組み込みツールを使用した Windows SharePoint Services 3.0 の復元
Windows SharePoint Services 3.0 には、サーバー ファーム、Web アプリケーション、およびコンテンツ データベースを復元するための方法が 2 つ用意されています。SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを使用すると、ユーザー インターフェイスから復元を行うことができます。また、Stsadm コマンドライン ツールを使用すると、広範なパラメータを使用して復元を行ったり、復元プロセスを自動化することができます。復元を開始する前に、以下の点について注意する必要があります。
Windows SharePoint Services では、あるバージョンで作成したバックアップを別バージョンの Windows SharePoint Services に復元することはできません。この操作を行うには、アップグレード プロセスを使用します。
復元する前に、Windows SharePoint Services Administrative Service がすべてのサーバー ファーム上で開始されていることを確認する必要があります。スタンドアロン インストールの場合、このサービスは既定では開始されません。
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを使用して復元する場合、データベース サーバーの SQL アカウント、タイマ サービスのアカウント、およびサーバーの全体管理のアプリケーション プール アカウントには、バックアップの場所に対する読み取りアクセス許可が必要です。
注意
通常、タイマ サービス アカウントとサーバーの全体管理のプール アカウントは同じです。
Stsadm コマンドライン ツールを使用する場合、ログオンに使用するアカウントには、バックアップの場所に対する読み取りアクセス許可が必要です。
検索サービスとインデックスを新しいインストールに復元または移行する場合は、復元を実行する前に、検索サービスが実行されていることを確認してください。
復元後、検索を再び利用できるまでに最高で 15 分かかる場合があります。
同じバックアップから同時に複数回の復元を実行することはできません。
タスクの要件
このタスクの手順を実行するには、以下の権限が必要です。
- Windows SharePoint Services 3.0 または Office 2007 リリースのいずれかのサーバー製品がインストールされているサーバー コンピュータでの管理者権限
組み込みツールを使用した復元
組み込みツールを使用して Windows SharePoint Services 3.0 を復元するには、次のどちらかの手順を実行します。
サーバーの全体管理を使用した Windows SharePoint Services 3.0 の復元
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを使用して、Windows SharePoint Services 3.0 をバックアップおよび復元することができます。また、サーバーの全体管理を使用して、バックアップや復元の履歴、およびバックアップ ジョブや復元ジョブの状態を表示することができます。この方法を使用すると、構成データベース、Web アプリケーション、およびサーバー ファーム内のいずれかまたはすべてのコンテンツ データベースをバックアップできます。
注意
構成データベースは、バックアップできますが復元できません。
Stsadm コマンドライン ツール (Windows SharePoint Services)
この方法を使用すると、Web アプリケーション、およびサーバー ファーム内のいずれかまたはすべてのコンテンツ データベースを復元することができます。Stsadm コマンドライン ツールを使用して、バックアップや復元の履歴、およびバックアップ ジョブや復元ジョブの状態を表示することができます。この方法でデータをバックアップおよび復元する場合は、SQL Server 2000 ツールまたは SQL Server 2005 ツールは必要ありません。ただし、この方法でバックアップおよび復元を実行するには、Windows SharePoint Services 3.0 がインストールされているサーバー コンピュータの管理者である必要があります。