負荷分散の DNS 構成
トピックの最終更新日: 2011-04-19
この手順を正常に完了するには、最低でも Domain Admins グループまたは DnsAdmins グループのメンバーとしてサーバーまたはドメインにログオンしている必要があります。
ドメイン ネーム システム (DNS) 負荷分散は、SIP トラフィックやメディア トラフィックなどの Microsoft Lync Server 2010 に固有のネットワーク トラフィックの負荷を分散します。 DNS 負荷分散は、フロント エンド プール、エッジ プール、ディレクター プール、およびスタンドアロンの仲介プールでサポートされています。 DNS 負荷分散を使用するよう構成されているプールでは、2 つの完全修飾ドメイン名 (FQDN) が定義されている必要があります。 1 つは DNS 負荷分散が使用する標準プールの FQDN (pool1.contoso.com など) で、プール内のサーバーの物理 IP を解決します。もう 1 つは、プールの Web サービスの FQDN (web1.contoso.net など) で、プールの仮想 IP アドレスを解決します。 DNS 負荷分散の詳細については、「計画」のドキュメントの「DNS 負荷分散」を参照してください。
DNS 負荷分散を使用できるようにするには、以下の内容を実行する必要があります。
内部の Web サービス プールの FQDN のオーバーライド
プールの FQDN をプール内のすべてのサーバーの IP アドレスに解決するための DNS A ホスト レコードの作成
IP アドレスのランダム化を有効にする (Windows Server の DNS の場合は、ラウンド ロビンを有効にする)
Windows Server のラウンド ロビンを有効にするには
[スタート] をクリックし、[すべてのプログラム]、[管理ツール] をクリックし、[DNS] をクリックします。
[DNS] を展開し、構成する DNS サーバーを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
[詳細設定] タブをクリックし、[ラウンド ロビンを有効にする] と [ネットマスクの順序を有効にする] を選択して、[OK] をクリックします。
内部 Web サービスの FQDN をオーバーライドするには
トポロジ ビルダーを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server トポロジ ビルダー] の順にクリックします。
コンソール ツリーから、Enterprise Edition のフロント エンド プールのノードを展開します。
プールを右クリックして [プロパティの編集] をクリックし、[Web サービス] をクリックします。
[内部 Web サービス] で、[FQDN のオーバーライド] チェック ボックスをオンにします。
プール内のサーバーの物理 IP アドレスへ解決するプールの FQDN を入力します。
[外部 Web サービス] で、プールの仮想 IP アドレスへ解決する外部プールの FQDN を入力し、[OK] をクリックします。
コンソール ツリーから [Lync Server 2010] をクリックし、次に [操作] ウィンドウで [トポロジの公開] をクリックします。
すべての内部プール サーバーの DNS ホスト (A) レコードを作成するには
[スタート] をクリックし、[すべてのプログラム]、[管理ツール] をクリックし、[DNS] をクリックします。
[DNS マネージャー] で、レコードを管理する DNS サーバーをクリックして展開します。
[前方参照ゾーン] をクリックして展開します。
レコードの追加が必要な DNS ドメインを右クリックし、[新しいホスト (A または AAAA)] をクリックします。
[名前] ボックスにホスト レコード名を入力します (ドメイン名は自動的に追加されます)。
[IP アドレス] ボックスで、個々のフロント エンド サーバーの IP アドレスを入力し、適用可能な場合は [関連付けられたポインター (PTR) レコードを作成する] または [同じ所有者名の DNS レコードの更新を認証されたユーザーに許可する] を選択します。
引き続き、DNS 負荷分散に参加するすべてのメンバー フロント エンド サーバーのレコードを作成します。
たとえば、pool1.contoso.com という名前のプールと 3 台のフロント エンド サーバーがある場合は、次の DNS エントリを作成します。
FQDN タイプ データ Pool1.contoso.com
ホスト (A)
192.168.1.1
Pool1.contoso.com
ホスト (A)
192.168.1.2
Pool1.contoso.com
ホスト (A)
192.168.1.3
DNS ホスト (A) レコードの作成の詳細については、「DNS ホスト レコードの構成」を参照してください。