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仲介サーバーのコンポーネントとトポロジ

 

トピックの最終更新日: 2011-04-12

ここでは、仲介サーバーが依存するコンポーネントと、仲介サーバーを展開できるトポロジについて説明します。

依存関係

仲介サーバーには次のような依存関係があります。

  • レジストラー。 必須です。 レジストラーは、仲介サーバーが Lync Server 2010 ネットワークと信号をやり取りするときの次ホップです。 仲介サーバーは、仲介サーバーのみから構成されるスタンドアロンのプールとしてインストールできるだけでなく、レジストラーと共にフロント エンド サーバー上に併置することもできます。 レジストラーは、存続可能ブランチ アプライアンス上で仲介サーバーおよび PSTN ゲートウェイと併置されます。

  • 監視サーバー。 推奨オプションです。 監視サーバーがあると、仲介サーバーはメディア セッションに関連する品質指標を記録できます。

  • エッジ サーバー。 外部ユーザー サポートで必要です。 エッジ サーバーを利用すると、仲介サーバーは NAT またはファイアウォールの外側にいるユーザーとコミュニケーションできます。

トポロジ

Lync Server 2010 仲介サーバーは、既定で Standard Edition サーバー 上の Lync Server レジストラーのインスタンス、フロント エンドのプール内のフロント エンド サーバー、または存続可能ブランチ アプライアンスと併置されます。 フロントエンド プール内のすべての仲介サーバーは、まったく同じように構成する必要があります。

パフォーマンスが重視される状況では、1 つ以上の仲介サーバーを専用のスタンドアロンのプールに展開することが望ましい場合があります。SIP トランキングを展開する場合は、スタンドアロンの仲介サーバーのプールを展開することをお勧めします。

メディア バイパスと DNS 負荷分散をサポートする認定 PSTN ゲートウェイに直接 SIP 接続を展開する場合、スタンドアロンの仲介サーバー プールは必要ありません。これは、認定ゲートウェイが仲介サーバーのプールへの DNS 負荷分散に対応しており、プール内の任意の仲介サーバーからのトラフィックを受信できるためです。

また、IP-PBX を展開している場合またはインターネット テレフォニー サービス プロバイダーのセッション ボーダー コントローラー (SBC) に接続する場合に、以下のどちらかの条件に一致するときは、フロント エンド プールに仲介サーバーを併置することをお勧めします。

  • IP-PBX または SBC は、プール内の任意の仲介サーバーからのトラフィックを受信するように構成されており、プール内のすべての仲介サーバーにトラフィックを均等にルーティングできる。

  • IP-PBX ではメディア バイパスがサポートされないが、仲介サーバーをホストするフロント エンド プールで、メディア バイパスが適用されない通話の音声コード変換を処理できる。

Microsoft Lync Server 2010、計画ツールを使用して、仲介サーバーを併置するフロント エンド プールでロードを処理できるかどうかを評価できます。これらの要件に適合しない環境では、スタンドアロン仲介サーバー プールを展開する必要があります。

どのトポロジを展開するかの詳細については、「仲介サーバーの展開ガイドライン」を参照してください。

次の図は、WAN リンクで接続された 2 つのサイトからなる簡単なトポロジを示しています。 仲介サーバーは、サイト 1 のフロントエンド プールでレジストラーと併置されています。 サイト 1 の仲介サーバーは、サイト 1 の PSTN ゲートウェイとサイト 2 の PSTN ゲートウェイの両方を制御します。 このトポロジでは、サイトおよび地域情報を使用できるようにメディア バイパスがグローバルに有効になっていて、各 PSTN ゲートウェイ (GW1 と GW2) へのトランクはバイパスが有効になっています。

仲介サーバーがサイト 1 にあり、PSTN ゲートウェイがサイト 2 にある、WAN リンクで接続されたサイトの例

仲介サーバーの WAN ゲートウェイが含まれる音声トポロジ

次の図は、仲介サーバーがサイト 1 のフロント エンドのプールでレジストラーと併置され、サイト 1 の IP-PBX へ直接 SIP 接続された、簡単なトポロジを示しています。 この図では、仲介サーバーはサイト 2 の PSTN ゲートウェイも制御します。 Microsoft Lync 2010 のユーザーは、サイト 1 とサイト 2 の両方に存在すると想定してください。 また IP-PBX には関連付けられたメディア プロセッサがあり、IP-PBX によって制御されたメディア エンドポイントへ送信される前に、Lync Server のエンドポイントを発信元とするすべてのメディアが通過する必要があると想定してください。 このトポロジでは、サイトおよび地域情報を使用できるようにメディア バイパスがグローバルに有効になっていて、PBX と PSTN ゲートウェイへのトランクはバイパスが有効になっています。

仲介サーバーがサイト 1 にあり、PBX がサイト 2 にある、WAN リンクで接続されたサイトの例

仲介サーバーの WAN PBX が含まれる音声トポロジ

PBX のトポロジ計画の詳細については、「仲介サーバーの展開ガイドライン」と「直接 SIP 展開のオプション」を参照してください。

このトピックの最後の図は、仲介サーバーがインターネット テレフォニー サービス プロバイダーの SBC に接続されたトポロジを示しています。 SIP トランキングのトポロジの詳細については、「SIP トランキング」を参照してください。