コンテンツ データベースを接続または切断する (SharePoint Foundation 2010)
適用先: SharePoint Foundation 2010
この記事では、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトまたは Windows PowerShell 2.0 を使用して Microsoft SharePoint Foundation 2010 コンテンツ データベースを接続または切断する方法について説明します。
コンテンツ データベースの接続または切断は、次のような状況で行います。
コンテンツ データベースを管理しやすいサイズに保つために、新しいサイト コレクション用の新しいコンテンツ データベースを追加する。
別のファームからコンテンツ データベースを復元した後で、そこに含まれているサイトに Web アプリケーションからアクセスできるようにする。
サイト コレクションをアーカイブして、対応するコンテンツ データベースが不要になった。残存しているサイト コレクションはコンテンツ データベースから取り除き、そのコンテンツ データベースを Web アプリケーションから切断できます。詳細については、「データベース間でサイト コレクションを移動する (SharePoint Foundation 2010)」を参照してください。
データベースを追加する手順とデータベースを接続する手順はよく似ています。データベースを追加する方法の詳細については、「コンテンツ データベースを追加する (SharePoint Foundation 2010)」を参照してください。
サーバーの全体管理を使用してコンテンツ データベースを接続するには
この操作の実行に使用するユーザー アカウントが Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。
新しいコンテンツ データベースを作成すると同時にそのデータベースを接続する場合、SharePoint ファーム サービス アカウントは SQL Server の dbcreator 固定サーバー ロールのメンバーである必要があります。コンテンツ データベースを Web アプリケーションに接続する場合、SharePoint ファーム サービス アカウントはコンテンツ データベースに対する db_owner 権限を持っている必要があります。
ヒント
データベースが既に存在している場合は、それが Microsoft SharePoint 2010 製品 ファームと同じバージョンである必要があります。そうでないと、この操作は失敗します。ファームと異なるバージョンのコンテンツ データベースを接続するには、次のセクションの Windows PowerShell 2.0 コマンドを使用します。
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[アプリケーション構成の管理] ページの [データベース] セクションで、[コンテンツ データベースの管理] をクリックします。
[コンテンツ データベースの管理] ページで、[コンテンツ データベースの追加] をクリックします。
[コンテンツ データベースの追加] ページで、次の操作を実行します。
[Web アプリケーション] ドロップダウン メニューを使用して、コンテンツ データベースを接続する Web アプリケーションを選択します。
そのデータベースをホストするデータベース サーバーを指定します。
データベース名を指定します。データベースが存在しない場合は新しく作成されます。
データベースの認証方法を指定し、SQL 認証を使用する場合はアカウント名とパスワードを指定します。
重要
アカウント名とパスワードは SQL Server ログインとして既に存在している必要があります。SQL 認証ではなく Windows 認証の使用をお勧めします。これは、既定では SQL 認証が暗号化されていないパスワードを SQL Server が実行されているコンピューターに送信するからです。SQL 認証を使用する場合、SQL アカウントには SharePoint ファーム サービス アカウントと同じ SQL 権限が必要です。
[OK] をクリックします。
サーバーの全体管理を使用してコンテンツ データベースを切断するには
この手順を実行しようとしているユーザー アカウントが、Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。
[アプリケーション構成の管理] ページの [データベース] セクションで、[コンテンツ データベースの管理] をクリックします。
コンテンツ データベースを切断する Web アプリケーションを選択します。
切断するコンテンツ データベースをクリックします。
[コンテンツ データベース設定の管理] ページで、[コンテンツ データベースの削除] チェック ボックスをオンにします。
コンテンツ データベースにデータが入っている場合は、警告が表示されます。操作を続行するには、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックして切断を確認するか、[キャンセル] をクリックしてデータベースを切断せずに操作を中止します。
サーバーの全体管理でコンテンツ データベースを切断しても、そのコンテンツ データベースは引き続き SQL Server 内に存在しています。コンテンツ データベースを完全に削除する場合は、SQL Server のプロシージャを使用する必要があります。
Windows PowerShell を使用してコンテンツ データベースを接続または切断するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。ユーザー アカウントが、コンテンツ データベースが存在する SQL Server インスタンス上で SQL Server の dbcreator 固定サーバー ロールのメンバーであることも必要です。
Remove-SPContentDatabase コマンドレットを使用して、コンテンツ データベースを切断すると同時に SQL Server からコンテンツ データベースを削除する場合は、そのコンテンツ データベースで SharePoint_Shell_Access ロールのメンバーであることも必要です。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 製品] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、適切なコマンドを入力します。
既存のコンテンツ データベースを接続するには
Mount-SPContentDatabase "<ContentDb>" -DatabaseServer "<DbServer>" -WebApplication http://SiteNameここで、
<ContentDb> は、接続するコンテンツ データベースです。
<DbServer> は、データベース サーバーの名前です。
http://SiteName は、コンテンツ データベースを接続する Web アプリケーションの名前です。
コンテンツ データベースを切断するには
Dismount-SPContentDatabase "<ContentdBName>"
ここで、<ContentdBName> は、コンテンツ データベースの名前です。
重要
同じ名前のコンテンツ データベースが複数ある場合は、このコマンドで、コンテンツ データベース名ではなく、コンテンツ データベース GUID を使用する必要があります。コンテンツ データベースの GUID を取得するには、引数を指定せずに Get-SPContentDatabase コマンドレットを実行します。
Dismount-SPContentDatabase コマンドレットは Web アプリケーションからコンテンツ データベースを切断しますが、そのデータベースを SQL Server から削除することはありません。切断後のコンテンツ データベースは、Windows PowerShell 2.0 を使用しても削除できません。SQL Server ツールの使用によってのみ削除できます。コンテンツ データベースをその接続の切断時に SQL Server から削除する場合は、代わりに Remove-SPContentDatabase コマンドレットを使用します。
詳細については、「Mount-SPContentDatabase」および「Dismount-SPContentDatabase」を参照してください。
注意
コマンドライン管理タスクを実行するときには Windows PowerShell を使用することが推奨されています。Stsadm コマンドライン ツールは推奨されていませんが、製品の以前のバージョンとの互換性をサポートするために含まれています。
See Also
Reference
Get-SPContentDatabase
New-SPContentDatabase
Remove-SPContentDatabase