リモート ファーム上のサービス アプリケーションに接続する (SharePoint Server 2010)
適用先: SharePoint Foundation 2010, SharePoint Server 2010
トピックの最終更新日: 2012-02-01
Microsoft SharePoint Server 2010 では、サービス アプリケーションを発行してリモート接続経由で使用可能にできます。サービス アプリケーションを発行すると、リソースの最適化と冗長性回避が可能になり、専用の企業サービス ファームをインストールしなくても企業規模サービスを提供できます。ここでは、発行されたサービス アプリケーションに接続してそれを使用する方法について説明します。
重要
サービス アプリケーションの共有を開始する前に、記事「ファーム間でサービス アプリケーションを共有する (SharePoint Server 2010)」および「サービス アーキテクチャの計画 (SharePoint Server 2010)」を読むことを強くお勧めします。
他のファームによって共有されたサービス アプリケーションには、ファームの探索サービスのアドレスまたはサービス アプリケーションのアドレスがわかっている場合に接続できます。リモート ファームのサービス アプリケーションに接続できるのは、リモート ファームのファーム管理者がそのサービス アプリケーションを発行した場合に限られます。
この記事の内容
サーバーの全体管理を使用してリモート ファームのサービス アプリケーションに接続するには
Windows PowerShell を使用してリモート ファームのサービス アプリケーションに接続するには
サーバーの全体管理を使用してリモート ファームのサービス アプリケーションに接続するには
Farm Administrators SharePoint グループのメンバーであることを確認します。
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトで、[アプリケーション構成の管理] をクリックし、[サービス アプリケーションの管理] をクリックします。
リボンの [接続] をクリックします。
[接続] ドロップダウン メニューから、接続するサービス アプリケーションの種類をクリックします。
[リモート サービス アプリケーションへの接続] ページの [ファームまたはサービス アプリケーションのアドレス] ボックスに適切な URL を入力し、[OK] をクリックします。
注意
URL は、発行側ファームの管理者から取得できます。詳細については、「サービス アプリケーションを発行する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。この手順で使用できる URL には、サービス アプリケーションの URL とリモート ファームのトポロジ サービス アプリケーションの URL の 2 種類があります。サービス アプリケーションの URL を使用すると、この手順の手順 6. では、該当するサービス アプリケーションのみが表示されます。トポロジ サービスの URL を使用すると、この手順の手順 6. では、そのファームのすべてのサービス アプリケーションが表示されます。
新しい [リモート サービス アプリケーションへの接続] ダイアログ ボックスに、手順 5. で入力した URL に一致するサービス アプリケーションが表示されます。サービス アプリケーションの名前が表示されている行をクリックし、チェック ボックスをオンにして、ファームのサービス アプリケーション接続の既定のリスト (つまり、既定のプロキシ グループ) に、目的のサービス アプリケーション接続を追加します。[OK] をクリックします。
接続名の変更を求めるメッセージが表示されます。[接続名] ボックスに新しい名前を入力するか、既定の名前のままにし、[OK] をクリックします。
「信頼証明書をファーム間で交換する (SharePoint Server 2010)」の手順に従って、2 つのファーム間に信頼関係を確立することをお勧めします。
新しい接続が作成されたら、[OK] をクリックしてこの手順を完了します。
新しいサービス アプリケーション接続をローカル Web アプリケーションと関連付けます。これを行う方法については、「Web アプリケーションに対してサービス アプリケーション接続の追加または削除を行う (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
Windows PowerShell を使用してリモート ファームのサービス アプリケーションに接続するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] ボタンをクリックして、[管理ツール] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。
Receive-SPSharedServiceApplicationInfo -FarmUrl <PublishingFarmTopologyURL>
<PublishingFarmTopologyURL> は、発行側ファームで Get-SPTopologyServiceApplication コマンドレットを実行すると取得される情報です。詳細については、「サービス アプリケーションを発行する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
Windows PowerShell コマンド プロンプトで、次のコマンドを入力します。
New-SP*ServiceApplicationProxy -Name " <ServiceApplicationProxyName>" -Url "<PublishingFarmTopologyURL>"
ここで、
<ServiceApplicationProxyName> は、使用側ファームのサービス アプリケーション接続の一意の名前です。
<PublishingFarmTopologyURL> は、前のコマンドでも使用したサービス アプリケーション トポロジ URL です。
サービス アプリケーションの種類ごとに、「New-SP*ServiceApplicationProxy コマンドレット」の部分に使用する固有の Windows PowerShell 2.0 コマンドレットがあります (これらのコマンドレットについては、後の「参照」を参照してください)。たとえば、次のコマンドは、指定した URL にあるサービス アプリケーションに接続する、"MetadataServiceProxy1" という名前の新しい Managed Metadata Service アプリケーション プロキシを作成します。
New-SPMetadataServiceApplicationProxy -Name "MetadataServiceProxy1" -Uri " urn:schemas-microsoft-com:sharepoint:service:9c1870b7ee97445888d9e846519cfa27#authority=urn:uuid:02a493b92a5547828e21386e28056cba&authority=https://ua_powershell:32844/Topology/topology.svc "
新しいサービス アプリケーション接続をローカル Web アプリケーションと関連付けます。これを行う方法については、「Web アプリケーションに対してサービス アプリケーション接続の追加または削除を行う (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
See Also
Reference
New-SPBusinessDataCatalogServiceApplicationProxy
New-SPEnterpriseSearchServiceApplicationProxy
New-SPMetadataServiceApplicationProxy
New-SPProfileServiceApplicationProxy
New-SPSecureStoreServiceApplicationProxy
New-SPWebAnalyticsServiceApplicationProxy