アプリケーション プールのパスワードを変更する (Windows SharePoint Services)
この手順を使用して、アプリケーション プール ID のパスワードを変更します。アプリケーション プールは、Web アプリケーションが実行されるコンテキストであり、ID はアプリケーション プールの実行に使用されるアカウントです。アプリケーション プールは ID アカウントの資格情報を格納し、パスワードが期限切れになった後でも引き続き機能します。ただし、アプリケーション プールを再起動すると、格納された資格情報は失われ、資格情報が更新されるまでアプリケーション プールは起動できません。
アプリケーション プールを起動できない場合は、Web アプリケーションが提供する Web ページまたはサービスを使用するユーザーに対して "Service Unavailable" という HTTP エラーが表示されます。
注意
これらの手順は、ドメイン コントローラでパスワードが変更された後にのみ実行できます。入力された資格情報は、ドメイン コントローラの資格情報と照合されます。ドメイン コントローラでパスワードが変更される前に新しいパスワードを入力した場合は、エラーが発生し、設定は変更されません。
注意
変更を保存するには、アプリケーション プールを再起動する必要があります。これにより、Web アプリケーションが提供するコンテンツやサービスは、アプリケーション プールが再起動している間、一時的に利用できなくなります。
注意
この手順は、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを実行しているサーバー上でのみ実行する必要があります。
重要
次の手順を完了するには、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバシップ、または同等のメンバシップが必要です。Farm Administrators グループ (WSS_RESTRICTED_WPG Windows セキュリティ グループ) のメンバシップは、これらの手順を完了するには不十分です。
ユーザー インターフェイスを使用してアプリケーション プール ID のパスワードを変更する
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの左側のナビゲーション バーで [サーバー構成の管理] をクリックします。
[サーバー構成の管理] ページで、[セキュリティの構成] の [サービス アカウント] をクリックします。
[資格情報の管理] セクションの [更新するコンポーネントの選択] で [Web アプリケーション プール] オプションを選択します。
[Web サービス] ボックスの一覧から、アプリケーション プールを作成するのに使用したサービスを選択します。既定は、Windows SharePoint Services Web アプリケーションです。
注意
この手順を使用して、サーバーの全体管理 Web アプリケーションのパスワードを変更することはできません。そのためには、「サーバーの全体管理および Timer Service のパスワードを変更する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。
[アプリケーション プール] ボックスの一覧から、資格情報を更新するアプリケーション プールを選択します。
[パスワード] ボックスに新しいパスワードを入力します。
[OK] をクリックします。
Stsadm コマンドライン ツールを使用してアプリケーション プール ID のパスワードを変更する
SharePoint 製品とテクノロジがインストールされたドライブで、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft shared\Web server extensions\12\Bin に移動します。
以下のコマンドを入力して Enter キーを押します。
stsadm -o updateaccountpassword -userlogin <domain\username> -password <新しいパスワード> -noadmin
注意
userlogin はアプリケーション プール ID アカウントです。
詳細については、「Updateaccountpassword : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。
コマンド プロンプトで次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
iisreset /noforce