Stsadm コマンド ライン ツール (Office SharePoint Server)
この記事の内容 :
Stsadm を使用する
Stsadm は対話型ではない
使用可能な操作とプロパティ
Microsoft Office SharePoint Server 2007 には、Office SharePoint Server 2007 のサーバーおよびサイトをコマンドラインで管理するための Stsadm ツールが用意されています。Stsadm は、SharePoint 製品とテクノロジがインストールされているドライブ上の %COMMONPROGRAMFILES%\microsoft shared\web server extensions\12\bin に置かれています。Stsadm を使用するには、ローカル コンピュータの管理者である必要があります。
Stsadm には、コマンドラインまたはバッチ ファイルやスクリプトを使用して Office SharePoint Server 2007 管理タスクを実行するためのメソッドが含まれています。管理ポートの変更など、サーバーの全体管理サイトでは実行できない操作を実行できます。このコマンドライン ツールはサーバーの全体管理よりも簡素化されたインターフェイスを備えていますが、同じ作業を実行することができます。Stsadm コマンドライン ツールのみで使用できる操作やパラメータもあります。
Stsadm を使用する
このコマンドライン ツールを使用することで、すべての Office SharePoint Server 2007 操作にアクセスできます。Stsadm は、コマンドラインから、またはバッチ ファイルやスクリプトで使用できます。Stsadm はサーバー上で実行する必要があります。
Stsadm を使用するには、サーバーのローカル Administrators グループに属している必要があります。Stsadm を起動するときに、次のような形式で操作や一連のコマンドライン パラメータを指定します。
-operation 操作名 -parameter 値
注意
このコマンドライン ツールで使用する必要がある値に、コマンドライン インターフェイスで特殊文字として扱われるアンパサンド (&) などの文字やスペースが含まれている場合、文字列を引用符 (") で囲みます。たとえば、サイトの URL が http://my site の場合、URL を "http://my site" と入力します。
ほとんどのコマンド ライン パラメータには、完全なパラメータ名の代わりに使用できる短縮形があります。たとえば、次のコマンドを実行すると、 Server1 の Server1_collab を使用するように構成データベースが設定され、接続に使用するデータベース ユーザー名とパスワードが指定されます。
stsadm -o setconfigdb -connect -ds Server1 -dn Server1_collab -du User1 -dp password
次の表で、この例のコマンドとパラメータについて説明します。
コマンドまたはパラメータ | 定義 |
---|---|
-o setconfigdb |
Office SharePoint Server 2007 と構成データベース間の接続を作成します。 |
-connect |
使用する既存の構成データベースが存在することを指定します。 |
-ds Server1 |
使用するデータベースが格納されているサーバー名を指定します。 |
-dn Server1_collab |
そのサーバーで使用するデータベース名を指定します。 |
-du User1 |
データベースの管理者のユーザー名を指定します。 |
-dp password |
ユーザーのパスワードを指定します。 |
Stsadm は対話型ではない
Stsadm は対話型ツールではありません。Stsadm を使用すると、すべての操作とパラメータを一度に入力できます。操作の実行中に、欠けているパラメータを指定するように求めるメッセージは表示されません。必須のパラメータが欠けている場合は、操作が失敗し、操作とパラメータをもう一度入力する必要があります。
このように、コマンドの入力後にツールから情報を求められることがないため、コマンドのバッチ処理の柔軟性が高まります。より対話性の高いツールが必要な場合は、管理オブジェクト モデルまたはサーバーの全体管理ページを使用してください。
使用可能な操作とプロパティ
Stsadm のすべての操作とプロパティについては、「Stsadm の操作とプロパティの索引 (Office SharePoint Server)」を参照してください。
次の操作はコマンド ラインからのみ実行できます。
addcontentdb (アップグレードが必要なデータベースを追加するためのコマンドライン) |
enumsolutions |
renameserver |
addsolution |
enumtemplates |
restore (サイト コレクション レベル) |
addwppack |
enumwppacks |
retractsolution |
backup (サイト コレクション レベル) |
execadmsvcjobs |
retractwppack |
binddrservice |
export |
scanforfeatures |
canceldeployment |
forcedeletelist |
setadminport |
copyappbincontent |
getadminport |
setconfigdb |
createadminvs |
getproperty |
setproperty |
createsiteinnewdb |
getsitelock |
setworkflowconfig |
databaserepair |
import |
spsearchdiacriticsensitive |
deleteadminvs |
installfeature |
syncsolution |
deleteconfigdb |
migrateuser |
uninstallfeature |
deletesolution |
provisionservice |
unregisterwsswriter |
deletewppack |
refreshdms |
updateaccountpassword |
deploysolution |
refreshsitedms |
updatealerttemplates |
deploywppack |
registerwsswriter |
updatefarmcredentials |
displaysolution |
removedrservice |
upgradesolution |
enumdeployments |
removesolutiondeploymentlock |
次のパラメータはコマンドラインからのみ使用できます。
-force |
-propertyname |
-globalinstall |
-propertyvalue |
-newname |
-servicename |
-overwrite |
-ssl |