次の方法で共有


複数のファーム トポロジのセットアップ

Microsoft Office SharePoint Server 2007 を実行しているサーバー ファームは、相互に独立に動作します。Search インデックスやコンテンツ データベースなどのツールが、ファーム間にまたがって複製されることはありません。そのため、使用している環境の内部に、異なるコンテンツやサイトをホストする複数のサーバー ファームが存在していても、コンテンツや情報は共有されません。しかし、多くのシナリオでは、複数のサーバー ファームがコンテンツを共有したり、相互作用できる必要があります。

複数のファームを設定する必要がある場合は、実際のシナリオに応じて、いくつかの選択肢があります。環境内で複数のファームを構成する前に検討しておく必要のある、多くの考慮事項が存在します。いくつかの考慮事項について、以下のシナリオで説明します。

  • SharePoint サイトがいつでもオンラインで使用できる (高可用性である) 必要がある場合は、1 つのファームから別のファームに迅速にフェールオーバーできるように、複数のサーバー ファームを構成する必要があります。

    Microsoft SQL Server やその他のツールを使用することで、サーバー ファームのコンテンツの可用性を高めることができます。コンテンツの可用性を高める方法の詳細については、「冗長性を計画する (Office SharePoint Server)」および「Office SharePoint Server および Windows SharePoint Services で SQL Server データベース ミラーリングを使用する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=83725&clcid=0x411) を参照してください。

  • 組織が地理的に分散している場合は、主要な地域のコンテンツを他の地域でも必要に応じて利用できるようにしたり、その他のローカルのコンテンツを他の地域で利用できるようにすることができます。

    複数のファームと共有サービスを使用することで、地域や中央のコンテンツをグローバルな組織の内部で効率的にホストして提供できます。地理的に分散した組織をサポートするためのベスト プラクティスの詳細については、「複数のファームをグローバルに展開する」を参照してください。

  • 種類の異なる複数の SharePoint サイト (グループ作業サイトとイントラネット ポータルなど) にコンテンツを提供する複数のファームが存在する場合は、それらのサイトが別個のサーバー ファームでホストされていても、リソースを共有する必要が生じることがあります。

    共有サービス プロバイダ (SSP) を使用することで、サービスを一元化できますが、リソースを最大限に活用するには、それらの SSP を複数のファームに割り当てます。共有サービスの計画方法の詳細については、「SSP のアーキテクチャを計画する」を参照してください。SSP の構成方法の詳細については、「共有サービス プロバイダを作成および構成する」を参照してください。

  • 公開サイトを作成している場合は、コンテンツを 1 つの環境から別の環境に (たとえば、内部からアクセスする作成環境から、インターネット プレゼンス サイトなどの外部に公開される環境に) 公開できます。このシナリオでは、作成環境と公開環境のそれぞれに別個のファームを使用する必要があります。

    複数のファームを構成し、コンテンツ展開を使用することで、コンテンツを作成環境から公開環境に公開できます。作成ファームと公開ファームの詳細については、「コンテンツ展開トポロジを設計する」を参照してください。

サーバー ファームの計画方法、および複数のファームが必要となる他の状況の詳細については、ドキュメントの概要 : サーバー ファームとトポロジを設計する (Office SharePoint Server)」を参照してください。これには、次の記事が含まれています。

関連項目

概念

ファーム内のサーバーを管理する
ファームに Web サーバーを追加する
ファームにアプリケーション サーバーを追加する
専用クエリ サーバーをファームに追加する
ファームにインデックス サーバーを追加する
サーバー ファームにデータベース サーバーを追加する
ファーム内の既存のサーバーを構成する
ファームからサーバーを削除する
言語テンプレート パックをインストールする
Office SharePoint Server 2007 をアンインストールする