一括アップグレードのチェックリスト (SharePoint Foundation 2010)
適用先: SharePoint Foundation 2010
ここでは、アップグレードの準備、アップグレードの実行、およびアップグレード後の手順の実行の各段階について、必要な手順をすべて実行したかどうかを確認するために使用できるチェックリストを示します。
この記事の内容
アップグレードを準備する
アップグレードを実行する
アップグレード後の手順を実行する
手順の中には、所要時間についての記述を含むものがあります。これらは、手順に要する大まかな時間を示すための概算値に過ぎません。各自の環境で各手順に要する時間を把握するには、テスト環境で試験的なアップグレードを実行することをお勧めします。詳細については、「アップグレード プロセスに要する時間と必要な容量を予測する (SharePoint Foundation 2010)」および「試用版のアップグレードを使用して潜在的な問題を発見する (SharePoint Foundation 2010)」を参照してください。
アップグレードを準備する
一括アップグレードを開始する前に、次の手順を順序どおりに実行します。
| 一括アップグレードのアップグレード前の手順 | メモ | |
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アップグレード前チェック ツールを実行する アップグレード前チェック ツールを実行し、問題点がある場合は対処します。ツールが生成するレポートを使用して、アップグレード計画ワークシートを記入します。 |
この手順を複数回実行して、環境をクリーンアップし、アップグレード プロセスをテストします。 チェック ツールの実行には数分しかかかりませんが、問題点への対処には数日または数週間かかる場合があります。 |
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環境をクリーンアップする アップグレードを開始する前に、環境が正常な状態で動作することを確認し、保持する必要がないコンテンツをクリーンアップします。切り離されたサイトやデータの削除または修復、大きなリストや大きなアクセス制御リスト (ACL) の解決、余分なドキュメント バージョンの削除、および使用されていないテンプレート、機能、または Web パーツの削除を行います。 |
環境全体に対してこの手順を 1 回実行します。 このプロセスが完了するまでに数日または数週間かかることがあります。 |
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ブロックするファイルの種類を記録する ブロックするファイルの種類は、アップグレード時に保持されません。ブロックするファイルの種類のリストをコピーし、そのリストをアップグレード ワークシートに保存することで、アップグレード後に設定を再適用できます。 |
環境全体に対してこの手順を 1 回実行します。 |
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環境をバックアップする アップグレード処理中に問題が発生した場合に既存の環境を回復できるように、環境全体をバックアップします。 詳細な手順:「一括アップグレードの前に環境全体をバックアップする (SharePoint Foundation 2010)」 |
環境全体に対してこの手順を 1 回実行します。 データ セットおよび環境に応じて、この手順には 1 時間または数時間以上かかることがあります。 |
アップグレードを実行する
一括アップグレード時には、次の手順を順序どおりに実行します。データベースを切断して行う一括アップグレードで必要な手順も含まれています。
警告
Windows Internal Database を使用する Windows SharePoint Services 3.0 のインストールから一括アップグレードを行う場合で、データベースのサイズが 4 GB に近い場合は、追加の手順を実行する必要があります。その手順の詳細については、「コンテンツ データベースが 4 GB より大きい場合に Windows SharePoint Services 3.0 のスタンドアロン インストールから SharePoint Foundation 2010 にアップグレードする (リモート BLOB ストレージ)」を参照してください。
| 一括アップグレードを実行する | メモ | |
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アップグレード前チェック ツールを実行する アップグレード前チェック ツールを再実行して、アップグレードを開始する前に、新しい問題やまだ残っている問題を識別します。 |
チェック ツールの実行には数分しかかかりませんが、問題点への対処にはもっと時間がかかる場合があります。 |
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必須コンポーネントをすべてのサーバーにインストールする アップグレードを実行する前に、Windows SharePoint Services 3.0 がインストールされている各 Web サーバー上で、必須コンポーネントのインストーラーを実行する必要があります。 詳細な手順:「SharePoint Foundation 2010 への一括アップグレードを行う」の「必須コンポーネントをインストールする」 |
環境内の各 Web サーバーでこの手順を実行します。 |
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データベースを切断する (データベースを切断して行う一括アップグレードの場合のみ) データベースを切断して行う一括アップグレードの場合は、セットアップを実行する前にデータベースを切断します。 詳細な手順:「切断されたデータベースを使用する一括アップグレードの手引き (SharePoint Foundation 2010)」 |
環境内の各コンテンツ データベースに対してこの手順を実行します。 |
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ユーザーを切断する サーバー ファームをアップグレードする場合は、すべての Web サーバー上の World Wide Web Publishing Service (W3SVC) を停止して、すべてのユーザーをサーバー ファームから切断します。 |
環境内の各 Web サーバーでこの手順を実行します。 |
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すべてのサーバーでセットアップを実行する すべてのサーバーでセットアップを実行してソフトウェアをアップグレードします。 詳細な手順:「SharePoint Foundation 2010 への一括アップグレードを行う」の「すべてのサーバーでセットアップを実行する」 |
環境内の各 Web サーバーでこの手順を実行します。 この手順にかかる時間は、環境内のサーバー数に応じて、数分または数時間になることがあります。 |
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言語パックをインストールする SharePoint 製品構成ウィザードを実行する前に、必要な言語パックをインストールします。 詳細な手順:「利用可能な言語テンプレート パックをインストールする (SharePoint Foundation 2010)」 |
環境内の各 Web サーバーでこの手順を実行します。 この手順にかかる時間は、各 Web サーバーで数分のみです。 |
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SharePoint 製品構成ウィザードを実行する サーバー ファームをアップグレードする場合は、まず SharePoint サーバーの全体管理を実行しているサーバーで SharePoint 製品構成ウィザードを実行し、一時停止してから、ファーム内のその他のサーバーでウィザードを実行します。その後、最初のサーバーに戻ってウィザードを完了します。 重要 SharePoint サーバーの全体管理を事前にアップグレードしてから、ファーム内のその他のコンテンツをアップグレードすることが重要です。SharePoint サーバーの全体管理を実行しているサーバーでウィザードを完了すると、このように処理できます。 詳細な手順:「SharePoint Foundation 2010 への一括アップグレードを行う」の「SharePoint 製品構成ウィザードを実行する」 |
環境内の各 Web サーバーでこの手順を実行します。 この手順には数時間かかる場合があります。 |
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クレーム ベースの Web アプリケーション用にフォーム ベースの認証を構成する (データベースを切断して行う一括アップグレードの場合のみ) フォーム ベース認証または Web シングル サインオン (Web SSO) 認証を使用するように構成された Web アプリケーションの場合は、データベースの接続および切断の前に、追加の手順を実行する必要があります。最初に、Windows SharePoint Services 3.0 Web アプリケーションをクレーム認証に変換します。Web アプリケーションをクレーム認証用に変換した後は、Web アプリケーション ゾーンをフォーム ベース認証 (必要であれば Web SSO 認証) 用に構成します。次に、ユーザーと権限を SharePoint Foundation 2010 に移行します。 詳細な手順:「クレーム ベースの Web アプリケーション用にフォームベースの認証を構成する (SharePoint Foundation 2010)」 |
データベースを切断して行う一括アップグレード方法に従っている場合は、この時点でこの手順を実行します。標準の一括アップグレード方法に従っている場合は、アップグレードの完了後にこの手順を実行します。 Windows SharePoint Services 3.0 でフォーム ベース認証を使用していたすべての Web アプリケーションに対して、この手順を実行します。 |
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データベースを接続する (データベースを切断して行う一括アップグレードの場合のみ) データベースを切断して行う一括アップグレードの場合は、データベースを接続し、次にデータをアップグレードします。 詳細な手順:「切断されたデータベースを使用する一括アップグレードの手引き (SharePoint Foundation 2010)」 |
環境内の各コンテンツ データベースに対してこの手順を実行します。 この手順にかかる時間は、データ セット、複数のデータベースを並行してアップグレードしているかどうか、および Web サーバー、データベース サーバー、サブシステムのハードウェアに応じて、1 時間、数時間、または数日かかる場合があります。 |
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アップグレードの進行状況を監視する SharePoint サーバーの全体管理の [アップグレードの状態] ページを使用して、サイトのアップグレードの進行状況を監視します。 詳細な手順:「アップグレードされたサイトを検証および確認する (SharePoint Foundation 2010)」 |
環境全体に対してこの手順を 1 回実行します。 データ セットに応じて、この手順には 1 時間、数時間、または数日かかることがあります。 |
アップグレード後の手順を実行する
一括アップグレードを実行した後、次の手順を順序どおりに実行します。
| 一括アップグレードのアップグレード後の手順 | メモ | |
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クレーム ベースの Web アプリケーション用にフォームベースの認証を構成する フォーム ベース認証または Web シングル サインオン (Web SSO) 認証を使用するように構成された Web アプリケーションの場合は、アップグレード後に追加の手順を実行する必要があります。最初に、Windows SharePoint Services 3.0 Web アプリケーションをクレーム認証に変換します。Web アプリケーションをクレーム認証用に変換した後は、Web アプリケーション ゾーンをフォーム ベース認証 (必要であれば Web SSO 認証) 用に構成します。次に、ユーザーと権限を SharePoint Foundation 2010 に移行します。 詳細な手順:「クレーム ベースの Web アプリケーション用にフォームベースの認証を構成する (SharePoint Foundation 2010)」 |
Windows SharePoint Services 3.0 でフォーム ベース認証を使用していたすべての Web アプリケーションに対して、この手順を実行します。 |
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アップグレードの状態とアップグレードされたサイトを確認する サイトをチェックし、正常にアップグレードされていることと、ユーザーが参照できる状態になっていることを確認します。 詳細な手順:「アップグレードされたサイトを検証および確認する (SharePoint Foundation 2010)」 |
環境内でアップグレードされたすべての Web アプリケーションとサイト コレクションに対して、この手順を実行します。 コンテンツに応じて、この手順には 1 時間、数時間、または数日かかることがあります。 また、サイトの所有者にサイトを確認させ、問題点がある場合は報告してもらいます。 |