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メタデータのプロパティを管理する (Search Server 2010)

 

適用先: Search Server 2010

トピックの最終更新日: 2017-01-18

クロールされたプロパティを管理プロパティにマップすると、エンドユーザーが使用する検索機能を向上させることができます。クロールされたプロパティは、クロール時にドキュメントから抽出されたメタデータ (作成者、タイトル、件名など) です。管理プロパティを絞り込み検索に表示して、より精度の高いクエリの実行に役立てることができます。

絞り込み検索は管理プロパティに対してのみ実行でき、クロールされたプロパティに対しては実行できません。クロールされたプロパティを絞り込み検索クエリに使用できるようにするには、クロールされたプロパティを管理プロパティにマップする必要があります。複数のクロールされたプロパティを単一の管理プロパティにマップすることも、単一のクロールされたプロパティを複数の管理プロパティにマップすることもできます。単一の管理プロパティに複数のクロールされたプロパティをマップした場合、それらのクロールされたプロパティのうち 2 つ以上の値がドキュメントに含まれていると、プロパティのマップ順と優先順位に基づいて管理プロパティの値が決まります。

たとえば、3 種類の異なるドキュメントで、作成者を識別するプロパティの名前が異なり、それぞれの種類で、このプロパティに Author、Writer、Property3 という名前が付けられているとします。これらはいずれもクロールされたプロパティですが、ユーザーが作成者 (author) で検索を行うと、Author プロパティを持つドキュメントだけが検索結果に表示されます。すべてのドキュメントが検索結果に表示されるようにするには、これらのクロールされたプロパティのそれぞれを Author 管理プロパティにマップする必要があります。

この記事の手順

  • 管理プロパティおよびクロールされたプロパティを表示するには

  • 管理プロパティを追加するには

  • 管理プロパティを編集するには

  • 管理プロパティを削除するには

  • クロールされたプロパティを管理プロパティにマップするには

管理プロパティおよびクロールされたプロパティを表示するには

  1. この手順を実行するユーザー アカウントが Search Service アプリケーションの管理者であることを確認します。

  2. サーバーの全体管理の [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  3. 管理プロパティおよびクロールされたプロパティを表示する Search Service アプリケーションをクリックします。

  4. [検索管理] ページのサイド リンク バーで、[クエリと結果] の [メタデータのプロパティ] をクリックします。マップされているプロパティが表示されます。クロールされたプロパティを表示するには、[クロールされたプロパティ] をクリックします。

管理プロパティを追加するには

  1. この手順を実行するユーザー アカウントが Search Service アプリケーションの管理者であることを確認します。

  2. サーバーの全体管理の [アプリケーション構成の管理] セクションで、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。

  3. 管理プロパティおよびクロールされたプロパティを表示する Search Service アプリケーションをクリックします。

  4. [検索管理] ページのサイド リンク バーで、[クエリと結果] の [メタデータのプロパティ] をクリックします。

  5. [メタデータ プロパティのマッピング] ページで [新しい管理プロパティ] をクリックします。

  6. [新しい管理プロパティ] ページで、[名前と種類] セクションの [プロパティ名] ボックスに、新しい管理プロパティの名前を入力します。

  7. [説明] ボックスに、プロパティの説明を入力します。

  8. [このプロパティの情報の種類] で、プロパティに使用するオプションとして以下のいずれかを選択します。

    • [文字列]

    • [整数]

    • [10 進数]

    • [日付と時刻]

    • [はい/いいえ]

    • [複数の値を持つ]

  9. [クロールされたプロパティへのマッピング] セクションで、以下のどちらかを選択します。

    • [マップ済みのクロールされた全プロパティから値を取り込む]   すべてのクロールされたプロパティからの値を、指定したドキュメントにマップする場合は、このオプションを選択します。マップ済みのクロールされたプロパティが一致する場合、すべてのクロールされたプロパティがマップされているドキュメント内のプロパティに対するクエリによって結果が返されます。

    • [指定の順序に基づいて、クロールされた単一のプロパティから値を取り込む   単一の値のみをマップする場合は、このオプションを選択します。複数のクロールされたプロパティが管理プロパティにマップされている場合は、選択したプロパティが、特定のドキュメントに対する値が含まれている一覧内で先頭になります。[上へ移動] および [下へ移動] ボタンを使用して、一覧の順序を変更できます。

  10. [マッピングの追加] をクリックして、一覧にマッピングを追加します。[クロールされたプロパティの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  11. 以下のように設定を構成します。

    1. [カテゴリの選択] メニューで、[すべてのカテゴリ] をクリックするか、特定の種類のドキュメント カテゴリ (OfficeSharePoint) をクリックします。

    2. [クロールされたプロパティの選択] で、追加する管理プロパティにマップするクロールされたプロパティをクリックします。

      クロールされたプロパティの一覧は長い場合があるので、[クロールされたプロパティの名前] ボックスに目的のプロパティの名前 (または名前の先頭の数文字) を入力し、[検索] をクリックして探すこともできます。短い一覧が表示されます。

    3. [OK] をクリックします。

  12. この管理プロパティを検索範囲の定義で使用できるようにする場合は、[新しい管理プロパティ] ページの [範囲で使用] セクションで、[範囲内でこのプロパティを使用できるようにする] チェック ボックスをオンにします。

    ヒント

    このチェック ボックスは、範囲内で使用するプロパティについてのみオンにしてください。範囲として設定するプロパティが多いほど、インデックスのサイズが大きくなるので、インデックスのサイズ増大をできる限り避ける必要があります。

  13. このプロパティについて等しいか等しくないかの比較のみが必要な場合は、[管理プロパティの記憶域の最適化] セクションの [比較用のハッシュを使用して、テキスト プロパティに必要な記憶域を削減する] チェック ボックスをオンにします。それ以外の比較 (より小さい、より大きい、並べ替えなど) が必要な場合は、このチェック ボックスをオフのままにします。ユーザー設定の結果ページに特別な管理プロパティを表示する、最適化されたクエリの限定的なプロパティ セットにこのプロパティを追加するには、[各クエリで取得したユーザー設定の結果セットに管理プロパティを追加する] チェック ボックスをオンにします。[OK] をクリックします。

注意

プロパティのマッピングに対する変更は、クロールの種類に関係なく、ドキュメントがクロールされるとすぐに、ドキュメントごとに有効になります。フル クロールにより、インデックス全体に対して一貫して変更が適用されます。

管理プロパティを編集するには

  1. この手順を実行するユーザー アカウントが Search Service アプリケーションの管理者であることを確認します。

  2. [メタデータ プロパティのマッピング] ページで、編集する管理プロパティをクリックします。

    新しいマッピングを追加する方法など、管理プロパティの設定に関する情報については、前の「管理プロパティを追加するには」を参照してください。

管理プロパティを削除するには

  1. この手順を実行するユーザー アカウントが Search Service アプリケーションの管理者であることを確認します。

  2. [メタデータ プロパティのマッピング] ページで、削除する管理プロパティをポイントし、表示される矢印をクリックし、[削除] をクリックします。

  3. この管理プロパティの削除を確認するメッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。

管理プロパティを削除すると、以下のような結果になります。

  • ユーザーは、このプロパティを使用したクエリを実行できなくなります。

  • 範囲のルールでこのプロパティが使用されていた場合、その範囲は機能しなくなります。

  • このプロパティがカスタム検索アプリケーションまたは Web パーツで使用されていた場合は、それらが機能しなくなります。

クロールされたプロパティを管理プロパティにマップするには

  1. この手順を実行するユーザー アカウントが Search Service アプリケーションの管理者であることを確認します。

  2. [メタデータ プロパティのマッピング] ページで、[クロールされたプロパティ ] をクリックします。

  3. [クロールされたプロパティ] ページで、マップするクロールされたプロパティをクリックします。

  4. [クロールされたプロパティの編集] ページの [管理プロパティへのマッピング] セクションで、[マッピングの追加] をクリックします。

  5. [管理プロパティの選択] ダイアログ ボックスで、管理プロパティを選択し、[OK] をクリックします。

  6. クロールされたプロパティの値を検索インデックスに含める場合は、[クロールされたプロパティの編集] ページで、[このプロパティの値を検索インデックスに取り込む] チェック ボックスをオンにします。このオプションをオンにすると、全文検索の実行時に、クロールされたプロパティの値を検索できます。通常、クロールされたプロパティは、プロパティによる検索を使用する場合にのみ検索できます。

  7. [OK] をクリックします。

  8. 今回の変更は次回のフル クロールの実行後に有効になることを通知するメッセージ ボックスが表示されるので、[OK] をクリックします。

    注意

    変更は、実際にはクロール実行時にドキュメント単位で有効になります。

ビデオ デモ

このセクションでは、メタデータ プロパティの使用方法を説明する以下のビデオ シリーズを示します。

  • メタデータ プロパティのしくみ

  • クロールされたプロパティを管理プロパティにマップする方法

  • カスタム プロパティを作成する方法

  • [高度な検索] ページを変更して管理プロパティを含める方法

メタデータ プロパティのしくみ

このビデオでは、メタデータ プロパティのしくみを説明し、クロールされたプロパティと管理プロパティ、およびその使用方法について説明します。

ビデオのスクリーンショット

ビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=208823&clcid=0x411) (英語)。コピーをダウンロードするには、リンクを右クリックし、[対象をファイルに保存] をクリックしてください。

クロールされたプロパティをマップする

このビデオでは、クロールされたプロパティを管理プロパティにマップする方法を説明します。

ビデオのスクリーンショット

ビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=208824&clcid=0x411) (英語)。コピーをダウンロードするには、リンクを右クリックし、[対象をファイルに保存] をクリックしてください。

カスタム プロパティを作成する

このビデオでは、カスタム プロパティを作成する方法、作成したカスタム プロパティをクロールされたプロパティにする方法、およびそのクロールされたプロパティを管理プロパティにマップして直接クエリで使用できるようにする方法を説明します。

ビデオのスクリーンショット

ビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=208825&clcid=0x411) (英語)。コピーをダウンロードするには、リンクを右クリックし、[対象をファイルに保存] をクリックしてください。

[高度な検索] ページを変更する

このビデオでは、[高度な検索] ページを変更し、選択した管理プロパティを含めてクエリで使用できるようにする方法を説明します。

ビデオのスクリーンショット

ビデオを見る (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=208826&clcid=0x411) (英語)。コピーをダウンロードするには、リンクを右クリックし、[対象をファイルに保存] をクリックしてください。