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オペレーティング システムと必要なソフトウェアのサーバーへのインストール

 

トピックの最終更新日: 2012-10-13

ハードウェアやシステム インフラストラクチャを設定したら、展開する各サーバーに適切な Windows オペレーティング システム、更新プログラム、および他の必要なソフトウェアをすべてインストールする必要があります。 これには、展開に必要な各 Lync Server 2010 サーバーの役割、追加のインフラストラクチャ サーバーおよび SQL Server ベース サーバーが含まれます。

note注:
ここでは、オペレーティング システムと内部サーバーに必要なソフトウェアのインストールについて説明します。 外部ユーザー アクセスをサポートするためにエッジ サーバーを展開する場合、オペレーティング システムに加えてエッジ サーバーやリバース プロキシ サーバーなどのサーバーに必要なソフトウェアもインストールする必要があります。 外部ユーザー アクセスをサポートするためのサーバーの準備の詳細については、「エッジ サーバーの展開」のドキュメントの「境界ネットワークへのサーバーのインストールの準備」を参照してください。

サーバーへの Windows オペレーティング システムのインストール

展開するサーバーごとに適切な Windows オペレーティング システムをインストールします。

サーバーへの Windows 更新プログラムのインストール

Lync Server 2010 で必要な Windows 更新プログラムを各サーバーにインストールします。

他の必要なソフトウェアのサーバーへのインストール

Lync Server 2010 では、追加ソフトウェアをサーバーにインストールする必要があります。

  • **Lync Server 2010 を実行するサーバーに必要なソフトウェア。**Lync Server を実行するサーバーに必要な追加ソフトウェアは、展開するサーバーの役割によって異なります。各サーバー固有のソフトウェア要件の詳細については、「計画」ドキュメントの「追加のソフトウェア要件」を参照してください。

  • **Lync Server には Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 が必要。**マイクロソフト サポート技術情報の記事 981575「A memory leak occurs in a .NET Framework 2.0-based application that uses the AesCryptoServiceProvider class」(https://support.microsoft.com/kb/981575/ja-jp) に記載されている更新プログラムを適用する必要があります。また、マイクロソフト サポート技術情報の記事 975954「FIX, .NET Framework 2.0 ベースのアプリケーションを実行すると、System.AccessViolationException 例外が発生した、またはデッドロックは、2 つのスレッド、アプリケーション ドメイン内で発生」(https://support.microsoft.com/kb/975954/ja-jp) に記載されている更新プログラムを適用する必要があります。

  • **データベース サーバーに必要なソフトウェア。**データベース サーバー (バック エンド データベース、アーカイブ データベース、および監視データベース) に必要な Windows 更新プログラムの詳細については、SQL Server 2008 のドキュメント (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=202921&clcid=0x411) および SQL Server 2008 R2 のドキュメント (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=218015&clcid=0x411) を参照してください。

    note注:
    Lync Server 2010 では、各 Standard Edition サーバーと、ローカル構成ストアが配置される各 Lync Server 2010 サーバーに、SQL Server 2008 Express が自動的にインストールされます。サーバーの展開後、Standard Edition サーバーの RTC データベースと他のサーバーの役割の RTCLocal データベースを SQL Server 2008 R2 Express にアップグレードできます。このアップグレードを行うには、SQL Server 2008 R2 Express セットアップ ウィザードを実行し、アップグレード オプションを選択します。この処理を各 RTC および RTCLocal データベースに対して繰り返します。
  • **Windows Media フォーマット ランタイム。**会議を展開するフロント エンド サーバーと Standard Edition サーバーのすべてに Windows Media フォーマット ランタイムをインストールする必要があります。Windows Media フォーマット ランタイムは、コール パーク、アナウンス、および応答グループ アプリケーションのアナウンスや音楽で再生する Windows Media オーディオ (.wma) ファイルを実行するために必要です。

    Windows Media フォーマット ランタイムは、Lync Server 2010 をインストールする前にインストールすることをお勧めします。このソフトウェアが Lync Server 2010 によってサーバーから検出されない場合は、このソフトウェアのインストールを指示するメッセージが表示されます。このメッセージが表示されたら、サーバーを再起動してインストールを完了する必要があります。

    important重要:
    Windows Server 2008 R2 SP1 のリリースに伴い、Windows Media フォーマット ランタイムを含むパッケージの名前が変わりました。Lync 2010 Server の展開ウィザードのスクリプト手法には、まだ、変更後のパッケージ名は反映されていません。
    Windows Server 2008 R2 SP1 を実行するコンピューターに Lync Server を展開する場合、次に示すようなコマンド ラインを使用して Windows Media フォーマット ランタイムをインストールし、システムを再起動して変更を適用する必要があります。このランタイムを適用する前に展開ウィザードを使用すると、展開ウィザードでは Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 のランタイムを適用しようとするので、このランタイムはインストールされず、展開ウィザードが予測するパッケージが存在しないために失敗します。これは見過ごしやすい微妙なエラーです。この問題を解決するには、展開ウィザードを実行する前または後にこのランタイムを適用してください。コンピューターを再起動して、ランタイムのインストールを完了します。

    Windows Server 2008 を実行するサーバーに Windows Media フォーマット ランタイムをインストールするには、以下のコマンドを使用します。

    %systemroot%\system32\pkgmgr.exe /quiet /ip /m:%windir%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-Media-Format-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~6.0.6001.18000.mum

    Windows Server 2008 R2 を実行するサーバーに Windows Media フォーマット ランタイムをインストールするには、以下のコマンドを使用します。

    %systemroot%\system32\dism.exe /online /add-package /packagepath:%windir%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-Media-Format-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~6.1.7600.16385.mum /ignorecheck

    Windows Server 2008 R2 SP1 を実行するサーバーに Windows Media フォーマット ランタイムをインストールするには、以下のコマンドを使用します。

    %systemroot%\system32\dism.exe /online /add-package /packagepath:%windir%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-Media-Format-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~6.1.7601.17514.mum /ignorecheck

  • **メッセージ キュー。**Lync Server 2010 のアーカイブ サーバーの役割を展開する場合、メッセージ キュー (別名 MSMQ) の役割のコンポーネントとディレクトリ サービス統合をフロントエンド サーバーおよびアーカイブ サーバーにインストールする必要があります。メッセージ キューのコンポーネントはサーバー マネージャーにあります。また、servermanagercmd.exe を使用して展開することもできます。詳細については、「メッセージ キューをインストールする」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=205338&clcid=0x411) を参照してください。

    Add-WindowsFeature Windows PowerShell コマンドレットを使用してメッセージ キューをインストールするには、次の操作を行います。

    1. Windows Server 2008 R2 x64 オペレーティング システムでは、Windows PowerShell 2.0 を使用します。

    2. Windows PowerShell のプロンプトで、「Import-Module servermanager」と入力し、Enter キーを押します。

    3. Add-WindowsFeature  MSMQ-Server,  MSMQ-Directory」と入力し、Enter キーを押します。