キュー ジョブの管理 (Project Server 2010 設定)
適用先: Project Server 2010
トピックの最終更新日: 2011-04-15
[キュー ジョブの管理] 設定は、[キュー] セクションにある Microsoft Project Server 2010 の [サーバー設定] ページから利用できます。関連する管理設定の詳細については、「キュー (Project Server 2010 設定)」を参照してください。
[キュー ジョブの管理] ページでは、Microsoft Project Server 2010 キュー システムによって処理された Project Server 2010 の操作 ("ジョブ") を表示できます。構成オプションを使用すると、ジョブをフィルターし、関心のあるジョブのみを表示できます。このページでは、ジョブの再試行や取り消しを行うこともできます。このページには、次の 2 つのセクションがあります。
キュー ジョブの設定 [ジョブ グリッド] に表示されるジョブと表示される列を構成できる設定を含みます。
ジョブ グリッド キュー ジョブの設定に基づいて、キューによって処理されたジョブを表示します。
キュー ジョブの設定
[キュー ジョブの管理] ページでは、ジョブ グリッドを使用してキューにジョブを表示できます。表示可能なジョブは、以下のフィルター オプションに基づいて表示されます。
フィルターの種類
ジョブ履歴
ジョブの種類
ジョブ完了状態
列
詳細オプション
フィルターの種類
[フィルターの種類] 構成オプションでは、ジョブ グリッドに表示される特定の種類のジョブに対してクエリを実行するフィルターを選択できます。[フィルターの種類] ドロップダウン リストから利用できるフィルターは次のとおりです。
状態順 状態順にキューのジョブを表示します。これは既定の設定です。
自分のジョブ 自分が開始したジョブのみを表示します。
プロジェクト順 プロジェクト順にキューのジョブを表示します。
ID 順 ジョブ ID の順にキューのジョブを表示します。
アクティブ アクティブ状態のジョブをすべて表示します。
ブロック ブロック状態のジョブをすべて表示します。
フィルターを選択するには
[サーバー設定] ページの [キュー] セクションで、[キュー ジョブの管理] をクリックします。
[キュー ジョブの管理] ページの [フィルターの種類] セクションで、[フィルターの種類] ドロップダウン リストをクリックし、ジョブ グリッドに表示されるジョブを決定するために使用するフィルターの種類を選択します。
ジョブ グリッドで、[状態の更新] をクリックします。
選択したフィルターの種類に応じて、ジョブ グリッド内にジョブが表示されます。たとえば [状態順] フィルターを選択すると、ジョブは状態を基準にしてアルファベット順に表示されます。
ジョブ履歴
この構成オプションでは、ジョブ グリッドに表示されるジョブの日付範囲を選択できます。[開始日] フィールドおよび [終了日] フィールドを使用して、データの開始と終了を選択します。既定では、現在の日付に対して 1 日の日付範囲を選択します。
[ジョブの最大数] フィールドを使用して、所定の日付範囲で表示されるジョブの数を制限できます。選択した日付範囲に、ジョブ グリッドに表示しなければならないジョブが非常に多く含まれている場合は、[キュー ジョブの管理] ページの読み込み時間が非常に長くなる可能性があります。[ジョブの最大数] フィールドでは、表示されるジョブの数を制限できます。既定の設定は 500 です。
ジョブ履歴設定を構成するには
[サーバー設定] ページの [キュー] セクションで、[キュー ジョブの管理] をクリックします。
[キュー ジョブの管理] ページの [ジョブ履歴] セクションで、以下の値を指定します。
[開始日] フィールドで、ジョブ グリッドへのジョブの表示を開始する日を指定します。カレンダー アイコンをクリックして開始日を選択することもできます。
[終了日] フィールドで、ジョブ グリッドへのジョブの表示を終了する日を指定します。カレンダー アイコンをクリックして終了日を選択することもできます。
[キューあたりのジョブの最大数] ボックスで、表示するジョブの最大数を指定できます。既定値は 500 です。
ジョブ グリッドで、[状態の更新] をクリックします。
ジョブの種類
[ジョブの種類] 構成オプションでは、ジョブ グリッドに表示するジョブの種類 (たとえば、[プロジェクトの作成]、[タイムシートの提出]、[通知] など) を選択できます。既定では、すべてのジョブの種類が [選択したジョブ] リストに一覧表示されます。
ジョブの種類の設定を構成するには
[サーバー設定] ページの [キュー] セクションで、[キュー ジョブの管理] をクリックします。
[ジョブ キューの管理] ページの [ジョブの種類] セクションで以下を実行します。
特定のジョブの種類がジョブ グリッドに表示されないようにするには、[選択したジョブ] リストから、ジョブ グリッドに表示しないジョブの種類を選択し、[削除] をクリックします (この操作により、選択したジョブの種類が [実行可能なジョブ] リストに移動します)。[選択したジョブ] リストからすべてのジョブの種類を削除する場合は、[すべて削除] をクリックします。
ジョブの種類をジョブ グリッドに追加するには、[実行可能なジョブ] リストから、ジョブ グリッドに表示するジョブの種類を選択し、[追加] をクリックします。この操作により、選択したジョブの種類が [選択したジョブ] リストに移動します。[選択したジョブ] リストにすべてのジョブの種類を追加する場合は、[すべて追加] をクリックします。
ジョブ グリッドで、[状態の更新] をクリックします。
ジョブ完了状態
[ジョブ完了状態] 構成オプションでは、ジョブ グリッドに表示するジョブの状態 (たとえば [成功]、[他のジョブの失敗によるブロック]、[処理中] など) を選択できます。既定では、[成功] を除くすべてのジョブの状態の種類が [選択したジョブ] リストに表示されます。Project Server 管理者は成功したジョブよりも失敗したジョブが原因の問題に興味があると想定されるので、既定では [成功] は利用できません。
この設定は、キュー内の正常に完了していないジョブのトラブルシューティングに役立つ可能性があります。たとえば、一部のユーザーがここ数日で問題を経験しているとします。[ジョブ完了状態] 設定に移動し、[成功] 以外のすべてのジョブの状態を追加すると、正常に完了していないジョブを具体的に表示できます。また、問題が発生した少し前から開始されるジョブ履歴の日付範囲 (例: 7 日間) を選択することもできます。このシナリオでは、ジョブ グリッドに、成功していないジョブ状態の過去 1 週間に発生したすべてのジョブに関するジョブが表示されます。
この設定で選択できる [ジョブ完了] 状態は以下のとおりです。
他のジョブの失敗によるブロック
中止
失敗 (相互関係をブロック中)
失敗 (相互関係のブロックなし)
キューに配置中
処理中
最適化のため無視
成功
処理待機中
処理待機中 (保留中)
処理待機中 (開始準備完了)
処理待機中 (休止中)
[ジョブ完了状態] 設定を構成するには
[サーバー設定] ページの [キュー] セクションで、[キュー ジョブの管理] をクリックします。
[キュー ジョブの管理] ページの [ジョブ完了状態] セクションで、ジョブ グリッドに表示するすべてのジョブの状態を [選択したジョブの状態] リストに追加します。[実行可能なジョブの状態] リストに表示されるジョブの状態は、ジョブ グリッドには表示されません。
[実行可能なジョブの状態] リストの実行可能なジョブの状態を [選択したジョブの状態] リストに移動するには、ジョブを選択し [追加] をクリックします。
[選択したジョブの状態] リストからジョブの状態を削除するには、ジョブを選択し [削除] をクリックします。複数のジョブの状態を選択する場合は、Ctrl キーを押しながら選択します。
ジョブ グリッドで、[状態の更新] をクリックします。
列
[列] 構成オプションでは、ジョブ グリッドに表示する列を選択できます。また、ジョブ グリッド内の列の順序を構成することもできます。
利用できる列オプションは次のとおりです。
完了時刻
相互関係 ID
相互関係の優先度
エントリ時刻
ジョブ ID
ジョブ グループ ID
ジョブ情報 ID
ジョブの状態
ジョブの種類
最終管理処理
位置
優先度
プロジェクト名
キューの種類
列の設定を構成するには
[サーバー設定] ページの [キュー] セクションで、[キュー ジョブの管理] をクリックします。
[キュー ジョブの管理] ページの [列] セクションで、ジョブ グリッドに表示するすべてのジョブの状態を [選択したジョブの状態] リストに追加します。[実行可能なジョブの状態] リストに表示されるジョブの状態は、ジョブ グリッドには表示されません。
[実行可能なジョブの状態] リストの実行可能なジョブの状態を [選択したジョブの状態] リストに移動するには、ジョブを選択し [追加] をクリックします。
[選択したジョブの状態] リストからジョブの状態を削除するには、ジョブを選択し [削除] をクリックします。複数のジョブの状態を選択する場合は、Ctrl キーを押しながら選択します。
ジョブ グリッドで、[状態の更新] をクリックします。
詳細オプション
[詳細オプション] の以下のキュー設定はどちらも、キュー内のジョブが取り消される方法に適用されます。
キューに入っているジョブの取り消し 長時間 "キューに入っている" 状態のすべてのジョブを取り消すには、このオプションを選択します。ジョブがこの状態であるということは、キューは、後で処理されるジョブの受信を開始するように伝えられているということです。しかしキューは、ジョブのすべてのデータが受信されたことを伝えるタグは受け取っていません。完全なジョブが受信されるまで、ジョブはキューに入った状態になります。長時間ジョブがキューに入った状態になれば、ジョブの完了が妨げられる可能性があります。ジョブの再実行後にこの状態が続けば、ULS ログを確認して問題が発生している原因を解決します。
Project Professional のプロジェクトを Project Server に保存することは、通常、キューに入るジョブです。Project Professional のプロジェクトを Project Server に保存すると、ジョブはサーバーと同期します。同期が完了しなければ、ジョブはキューに入った状態になります。
既定では、この設定は有効になっています。
相互関係にある後続ジョブの取り消し 追加のジョブを発生させるジョブを取り消すと、このオプションによって追加のジョブも取り消されます。たとえば、[プロジェクト 1 の発行] ジョブが取り消されると、自動生成された [プロジェクト 1 のレポート] ジョブも取り消されます。
既定では、この設定も有効になっています。
変更を加えたら、必ずジョブ グリッドの [状態の更新] をクリックしてください。
ジョブ グリッド
ジョブ グリッドには、[キュー ジョブの管理] ページに一覧表示されている基準に合うジョブが表示されます。このセクション内のオプションを使用すると、ジョブまたはジョブのグループを選択して、以下のオプションをジョブあるいはジョブのグループに適用できます (適用可能な場合)。
ジョブの再試行 正常に完了していない、キュー内の選択したジョブを再実行できます。
ジョブの取り消し 正常に完了していない、キュー内の選択したジョブを取り消すことができます。
関連ジョブの表示 キュー内の選択したジョブと依存関係を持つジョブ (たとえば同じ相互関係内のジョブ) を表示できます。
状態の更新 ジョブ グリッド内のジョブを最新の状態で更新できます。
ジョブを再試行するには
ジョブ グリッドで再試行するジョブを見つけ、このジョブの左端の列のチェック ボックスをオンにします。
[ジョブの再試行] をクリックします。ジョブ グリッド内のジョブの状態を再チェックし、ジョブの再試行の結果を確認します。
ジョブを取り消すには
ジョブ グリッドで取り消すジョブを見つけ、このジョブの左端の列のチェック ボックスをオンにします。正常に完了しているジョブは取り消すことはできません。
[ジョブの取り消し] をクリックします。
関連ジョブを表示するには
ジョブ グリッドで、関連ジョブを見つけるジョブを見つけ、このジョブの左端の列のチェック ボックスをオンにします。
[すべてのジョブの表示] をクリックします。このジョブとの依存関係を持つすべてのジョブがジョブ グリッドに表示されます。