SQL Server で完全バックアップを実行およびテストする (Windows SharePoint Services)
この記事の内容 :
データベースをバックアップする
バックアップをテストする
アップグレード プロセス中に問題が発生した場合に既存の環境を復元できるようにするには、アップグレード プロセスを実行する前に、Windows SharePoint Services で使用されているすべてのデータベースをバックアップする必要があります。Windows SharePoint Services 2.0 では、以下の表に示すように、2 種類のデータベースを使用します。
データベースの種類 | データベースの名前 | メモ |
---|---|---|
構成データベース |
*ID*_Config_db |
必須 (ファームごとに 1 つ) |
コンテンツ データベース |
STS_*database_server_name_ID* |
オプション (環境内に複数のチーム サイトが存在する場合は、これを複数用意できます) |
注意
上記のデータベース名は、既定の命名構造の一例です。データベースによって命名構造は異なります。
Stsadm コマンドライン ツールまたは SQL Server を使用して、完全バックアップ操作を実行します。SQL Server を使用する場合は、トランザクション ログが切り捨てられるように単純復旧モデルを使用します。
データベースをバックアップする
正しい手順に従って、SQL Server 2000 または SQL Server 2005 のデータベースをバックアップします。
SQL Server 2000 のデータベースをバックアップする
データベース サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server] をポイントし、[Enterprise Manager] をクリックします。
SQL Server Enterprise Manager で、[Microsoft SQL Servers] の隣にあるプラス記号 (+) をクリックします。
[SQL Server グループ] の隣にあるプラス記号 (+) をクリックします。
[(local) (Windows NT)] の隣にあるプラス記号 (+) をクリックします。
[データベース] の隣にあるプラス記号 (+) をクリックします。
バックアップするデータベースを右クリックして [すべてのタスク] をポイントし、[データベースのバックアップ] をクリックします。
[SQL Server バックアップ] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスでバックアップ名を指定し、[バックアップ] 領域で [データベース - 完全] を選択します。
[バックアップ先] 領域で既存のバックアップ先を選択します。または、
[追加] をクリックします。
[バックアップ先の選択] ボックスで [ファイル名] を選択し、[ファイル名] ボックスの隣の参照ボタンをクリックします。
[バックアップ デバイスの場所 - (ローカル)] ダイアログ ボックスで、[ファイル名] ボックスにファイル名を入力し、[OK] をクリックします。
もう一度 [OK] をクリックして [バックアップ先の選択] ダイアログ ボックスを閉じます。
[OK] をクリックして、バックアップ処理を開始します。
[OK] をクリックして、バックアップ処理の完了を確認します。
これらの手順を繰り返し、構成データベースと、環境内の Windows SharePoint Services で使用されているその他すべてのデータベースをバックアップします。
重要
ユーザー設定 (サイト定義、Web パーツなど) や、以前のバージョンの環境を再作成する必要が生じた場合に使用するその他のファイルもバックアップする必要があります。
SQL Server 2005 のデータベースをバックアップする
データベース サーバーで、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2005] をポイントし、[SQL Server Management Studio] をクリックします。
[サーバーに接続] ボックスに接続情報を入力し、[接続] をクリックします。
Microsoft SQL Server データベース エンジンの該当するインスタンスに接続した後、[オブジェクト エクスプローラ] でサーバー名をクリックし、サーバー ツリーを展開します。
[データベース] を展開し、バックアップするデータベースを選択します。
データベースを右クリックし、[タスク] をポイントして、[バックアップ] をクリックします。
[データベースのバックアップ] ダイアログ ボックスが表示されます。
[ソース] セクションの [データベース] ボックスでデータベース名を確認します。
[バックアップの種類] ボックスで [完全] を選択します。
[バックアップ コンポーネント] で [データベース] をクリックします。
[名前] ボックスで、既定のバックアップ セット名を使用するか、異なるバックアップ セット名を入力します。
[バックアップ先] セクションで、[ディスク] または [テープ] をクリックしてバックアップ先の種類を選択し、バックアップ先を選択します。別のバックアップ先を作成するには、[追加] をクリックします。
[OK] をクリックして、バックアップを開始します。
これらの手順を繰り返し、構成データベースと、環境内の Windows SharePoint Services で使用されているその他のすべてのデータベースをバックアップします。
重要
ユーザー設定 (サイト定義、Web パーツなど) や、以前のバージョンの環境を再作成する必要が生じた場合に使用するその他のファイルもバックアップする必要があります。
すべてのデータベースをバックアップしたら、SQL Server DBCC shrinkfile コマンドを使用して、未使用の空きログ容量をできる限り増やします。詳細については、「トランザクション ログの圧縮」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=105233&clcid=0x411) を参照してください。
バックアップをテストする
アップグレード処理中にハードウェア障害またはデータの破損があった場合に回復できるようにするため、バックアップが有効であることを確認する必要があります。バックアップをテストするには、実稼働用ではないフロントエンド Web サーバー コンピュータおよび SQL Server を実行しているコンピュータをセットアップし、バックアップを回復し、カスタマイズ内容 (サイト定義、Web パーツなど) をインストールして、復元されたバックアップが機能することを確認します。
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