送信メールを計画する (Office SharePoint Server)
この記事の内容 :
送信メールについて
一般的な要件
送信 SMTP サーバー
差出人アドレスと返信先アドレス
文字セット
送信メールは、サイト管理者が各種の重要な電子メール通知機能を実装するための基礎となるものです。これらの機能は、エンド ユーザーが個々のサイト コレクションの変更および更新を追跡したり、サイト管理者がステータス メッセージを配信したりするのに役立ちます。これらの電子メール機能には、電子メールの警告と管理メッセージの両方が含まれます。
警告 大規模な拡大し続けるサイト コレクションでは、ユーザーにはリスト、ライブラリ、ディスカッション、およびサイトのその他の重要な部分について、最新の更新情報を効率的に取得する方法が必要です。通知を設定することにより、変更の最新状態を効果的に把握することができます。たとえば、複数の異なるグループがドキュメントの校閲について互いに依存している場合、各グループの個々のユーザーは、自分が担当するドキュメントに変更が加えられたときに通知を受けるように警告を設定することができます。ユーザーは、サイト コレクションの領域や追跡するドキュメントを指定して、通知を受信する頻度を決めることができます。
注意
ユーザーが警告を設定するには、少なくとも表示権限が必要です。
管理メッセージ サイト管理者は、ユーザーがサイトへのアクセスを要求した場合や、サイトの所有者が指定されている記憶域スペースを超過した場合に、通知を受けることができます。送信メールを設定すると、サイト管理者は、サイト管理上の問題についての通知を自動的に受けることができます。
この記事は、送信メールを統合する利用法と送信メールをサイト コレクションに統合する要件の両方について理解するのに役立ちます。
送信メールについて
電子メールの警告および通知を実装するには、送信メールを適切に設定する必要があります。送信メール機能では、送信 SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) サービスを使用して、電子メールの警告と通知を中継します。
送信メールのサポートは、サーバー ファーム レベル (サーバーの全体管理の [操作] セクションで設定可能) と Web アプリケーション レベル (サーバーの全体管理の [アプリケーション構成の管理] セクションで設定可能) のどちらでも有効にできます。したがって、特定の Web アプリケーションに異なる設定を指定することができます。Web アプリケーション レベルの送信メール設定は、サーバー ファーム レベルで設定されたものよりも優先されます。
一般的な要件
送信メールの設定には、この機能を計画する際に考慮する必要がある以下のコンポーネントが含まれます。
電子メールの警告および通知を中継する SMTP サービス。使用する SMTP メール サーバーの DNS 名または IP アドレスが必要です。
通知メッセージのヘッダーでメッセージの差出人を示すために使用するアドレス。
通知または警告に対して返信するときにメッセージの "宛先" フィールドに表示される、返信先アドレス。
通知メッセージの本文で使用する文字セット。
送信 SMTP サーバー
SMTP サービスはインターネット インフォメーション サービス (IIS) のコンポーネントですが、IIS では既定では無効です。コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を使用して、有効にすることができます。
使用する SMTP サーバーを決定したら、匿名アクセスを許可し、電子メール メッセージが中継されるよう、SMTP サーバーを設定する必要があります。また、外部の電子メール アドレス宛てにメッセージを送信できるようにする場合は、SMTP サーバーでインターネット アクセスが可能でなければなりません。
SMTP サービスのインストール、設定、管理の詳細については、「[HowTo] IIS 6.0 ヘルプ ドキュメントへのアクセス方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=72343&clcid=0x411) を参照してください。
注意
ファームの管理者グループのメンバだけが SMTP サーバーを構成できます。また、ユーザーはローカル サーバーの Administrators グループのメンバである必要があります。
差出人アドレスと返信先アドレス
送信メールの設定時に指定可能な 2 つの電子メール アドレスが差出人アドレスと返信先アドレスです。
差出人アドレス 通知および警告は、サーバー ファーム上の管理アカウントから送信されます。このアカウントは、電子メール メッセージの "差出人" フィールドに表示されるものとは異なる場合が多いでしょう。使用するアドレスが実際の電子メール アカウントに一致している必要はなく、エンド ユーザーにとってわかりやすいアドレスでかまいません。たとえば、差出人アドレスには "サイト管理者" などが適しています。
返信先アドレス ユーザーが通知または警告に対して返信する場合の、メッセージの "宛先" フィールドに表示されるアドレスです。エンド ユーザーが抱えている懸案事項に関する迅速なフィードバックを受けられるように、返信先アドレスも監視アカウントにする必要があります。たとえば、返信先アドレスにはヘルプ デスクのエイリアスなどが適しています。
文字セット
電子メールの設定を構成する場合は、電子メール メッセージの本文で使用する文字セットを指定する必要があります。文字セットとは、文字と各文字を識別するコード値を対応付けたものです。送信メールの既定の文字セットは Unicode UTF-8 です。これを使用すると、大部分の文字の組み合わせ (双方向テキストを含む) を単一のドキュメント内に混在させることができます。ほとんどの場合、既定の UTF-8 の設定で問題ありません。ただし、東アジアの諸言語ではその言語の文字セットを設定するようにします。
特定の言語コードを選択すると、他の言語が設定されている電子メール プログラムではテキストが正しく表示されない場合があるので注意してください。
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