成で要求 XAdES レベルを指定する

このポリシー設定では、要求される、または望ましい XAdES レベルをデジタル署名の作成時に指定できます。

デジタル署名に関連するその他のグループ ポリシー設定は次のとおりです。これらの設定も \software\policies\microsoft\office\15.0\common\signatures! にあります。

  • 既定の画像用ディレクトリを設定する

  • EKU フィルター

  • 以前の形式の署名

  • Office の署名プロバイダーを表示しない

  • 外部の署名サービスを追加するコマンドを表示しない

各グループ ポリシー設定の詳細については、Office 2013 の管理用テンプレート ファイルに付属するヘルプ ファイルを参照してください。

注意

ポリシー設定に関する最新情報については、Excel ブック Office2013GroupPolicyAndOCTSettings_Reference.xls を参照してください。このブックは、「Office 2013 管理用テンプレート ファイル (ADMX、ADML) および Office カスタマイズ ツール」ダウンロード ページのダウンロードするファイルを選択するセクションで入手できます。

デジタル署名に適用されるレジストリ設定

次の表に、デジタル署名とその暗号化に使用される証明書に固有の Windows レジストリ設定を示します。これらのレジストリ設定は HKEY_CURRENT_USER\software\policies\Microsoft\Office\15.0\common\signatures にあります。対応するグループ ポリシーはありません。

デジタル署名のレジストリ設定

レジストリ エントリ 種類 説明

FilterIssuer

WZ

Empty

使用可能な証明書のセットを、名前に FilterIssuer 値がある証明書に減らします。

MinSigningDSABits

DWORD

Empty

Office で DSA デジタル署名を作成する際に許可する最小ビット数を指定します。

InvalidDSABits

DWORD

Empty

DSA デジタル署名で読み取る最大ビット数を指定します。InvalidDSABits 値を超えるビットは無視されます。

InvalidHashAlg

WZ

Empty

以前のリリースの Office (Office 2007 や Office 2010 など) でデジタル署名を作成するために組織で使用されていたが、現在は無効にする必要があるハッシュ アルゴリズムを指定します。ここでハッシュを指定した場合、そのハッシュを使用してデジタル署名を検証するドキュメントや電子メールでは検証が失敗します。

InvalidRSABits

DWORD

Empty

RSA デジタル署名で読み取る最大ビット数を指定します。InvalidRSABits 値を超えるビットは無視されます。

LegacyDSABits

DWORD

Empty

レガシ DSA デジタル署名で処理される最小ビット数を指定します。レガシでは、Office 2007 または Office 2010 を使用してドキュメントまたは電子メールに作成されたデジタル署名が参照されます。また、ハッシュ アルゴリズムは LegacyHashAlg レジストリ キー設定で指定されています。

LegacyHashAlg

WZ

MD5

以前のリリースの Office (Office 2007 や Office 2010 など) でデジタル署名を作成するために組織で使用され、デジタル署名されたレガシのドキュメントや電子メールを検証するために有効にする必要があるハッシュ アルゴリズムを指定します。

LegacyRSABits

DWORD

Empty

レガシ RSA デジタル署名で処理される最小ビット数を指定します。レガシでは、Office 2007 または Office 2010 を使用してドキュメントまたは電子メールに作成されたデジタル署名が参照されます。ハッシュ アルゴリズムは LegacyHashAlg レジストリ キー設定で指定されています。

MinSigningRSABits

DWORD

Empty

Office 2013 でのデジタル署名の作成に使用される最小ビット数を指定します。

関連項目

Office 2013 のセキュリティのガイド

XML Advanced Electronic Signatures (XAdES)
Office 2013 管理用テンプレート ファイル (ADMX、ADML) および Office カスタマイズ ツール
Active Directory 証明書サービス
デジタル ID またはデジタル証明書のサービスを探す
Office ファイルでデジタル署名を追加または削除する