SIP トランキングを使用する理由
トピックの最終更新日: 2011-08-03
SIP トランキングを展開することは、組織の通信方式を簡素化し、リアルタイム通信の最新の機能強化に備えるための大きなステップです。 SIP トランキングの主な利点の 1 つは、一般的に各ブランチ サイトから個々のトランクを必要とする従来の TDM トランキングとは対照的に、組織内の接続を、中央サイトの PSTN へ集約できるということです。
Lync Server 2010 の SIP トランキング
Microsoft Lync Server 2010 SIP トランキング機能は次のような操作を可能にします。
エンタープライズ ユーザーが、企業のファイアウォールの内側にいようが外側にいようが、E.164 準拠の番号で指定される市内通話や長距離通話を発信できます。この通話は、対応するサービス プロバイダーのサービスとして PSTN 上で終端されます。
PSTN サブスクライバーはだれでも、エンタープライズ ユーザーに関連付けられた Direct Inward Dialing (DID) 番号をダイヤルして、企業のファイアウォールの内側または外側にいるエンタープライズ ユーザーに連絡することができます。
費用の削減
SIP トランキングに関連する費用の削減はかなりのものです。
長距離通話は、SIP トランクを介した場合よりもかなり安くすみます。
管理コストを削減でき、展開を簡素化することが可能です。
SIP トランクを、かなりの低コストで直接 ITSP に接続すれば、ベーシック レート インターフェイス (BRI) およびプライマリ レート インターフェイス (PRI) を削除することも可能です。 従来の TDM トランキングでは、サービス プロバイダーは時間で料金を請求します。 SIP トランキングの料金は帯域幅の使用量に基づくので、より少ない、より経済的な単位で購入することが可能です (実際の料金は、選んだ ITSP 業者のサービス モデルによって異なります)。
SIP トランキング対 PSTN ゲートウェイまたは IP-PBX のホスト
SIP トランクは直接サービス プロバイダーに接続されるため、PTSN ゲートウェイおよび管理費用を削除でき、接続が簡素化されます。 SIP トランクを利用することでメンテナンス費用および管理費用を減らすことができ、相当な費用削減となります。
VoIP サービスの拡張
多くの場合、音声機能が SIP トランキングを展開する主な動機ではありますが、単なる音声サポートは最初のステップに過ぎません。 SIP トランキングを利用することで、VoIP 機能を拡張することができ、利用者がこれまでの技術で得ることができた以上に豊富なサービスを、Lync Server 2010 が提供できるようになります。 例えば、電話サービスを提供する同じ SIP トランクおよびその他の VoIP 通信サービスが、現在は次のようなサービスを提供することができます。
Microsoft Lync Server 2010 を実行していないデバイスのプレゼンス検出が強化されており、携帯電話との統合がうまく行われ、ユーザーが携帯電話でオンライン状態であるのがわかるようになります。
E9-1-1 緊急通話の場合、911 番の電話に出た当局者が、かかってきた電話番号から、その電話をかけた人物の場所を特定することが可能です。
注: |
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サポートを受けられる、そして組織が利用できるサービスの内容に関しては、利用する ITSP 業者にご確認下さい。 |