新しいカスタム サイト定義を開発し、アップグレード定義ファイルを作成する (Windows SharePoint Services)
この記事の内容 :
新しいカスタム サイト定義とカスタム要素を開発する
新しいカスタム サイト定義を開発し、アップグレード定義ファイルを作成する (Windows SharePoint Services)
アップグレード定義ファイルの詳細
アップグレード定義ファイルを作成する
アップグレード定義ファイル情報をワークシートに記録する
新しいカスタム サイト定義を開発する前に
カスタム サイト定義に基づいてサイトをアップグレードする前に、次の手順を実行して、カスタム サイト定義から取得される各リストおよびページが、アップグレード後も動作するようにする必要があります。
注意
カスタム サイト定義に基づいてサイトをアップグレードする準備がまだできていない場合 (たとえば、ソリューション プロバイダからサイト定義を取得しており、そのサイト定義の新しいバージョンがまだ利用できない場合) は、段階的なアップグレードを使用してその他のサイトをアップグレードし、そのサイトは以前のバージョンの環境で実行しているカスタム サイト定義に基づいたまま残しておくことができます。後から新しいカスタム サイト定義が用意できたときに、アップグレード定義ファイルを作成し、カスタム サイトに基づいたサイトだけをアップグレードできます。
新しいカスタム サイト定義とカスタム要素を取得し、開発する。 カスタム サイト定義に基づくサイトの機能を維持する必要がある場合は、必要なすべての機能と、使用する任意の新機能をすべて含む新しいサイト定義が必要です。カスタム サイト定義またはカスタム要素をソリューション プロバイダから取得した場合は、新しいバージョンがリリースされているかどうかを確認します。ソリューション プロバイダが新しいバージョンを提供していない場合は、独自の開発が必要である可能性があります。
サイトのアップグレード定義ファイルを作成する。 サイト内の各要素 (カスタム ページなど) を適切な新しい要素にアップグレードすることができるように、古いカスタム サイト定義から新しいサイト定義にカスタム要素をマップするファイルも作成する必要があります。
アップグレード前のプロセスで、新しいカスタム サイト定義ファイルとすべてのアップグレード定義ファイルをインストール ディレクトリにコピーし、サイト コレクションのアップグレード時にそれらのファイルを使用できるようにします。
新しいカスタム サイト定義を開発する
開発環境でサイト定義を作成するには、この手順を使用します。詳細については、ソフトウェア開発キット (SDK) を参照してください。
新しい環境で提供されるサイト定義から開始して、カスタム サイト定義を作成します。
サイト定義は次のフォルダに格納されます。
%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\web server extensions\12\TEMPLATE\SiteTemplates\NAME
ここで、NAME はサイト定義名 (ACTION など) に対応しています。新しいサイト定義を格納するフォルダを作成し、その新しいフォルダ名にはすべて大文字を使用してください。
サイト テンプレートを登録する XML ファイルは、次の場所に格納されています。
%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\web server extensions\12\TEMPLATE\LCID\XML\webtempname.xml
ここで、name はサイト定義名に対応しますが、小文字で記されている点が異なります (action など)。LCID は、テンプレートに使用されている言語を表すロケール識別子 (たとえば英語 (米国) の場合は 1033) です。
サイト定義に基づいて新しいサイトを作成して、開発環境でサイト定義をテストします。
新しいサイト定義を作成しテストしたら、以前のサイト定義を新しいサイト定義にマップするアップグレード定義ファイルを作成できます。
アップグレード定義ファイルの詳細
サイトのアップグレード定義ファイルには、以前のカスタム サイト定義を新しいサイト定義にマップする方法が記述されています。サイトのアップグレード定義ファイルの目的は、以前のサイトを、新しい環境で提供する必要があるすべての改善点を使用できる新しい同等のサイトに変換するツールを開発者に提供することにあります。
サイト定義のアップグレード定義ファイルには、以下のセクションがあります。
**WebTemplate **その Web テンプレート全体のアップグレード情報を指定します。このセクションでは、1 つのアップグレード定義ファイルに 1 つの WebTemplate タグが必要です。
**Lists **テンプレート内の各リストまたはライブラリに関するアップグレード情報を指定します。[Lists] セクションでは、1 つのリストまたはライブラリに 1 つの List タグが必要です。
**Files **テンプレート内の個々のページに関するアップグレード情報を指定します。[Files] セクションでは、テンプレート内の非実体化された (カスタマイズされていない) ページごとに 1 つの File タグが必要です。
**AppliedSiteFeature **テンプレートに含まれているサイト コレクション レベルまたはサブサイト レベルの機能に関してアップググレード情報を指定します。[Applied SiteFeature and Applied WebFeature] セクションでは、テンプレート内のそのレベルの機能ごとに 1 つの Feature タグが必要です。
**AppliedWebFeature **テンプレートに含まれているサブサイト レベルの機能に関してアップググレード情報を指定します。[AppliedWebFeature] セクションでは、テンプレート内のそのレベルの機能ごとに 1 つの Feature タグが必要です。
アップグレード定義ファイルを作成する
アップグレード定義ファイルには、サイト定義の名前で始まる一意の名前を付けます。たとえば、サイト定義名が "STS1" である場合、アップグレード定義ファイルには、"STS1_upgrade.xml" という名前を付けます。
アップグレード定義ファイルは、次のフォルダにインストールする必要があります。
%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\web server extensions\12\Config\Upgrade
サンプルのアップグレード定義ファイルを含め、アップグレード定義ファイルの作成に関する詳細については、MSDN の Windows SharePoint Services 3.0 ソフトウェア開発キット (SDK) の「アップグレード定義ファイル」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=109945&clcid=0x411) および「アップグレード定義スキーマ」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=109946&clcid=0x411) のトピックを参照してください。
アップグレード定義ファイルおよび新しいサイト定義の展開についての詳細は、「アップグレード定義ファイルおよび新しいサイト定義を展開する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。ファイルに含まれる内容、従う必要があるスキーマなど、アップグレード定義ファイルの作成の詳細については、MSDN の Windows SharePoint Services 3.0 ソフトウェア開発キット (SDK) の「Windows SharePoint Services をアップグレードする」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=98404&clcid=0x411) を参照してください。
アップグレード定義ファイル情報をワークシートに記録する
「Microsoft® Office SharePoint® Server 2007 カスタム テンプレートとファイルのマッピング ワークシート」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=73751&clcid=0x411) に、作成する必要がある各アップグレード定義ファイルのファイル名とパスを記録します。
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使用できるすべてのブックの一覧については、「Windows SharePoint Services のダウンロード可能なブック」を参照してください。