Project Server 2007 をスタンドアロンのコンピュータにインストールする
更新日: 2006年11月
トピックの最終更新日: 2015-03-09
ここでは、Microsoft Office Project Server 2007 をスタンドアロン モードでインストールする利点と欠点について説明します。また、インストール手順についても説明します。
Project Server 2007 のスタンドアロン モードの概要
Office Project Server 2007 は、ファームだけではなく、スタンドアロン モードの単独のコンピュータにもインストールできます。スタンドアロン モードでは、アプリケーション サーバー、フロントエンド Web サーバー、およびデータベースすべてが既定の設定で 1 台のコンピュータにインストールされます。
スタンドアロン モードは、製品を評価する場合に最適です。この方法でインストールする場合は、Office Project Server 2007 の次の制限に注意する必要があります。
スタンドアロン モードでは単一サーバー展開だけがサポートされるため、冗長性を構成するためのオプションは除外されます。
SQL Server Express 2005 はデータベース サーバーとしてインストールされます。SQL Server 2000 または 2005 が Office Project Server 2007 インストールとは独立してインストールされる Office Project Server 2007 の高度なインストールと異なり、スタンドアロン モードでは、データベース エンジンがインストール時に自動的にインストールされます。MSDE 2000 を使い慣れている場合は、「Feature Comparison of MSDE and SQL Server 2005 Express (英語)」(https://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/sql/2005/msde2sqlexpress.mspx\#EIE) を参照できます。
重要 後で Project Server の展開を拡張する計画がある場合は、SQL Server Express 2005 データベースを SQL Server 2000 に移行できないことに注意してください。
インストールと構成は簡単です。
Project Web Accesss サイト、Web アプリケーション、および共有サービス プロバイダは自動的に準備されます。
インストール用のサービス アカウント情報は必要ありません。インストールはネットワーク サービス アカウントを使用して行われます。
システム必要条件
Office Project Server 2007 をスタンドアロン モードでインストールする前に、コンピュータがここに示すハードウェア要件とソフトウェア要件を満たすことを確認してください。
ハードウェア要件
コンポーネント | 最小要件 | 推奨要件 |
---|---|---|
プロセッサ |
2.5 ギガヘルツ (GHz) |
それぞれが 3 GHz 以上のデュアル プロセッサ |
RAM |
1 ギガバイト (GB) |
2 GB |
ディスク |
3 GB 以上の空き容量がある NTFS ファイル システム形式のパーティション |
3 GB の空き容量と Web サイト用の適切な空き容量がある NTFS ファイル システム形式のパーティション |
ドライブ |
DVD ドライブ |
DVD ドライブ、またはローカル ドライブかネットワークでアクセス可能なドライブにコピーされたソース |
ディスプレイ |
1024 × 768 |
解像度が 1024 x 768 以上のモニタ |
ネットワーク |
クライアント コンピュータとサーバーの間の接続が 56 キロビット/秒 (Kbps) |
クライアント コンピュータとサーバーの間の接続が 56 Kbps 以上 |
ソフトウェア要件
Office Project Server 2007 には、次のソフトウェア要件があります。Office Project Server 2007 は Windows SharePoint Services 3.0 上に構築されているため、Windows SharePoint Services 3.0 に適用される要件が Office Project Server 2007 にも適用されることに注意してください。
オペレーティング システム
Office Project Server 2007 は、Windows Server 2003 SP1 以降で動作します。重要な更新プログラムをすべて適用することをお勧めします。以下の Windows Server 2003 エディションを使用できます。
Windows Server 2003, Standard Edition
Windows Server 2003, Enterprise Edition
Windows Server 2003, Datacenter Edition
Windows Server 2003, Web Edition
Web ブラウザ
最新の Service Pack が適用された Internet Explorer 6.0 または Internet Explorer 7.0 が必要です。
インターネット インフォメーション サービス 6.0
インターネット インフォメーション サービス (IIS) 6.0 がコンピュータで有効になっている必要があります。ワーカー プロセス分離モードを使用するようにサーバーを構成する必要もあります。これは新しいインストールの既定の設定です。ただし、Windows Server 2000 の IIS 5.0 からアップグレードした場合は、IIS 5.0 分離モードが有効になっているので、この設定を IIS 6.0 ワーカー プロセス分離モードに変更する必要があります。ワーカー プロセス分離モードは、IIS 6.0 用に再設計されたアーキテクチャを活用し、ワーカー プロセス コア コンポーネントを使用します。
Microsoft .NET Framework 3.0
Microsoft .NET Framework 3.0 のダウンロードにより、ワークフロー機能に必要な Windows Workflow Foundation コンポーネント (ビルド 4203.2) がインストールされます。
Microsoft .NET Framework 3.0 のダウンロード ページで、Microsoft .NET Framework 3.0 をダウンロードしてインストールするための手順に従います。x86 ベースのコンピュータ用と x64 ベースのコンピュータ用にそれぞれ異なるダウンロードが用意されています。使用するコンピュータに合わせて適切なバージョンをダウンロードし、インストールしてください。Microsoft .NET Framework 3.0 のダウンロードにより、必要な Windows Workflow Foundation コンポーネントがインストールされます。
.NET Framework 3.0 をインストールする
Web ブラウザで、Microsoft .NET Framework 3.0 再頒布可能パッケージのダウンロード サイト (https://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=10cc340b-f857-4a14-83f5-25634c3bf043&displaylang=ja) に移動します。
[ダウンロード] をクリックし、[実行] をクリックします。
[Microsoft .NET Framework 3.0 セットアップ] ページで [次へ] をクリックします。
[「使用許諾契約書」の条項に同意します] チェック ボックスをオンにし、[インストール] をクリックします。
インストールが完了したら、[完了] をクリックします。
.NET Framework 3.0 をインストールした後、ASP.NET 2.0.50727 が有効になっていることを確認する必要があります。
インターネット インフォメーション サービス (IIS) で ASP.NET 2.0.50727 を有効にする
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
[名前] ボックスに「inetmgr」と入力し、[OK] をクリックします。
インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャの左側のウィンドウで、ASP.NET を有効にするコンピュータを選択します。
右側のウィンドウで、[Web サービス拡張] フォルダをダブルクリックします。
[ASP.NET v2.0.50727] を右クリックし、[許可する] を選択します。
コマンド プロンプトからインターネット インフォメーション サービス (IIS) の ASP.NET 2.0.50727 を有効にする
コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft.net\Framework\v2.0.50727 ディレクトリに移動します。
以下のコマンドを実行します。
aspnet_regiis.exe –i –enable
通知要件
Office Project Server 2007 の展開計画で、電子メール通知を送信する必要があると判断した場合は、簡易メール転送プロトコル (SMTP) サーバーが必要です。電子メール通知を受信する必要がある場合は、以下のプロトコルのどちらかを使用して SMTP サーバーからメールを受信するメール クライアントが必要です。
Post Office Protocol 3 (POP3)。
インターネット メッセージ アクセス プロトコル 4 (IMAP4)。
別の方法として、Microsoft Messaging Application Programming Interface (MAPI) 準拠のメッセージング ソフトウェアがある場合、メール クライアントは電子メール通知を受信できます。
Project Server 2007 をスタンドアロン モードでインストールする
Project Server のインストール場所に移動し、Setup.exe ファイルをダブルクリックしてセットアップを開始します。
[プロダクト キーの入力] ページで、25 桁のプロダクト キーを入力し、[続行] をクリックします。
[使用許諾契約書] ページで、契約書の条項を表示します。[「使用許諾契約書」の条項に同意します] をオンにして、[続行] をクリックします。
インストールを開始するには、[インストールの種類] ページで [基本] をクリックします。
インストールの完了時に表示されるページで、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] を選択し、[閉じる] をクリックします。必要な準備手順を自動的に完了するには、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する必要があります。
[SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで [次へ] をクリックします。
構成時に次のサービスを再起動またはリセットする必要があることを知らせる確認のダイアログ メッセージが表示されます。
インターネット インフォメーション サービス
SharePoint Administration Service
SharePoint Timer Service
[はい] をクリックして次のページに進みます。構成の進行状況を示すステータス バーが表示されます。
構成が完了すると、[構成成功] ページが表示されます。[完了] をクリックします。
[Project Web Access の管理] ページが表示され、準備中の Project Web Access インスタンスが一覧表示されます。[状態の更新] を適宜クリックして、Project Web Access インスタンスが準備されたかどうかをチェックします。状態が準備済みとして表示されたら、URL をクリックして Project Web Access ホーム ページに移動します。
[!メモ] Internet Explorer の信頼済みサイトの一覧に Project Web Access ホーム ページの URL を追加する必要があることがあります。