(オプション) 応答グループの営業時間と休日の定義
トピックの最終更新日: 2011-07-17
ワークフローでは、応答グループが通話に対応できる日時と、応答グループが対応できないときに行う通話の処理方法を指定します。 ワークフローを構成する前に、営業時間と休日を定義できます。 このようにすると、ワークフローを定義するときに、前もって定義した営業時間と休日をワークフローに適用するだけで済みます。
注: |
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ワークフローに休日を適用するには、休日セットを 1 つ以上事前に定義しておく必要があります。 ワークフローに営業時間を適用するには、営業時間を事前に定義しておくか、またはカスタム営業時間を作成できます。 ただし、カスタム営業時間は特定のワークフローに対してのみ適用され、他のワークフローで再利用することはできません。 カスタム営業時間はワークフロー構成時に作成できます。 |
注: |
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応答グループが常時対応する場合やカスタム営業時間のみを使用する場合は、営業時間を事前定義する必要はありません。 |
営業時間の定義
営業時間では、応答グループが通常、通話に対応できる曜日と時間帯を定義します。 営業時間コレクションは、応答グループが対応できる各曜日の時間の範囲により構成されます。 たとえば、応答グループの対応時間が、平日の午前 8:00 から午後 4:00、週末の午前 9:00 から午後 12:00 と午後 1:00 から午後 5:00 となる場合があります。
営業時間コレクションを定義するには、New-CsRgsTimeRange および New-CsRgsHoursOfBusiness コマンドレットを使用する必要があります。 New-CsRgsTimeRange コマンドレットで始業時間と終業時間を定義し、New-CsRgsHoursOfBusiness コマンドレットで各曜日に適用する始業時間と営業時間 (営業時間コレクション) を指定します。 これらのコマンドレットの使用の詳細については、Lync Server 管理シェル のドキュメントまたは Lync Server 管理シェル コマンド ライン ヘルプを参照してください。
重要: |
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これらのコマンドレットのパラメーターの時刻表記は、24 時間形式で入力する必要があります (例: 20:00 は午後 8:00 を表します)。 |
営業時間コレクションを作成するには
RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーまたは応答グループをサポートする定義済みの管理者の役割のいずれかのメンバーとしてログオンします。これらの役割のいずれかのメンバーとしてログオンしていない場合は、別の資格情報を求められます。
Lync Server 管理シェルを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server 管理シェル] の順にクリックします。
定義する一意の時間の範囲ごとに、以下を実行します。
$x = New-CsRgsTimeRange [-Name <name of time range>] ` -OpenTime <time when business hours begin> ` -CloseTime <time when business hours end>
定義した範囲を使用する営業時間コレクションを作成するには、以下を実行します。
New-CsRgsHoursOfBusiness -Parent <service where the workflow is hosted> ` -Name <unique name for collection> ` [-MondayHours1 <first set of opening and closing times for Monday>] ` [-MondayHours2 <second set of opening and closing times for Monday>] ` [-TuesdayHours1 <first set of opening and closing times for Tuesday>] ` [-TuesdayHours2 <second set of opening and closing times for Tuesday>] ` [-WednesdayHours1 <first set of opening and closing times for Wednesday>] ` [-WednesdayHours2 <second set of opening and closing times for Wednesday>] ` [-ThursdayHours1 <first set of opening and closing times for Thursday>] ` [-ThursdayHours2 <second set of opening and closing times for Thursday>] ` [-FridayHours1 <first set of opening and closing times for Friday>] ` [-FridayHours2 <second set of opening and closing times for Friday>] ` [-SaturdayHours1 <first set of opening and closing times for Saturday>] ` [-SaturdayHours2 <second set of opening and closing times for Saturday>] ` [-SundayHours1 <first set of opening and closing times for Sunday>] ` [-SundayHours2 <second set of opening and closing times for Sunday>]
次の例では、平日の営業時間を午前 9:00 から午後 5:00 に、土曜日の営業時間を午前 8:00 から午前 10:00 と午後 2:00 から午後 6:00 に、日曜日は営業時間なしに指定します。
$a = NewRgsTimeRange -Name "Weekday Hours" ` -OpenTime "9:00" -CloseTime "17:00" $b = NewRgsTimeRange -Name "Saturday Morning Hours" ` -OpenTime "8:00" -CloseTime "10:00" $c = NewRgsTimeRange -Name "Saturday Afternoon Hours" ` -OpenTime "14:00" -CloseTime "18:00" New-CsRgsHoursOfBusiness -Parent "ApplicationServer:Redmond.contoso.com" ` -Name "Help Desk Business Hours" ` -MondayHours1 $a ` -TuesdayHours1 $a ` -WednesdayHours1 $a ` -ThursdayHours1 $a ` -FridayHours1 $a ` -SaturdayHours1 $b ` -SaturdayHours2 $c
休日の定義
休日では、エージェントが勤務しないため、通話に対応できない日を定義します。 休日セットは、休日のコレクションです。 たとえば、2011 年の国または地域の休日を、休日セットにする場合があります。 ワークフローには複数の休日セットを適用できます。 たとえば、暦年の国または地域の休日セット、会社が休業する別の休日セット、およびチームの行事用の別の休日セットを定義する場合があります。 これらの休日セットを任意に組み合わせて、ワークフローに適用できます。
休日と休日セットを定義するには、New-CsRgsHoliday および New-CsRgsHolidaySet コマンドレットを使用する必要があります。New-CsRgsHoliday コマンドレットで個々の休日を定義し、New-CsRgsHolidaySet コマンドレットで休日セットに含める休日を指定します。 これらのコマンドレットの詳細については、「Lync Server 管理シェル」のドキュメントを参照してください。
休日セットを作成するには
RTCUniversalServerAdmins グループのメンバーまたは応答グループをサポートする定義済みの管理者の役割のいずれかのメンバーとしてログオンします。これらの役割のいずれかのメンバーとしてログオンしていない場合は、別の資格情報を求められます。
Lync Server 管理シェルを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server 管理シェル] の順にクリックします。
定義する休日ごとに、以下を実行します。
$x = New-CsRgsHoliday [-Name <holiday name>] ` -StartDate <starting date of holiday> -EndDate <ending date of holiday>
定義した休日を含める休日セットを作成するには、以下を実行します。
New-CsRgsHolidaySet -Parent <service where the workflow is hosted> ` -Name <unique name for holiday set> ` -HolidayList <one or more holidays to be included in the holiday set>
次の例では、2 つの休日を含む休日セットを示します。
$a = New-CsRgsHoliday -Name "New Year's Day" -StartDate "1/1/2011" -EndDate "1/2/2011" $b = New-CsRgsHoliday -Name "Independence Day" -StartDate "7/4/2011" -EndDate "7/4/2011" New-CsRgsHolidaySet -Parent "ApplicationServer:Redmond.contoso.com ` -Name "2011 Holidays" -HolidayList ($a $b)