ビジネス データおよびビジネス インテリジェンス ニーズを決定する

この記事の内容 :

  • ビジネス インテリジェンスについて

  • ビジネス インテリジェンス用の Office SharePoint Server 2007 機能を計画する

  • ビジネス データ シナリオを計画する

  • 組織のビジネス インテリジェンス ニーズを決定する

  • ワークシート

Microsoft Office SharePoint Server 2007 には、検索、データ統合、データ分析、データ表示、およびデータ共有に関する強力なシナリオを有効にしながら、組織全体でデータの整合性を容易に維持できるビジネス インテリジェンス機能があります。

Office SharePoint Server 2007 のビジネス インテリジェンス機能を使用すると、レポート、フォーム、ドキュメント、ワークシート、データ接続などの共有リソースを一元的に管理および制御することができます。

Office SharePoint Server 2007 の初期の展開を計画する際には、ビジネス インテリジェンスがどのようなものであり、組織のプロセスおよび状態にどのように関連しているのかを理解する必要があります。これにより、ビジネス インテリジェンスに関する組織特有のニーズを明らかにし、そのニーズに基づいて、長期にわたってビジネス プロセスを改善するのに必要な Office SharePoint Server 2007 の機能を特定できるようになります。

ビジネス インテリジェンスについて

業績管理とも呼ばれるビジネス インテリジェンスは、ビジネス プロセスおよびそれに関連付けられたデータへの理解を深めるために使用される技術の集合です。ビジネス インテリジェンスを適切に使用すると、組織に関するデータを的確に編成し、データを有用かつ実用的なものとして、基礎となるビジネス プロセスを改革することができます。このような目標を達成するには、以下のプロセスを使用します。

  • データを収集する   ビジネス インテリジェンスを構築するための最初の手順は、組織で起きていることを正確に示すデータを作成し、格納することです。データベースは、追跡対象のデータがビジネス プロセスおよび業況を示している場合にのみ、有用なものとなります。データ ソースから欠落しているものを判断するのは容易なことではないため、その他のデータも収集してビジネス プロセスの改善に努めることをお勧めします。

  • データを有用な情報に変換する   一般に、データは個々の値を有するフィールドのセットです。データ自体は中立であり、本来有用なものではありません。ツールおよびビジネス プロセスを使用してデータに有用性を持たせると、情報になります。情報を作成する主要な方法の 1 つは、組織内にある複数のユーザー グループにとって有用なデータのサブセットを含むデータのビューを作成することです。

  • 情報を使用して知識を引き出す   実用的な情報を、それを有効活用できる利用者に提供すると、知識が生み出されます。ある特定グループの人々が関心を持つデータを一覧にすれば、生データだけよりは効果的ですが、その一覧だけでは何も行えません。情報を個人用に設定し、対象ユーザーおよびグループを絞り、利用者がデータを分析および操作できる方法を提供することで、組織内に知識の基礎となる実用的な情報を作成します。

  • 知識を活動に活かす   組織に知識の基礎を構築すると、知識労働者は主要なビジネス目標を達成するべくさらに効率的に活動し、管理者はその知識に基づいて改善の機会を特定し、意思決定を下してビジネス プロセスを改善することができます。

ビジネス インテリジェンスは、統合プロセスの以上の各手順に対応した効果的なソリューション セットであり、絶えずビジネス プロセスの改善を図ることができます。まずデータから始めて、プロセスの理解を容易にする情報を作成します。次に、その情報に基づいて活動し、知識の基礎を構築して、情報を更新しつつ、ビジネス プロセスに変更を加えます。このような変更によって新たにデータおよび情報が生み出され、そうした情報を使用して知識を深め、今後もビジネス プロセスを変革していくことが可能になります。

ビジネス インテリジェンスには、ビジネス プロセスを改善するための戦略および手法がいくつか含まれています。

  • **データ統合   **これには、データの格納とデータ ウェアハウジング、データ マイニング、およびデータ統合が含まれています。データ統合では、まず、さまざまな構造化されたソースや構造化されていないソースから情報を収集します。次に、組織のビジネス インテリジェンス ツールを使用して意味のある情報を作成できる単一のデータ ソースにその情報を統合します。情報提示手法を使用すると、ユーザーは共同作業用のワークスペースでセキュリティおよびデータの整合性を確保しつつ、データ ソースにクエリを実行して有用な情報を見つけ、ビジネス目標に照らして分析することができます。

  • **情報提示手法   **これには、情報の発見、可視性、分析、およびグループ作業が含まれています。

  • **レポート   **スコアカードや他のツールを使用して、複数のビジネス プロセス間で情報を比較します。スコアカードなどのレポート ツールを使用すると、知識労働者が情報を評価し、その情報に基づいて活動できるようになります。これにより、組織のために知識の基礎を構築することができます。

以上の戦略のそれぞれが、業績に不可欠な手順に対応しています。これらの手法をすべてまとめて使用すると、知識を蓄積する正のフィードバック ループが形成され、組織とそのビジネス プロセスおよび関連データを長期にわたって改善することができます。

ビジネス インテリジェンス用の Office SharePoint Server 2007 機能を計画する

Office SharePoint Server 2007 には、組織内で情報を表示し、知識を構築するためのツールが多数用意されています。Office SharePoint Server 2007 の個人用設定機能およびターゲット機能を使用すると、データの有用性を高め、組織の知識労働者がそのデータから得られた情報に基づいて活動できるようになります。多数のソースからコンテンツを集め、検索機能を使用してさらに容易にコンテンツを見つけることができます。Office SharePoint Server 2007 では、ビジネス インテリジェンスの重要な機能セットでこれらの機能を補完しています。

このような機能には以下のものがあります。

  • データ接続ライブラリ、ビジネス データ カタログ、ビジネス データ プロファイル、ビジネス データ リストなどのデータ統合機能。

  • レポート、主要業績評価指標 (KPI)、ダッシュボードなどの情報提示手法およびレポート機能。

Office SharePoint Server 2007 のデータ統合機能を計画する

データ ウェアハウジングおよびデータ マイニングは、既存のデータ ソースから有用な情報を収集するための手法です。ビジネス インテリジェンス ソリューションでは、よく OLAP (Online Analytical Processing) ツールが使用されます。意味のあるデータをもたらし、他の手段では明らかにできないような基本パターンを浮かび上がらせるツールです。Office SharePoint Server 2007 では、Microsoft SQL Server 2005 Analysis Services を使用します。OLAP および SQL Server 2005 Analysis Services は、データが比較的安定し変更されない大規模なデータ ソースに適しています。そこから得られたデータは、その後、さらにすばやく変化するプロセスで情報を作成するために使用されます。

Office SharePoint Server 2007 では、基幹業務アプリケーションと呼ばれる他のビジネス アプリケーションからのデータも使用することができます。コア ビジネス インテリジェンス機能の一部ではありませんが、このようなアプリケーションからのデータをデータ接続ライブラリのデータと同じような方法で表示および分析し、組織内のすべてのビジネス データを 1 つのビューに統合することができます。基幹業務アプリケーションは、人および企業活動に関するデータを管理するものであり、大規模な組織および企業内で広く使用されています。基幹業務アプリケーションには、以下のものがあります。

  • SAP Business Information Warehouse または mySAP ERP

  • Siebel eBusiness Applications

  • Attunity Legacy Data Access Solutions

  • Microsoft BizTalk Server

これらのアプリケーションは、ビジネス データ カタログに登録されています。ビジネス データ カタログからのデータは、Office SharePoint Server 2007 が組織の知識労働者に必要な情報を作成するために使用されます。その情報は、Office SharePoint Server 2007 サイト コレクションの他の機能と容易に統合することができます。

データ統合は、データが有用なものとなるように有意義な方法でデータを分類するプロセスです。Office SharePoint Server 2007 の主要なデータ統合機能は、データ接続ライブラリ、ビジネス データ プロファイル、およびビジネス データ リストです。

データ接続ライブラリは、SQL Server 2005 Analysis Services を使用して分析できるデータ ソースへの接続のライブラリです。これにより、Office SharePoint Server 2007 のビジネス インテリジェンス機能を使用して、データを分析および表示することができます。データ接続ライブラリには、特定のサイトまたはサイト コレクションに関連するデータ ソース (SQL Server 2005 Analysis Services キューブなど) へのリンクが含まれています。

ビジネス データ プロファイルは、ビジネス データ カタログに登録された基幹業務アプリケーションのビジネス データの種類とプロパティとの関連付けを一覧にしたものです。各ビジネス データ プロファイルは、主要なビジネス プロセスで組織のユーザーに有用な情報を作成するために必要となるデータを統合したものです。たとえば、顧客ごとにビジネス データ プロファイルを用意して、それぞれの顧客の電話番号、住所、電子メール アドレス、および場所を追跡することができます。

ビジネス データ リストは、1 つ以上のビジネス アプリケーションのデータから 1 つ以上の列を直接収集した SharePoint リストです。各リストはいくつかの列から構成されたアイテムの集まりであり、各列はアイテムのプロパティとなっています。リストには、ビジネス データ プロファイルの情報と同じ情報を含めることができます。また、ビジネス インテリジェンスのもう 1 つの重要な機能である KPI のリストを作成することもできます。

Office SharePoint Server 2007 の情報提示手法およびレポート機能を計画する

データを意味のあるフォームに統合した後、知識労働者はさらにビジネス インテリジェンス ツールを使用して、生成された情報にクエリを実行して分析し、できる限り迅速かつ効率的にその結果に基づいて活動することができます。

Office SharePoint Server 2007 検索のビジネス データ機能を使用して、ビジネス データにクエリを実行することができます。ビジネス データ カタログにアプリケーションを登録し、そのアプリケーションのコンテンツ ソースをクロールします。ビジネス データ カタログの管理者が選択したデータのサブセットは、後で検索の管理者が検索クエリの結果に影響を与える管理プロパティに対応付けることができます。

組織のユーザーは、ビジネス データを検索し、意味のある有用なデータを見つけ出すことができます。たとえば、ビジネス データ カタログの管理者は販売アプリケーションを登録し、顧客、製品ライン、および販売員のビジネス データの種類を選択し、さらにそのビジネス データの種類に関連付けられたビジネス データ プロファイルのプロパティを選択します。次に、検索を担当する共有サービス プロバイダ (SSP) 管理者が、その販売アプリケーションのコンテンツ ソースを作成します。検索担当の SSP 管理者は、コンテンツ ソースをクロールした後、クロールされたプロパティをいくつか選択して、検索クエリの実行時にシステムで使用される管理プロパティに対応付けます。ユーザーが顧客名、場所、または住所に基づいて顧客を検索した場合、その顧客名、場所、および住所が管理プロパティであると、該当する顧客が見つかる可能性が高くなります。このような管理プロパティは、検索範囲を作成するために使用することもできます。

サイト コレクションのサイト内にビジネス データを提示して分析することができます。ビジネス データ カタログのリストまたはビジネス データ プロファイルに情報として格納したビジネス データは、情報の分析を可能にするいくつかのテクノロジで使用することができ、その結果、知識労働者は情報に基づいて活動し、知識を構築できるようになります。

たとえば、広範囲のデータから価値を算出する KPI を作成し、そのデータと目標を比較して、主要なビジネス プロセスのパフォーマンスを示すことができます。関連のある KPI のリストを分析することによって、さまざまなビジネス プロセスがどのように作用し合うのかを確認することができます。

また、ビジネス データ カタログのプロパティを使用して、KPI またはビジネス データ リストを取得するレポートを作成し、その情報を関連する SharePoint 情報 (ドキュメントやワークスペース) と共に表示することができます。

ダッシュボードでは、さまざまなデータ ソースおよびビジネス プロセスのいくつかのビジネス データ Web パーツが 1 か所にまとめて表示されます。ダッシュボード上の Web パーツは、ダッシュボード所有者が Web パーツ全体で提示されるデータの範囲を制限できるように、フィルタに接続されています。ユーザーは、1 つ以上のフィルタを適用して、自分に合った方法でデータを分析することができます。ダッシュボードでは、組織のユーザーは Excel Calculation Services および Excel Web Access Web パーツを使用して、データ ソースを参照し、各ブックの 1 つ以上の列に基づいてデータ ソースをフィルタすることができます。

このような各分析ツールによって、さらに実用的な情報が作成されます。ビジネス インテリジェンス サイクルを完了するため、データ分析後すぐに、情報に基づいて活動できるように Office SharePoint Server 2007 によって提供された方法がいくつかあります。Microsoft Office Excel 2007 を使用し、適切な権限を持っている場合は、Office Excel 2007 クライアントを起動して、その基礎となるブックを直接編集することができます。検索結果に表示されるビジネス データ アクション、ビジネス データ プロファイル、レポート、およびこれらの表示オプションの情報に直接関連するダッシュボードを追加することができます。ビジネスに関する新しい情報が収集されるのに合わせて、ビジネス データ プロファイルを編集することができます。組織の知識労働者は、編集されたプロファイルを参照しながら情報に基づいて活動し、生産性を改善するフィードバックを直ちに提供することができます。また、知識労働者はビジネス プロセスの基礎となるパターンを検出することができ、そのパターンを使用して、プロセス、データ収集、および情報提示手法を改善することができます。

ビジネス データ シナリオを計画する

ビジネス インテリジェンス機能は、さらに大きなビジネス データ シナリオの一部として展開されます。このようなシナリオは、以下のようないくつかの方法で定義することができます。

  • ビジネス データを使用している組織およびサイト コレクションの目的で定義します。

  • 組織のさらに大きなシナリオ内の特定のビジネス プロセスで定義します。

  • 情報技術インフラストラクチャ、展開、およびセキュリティに関する問題で定義します。

目的ベースのシナリオを計画する

組織およびサイト コレクションの目的に基づいたシナリオには、以下のものがあります。

  • コール センター   検索センター サイトから CSR データベース (CSR) で未処理の顧客サービス要求を検索し、ビジネス アクションに関連付けられた InfoPath Forms Services フォームを使用して CSR を更新し、KPI を使用して第一線の技術者のパフォーマンスを表示します。

  • 従業員レコードおよび個人用設定   Siebel または SAP プロパティに基づいてポータル サイトで従業員へのデータを絞り込みます。従業員は、Web 対応のフォームを使用して、各自の情報を更新することができます。

  • 顧客視点   Web 対応の InfoPath Forms Services フォームを使用して、顧客がアカウント情報を個人用に設定したり、保険金請求情報を更新したり、行政書類を提出したりできるようにします。

サイト構造のビジネス インテリジェンス ニーズを計画しているときには、このような種類のシナリオを検討することをお勧めします。

ビジネス インテリジェンス ニーズは、ここで示した数例よりもはるかに多様であり、組織ごとに独特のものとなります。組織の場合、的確なシナリオを大まかに描いてから、そのシナリオのソリューションを展開する具体的な計画に着手することをお勧めします。組織の各サイト コレクションの場合、ビジネス アプリケーションを使用しているサイト コレクションを特定し、どのアプリケーションがそれぞれのサイト コレクションの目的に沿っているのかを明らかにします。広い意味での機能について考えてください。

プロセス ベースのシナリオを計画する

大規模なビジネス データおよびビジネス インテリジェンス フレームワーク内でさらに焦点を絞ったビジネス プロセスに基づくシナリオには、以下のものがあります。

  • **予測分析   **表示されたアイテムを購入した人々が関心を持ちそうなアイテムを表します。たとえば、同じ人物または組織が作成した他の製品を表示します。

  • **クロス セリング   **購入すれば割引されるサービスと割引の対象になる製品を提示します。たとえば、同じアイテムを 2 つ購入した場合には 1 つを無料にするなどです。

  • **データ マイニング   **隠れたデータを探し出して使用します。履歴に基づいて活動モデルを構築します。たとえば、時刻、日付、ビル、またはイベントからカードキー アクセスを検索して、交通パターンを明らかにします。

  • **販売予測   **現在のアカウントの状態または顧客の特徴を確認し、最新データに基づいて調整します。

  • **発注の承認   **現在の予算状況および他のデータをチェックしてから、ワークフローによって生成された発注を承認します。

似たようなシナリオを特定すれば、組織内でのビジネス プロセスをシナリオに応じたセットごとに表示できます。次に、それぞれのビジネス プロセス セットに対処するのに必要な特定の機能を計画することができます。

また、インフラストラクチャ、セキュリティ、およびその他の情報技術の考慮事項に関する計画も検討する必要があります。特定したシナリオごとに計画したビジネス シナリオやビジネス プロセスは、展開先の環境に左右されます。また、大筋は同じでも展開が異なるシナリオは、個別に計画します。

ビジネス インテリジェンス計画に焦点を絞り、ビジネス インテリジェンス ソリューションの適切な範囲を決定するときには、このような種類のシナリオを検討することをお勧めします。

IT ベースのシナリオを計画する

展開およびセキュリティの考慮事項に基づいたシナリオには、以下のものがあります。

  • 人事サイト コレクション   1 つのソースに、1 つのコンシューマ。アプリケーション管理者は、ビジネス データ機能を使用して、データ ウェアハウスから人事データを表示するサイト コレクションを構築します。サイト コレクション上のデータは、機密性が高く、そのサイト コレクションにのみ表示されます。

  • サイト全体およびサイト コレクション全体の経費明細書   1 つのソースに、多数のコンシューマ。チーム サイトの所有者は、チームの未払い経費の明細書を一覧で表示したいと考えます。個人ユーザーは、個人用サイトのホームページに個人用経費明細書 Web パーツを導入したいと考えます。経費データは頻繁に変更されるため、SAP からデータを収集します。そのためには、ビジネス データ カタログにアプリケーションを登録し、複数のサイトでデータを使用します。

  • 製品問題データベース   多数のソースに、多数のコンシューマ。チーム サイトの所有者は、製品に関するデータベース アプリケーションからライブ データを自分のチーム サイトに取り込みたいと考えます。さまざまな製品およびチーム向けに多数のデータベースがあります。

  • 外部パートナーに提供される製品に関するデータ   ビジネス パートナーが、関連する製品問題のサブセットにアクセスするエクストラネットを使用します。

ビジネス インテリジェンス ソリューションのアーキテクチャおよび展開を計画しているときには、このような種類のシナリオを検討することをお勧めします。

展開の考慮事項がどのようなものであっても、計画作成チームのメンバは、組織でサポートしているインフラストラクチャのコンテキストで、ビジネス シナリオおよび機能を個別に検討する必要があります。

組織のビジネス インテリジェンス ニーズを決定する

上記で説明したシナリオまたは類似のシナリオは、Office SharePoint Server 2007 を展開している組織内に共存させることができます。ビジネス データおよびビジネス インテリジェンスを計画するときには、組織に適用するシナリオを検討し、目的のシナリオに対応した Office SharePoint Server 2007 の機能を選択します。

シナリオはさまざまなビジネス プロセスで展開され、各プロセスは 1 つ以上のデータ ソースで構築されています。このようなソースは、データを情報として知識労働者に提示する機能で使用されます。知識労働者は、その提示された情報に基づいて活動することになります。各ビジネス プロセスのビジネス インテリジェンス ニーズは、ビジネス インテリジェンスに不可欠な手順に対応しています。ビジネス インテリジェンスに不可欠な手順は以下のとおりです。

  1. ビジネス データ ソースに接続し、データを収集します。

  2. ビジネス データを情報として提示します。

  3. データにクエリを実行し、分析します。

  4. データに基づいて活動します。

対応する機能計画手順は以下のとおりです。

  1. 基幹業務アプリケーション、ビジネス データ カタログ、および SQL Server データベースを計画します。

  2. ビジネス データ プロファイルおよびビジネス データ リストを計画します。

  3. ビジネス データ検索、KPI、およびレポートを計画します。

  4. ダッシュボード、レポート センター サイト、およびビジネス データ アクションを計画します。

Office SharePoint Server 2007 のビジネス インテリジェンス機能の初期の展開を計画するときに以上のポイントを検討すると、目標を達成するビジネス インテリジェンス ソリューションを作成できる可能性がきわめて高くなります。

ワークシートでの作業

Microsoft® Office SharePoint® Server 2007 ビジネス データ ワークシート」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=73271&clcid=0x411) を使用して、意思決定を記録します。詳細については、特定のビジネス データおよびビジネス インテリジェンス機能の計画に関するトピックで説明したワークシートでの作業を参照してください。

ワークシート

以下のワークシートを使用して、ビジネス データおよびビジネス インテリジェンス ニーズを明らかにします。

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入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。