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New-CsMeetingConfiguration

 

トピックの最終更新日: 2012-04-23

サイト スコープまたはサービス スコープで会議の構成設定の新しいコレクションを作成します。会議の構成設定では、ユーザーが作成できる会議 (または "ミーティング" とも呼ばれます) の種類を指定でき、さらにこの会議への匿名ユーザーやダイヤルイン会議ユーザーの参加方法について (または、参加可能かどうかについても) 制御できます。これらの設定は予定された会議にのみ影響します。Lync で [今すぐミーティング] をクリックして作成された臨時の会議には影響しません。UNRESOLVED_TOKEN_VAL(ps-intro-in-LS2010)

構文

New-CsMeetingConfiguration -Identity <XdsIdentity> [-AdmitAnonymousUsersByDefault <$true | $false>] [-AssignedConferenceTypeByDefault <$true | $false>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-CustomFooterText <String>] [-DesignateAsPresenter <None | Company | Everyone>] [-EnableAssignedConferenceType <$true | $false>] [-EnableMeetingReport <$true | $false>] [-Force <SwitchParameter>] [-HelpURL <String>] [-InMemory <SwitchParameter>] [-LegalURL <String>] [-LogoURL <String>] [-PstnCallersBypassLobby <$true | $false>] [-RequireRoomSystemsAuthorization <$true | $false>] [-Tenant <Guid>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

例 1

例 1 は、Redmond サイト (-Identity site:Redmond) に会議構成設定の新しいコレクションを作成します。ID の指定に加えて、省略可能な 3 つのパラメーターがこのコマンドに含まれています。EnableAssignedConferenceType、AssignedConferenceTypeByDefault、および AdmitAnonymousUsersByDefault です。これら 3 つのすべてで、パラメーターが False に設定されています。これはそれぞれ、公開会議が無効になる、既定の会議の種類が公開会議に設定されない、匿名ユーザーが既定では会議の参加を許可されないことを示します。

site:Redmond の Identity を持つ会議構成設定のコレクションが既に存在する場合、このコマンドは失敗します。これは、各サイトに適用できる会議構成設定のコレクションは 1 つのみであるからです。

New-CsMeetingConfiguration -Identity site:Redmond -EnableAssignedConferenceType $False -AssignedConferenceTypeByDefault $False -AdmitAnonymousUsersByDefault $False

例 2

例 2 は、Redmond サイトへ会議構成設定の新しいコレクションを作成するための別の方法を示しています。この例では、設定は最初にメモリ内のみで作成され、後ほどサイトに適用されています。これを実行するために、例の最初のコマンドで New-CsMeetingConfiguration コマンドレットを使用して、Redmond サイトに新しい会議設定を作成しています。InMemory パラメーターがコマンドの最後に追加されています。これにより、これらの新しい設定がメモリ内のみで作成され、Redmond サイトにすぐに適用されないようにしています (これらの設定はメモリ内にのみ存在するため、変数に格納する必要があります。この例では、$x という名前の変数に格納しています)。

仮想の会議設定の作成後、2 つ目、3 つ目、4 つ目のコマンドを使用して、これらの設定のプロパティ (EnableAssignedConferenceType、AssignedConferenceTypeByDefault、および AdmitAnonymousUsersByDefault) を変更しています。最後のコマンドで、Set-CsMeetingConfiguration コマンドレットを Instance パラメーター付きで使用して、実際に Redmond サイトにこの仮想の設定を適用しています。この最後のステップは重要です。Set-CsMeetingConfiguration コマンドレットを呼び出さなければ、この新しい会議構成設定は Redmond サイトに適用されません。代わりに、Windows PowerShell セッションを終了するか $x 変数を削除すると、この仮想の設定は即座に消失します。

$x = New-CsMeetingConfiguration -Identity site:Redmond -InMemory
$x.EnableAssignedConferenceType = $False 
$x.AssignedConferenceTypeByDefault = $False 
$x.AdmitAnonymousUsersByDefault = $False
Set-CsMeetingConfiguration -Instance $x

解説

会議 (または "ミーティング" とも呼ばれます) は、Lync Server の重要な機能です。CsMeetingConfiguration コマンドレットを使用すると、管理者は、ユーザーが作成可能な会議のタイプを制御したり、会議で匿名ユーザーとダイヤルイン会議ユーザーをどのように処理するかについて決定したりできます。たとえば、公衆交換電話網 (PSTN) 経由のダイヤルイン ユーザーに対して、会議への参加を自動的に許可するように、会議を構成することができます。また、ダイヤルイン ユーザーの会議への参加を自動的に許可せず、電話会議ロビーにルーティングされるように、会議を構成することもできます。この場合、ダイヤルイン ユーザーは発表者によって会議への参加が許可されるまで、ロビーで保留状態のままとなります。

既に述べたように、これらの設定は予定された会議にのみ影響します。Microsoft Lync で [今すぐミーティング] をクリックするにより作成された臨時の会議には影響しません。[今すぐミーティング] をクリックして会議を作成すると、参加者のアクセスが自動的に飛び入り自由になり、匿名ユーザーはロビーで待つことなく会議に参加できます。これは CsMeetingConfiguration コマンドレットを使って会議の設定をどのように構成したかに関係なく行われます。

New-CsMeetingConfiguration コマンドレットを使用すると、サイト スコープまたはサービス スコープ (ただし、ユーザー サービスのみ) のいずれかで、新しい会議構成コレクションを作成することができます。会議設定は、グローバル スコープでは作成できません。これは、会議設定のグローバル コレクションが既に存在するからです。

各サイトまたはサービスが所持できる会議構成設定コレクションは多くとも 1 つのみです。Redmond サイトに新しい設定を作成しようとし、Redmond サイトに既に会議構成設定コレクションが存在する場合は、コマンドが失敗します。

このコマンドレットを実行できるユーザー: 既定では、次のグループのメンバーが、New-CsMeetingConfiguration コマンドレットをローカルで実行することを承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "New-CsMeetingConfiguration"}

パラメーター

パラメーター 必須かどうか 説明

Identity

必須

Microsoft.Rtc.Management.Xds.XdsIdentity

会議構成設定の新しいコレクションに対する一意の ID。会議構成設定は、サイト スコープまたはサービス スコープのみで作成することができます。サイト スコープで新しい設定を作成するには、次のような構文を使用します。-Identity "site:Redmond"。サービス スコープで新しい設定を作成するには、次のような構文を使用します。-Identity "service:UserServer:atl-cs-001.litwareinc.com"。

指定したサイトまたはサービスに、既に会議構成設定のコレクションがある場合は、New-CsMeetingConfiguration コマンドレットの呼び出しは失敗します。

AdmitAnonymousUsersByDefault

省略可能

System.Boolean

匿名ユーザー (認証されていないユーザー) の会議への出席を、既定で許可するかどうかを決定します。新しい会議に匿名ユーザーが出席することを既定で許可する場合は、この値を True に設定します。新しい会議に匿名ユーザーが出席することを既定で許可しない場合は、この値を False に設定します。既定値は True です。

AssignedConferenceTypeByDefault

省略可能

System.Boolean

新しい会議を構成する際、既定で公開会議とするかどうかを決定します。既定で公開会議を使用するには、この値を True に設定します。既定で非公開会議を使用するには、この値を False に設定します。既定値は True です。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。

CustomFooterText

省略可能

System.String

カスタム会議の招待に使用するテキスト。

DesignateAsPresenter

省略可能

Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Settings.UserServices.DesignateAsPresenter

会議への参加時に、(会議の開催者以外に) 発表者として自動的に指定されるユーザーを指定します。有効な選択肢は次のとおりです。None、Company、および Everyone です。既定では、DesignateAsPresenter は Company に設定されています。つまり、組織内の誰でも会議の参加時に発表者の権限を持つことになります。

EnableAssignedConferenceType

省略可能

System.Boolean

ユーザーに対して公開会議のスケジュール設定を許可するかどうかを指定します。公開会議では、会議が開催されるたびに、会議 ID と会議のリンクの一貫性が保たれます。非公開会議では、会議 ID および会議リンクは会議ごとに変わります。

EnableMeetingReport

省略可能

System.Boolean

PARAMVALUE: $true | $false

Force

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

コマンド実行中に発生する可能性のある、致命的ではないすべてのエラー メッセージを表示しないようにします。

HelpURL

省略可能

System.String

会議の参加に関する支援をユーザーに提供する Web サイトの URL。

InMemory

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

永続的な変更としてオブジェクトをコミットせずに、オブジェクト参照を作成します。このパラメーターを指定して呼び出したコマンドレットの出力を変数に割り当てる場合、オブジェクト参照のプロパティを変更し、コマンドレットに対応する Set- コマンドレットを呼び出してそれらの変更をコミットできます。

LegalURL

省略可能

System.String

法的情報と免責事項が含まれる Web サイトの URL。

LogoURL

省略可能

System.String

カスタム会議の招待に使用する画像の URL。

PstnCallersBypassLobby

省略可能

System.Boolean

公衆交換電話網 (PSTN) 電話回線経由のダイヤルイン ユーザーに対して、会議への参加を自動的に許可するかどうかを指定します。True に設定されている場合、PSTN 経由の発信者は自動的に会議への参加を許可されます。False に設定した場合は、PSTN 経由の発信者は最初に電話会議ロビーにルーティングされます。PSTN 経由の発信者は、会議の発表者によって会議へのアクセスが許可されるまで、ここで保留状態のままとなります。既定値は True です。

RequireRoomSystemsAuthorization

省略可能

System.Boolean

True ($True) に設定した場合、Lync Room System を使用して会議に参加する際に、すべてのユーザーが認証を受ける必要があります。既定値は False ($False) です。

Tenant

省略可能

System.Guid

新しい会議構成設定を作成する Lync Online 15 テナント アカウントのグローバル一意識別子 (GUID)。次に例を示します。

-Tenant "38aad667-af54-4397-aaa7-e94c79ec2308"

次のコマンドを実行することにより、テナントの各々についてテナント ID を返すことができます。

Get-CsTenant | Select-Object DisplayName, TenantID

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。

入力の種類

なし。New-CsMeetingConfiguration コマンドレットはパイプライン処理されたデータを受け入れません。

戻り値の種類

New-CsMeetingConfiguration コマンドレットは、Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Settings.UserServices.MeetingConfiguration オブジェクトの新しいインスタンスを作成します。