メタデータ プロパティのマッピングを管理する (Office SharePoint Server)
メタデータ プロパティのマッピングでは、クロール中にドキュメントから抽出したプロパティ (クロールされたプロパティと呼ばれます) を、ユーザーが検索クエリで使用できる管理プロパティにマップします。
たとえば、3 種類の異なるドキュメントで、作成者を識別するプロパティの名前がすべて異なるとします。それぞれの種類で、このプロパティに "作成者"、"記述者"、"プロパティ 3" という名前を付けているとします。クロールされたこれらのプロパティを Author 管理プロパティにマップすることで、ユーザーが "作成者" で検索した場合に、3 種類のドキュメントから適切な結果が返されるように設定できます。検索は管理プロパティでのみ実行でき、クロールされたプロパティでは実行できません。
この記事の内容 :
管理プロパティを追加する
管理プロパティを編集する
管理プロパティを削除する
クロールされたプロパティをマップする
注意
この手順を実行するには、共有サービス プロバイダ管理サイト コレクションの読み取りアクセス許可が、最低限必要です。
管理プロパティを追加するには
管理プロパティを追加する
インストールの状態に応じて次の手順のどちらかを実行し、[メタデータ プロパティのマッピング] ページを表示します。
Microsoft Office Servers インフラストラクチャ更新プログラムがインストールされている場合は、サーバーの全体管理のサイド リンク バーで、[共有サービス管理] グループの共有サービスをクリックします。
[共有サービス管理] ページの [検索] セクションで、[検索管理] をクリックします。
サイド リンク バーの [クエリと結果] グループで、[メタデータのプロパティ] をクリックします。
注意
詳細については、「Microsoft Office サーバー製品インフラストラクチャ更新プログラムについて」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121886&clcid=0x411) を参照してください。
Microsoft Office Servers インフラストラクチャ更新プログラムがインストールされていない場合は、サーバーの全体管理のサイド リンク バーで、[共有サービス管理] グループの共有サービスをクリックします。
[検索] セクションで、[検索の設定] をクリックします。
[クロール設定] セクションで、[メタデータ プロパティのマッピング] をクリックします。
[メタデータ プロパティのマッピング] ページで [新しい管理プロパティ] をクリックします。
[新しい管理プロパティ] ページで、[名前と種類] セクションの [プロパティ名] ボックスに、新しい管理プロパティの名前を入力します。
[説明] ボックスに、プロパティの説明を入力します。
[このプロパティの情報の種類] で、プロパティに適したオプションを以下の中から選択します。
テキスト
整数
10 進数
日付と時刻
はい/いいえ
[クロールされたプロパティへのマッピング] セクションで、以下のどちらかを選択します。
[マップ済みのクロールされた全プロパティから値を取り込む] : すべてのクロールされたプロパティの値を特定のドキュメントにマップする場合は、このオプションを選択します。マップ済みのクロールされたプロパティが 1 つでも一致する場合に、すべてのクロールされたプロパティがマップされているドキュメント内のプロパティに対するクエリによって結果が返されます。
[指定の順序に基づいて、クロールされた単一のプロパティから値を取り込む] : 単一の値のみをマップする場合は、このオプションを選択します。複数のクロールされたプロパティが管理プロパティにマップされている場合は、選択したプロパティが、特定のドキュメントに対する値が含まれている一覧内で先頭になります。[上へ移動] および [下へ移動] ボタンを使用して、一覧の順序を変更できます。
[マッピングの追加] をクリックして、一覧にマッピングを追加します。
[クロールされたプロパティの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。以下のように設定を構成します。
[カテゴリの選択] メニューで、[すべてのカテゴリ] をクリックするか、特定の種類のドキュメント カテゴリ ([オフィス]、[XML] など) をクリックします。
[クロールされたプロパティの選択] で、追加している管理プロパティにマップするクロールされたプロパティを選択します。
クロールされたプロパティの一覧は長くなることがあります。その場合のために、[クロールされたプロパティの名前] ボックスに目的のプロパティの名前 (または名前の先頭の数文字) を入力し、[検索] をクリックする方法もあります。
[OK] をクリックします。
この管理プロパティを検索範囲の定義で使用できるようにする場合は、[新しい管理プロパティ] ページの [範囲で使用] セクションで、[範囲内でこのプロパティを使用できるようにする] チェック ボックスをオンにします。
ヒント
このチェック ボックスをオンにするのは、範囲内で使用するプロパティだけにしてください。すべてのプロパティを範囲として設定することは、インデックスのサイズが大きくなるため、できる限り避けてください。
[OK] をクリックします。
今回の変更は次回のフル クロールの実行後に有効になることを通知するメッセージ ボックスが表示されるので、[OK] をクリックします。
注意
プロパティのマッピングに対する変更は、クロールの種類に関係なく、ドキュメントがクロールされるとすぐに、ドキュメントごとに有効になります。フル クロールにより、インデックス全体に対して一貫して変更が適用されます。
管理プロパティを編集するには
管理プロパティを編集する理由の 1 つは、クロールされたプロパティをマッピングするためです。
管理プロパティを編集する
[メタデータ プロパティのマッピング] ページの [管理プロパティ ビュー] リストで、編集する管理プロパティのメニューの [カテゴリの編集] をクリックします。
新しいマッピングの追加など、管理プロパティの設定に関する情報については、「管理プロパティを追加するには」セクションを参照してください。
管理プロパティを削除する
管理プロパティを削除すると、以下の結果がもたらされます。
ユーザーは、このプロパティを使用したクエリを実行できなくなります。
このプロパティが範囲のルールの中で使用されていた場合は、範囲が壊れます。
このプロパティがカスタム検索アプリケーションまたは Web パーツで使用されていた場合は、それらが壊れます。
管理プロパティを削除するには
- [メタデータ プロパティのマッピング] ページの [管理プロパティ ビュー] の一覧で、削除する管理プロパティのメニューの [削除] をクリックします。
クロールされたプロパティをマップする
クロールされたプロパティは、クロールされたプロパティを編集することで、管理プロパティにマップできます。
クロールされたプロパティをマップする
[メタデータ プロパティのマッピング] ページで、[クロールされたプロパティ] をクリックします。
[クロールされたプロパティのビュー] リストから、このクロールされたプロパティが所属するカテゴリを選択します。
クロールされたプロパティの一覧で、編集するクロールされたプロパティのメニューの [プロパティの編集/マップ] をクリックします。
[クロールされたプロパティの編集] ページの [管理プロパティへのマッピング] セクションで、[マッピングの追加] をクリックします。
[管理プロパティの選択] ダイアログ ボックスで、以下のように設定を構成します。
[管理プロパティの選択] リストから管理プロパティを選択し、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックします。
クロールされたプロパティの値を検索インデックスに含める場合は、[クロールされたプロパティの編集] ページで、[このプロパティの値を検索インデックスに取り込む] チェック ボックスをオンにします。このオプションをオンにすると、全文検索の実行時に、クロールされたプロパティの値を検索できます。通常、クロールされたプロパティは、プロパティによる検索を行う場合にのみ検索できます。
[OK] をクリックします。
今回の変更は次回のフル クロールの実行後に有効になることを通知するメッセージ ボックスが表示されるので、[OK] をクリックします。
注意
変更は、実際にはクロール時にドキュメント単位で発生します。