プロトコル ハンドラについて (Office SharePoint Server 2007)
クローラでは、コンテンツにアクセスするためにプロトコル ハンドラが使用されます。コンテンツ ソースを作成する場合、共有サービスの管理者はプロトコル ハンドラを指定します。このプロトコル ハンドラは、コンテンツ ソースに指定されている URL をクロールするときにクローラで使用されます。Microsoft Office SharePoint Server 2007 には、一般的なインターネット プロトコルに対応するプロトコル ハンドラがすべて用意されています。次の表に、既定でインストールされるプロトコル ハンドラを示します。
プロトコル ハンドラ | クロール対象 |
---|---|
Bdc |
ビジネス データ カタログ - Office SharePoint Server 2007 Enterprise Edition のみ |
Bdc2 |
ビジネス データ カタログの URL (内部プロトコル) - Office SharePoint Server 2007 Enterprise Edition のみ |
File |
ファイル共有 |
http |
Web サイト |
https |
SSL (Secure Sockets Layer) 経由の Web サイト |
Notes |
Lotus Notes データベース |
Rb |
Exchange パブリック フォルダ |
Rbs |
SSL 経由の Exchange パブリック フォルダ |
Sps |
Windows SharePoint Services 2.0 サーバー ファームからのユーザー プロファイルのインポート |
Sps3 |
Windows SharePoint Services 3.0 サーバー ファームのみからのユーザー プロファイルのインポート |
Sps3s |
SSL 経由の Windows SharePoint Services 3.0 サーバー ファームのみからのユーザー プロファイルのクロール |
Spsimport |
ユーザー プロファイルのインポート |
Spss |
SSL 経由の Windows SharePoint Services 2.0 サーバー ファームからのユーザー プロファイルのインポート |
Sts |
Windows SharePoint Services 3.0 ルート URL (内部プロトコル) |
Sts2 |
Windows SharePoint Services 2.0 サイト |
Sts2s |
SSL 経由の Windows SharePoint Services 2.0 サイト |
Sts3 |
Windows SharePoint Services 3.0 サイト |
Sts3s |
SSL 経由の Windows SharePoint Services 3.0 サイト |
注意
notes:// プロトコルハンドラは既定でインストールされますが、有効にはなりません。このプロトコル ハンドラを有効にする方法については、「Lotus Notes のクロール用に Office SharePoint Server Search を構成する (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。
プロトコル ハンドラがインストールされていないコンテンツをクロールする場合、そのコンテンツをクロールする前に、サードパーティまたはカスタムのプロトコル ハンドラをインストールする必要があります。Office SharePoint Server 2007 では、サードパーティのプロトコル ハンドラ (インストール マニュアル付き) をいくつか利用できます。サードパーティのプロトコル ハンドラをインストールする場合は、製造元にその手順を問い合わせてください。
エンタープライズ コンテンツ管理システムからコンテンツをクロールする
Office SharePoint Server 2007 には、他のエンタープライズ コンテンツ管理システムへ接続し、その管理システムのコンテンツに対してインデックスを作成するためのプロトコル ハンドラが用意されています。コンテンツのインデックスは 1 つの Office SharePoint Server 2007 コンテンツ インデックスにまとめられるため、ユーザーは SharePoint 検索ユーザー インターフェイスを使用することで、コンテンツ ソースを検索したり、検索結果を取得したりできます。
Enterprise Search Indexing Connector 2008 for EMC Documentum
Microsoft Enterprise Search Indexing Connector 2008 for EMC Documentum に含まれているプロトコル ハンドラを使用すると、Office SharePoint Server 2007 で、EMC Documentum のコンテンツ ソースのコンテンツに対してインデックスを作成できます。このコネクタでは、高度な検索に利用できるメタデータのインデックスを作成することもできます。ユーザーは SharePoint 検索ユーザー インターフェイスから検索を実行したり、検索結果を確認したりできます。
このプロトコル ハンドラのインストールと管理については、「Microsoft Enterprise Search Indexing Connector for EMC Documentum Installation and Administration Guide (英語)」を参照してください。システム要件など、構成時に考慮する事項については、「Microsoft Enterprise Search Indexing Connector 2008 for EMC Documentum Release Notes (英語)」を参照してください。既知の問題については、「Microsoft Enterprise Search Indexing Connector 2008 for EMC Documentum Known Issues (英語)」を参照してください。
Enterprise Search Indexing Connector 2008 for IBM FileNet
Enterprise Search Indexing Connector 2008 for IBM FileNet を使用すると、Microsoft エンタープライズ検索システムで、IBM FileNet リポジトリのコンテンツのインデックスを作成できます。インデックスが作成されると、ユーザーはこのコネクタを使用することにより、IBM FileNet の検索結果を Microsoft エンタープライズ検索システムで表示することができます。これらの機能は、IBM FileNet ドキュメント管理システムの適切なファイル形式、データ構造、およびセキュリティの実装へネイティブにアクセスできる、コネクタの機能に基づいています。このプロトコル ハンドラでは、高度な検索用のメタデータも統合します。
このプロトコル ハンドラのインストールと管理については、「Microsoft Enterprise Search Indexing Connector for IBM FileNet Installation and Administration Guide (英語)」を参照してください。システム要件など、構成時に考慮する事項については、「Microsoft Enterprise Search Indexing Connector 2008 for IBM FileNet Release Notes (英語)」を参照してください。既知の問題については、「Microsoft Enterprise Search Indexing Connector 2008 for IBM FileNet Known Issues (英語)」を参照してください。
関連項目
概念
Lotus Notes のクロール用に Office SharePoint Server Search を構成する (Office SharePoint Server 2007)
IFilter とプロトコル ハンドラ (Office SharePoint Server 2007)
IFilter について (Office SharePoint Server 2007)
Microsoft フィルタ パックをインストールする (Office SharePoint Server 2007)