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Office SharePoint Server のワークフローの作成

Windows SharePoint Services のみで構築したワークフローと同じく、Office SharePoint Server を使用するワークフローは、Visual Studio 2005 と WF Workflow Designer または Office SharePoint Designer を使用して作成できます。このセクションでは両方の方法について説明します。

Visual Studio 2005 および WF Workflow Designer を使用したワークフローの作成

Office SharePoint Server のワークフローを作成するために、Visual Studio 2005 と WF Workflow Designer を使用するのは、Windows SharePoint Services のみをベースとするワークフローを作成するためにこのツールを使うのとほとんど同じです。既に説明されたように、開発者はアクティビティをデザイン画面へドラッグ アンド ドロップし、必要なコードを書くことができます。Office SharePoint Server は、Windows SharePoint Services の提供するアクティビティとまったく同じものを提供しているので、開発者は同じ文書パーツを使用してワークフロー ロジックを実装できます。

ただし、大きな違いは、Office SharePoint Server を使用するワークフローでは、ASPX フォームだけではなく InfoPath ワークフロー フォームを使用できることです。このフォームを作成するために、ワークフローの作成者は InfoPath 2007 を使用します。このツールの提供するグラフィカル エディタによって、作成者はフォームのコンテンツを定義できます。完全に Visual Studio の環境で作業したい場合は、Visual Studio Tools for Office を使用して、InfoPath が Visual Studio 内でホストされるようにもできます。

一度作成されると、InfoPath ワークフロー フォームは、ASPX フォームの場合と同じく、workflow.xml ファイルによってワークフローに追加されます。ただし、ASPX フォームと異なるのは、開発者が InfoPath ワークフロー フォームとワークフローとの間で情報を移動させるためのユーザー設定コードを書く必要がない点です。その代わり、Office SharePoint Server と InfoPath がそのようなリンクを提供し、ワークフロー作成者の負担を減らします。

Office SharePoint Designer 2007 を使用したワークフローの作成

Windows SharePoint Services の場合と同じく、インフォメーション ワーカーは Office SharePoint Designer を使用して、Office SharePoint Server 環境で動作するワークフローを作成できます。ただし、Office SharePoint Designer を使用して作成するワークフローは、Visual Studio と WF Workflow Designer を使用して作成するものとは違って、InfoPath ワークフロー フォームを使用できません。これは同時に、Office 2007 アプリケーションから直接アクセスできないことを意味します。その代わり、このワークフローは Web ブラウザを介してアクセスする必要があります。

この制約は、Office SharePoint Designer がフォームを処理する方法に原因があります。前述のように、インフォメーション ワーカーはこのツールを使用して直接フォームを作成するのではありません。ワークフロー作成者がツールの提供するオプションを設定し、その後ツールが要求されたフォームを生成するのです。これによって作成者の作業は簡素化しますが、よくあるように、使いやすさは性能と引き換えになります。サポートされるのは ASPX フォームのみです。

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このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。

入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。