Windows PowerShell を使用して Excel Services を管理する
適用先: Excel Services (SharePoint 2010), SharePoint Server 2010
トピックの最終更新日: 2010-07-26
ここでは、Microsoft SharePoint Server 2010 の Excel Services を操作するときの Windows PowerShell の動作について高いレベルで概説します。Excel Services 管理者は、Windows PowerShell を使用して、Excel Services のセットアップおよび展開と構成オプションを完全にスクリプト化し、実行時のすべての設定を Microsoft SharePoint Server 2010 展開の一部として構成できます。Excel Services でも、Windows PowerShell は、他のサービス アプリケーションで使用するときと同じ命名規則、スタイル、および動作のガイドラインに従います。SharePoint Server は、Excel Services の管理アクションを実行する Windows PowerShell コマンドラインを備えています。
Excel Services 用の Windows PowerShell
Windows PowerShell コマンド (コマンドレット) をコンピューターで実行するには、グローバル管理者ロールのメンバーである必要があります。通常、すべての Windows PowerShell コマンドレットはメモリ内でオブジェクトを制御し、Set コマンドレットは適切な値をサービスの configdb データ ストアに書き込みます。
警告
stsadm コマンドは、Excel Services ではサポートされません。stsadm コマンドを使用すると実行は失敗し、コマンド プロンプトにエラー メッセージが表示されます。
Excel Services では、Windows PowerShell コマンドレットはすべての一般的な Windows PowerShell コマンドをサポートします。管理者は、コマンドをパイプで連結する、各コマンドのヘルプを表示する、コマンドのエイリアスを使用する、結果をフィルター処理する、whatif
パラメーターと確認の使用を許可する、およびコマンドに変数やパラメーターを使用できます。Windows PowerShell コマンドの詳細については、「Excel Services のコマンドレット (SharePoint Server 2010)」を参照してください。
Excel Services 用のサンプル コマンドレット
ここでは、SharePoint 2010 管理シェルを表示して、Excel Services 用の Excel Services サンプル コマンドレットを実行する方法を説明します。
SharePoint 2010 管理シェルを表示するには
次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。
[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックします。
[Microsoft SharePoint 2010 Products] をクリックします。
[SharePoint 2010 管理シェル] をクリックします。
Windows PowerShell コマンド プロンプト (
PS C:\>
) で、以下のサンプル コマンドを入力し、ENTER キーを押します。
新しい Excel Services アプリケーションを "MyExcelServer" という名前で準備します。
New-SPExcelServiceApplication -Name "MyExcelServer"
このファーム内で Excel Services インスタンスを実行するすべてのリモート コンピューターについて、ユーザーあたりの最大セッション数を 100 に変更します。
Get-SPExcelServiceApplication | Set-SPExcelServiceApplication -SessionsPerUserMax 100
MyExcelServer の場合は、すべての信頼できる場所を取得し、それらの中でブックからデータを読み込むことができる場所についてはデータ接続ライブラリ (DCL) を常に使用するように設定します。
Get-SPExcelServiceApplication -Identity "MyExcelServer" | Get-SPExcelFileLocation | where {$_.ExternalDataAllowed -eq "DclAndEmbedded" } | Set-SPExcelFileLocation -ExternalDataAllowed Dcl
信頼できるファイルの場所にあるブック (および信頼できるデータ接続ライブラリ内のデータ接続) への Web パーツ、Web ページ、または Web サービスからのドメインを越えたアクセスを許可するために、Windows PowerShell コマンドレットを実行します。以下のコマンド例は、SharePoint Server ファームのすべての Excel Service アプリケーションに使用できます。
許可する:
Get-SPExcelServiceApplication | Set-SPExcelServiceApplication -CrossDomainAccessAllowed
禁止する:
Get-SPExcelServiceApplication | Set-SPExcelServiceApplication -CrossDomainAccessAllowed:$false
確認する:
(Get-SPExcelServiceApplication).CrossDomainAccessAllowed