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PerformancePoint ダッシュボードを計画する

 

適用先: SharePoint Server 2010 Enterprise

トピックの最終更新日: 2016-11-30

PerformancePoint ダッシュボードを作成して展開する場合、関連性のある有用な情報が表示されるようにする必要があります。ダッシュボードの展開に先立ち、各ダッシュボードを十分に注意して計画することで、ダッシュボード ユーザーが必要な情報を確実に取得できる、効果的で時間の節約となるツールを提供できるようになります。

手順 1: ユーザーと、ユーザーに表示する情報の種類を特定する

対象ユーザーと、ダッシュボード ユーザーに提供する情報の種類を考慮します。単純なダッシュボードを作成することも複雑なダッシュボードを作成することもでき、ユーザーが必要とする情報を詳しく表示することも、最小限しか表示しないこともできます。

たとえば、販売チームの販売情報を表示するダッシュボードを作成するものとします。スコアカードと他のレポートを組み合わせることで、指定期間内の日付の売り上げ、時間の経過による売り上げ傾向、地域別売り上げ、製品別売り上げ、最も業績の良い製品、販売チーム、地域など、各種情報を表示できます。

別の例として、組織のマーケティング グループ用のダッシュボードを作成するものとします。スコアカードとレポートを組み合わせることで、特定のプロモーション プログラムによって生じた潜在顧客など、各種マーケティング キャンペーンの結果を表示できます。

手順 2: データが使用可能なことを確認する

ダッシュボード ユーザーに表示する情報の種類を特定したら、次に、自分とダッシュボード ユーザーがデータを使用できることを確認します。IT 管理者に連絡して、データが存在し、PerformancePoint Services で使用できることを確認します。

手順 3: 使用するスコアカードとレポートの種類を選択する

ダッシュボードに表示する情報に最適な、スコアカードと他のレポートの種類を選択します。

たとえば、指定の基準に対する業績を時間の経過で示すレポートを作成するものとします。この場合は、分析グラフを使用できます。次に、実際の結果とターゲット値の比較を表示するものとします。この場合は、スコアカードを作成できます。

PerformancePoint ダッシュボード デザイナーでは、多様なスコアカードやレポートを選択できます。ダッシュボード デザイナーを使用すると、いくつかの種類のレポートを作成できます。PerformancePoint Web パーツを作成して、Microsoft SQL Server Reporting Services (SSRS) レポート、Excel Services レポートなど、他のサーバーに格納されるレポートを表示することもできます。

詳細については、「PerformancePoint レポートの種類を理解する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=185512&clcid=0x411) および「PerformancePoint スコアカードを理解する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=185514&clcid=0x411) を参照してください。

手順 4: 含めるフィルターの種類を決定する

ダッシュボード ユーザーにとってフィルターが役立つかどうかを決定します。個別のダッシュボード アイテムであるフィルターから決定できます。または、スコアカード内の主要業績評価指標 (KPI) などのアイテムを、ダッシュボード内の他のレポートに接続できます。

たとえば、ワールドワイド販売チームの販売情報を表示するダッシュボードを作成しているものとします。この場合、地域のフィルターを作成し、それをダッシュボードのレポートおよびスコアカードにリンクできます。これにより、ダッシュボードを展開したときに、ユーザーはフィルターを使用して特定の地域を選択できます。リンクされているすべてのスコアカードおよび他のレポートは自動的に更新されて、選択した地域固有の結果を表示します。

詳細については、「ダッシュボード デザイナーを使用してフィルターをレポートまたはスコアカードに接続する」を参照してください。

手順 5: ダッシュボードのスケッチまたはモックアップを作成する

サンプルのダッシュボードを作成し、これがユーザーのニーズを満たすかどうかを確認します。ダッシュボードを用紙にスケッチしたり、任意のソフトウェア アプリケーションを使用してスケッチします。または、ダッシュボード デザイナーを使用して、サンプルのダッシュボードを作成します。次に、ダッシュボード ユーザーに対して、ダッシュボードに表示する予定の情報が役立つかどうかを確認します。こうすることで、実際のダッシュボードを実際に展開する前に、必要な変更を行うことができます。

最初に時間をかけてダッシュボードを計画することで、ダッシュボードがユーザーにとって役立つものになります。