New-CsNetworkSite
トピックの最終更新日: 2012-03-27
通話受付管理 (CAC) または Enhanced 9-1-1 (E9-1-1) で使用する新しいネットワーク サイトを作成します。
構文
New-CsNetworkSite -Identity <XdsGlobalRelativeIdentity> -NetworkRegionID <String> [-BWPolicyProfileID <String>] [-BypassID <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Description <String>] [-Force <SwitchParameter>] [-InMemory <SwitchParameter>] [-LocationPolicy <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
New-CsNetworkSite -NetworkRegionID <String> -NetworkSiteID <String> [-BWPolicyProfileID <String>] [-BypassID <String>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-Description <String>] [-Force <SwitchParameter>] [-InMemory <SwitchParameter>] [-LocationPolicy <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
ネットワーク サイトは、CAC または E9-1-1 展開の各地域内で構成されるオフィスまたは拠点です。このコマンドレットは、新しいサイトを作成し、オプションでそのサイトと地域を関連付けます。たとえば、北アメリカのネットワーク地域は、Chicago、Redmond、および Vancouver などのネットワーク サイトと関連付けられます。CAC ネットワーク サイトは、サイトに帯域幅制限がない場合でも、組織内の各サイトに作成する必要があります。
このコマンドレットを実行できるユーザー:既定では、次のグループのメンバーが New-CsNetworkSite コマンドレットをローカルで実行することを承認されています。RTCUniversalServerAdmins。このコマンドレットが割り当てられているすべての役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割の一覧 (自身が作成したカスタムの RBAC の役割を含む) を戻すには、Windows PowerShell プロンプトから次のコマンドを実行します。
Get-CsAdminRole | Where-Object {$_.Cmdlets –match "New-CsNetworkSite"}
パラメーター
パラメーター | 必須かどうか | 型 | 説明 |
---|---|---|---|
Identity |
必須 |
XdsGlobalRelativeIdentity |
新しく作成するネットワーク サイトの一意の識別子です。サイトはグローバル スコープでのみ作成されます。そのため、この識別子にスコープを指定する必要はありません。代わりに、Microsoft Lync Server 2010 展開内のすべてのネットワーク サイトの中で一意の文字列が指定されています。 |
NetworkRegionID |
必須 |
文字列 |
このサイトが関連付けられているネットワーク領域の ID。BypassID を (自動生成または手動で) 入力する場合、またはネットワーク構成の EnableBandwidthPolicyCheck プロパティが True の場合は、このパラメーターに値を指定する必要があります。ネットワークの構成設定は、Get-CsNetworkConfiguration コマンドレットを呼び出すことによって取得できます。 |
NetworkSiteID |
必須 |
文字列 |
この値は Identity と同じです。Identity と NetworkSiteID を両方とも指定することはできません。一方に入力した値が両方に対して自動的に使用されます。 |
BWPolicyProfileID |
省略可能 |
文字列 |
このサイトの帯域幅制限を定義する帯域幅ポリシー プロファイルの Identity です。使用可能なプロファイルの一覧は、Get-CsNetworkBandwidthPolicyProfile コマンドレットを呼び出すことによって取得できます。 このパラメーターの値を指定する場合は、NetworkRegionID パラメーターの値も指定する必要があります。 |
BypassID |
省略可能 |
文字列 |
グローバル一意識別子 (GUID)。この GUID を使用して、ネットワーク サイトを CAC または E9-1-1 ネットワーク構成内のメディア バイパスの設定にマップします (この BypassID 値は、New-CsNetworkMediaBypassConfiguration の呼び出しで使用します)。 このパラメーターの値を指定しない場合は、値が自動的に生成されます。ただし、生成されるのは、NetworkRegionID パラメーターの値を指定する場合のみです。NetworkRegionID パラメーターを指定しない場合は、BypassID は生成されません。さらに、NetworkRegionID パラメーターの値を指定しない場合は、明示的に BypassID パラメーターを指定することもできません。 値を明示的に指定する場合は、GUID の形式 (たとえば、3b24a047-dce6-48b2-9f20-9fbff17ed62a) で指定する必要があります。自動生成をお勧めします。値を手動で入力すると、値を自動生成しないことを確認する確認プロンプトが表示されます。 |
Description |
省略可能 |
文字列 |
サイトの説明を示す文字列。このパラメーターを使用することにより、サイトの目的や存在する場所について、Identity だけで表現可能な情報よりも詳細な説明を入力することができます。 |
LocationPolicy |
省略可能 |
文字列 |
このサイトに関連付けられている場所ポリシーの名前。場所のポリシーは、特定の E9-1-1 設定をサイトに割り当てます。場所のポリシーの一覧は、Get-CsLocationPolicy コマンドレットを呼び出すことによって取得できます。 |
Force |
省略可能 |
SwitchParameter |
変更を行う前に表示されるように設定されているすべての確認メッセージを表示しないようにします。 |
InMemory |
省略可能 |
SwitchParameter |
永続的な変更としてオブジェクトをコミットせずに、オブジェクト参照を作成します。このパラメーターを指定して呼び出したコマンドレットの出力を変数に割り当てる場合、オブジェクト参照のプロパティを変更し、コマンドレットに対応する Set- コマンドレットを呼び出してそれらの変更をコミットできます。 |
WhatIf |
省略可能 |
SwitchParameter |
実際にコマンドを実行せずに、コマンドの実行結果がわかります。 |
Confirm |
省略可能 |
SwitchParameter |
コマンドの実行前に確認メッセージを表示します。 |
入力の種類
なし。
戻り値の種類
Microsoft.Rtc.Management.WritableConfig.Settings.NetworkConfiguration.DisplayNetworkSiteType 型のオブジェクトを作成します。
例
-------------------------- 例 1 --------------------------
New-CsNetworkSite -Identity Vancouver -NetworkRegionID NorthAmerica
この例では、Vancouver という名前の新しいネットワーク サイトを作成しています。サイト名は、Identity パラメーターの値として指定されます。NetworkRegionID パラメーターにも値を指定し、サイトを地域 (この例での地域は NorthAmerica です) に関連付けます。BypassID 値は自動的に生成されます。BypassID の値を手動で設定することは推奨されていません。
この例のコマンドでは、BWPolicyProfileID パラメーターを含んでいなかったことに注意してください。Set-CsNetworkSite を使用して後で値を追加しない限り (または追加するまで)、このサイトにメディア接続の帯域幅制限は設定されません。
-------------------------- 例 2 --------------------------
New-CsNetworkSite -Identity Paris -NetworkRegionID EMEA -BWPolicyProfileID LowBWLimits
例 2 では、Paris という名前の新しいネットワーク サイトを作成しています。サイト名は、Identity パラメーターの値として指定されます。例 1 と同様、NetworkRegionID の値も指定します。ここでは、EMEA 地域を指定します。ここでも、推奨されるシナリオに沿って、コマンドレットに ByPassID の生成を許可します。例 1 とは異なり、この例では BWPolicyProfileID パラメーターの値 LowBWLimits も指定します。そのプロファイルに関連付けられているポリシーは、このサイトで使用されます。