次の方法で共有


Set-CsMediationServer

 

トピックの最終更新日: 2012-03-26

1 つ以上の仲介サーバーのプロパティを変更できます。仲介サーバーは、内部のエンタープライズ VoIP インフラストラクチャと公衆交換電話網 (PSTN) ゲートウェイまたは SIP トランク間でトラフィックをルーティングするために使用されます。

構文

Set-CsMediationServer [-Identity <XdsGlobalRelativeIdentity>] [-AudioPortCount <UInt16>] [-AudioPortStart <UInt16>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-EdgeServer <String>] [-Force <SwitchParameter>] [-Registrar <String>] [-SipClientTcpPort <UInt16>] [-SipClientTlsPort <UInt16>] [-SipServerPort <UInt16>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

仲介サーバーは、内部のエンタープライズ VoIP 構成と PSTN ゲートウェイ、IP-PBX または SIP トランク間の橋渡しとして機能します。また、仲介サーバーにより、エンタープライズ VoIP ユーザー (ボイス オーバー IP (VoIP) デバイスを使用しているユーザー) は、標準の固定電話や携帯電話を使用するユーザーと通信することができます。Set-CsMediationServer コマンドレットを使用すると、既存の仲介サーバーを変更することができます。特に、クライアント デバイス、フロントエンド サーバーおよびゲートウェイ ピアとの通信に使用するポートを変更することができます。必要に応じて、Set-CsMediationServer を使用して、仲介サーバーを新しいレジストラーまたは新しいエッジ サーバーに関連付けることもできます。

このコマンドレットを実行できるユーザー:既定では、次のグループのメンバーが、Set-CsMediationServer コマンドレットをローカルで実行することを承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。

Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "Set-CsMediationServer"}

パラメーター

パラメーター 必須かどうか 説明

Identity

省略可能

Xds Identity

変更する 仲介サーバー のサービスの場所です。次に例を示します。-Identity "MediationServer:atl-cs-001.litwareinc.com"

仲介サーバー を指定する際、"MediationServer:" プレフィックスを省略することができます。次に例を示します。-Identity "atl-cs-001.litwareinc.com"。

AudioPortCount

省略可能

整数

オーディオ トラフィックの送受信に割り当てられたポートの合計数です。開かれる実際のポートは AudioPortStart に指定された値から始まり、AudioPortCount に指定されたポート数まで続きます。たとえば、AudioPortStart を 60000 に、AudioPortCount を 100 に設定すると、ポート 60000 から 60099 までがオーディオ トラフィックに使用されます。

1 つの音声通話を中継するのに最低でも 7 つのメディア ポートが必要です。

2 つのゲートウェイ ポート。1 つのポートはリアルタイム転送プロトコル (RTP) トラフィック用で、もう 1 つはリアルタイム転送制御プロトコルl (RTCP) トラフィック用です。

2 つのユーザー データグラム プロトコルl (UDP) リレー ポート。1 つは RTP トラフィック用で、もう 1 つは RTCP トラフィック用です。

1 つの伝送制御プロトコル (TCP) リレー ポート。1 つの TCP リレー ポートで RTP トラフィックと RTCP トラフィックの両方を処理できます。

ネットワーク インターフェイスごとに 2 つのローカル ポート。1 つは RTP トラフィック用で、もう 1 つは RTCP トラフィック用です。

AudioPortStart

省略可能

整数

オーディオ トラフィックの送受信に割り当てられたポートの範囲内の最初のポートです。次に例を示します。–AudioPortStart 60000。

EdgeServer

省略可能

文字列

仲介サーバー に関連付ける エッジ サーバー のサービス ID。次に例を示します。-EdgeServer "EdgeServer:atl-edge-001.litwareinc.com"

Registrar

省略可能

文字列

仲介サーバー に関連付けるレジストラーのサービス ID。次に例を示します。-Registrar "Registrar:atl-cs-001.litwareinc.com"

SipClientTcpPort

省略可能

整数

TCP を使用したゲートウェイ ピアとの通信に使用するリッスン ポートです。既定では、TCP ポートは定義されていませんが、PSTN ゲートウェイが作成されると、ポート番号 5068 の TCP ポートが自動的に作成されます。SipClientTcpPort を変更する場合、新しいポートを実際に使用する前に、仲介サーバー サービスを再起動する必要があります。

SipClientTlsPort

省略可能

整数

トランスポート層セキュリティ (TLS) プロトコルを使用してゲートウェイ ピアと通信するのに使用するリッスン ポートです。既定では、SipClientTlsPort はポート 5067 を使用するように構成されています。SipClientTlsPort を変更する場合、新しいポートを実際に使用する前に、仲介サーバー サービスを再起動する必要があります。

SipServerPort

省略可能

整数

フロントエンド サーバーとの通信に使用するリッスン ポート。既定では、SipServerPort はポート 5070 を使用するように構成されています。SipServerPort を変更する場合、新しいポートを実際に使用する前に、仲介サーバー サービスを再起動する必要があります。

Force

省略可能

スイッチ パラメーター

コマンド実行中に発生する可能性のある、致命的ではないすべてのエラー メッセージを表示しないようにします。

WhatIf

省略可能

スイッチ パラメーター

実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。

Confirm

省略可能

スイッチ パラメーター

コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。

入力の種類

なし。Set-CsMediationServer はパイプライン処理された入力を受け入れません。

戻り値の種類

Set-CsMediationServer を実行しても、オブジェクトや値が戻されることはありません。代わりに、Microsoft.Rtc.Management.Xds.DisplayMediationServer オブジェクトの既存のインスタンスが変更されます。

-------------------------- 例 1 ------------------------

Set-CsMediationServer -Identity "MediationServer:atl-cs-001.litwareinc.com" -SipClientTcpPort 5072

例 1 のコマンドでは、MediationServer:atl-cs-001.litwareinc.com という 仲介サーバー の SIP ゲートウェイの TCP リッスン ポートを 5072 に設定しています。ポートの変更後、Lync Server 仲介サービスを再起動する必要があります。

-------------------------- 例 2 ------------------------

Set-CsMediationServer -Identity "MediationServer:atl-cs-001.litwareinc.com" -AudioPortStart 60000 -AudioPortCount 1000

上記のコマンドでは、MediationServer:atl-cs-001.litwareinc.com という 仲介サーバー のオーディオ ポート設定を構成しています。この例では、最初のオーディオ ポートを 60000 に設定し、オーディオに割り当てるポートの合計数を 1000 にしています。

関連項目

その他のリソース

Get-CsService